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第一話 庄屋の奥様

               <ご注意>
 これは恐ろしくも下手な文章ですけど、一応はSMです。
 SMに耐性のない方はご遠慮ください。
 逆に耐性のある方は馬鹿馬鹿しいので欠伸が出ます。(^^ゞ
 あっ、それと、お話の中にカトリック系の名称が出てきます
けど、勿論これはフィクションですから、いかなる宗教宗派とも
何の関係もありません。


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               <あらすじ>
 庄屋の奥様が建てた礼拝堂で繰り広げられる秘密の儀式を覗き
見た左官(私)は独りになった奥様の寝床に降りて行き……
 10年後、二人は同じ左官と奥様として言葉を交わすが、そこ
には娘が一人できていた。

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             第一話 庄屋の奥様

村には庄屋様がおりました。たくさんの田畑や山林を持っていて
村一番のお金持ちでした。戦後は農地改革があったために田畑は
少なくなりましたが、それでも、村一番のお金持ちであることに
違いはありませんでした。

その庄屋様の現在の当主様はそりゃあ立派な方で、戦後、隣町に
大きな縫製工場を建てて農地改革で失った田畑以上の利益を得て
いました。その当主様の元へ隣町の分限者からお嫁入りなさった
のが現在の奥様でして、今もお綺麗ですが、嫁入り当時は天女様
天女様と噂がたつほどの器量よしでございました。 

 おまけに嫁入り先の庄屋様も何不自由ないお暮らしぶり。同じ
百姓というてもお肌はすべすべ、日焼けのシミ一つありません。
奥様もよくできた方で、偉ぶったところがどこにもなくて村では
奥様を悪く言うものは誰もおりませんでした。

そんなある日のこと、庄屋様のお屋敷のはずれに妙な建物が出来
ておりますから聞いてみますと、なんでも奥様のご要望で礼拝堂
を建てたとのこと。
私どもはその時になって初めて奥様がクリスチャンであることを
知ったのでした。

村に耶蘇さんはおりませんでしたが、もちろん信ずる処は人それ
ぞれですから、それ自体は何の問題もありませんでしたが……
しばらくして妙な噂がたち始めたのです。

「奥様は金曜日になると礼拝堂に中年男やらまだ幼い少年たちを
そこへ連れ込んでるらしい」
とか……

「いやいや、金曜日の夜は、あの礼拝堂の近くで女の悲鳴がする」
とか……いうものでした。

それが奥様の耳に入ったのでしょう。奥様は私のような出入りの
職人にまでそのことを説明してくださいます。

「あのお方は、私たちの教会では司祭様と言って、とても地位の
高い坊様なの。少年たちはそのお弟子さんたちですわ。土日は、
お忙しいので金曜日にお招きして、ご一緒に祈りを捧げていただ
いているのですよ」

奥様の説明はこんなものでしたが、金曜日の夜に女性の悲鳴が聞
こえるという説明は最後までありませんでした。

それでも村人はそれで納得したみたいでした。金曜日の夜に聞こ
えていたという女の悲鳴も最近は噂を聞かなくなっていました。
もともと娯楽の乏しい村のことです。誰それがきつねの鳴いたの
を勘違いして尾ヒレをつけて話したのだろうということになった
のでした。

ですから、そのことについては私もすっかり忘れていたのです。

『お美しく、お優しく、何不自由ない暮らしをなさっている』

そんなイメージの奥様像が私の脳裏にはすでに定着していました。

***********************(1)**

ある日のことです。

私は礼拝堂の壁の塗り替えを頼まれて、それを終えたところでした。
奥様は相変わらす熱心な耶蘇さんの信者ですからとても喜ばれて、
お酒をだして私をねぎらってくださいます。

すっかり、いい気持ちになった私はごちそうのお礼を言っていった
んは外へ出たのですが、外はちょうど寒い時期で雪がちらつき始め
ています。私の家は遠いですし、こう酔っていては車を走らすこと
もできません。

私は、戻って宿を無心しようと考えたのですが、もうすでに母屋
に電気はついていませんでした。困った私は、今仕事を終えたば
かりの礼拝堂に行ってみます。あそこに藁がつんであったことを
思い出した私は、勝手知ったる他人の家とばかりに、藁の布団に
くるまるとそのまま寝てしまったのでした。

一眠りすると時間は真夜中になっていました。酔いもさめ、帰ろ
うか、朝までここに泊まろうか、と迷っていた、その時です。
 礼拝堂の扉が開く音がします。

 『えっ、こんな真夜中に?』

 しかも、入ってきた足音は一人二人ではありませんでした。朝
の早い百姓の家ではこんな時間に働く者はいません。それは庄屋
様の処でも同じはずでした。

『さては、どろぼう』

そう思った私は心を引き締めます。ですが、藁を積み上げた土間
へ差してきたのは百目ローソクの明るい光。しかもそれがやがて
何本も立ち並び、まるで真昼のように輝いています。
コソ泥が仕事をするにはあまりに大胆な光の量でした。

節穴を通して広がる先には、奥様と顎髭を蓄えた中年紳士。それ
に12、3歳位でしょうか、まだ可愛らしいという形容で十分の
少年が二人見えます。

私はとっさにこれが奥様のおっしゃってたミサなのかと思いま
した。

奥様は白いケープを被った薄絹のワンピース姿、中年紳士は、金
モールの刺繍も鮮やかなガウンを纏っています。二人の少年は共
に白いシャツに白いホットパンツ姿。

赤毛でそばかすだらけの顔をしている方がやや体も大きく年長
でしょうか、金髪の方は今でも母の乳を恋しがる子供に見えま
した。

この二人が、それぞれに長い鎖のついた香炉を振り回すなかで、
祈りの儀式が始まります。

香炉はとても強い香りでたくさんの煙もでます。もう奥様の顔さえ
判別できないほどの煙が部屋中に立ちこめる中で奥様は跪いたまま
何かの教典を読んでおいでのようでした。

それが終わると、かの司祭の声がします。

「神のご加護がそなたとそなたの夫、この家のすべてにもたらされ
んことを」

彼はそう言うと仰々しい飾りの付いた杖を取り出して、奥様の肩に
宝石に飾られたその先端を押しつけます。

すると、さも今の動作で気づいたかのような物言いでこう言うので
した。

「何か悩み事はござらんか。心の震えがこの杖に伝わってくるが…」

奥様は両手を胸の前で組んだまま首を横に振りますが、男は腰を
落とすや、奥様の目を見つめて離しません。

「ありませぬか。隠し事はなりませぬぞ。神の前にあっては純潔
こそが救いの証しなのです。純潔でない者の望みを、神は絶対に
お聞き届けにはなりません。自らに巣くう悪しき妄念を赤裸々に
告白し、魂の浄化を受けることこそ救いの道なのです」

**********************(2)***

 神父は芝居がかった物言いで奥様の手を取って立ち上がると、
祭壇の脇にある小部屋へと誘(いざな)います。そして、その部屋
の中にある小さな椅子の埃を払い、これに腰を下ろすようにと、
丁重に勧めてから、自らは白いガウンを脱ぎ去り、中に着込んで
いた真っ赤なローブ姿のままで、奥様の入った小部屋とは反対の
部屋へむかうのでした。

 私は、建築当時からここに関わっていて知っているのですが、
奥様の入った部屋と、今、男が回り込んで入った奥の部屋とは、
小さな窓で繋がっています。
二人はその窓にお互いの顔を寄せ合い、そこで何やら密談を始めた
みたいでした。

奥様の声はとても小さく、聞き取りづらかったのですが、少年二人
が香炉を振り回すのをやめてからは私の耳へも届きます。
ただ、それは私のような者が聞いてはならない内容でした。

「それでは、あなたは昨夜、夫に求められたにも関わらず、理由
もなしに拒んでしまったのですね」

「はい、とても頭が痛かったものですから」

「それは理由にはなりません。夫婦和合は神の恩寵であり、夫が
求めるのは明日の働きに備えてのこと。夫の働きは神のご意志な
のですからそれを遠ざけることは神のご意志に背くことでもある
のです」

「お、お、お許しを……さりながらあの時は本当に頭が痛くて…
…私の頭痛は神のご意志ではないのでございますか」

「これまた何たる不見識。罪ななき者に災いをもたらすは悪魔の
仕業。だいいち、あなたはその夜、夫に身をまかせても明日にな
れば昼までも寝ていられる身。どちらが神のご意志か、はたまた
悪魔のささやきか、わかりそうなものを……」

「では、私の頭痛は悪魔の仕業だと……」

「もとより自明のこと。そのようなことも即座に分からぬでは、
この家も危うき限りじゃ。よろしい、口で分からねば、別の場所
を説得いたそう」

「あああっ、口が滑りました。どうか、お許しを。私が悪うござ
いました。どうかお鞭ばかりは……先月頂いた分の御印も、まだ
取れてはおりません」

哀願する奥様の声は真に迫っています。しかも香炉の煙が晴れる
につれて、小部屋のドアが開いているのが分かります。私は眠気
を忘れ、その先の展開を求めて、さらに目と耳をとぎすますので
した。

「いやいや、こうしたことは自らの懺悔だけでは落ちませぬ。体
の中と外を丹念に洗い、悪魔が吐き散らかした毒素を聖なる鞭で
たたき出さねばならなぬのです」

「そんなこと……私にはとても……」
司祭の決定に奥様は落胆して、その場に倒れこみます。
すると、司祭はすぐさま部屋を飛び出て奥様のもとへと駆け寄る
のでした。

「何も心配いりませぬ。私にお任せあれば今夜は心地よくお眠り
になりましょう。明日は、天国もかくあらんと思えるほど爽快に
お目覚めできましょうほどに……」

「本当に……」

「奥様はすべてを神のしもべたる私めにお任せあればよいのです。
さあ、お気を確かに……」

「あなたに任せてよいのですね」

「何よりそれが肝要かと……」

**********************(3)***

時代錯誤した二人の会話が妙に心に残ります。

『と、そういえば少年二人は?……』
あたりを見回すと、これがすでに、礼拝所には二人の姿がありま
せんでした。

奥様ばかりに気を取られて見失ってしまったのです。

『あれは?……』
ところが、そんな彼らの居所が、またすぐに知れることになります。
祭壇の脇にあるドアの先、そこには司祭のために居室が二間続き
で用意されていたりですがが、そこから新たなローソクの光が…。
二人がそこにいるのはほぼ間違いありませんでした。

司祭は今にも倒れそうな奥様の手を取ると、狭い部屋から抜け出
します。
そして少年たちがすでに何やら始めている自分の居室へと奥様を
いざなうのでした。

あまりに芝居がかって浮世離れした光景に、『私は夢を見ている
のか?』とさえ思いましたが頬をつねっても太ももをつねっても、
しっかりと目が覚めているのが分かります。

となれば、その先も覗いてみたくなるのが人情。

私は悪い事とは知りながらも、そうっと屋根裏部屋へと這い上が
ると、天井裏を司祭の居室の方へと向かったのでした。

おあつらえ向きに小さな節穴からローソクのゆらめく光が漏れて
います。
私はそこへ腹這いになって陣取ると、その小さな穴を商売用の鑿
(のみ)で広げて覗き込みます。

と、いきなり飛び込んできたのは全裸でテーブルに横たわる白い
女体でした。形よく盛り上がった乳房の先にはまだピンクの乳頭
がピンと立ち、柔らかくカーブを描いてくびれる腰の中央に形の
良いお臍があって、その下は本来なら太く縮れた茂みがある処で
すが、奥様はあえて剃ってしまわれたのか、生まれたままの姿に
なっていました。

プロポーションは七等身くらいでしょうか、小顔で首筋の柔らか
なフォルムからして女を感じさせる均整の取れた体には、当然、
すらりと伸びた手足がついていて、男なら誰もがむしゃぶりつき
たくなるような体です。もちろん角質化した皮膚やシミ皺などは
微塵もありませんでした。

『天女様じゃあ。庄屋さまは幸せもんじゃなあ』
村人の誰もがそう言って褒めそやす体は、まさに天女が降臨して
きたよう。私は流れ落ちる汗やよだれと同じように股間の動きを
止められないまま、見ほれていまったのでした。

すると、先ほどの少年たちが司祭と一緒に部屋へ現れます。

司祭は奥様の枕元に立ってその額や髪の毛を優しく撫でているだ
けでしたが、傍らでは少年たちが何やら忙しく働いていました。
10リットル入りの樽や漏斗、水道ホースなどはすべて少年達が
用意した物のようです。

「司祭様、これは、私、とても耐えられそうにないのです。」

奥様が少年たちの動きに不安そうに泣き言を言うと、司祭は冷静
にこう言って励ますのでした。
「大丈夫です。先週も奥様は立派に耐えたではありませんか……
案ずることは何もありません。神がきっとお守りくださいます。
身体は未熟な魂の支配を嫌い、すぐに邪悪なものに浸食され安い
のです。若い婦人はことさらその傾向が強い。だから浄化せねば
ならぬのです。大量の聖水を使い汚れた体のすべてを洗い流さね
ばならぬのです」

***********************(4)**

司祭のやさしく握ってた手が、言葉の最後ではしだいに熱を帯び、
やがて、奥様の手を強く握るようになっていきます。

そのうち、少年たちが準備を整えたみたいでした。
彼らの一人が鼻つまみ用のピンを神父に渡すと、さっそく、あの
上品な鼻がつまみ上げられ、息ができずに開いた口へ漏斗が差し
込まれていきます。

「あっぁぁぁぁぁ」

その瞬間、奥様は何か言いたげでしたが言葉になりませんでした。

「決して、息をしてはなりませんぞ」
司祭が最後の注意を与えると、いよいよコックが開いて大量の水
がでてきます。

「ううううっ……うううううっっっ…………うっっっっっっ……」
奥様は苦しい息の合間にその水を口の中へと入れていきます。

そして、ロートが水で溢れそうになると、高い位置に置かれた樽
のコックが閉じられるようでした。
ただし漏斗の水がなくなれば、一度だけ息を吸うことが許される
だけで、またロートから流れ込む大量の水と格闘しなければなり
ません。

ウエーブのかかる濃い茶の髪が激しく揺れて漏斗の水がテーブル
にこぼれ落ちます。奥様はそれなりに激しく抵抗しているように
も見えましたが、司祭も少年たちもそれにはお構いなしです。

「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ」
やがて、回を重ねるたびに息継ぎの時間が長くなります。

奥様の髪がびしょびしょに濡れ、溢れた水がテーブルを落ちて滝
のように床を叩きつける頃には奥様のお腹は見事なまでに膨れて
いました。

「う~~んうううん」
苦しい息の奥様に向かって司祭の言うことはまたも同じです。

「聖水を大量に体に入れねば、その身は浄化されませんぞ。今が
踏ん張り時です。お子さんをお産みなるつもりで耐えるのです」

30分後、根気よく続けた作業の結果ついに樽の水が底をついた
ことで、この苦行は終了したようでした。

しかし、それは責め苦の第一弾に過ぎませんでした。

「さあ次は四つんばいに…その重荷を軽くしてさしあげましょう
ほどに」
神父の命令が下りましたが、

「ああ、もうよろしいです。私、今でも…出てしまいそうで…」
奥様は青い顔で訴えます。しかし、司祭の判断は冷徹そのもので
した。

「今、聖水がせっかく邪悪なものを捕らえているのです。これを
完全に体の外へと出し切るためには浣腸によらなければならない
のです。さあ、子供のようなことを申されますな」

**********************(5)***

奥様の希望はことごとく断ち切られ、少年たちによって、あられ
もない姿のままテーブルに四つんばいにされてしまいます。
しかも、金髪の少年によって奥様のお尻は大きく割られてしまい
ましたから男たちからは菊門が丸見えになっているはずでした。

「では、お覚悟を願います」
赤毛の少年の声はハスキーで、ちょうど変声期を迎えた頃なので
しょうか。彼は水枕のような物から伸びるゴムの管の先を奥様の
菊門へ差し込むもうします。

ところが……

「あっぁぁ……ぁぁあっ……あ~~……うぅぅぅ……ぁぁぁぁ」

金髪の子が両手で割って露わにしていたその菊座はあまりに可愛
らしくて、さして太くもないゴム製の先端でさえ、容易に中へは
入れてくれませんでした。

「はあ、あぁぁぁぁぁぁ」
奥様の吐息は痛いと言うよりこそばゆいと言っているのでしょう。

少年二人がもたついていると、見かねた神父が少年たちからカテ
ーテルを取り上げ、『もたもたするな』と言わんばかりに彼らを
睨み付けます。

そして、左手で奥様の太ももひとなですると、それまで固く締ま
っていた菊の門が一瞬緩みます。その期を逃さず、神父は右手に
持った管の先を一気にねじ込んでしまったのでした。

その間わずかに数秒。まさに電光石火の早業でした。
この時、四つんばいにされ、細い尾っぽをつけられた奥様の頬に
一筋の涙が光ります。奥様は身体を震わせすべてのことに耐えて
いるようでした。

「美しい」
私は思わず知らず感嘆の声をあげます。

『うんこを我慢している姿がこんなに美しいなんて……』

羞恥に赤く染まった素肌がこの暗がりから、この隙間から、くっ
きりと浮かび上がります。

「あ~~~」

押し殺すような吐息は実際に奥様の身体に浣腸液が侵入してきた
何よりのあかしでした。
わずかにお尻を振るのは、新たに侵入してきた浣腸液の蓄え場所
を探しているのでしょうか。そのたびに天に向かって伸びる細長
い尾っぽが揺れます。

ほぼ一分半で終了したこの作業。しかし、厳重な紙栓の代わりに
尾っぽをとってもらった奥様に笑顔はありませんでした。

全身脂汗でテーブルの上にうずくまり、そこを一人で下りること
さえできないのです。おそらく意識さえも朦朧としていることで
しょう。

ただ『ここで奥様に粗相をさせたい』とはさすがの司祭も思って
いないようでした。

彼は、目配せで次の指示を少年たちに与えます。

まず、それに応えて奥様の両手を赤毛の少年が細いロープで縛り
上げます。たいそう手慣れた様子でしたから、身重の奥様は抵抗
する間もありませんでした。

そして、滑車に通されていたもう一方の紐の端を神父ともう一人
の少年が、二人して引き下ろしますから、奥様の上半身は、両手
を天井に向けたまま、たちまちにして伸び上がります。

おまけに、奥様の両手を戒めた少年が、今度は伸び上がる奥様の
様子を見ながら程良い加減でテーブルを引いてしまいますから、
あっという間に奥様の全身は、両手を高々と上げた状態で吊し下
げられることになるのでした。

奥様の体はつま先がわずかに床に着くだけで、天井に向かいその
身体は一直線に伸びています。

***********************(6)***

「奥様、悪魔は暴れておりますかな」
神父の陰険そうな問いかけにも奥様はけなげな表情で答えます。

「はい、もう十分に……ですから、おまるを……おまるをお願い
します」
奥様にしてみれば『おまる』という言葉を使うことすら恥ずかっ
たに違いありません。

神父への懇願は本当に悲痛なものと見えます。
しかし神父にしてみれば、それがあまりに悲痛で切迫していれば
いるほど喜びは深いのです。
顔が笑っているのではありません。儀式を楽しんでいるといった
様子が、門外漢である私の目にも十分に伝わってくるのでした。

神父は新たに一振りの剣を取り出しました。

「聖なる剣です。これをかざせば、悪魔もあなたの体を出なくて
はならなくなるでしょう。……これは作り物ではありませんよ。
緊張するように」

そう言って、剣先を奥様の顎に突き刺し、十分に緊張させてから
それをゆっくり下ろしていきます。

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

喉から胸の谷間、お臍を通って蟻の戸渡りまで這わせると……

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

太股から股間の奥へ……

「ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

今度は後ろへ廻り、お尻の谷間、尾骶骨、背骨をまっすぐに這い
上がります。

やがて、うなじまで達した剣は役目を終えてもとの鞘へと戻りま
すが、剣をのど元に突き立てられた時に生じた奥様の全身を包む
生理的ともいえる細かな震えがこれによってやむことはありませ
んでした。

「よろしいでしょう」
神父はそう言うと二つばかり手を叩きます。

それが合図で電動式の滑車が動き出し、奥様はそれに引っ張られ
て部屋の隅へと追いやられます。その先には洋式トイレがありま
した。

ロープが少し緩み、そこに座ることを許された奥様は両手を戒め
られたまま、用をたします。

「ああああああああ」
赤毛の少年によって紙栓が取り除かれたの同時に、もの凄い音と
ともにそれは始まりましたが、ほとんどは水だったと思います。
あまりにも量が多すぎてむしろ悪臭もありません。

「あっ……あ~~……うううううん……あ~~……ううううん」

ただ、ご自分の力で排出できたのは最初の1分間だけでした。
奥様はまだお腹に残る水分を出そうとしていきみましたが……

「あっ……あ~~……うううううん……あ~~……ううううん」

以後は三十秒休んではちょろちょろ、また三十秒休んではちょろ
ちょろだったのです。

「おまえたち、お手伝いして差し上げなさい」

神父の言葉に少年たちが動きます。二人は便器の前に跪くとその
豊満な乳房に顔を埋め、まるで幼子のように仲良くその一つずつ
をむしゃぶりつきます。
すると不思議なことに、奥様のお小水が、前よりも元気よく便器
の中へ音をたててそそがれるのでした。

「もういいだろう」
神父の言葉は次への合図でした。

奥様の体がバンザイをしたまま再び持ち上げられ、丸まった足先
が、かろうじて床を掃きながら厚手の敷物の中央へとやってきま
す。

ただ、その間も少年たちは奥様への奉仕をやめませんでした。

「……いやあ~……だめえ~……いやあ~……いやあ~……」

それどころか、奥様が立ったことで自由になったお臍の下の谷間
にまでも手を入れて、前と言わず後ろと言わず、その喜びが倍加
するように勤めます。
まだ幼い指が谷間の中の穴という穴をすべて解放し、柔らかな内
太ももを徘徊しているのが見て取れます。

**********************(7)***

「だめ、だめ、だめよ、ぁぁぁぁぁ」

うわ言のような呟き。浮遊感の中の悦楽に、奥様はすでに意識が
ないように見えます。そのせいでしょうか、お小水が漏れ、便器
から敷物の間にもその恥ずかしい水が光っていますが、奥様も、
少年も、そして神父さえもその事には無頓着でした。

やがて、目的地に着くと、バンザイをさせにられていたロープが
緩められ、敷物の上に横たえられた奥様は久しぶりに両手を下ろ
すことができましたが、これで自由になったということではあり
ませんでした。

両手の戒めが一旦解かれますがすぐに両足が片方ずつ革のベルト
で固定されます。
革ベルトから伸びる細身のロープが滑車に通されていて、これを
巻き上げれば、うつぶせのまま奥様の下半身は宙に浮く仕掛けで
した。

わずかな休憩を挟み、いきなり、両足が自分の意志とは関係なく
大きく開いて宙に浮き始め両手の戒めも今一度巻き上げられます。
おかげで奥様はうつ伏せのまま、自分の体を空中に浮かせること
になるのでした。

「あああああ」
奥様は少し驚きの声をあげましたがこの時はまだ途中までの高さ。
エビぞりになった奥様の下半身の角度は30度くらいでしたか。
胸から上はほんの数センチで床につくほどだったのです。

「奥様、これより悪魔をおびき寄せます。が、いかなる時も平静
さを失ってはなりませぬぞ」

神父の言葉が終わるや、全裸となった少年たちが奥様に再び寄り
添います。

二人とも仰向けに寝て、赤毛の少年は奥様の股間の谷間に顔を埋
め舌の妙技を披露。金髪の少年は垂れ下がった乳房と乳頭を両手
と口を使って愛撫です。

そしてその作業がもっともやりやすいように奥様の上半身と下半身
の高さを調整するのは神父の仕事でした。

それが終わる頃には、奥様の息も荒くなりかけています。
神父はころ合いを見計らい、七本もの大きなローソクが並ぶ燭台
を取り上げると、こう言って奥様の反った背中にふりかけたので
した。

「悪霊退散、悪霊退散、神のご加護を与えたまえ。…悪霊退散。
悪霊退散。神のご加護を与えたまえ。悪霊退散、悪霊退散、神の
ご加護を与えたまえ。…」

当然、奥様の体はもだえ苦しみます。しかし、神父に呵責の念は
ありません。笑顔も憎しみもない超然とした顔で燭台を降り続け、
蝋涙を奥様の背中へと浴びせ続けます。

気がつくと、金髪の少年の体は一部が変化しています。
まだ幼い彼の体は完全にはむけきれずにいましたが、奥様はその
幼い一物を渇望しているご様子なのです。

「あっ、あっ、あっ……」
まるで幼児がおもちゃやお菓子を欲しがる時のような声。しかし、
手が使えない今は、その甘いお菓子に口だけでは届きません。

***********************(8)***

この潤んだ瞳や物欲しげな口元に神父の目が届かないはずがあり
ません。
彼は事情を察して金髪の少年の位置をずらして奥様の口元に合わ
せます。
そしてその可愛らしいものに口をつけたことを確認するや、両手
の戒めを一つずつはずしてしまったのでした。

それから先の奥様は、もう私の知ってる奥様ではありませんでした。
爪を立て、少年のお尻を両方の手で鷲づかみにすると、化け猫が
皿の油を舐めるように、怪しくも愛おしく歯と唇と舌を上手に使
いこなして、まだ完全に剥きあがっていないピンクの卵を剥いて
しまいます。

少年も、どんな事になっても騒いではいけないと教育されている
のでしょうか、顔をゆがめながらもおとなしくしています。

しかし巻き起こる生理現象までは止めることができませんでした。

「あ~~~」

ややとろみがかった精液で奥様の顔は汚れます。しかし、それに
奥様が動じる様子はありませんでした。

気を取り直し、なえた一物に再び刺激を与え始めます。
すると、若い彼の体は、再び反応して奥様のおもちゃとしての用
をはたすのでした。

そして、ついに奥様にも歓喜の時が……それは金髪の少年を三度
昇天させた直後でした。

すべてが脱力し、赤毛の少年も金髪の少年も神父さえもしばしの
休憩へと入ります。この時奥様の背中には厚く蝋涙が降り積もり、
背中だけでなくお尻も太腿も真っ白になっていました。

今、月に一度の幸福な余韻が奥様を包んでいます。

こんな時奥様の体に触れられるのはやはり金髪の少年だけでした。
奥様が差し出した手を大事そうに受け取った少年は、ちろちろと
その指先だけ舐め始めます。
すると、奥様の体には、今一度、幸福な快感がよみがえったよう
でした。

それから20分。
ひょっとしてこのまま夜明かしをするのではないかと思うほどの
時間が過ぎ去ってから、神父が動き出します。この時も彼は突然
動き出すのでした。

いきなり滑車の紐を巻き上げて、大きく開いた奥様の両足を高々
と上へ上へと上げていきます。その角度は70度くらい。もう垂
直に近いほどでした。こんな姿勢では神父からも奥様の大事な処
が丸見えです。
ですが、この時、奥様は何も言いませんでした。
抱き枕を一つ顎の下に挟みこんだだけで、穏やかな表情で神父を
見つめています。彼女にはすでに次の事態が分かっているようで
した。

「私はあなたに平静でいるように求めた。しかし、それは赤ん坊
にミルクを飲むなと命じるほど無謀なことのようだ」
神父はナインテールを手にしている。が、奥様はそれを見ようと
しません。その代わり……

「申し訳ありません。神父様。私は弱い女なのです」
と、それだけ言って抱き枕を一段と自らに引き寄せます。

**********************(9)***

「では、この鞭で悪魔を叩き出すことになりますが、よろしいかな」

「あ~~~お願います」
奥様は深い吐息とともに神父に願いましたが、それは悔恨という
のではなく、憧れや願望からくる切ない響きを私に感じさせます。
こうなることは分かっていた。いや、こうなって欲しいと願って
いたということでしょう。さすれば、彼女の歓喜にも似た悲鳴の
謎もとけます。

「ピシッ」

巻き付くような革の鈍い音がしたかと思うと、雪のように降り積
もった蝋が弾け、白い奥様の肌に数本の淡いピンクの筋が残ります。

「あ~神様。お許しください。私の体に巣くう悪魔を追い出して
ください」

懺悔の言葉が終わるのを待って、もう一撃。

「ピシッ」

「あっ、あ~、神様。このか弱き女に愛のお慈悲を。孤独に負け
ない勇気を」

「ピシッ」

「ああ~、後生です。すべてあなたのなすがままに。私はあなた
に使えるしもべでいたいのです」

鞭はその後も続き、背中やお尻だけでなく、太股や当たればただ
ではすまない谷間の中にまでもおよびます。

「ぎゃあ、………………」

そこに当たった瞬間だけは、女性らしい悲鳴のあと、しばらくは
息が詰まるのか、懺悔の声がすぐには出てきませんが、しばらく
して痛みが治まると……

「この痛みと引き替えに安らかな心がとりもどせますように」

それまでと同じような懺悔が続きます。

「ピシッ」

「あ~、私はこうしている時にしか幸せを感じられない。それは
罪なのでしょうか。煉獄の炎に焼かれてもよいのです。神よ、私
に安らぎを」

神父も奥様の長い懺悔に必ずつき合っていました。そして、それ
が終わったのちでなければ、次は絶対に振り下ろさなかったのです。

たっぷり時間をかけ、たっぷり三ダースの鞭が振り下ろされるや、
奥様の口からは懺悔の言葉がとぎれます。
最後は、みみず腫れで真っ赤になったお尻にさらにもう一振り、
赤い嵐が舞い降りて……、

「ピシッ」

「このあたりで神の国へまいりましょう」
一言、こう言っただけでした。

すると、その言葉が合図だったのでしょう。神父はナインテール
を片づけます。
次に、待ちくたびれて居眠りを始めていた二人の少年を起こして、
二人に手伝わせて、高々と上げていた奥様の足を静かに下ろして
いきます。
そして、奥様を敷物の上に丁寧に寝かせると毛布をかけてから、
三人は静かに部屋を出て行ったのでした。

*********************(10)***

『…………………………』

私はローソクの明かりがすべて消され、真っ暗になった礼拝所を
見つめながら、そこに横たわる白い影を探しまわります。でも、
それはあまり意味のある行為ではありませんでした。あまりにも
浮世離れした光景に頭が混乱して、まずはその整理をつけたかっ
ただけだったのです。

『この一連のミサ自体はお芝居?でも、誰が?何の目的で?……
神父が首謀者?……いや、違うな。この劇の主役は奥様だった。
彼女がイニシアティブをとっていた。…………でも、なぜ?……
夫婦仲はよいと聞いていたのに?…それは外面だけの事なのか?
……庄屋様はこんなこと、ご存じなのだろうか?……知っていて
なおこんな事を許すことなんて、あるのだろうか?』

あれこれ考えるうちに、目が暗さになれて奥様の顔の位置までが
はっきりと分かるようになります。

私はいつしか屋根裏部屋を下りていました。そうっと足音を立て
ないように礼拝堂に入り込み、奥様が寝息をたてる敷物の前まで
やってきてしまったのです。

部屋は真っ暗。でも私の目の奥にはローソクの揺らめきに映し出
された奥様の痴態がフラッシュバックして頭を離れません。
あとは私の理性が関知するところではありませんでした。

****************************

その後のことは噂で聞いたことですが、奥様の御乱行は庄屋様の
知るところとなり、奥様は庄屋様からかなり手ひどい折檻を受け
たようです。でも、その時すでに奥様のお腹には赤ん坊があった
ために、夫婦別れはしなかったということでした。

私は十年後、再びあの礼拝堂の修理を任されます。

その作業の途中、三時のおやつを奥様が自ら持っていらっしゃい
ました。

「ごせいがでますね。あなたは10年前とちっとも変わらないわ」

「私はしがない左官職人ですから、変わり様がありませんけど、
奥様はあの時よりお美しくなられた」

「まあ、うれしいこと。あの時は新興宗教に入れあげてて、我を
忘れてたけど……」

 「では、もうあの神父様とは……」

 「今は、主人が教祖様ですわ。だからね、ここも改装したの。
教祖様に合わせて……」

見れば、かつての礼拝堂は近在のどこにもない立派なSMクラブ
に変身していました。

「女は自分を愛してくださる教祖様しだいで幸せにも不幸せにも
なるのよ」
奥様がそこまで言うと庭先で遊ぶ一人の少女に目を向けます。

「私は、あの子ができたから今の幸せがあるの。わかるでしょう」

私は意味深な目で見つめる奥様の視線を避けるように、幸せそう
な少女に視線を移します。

「あの子には、毎週、お灸と浣腸はかかさないの。物差しでお尻
を叩くのもしょっちゅうよ。女は愛される人のもとで耐える喜び
を知らないと幸せにはなれないわ」

「えっ!」
私は思わず奥様の顔をうかがい。そして、あらためて少女を見つ
め直します。

「でも、お嬢様は明るいですね」
調子を合わせてこう言うと、奥様は……
「そりゃそうよ。私はあの子を誰よりも愛してますからね。女の
幸せは自分を愛してくれる人がいるかどうか。そんな人がいれば、
その人の為には何でもしたいと思うのが女なのよ」

「それで厳しいお仕置きを……」

「あの子から愛と信頼を得ているから、私もあの子にお仕置きが
できるの。あの子だってお仕置きされても明るく振舞えてるの。
……母親としては、愛と信頼があるうちに、どんな人と出会って
も愛されるように娘を躾てやらなければならないわ」

「躾ですか……」

「そうよ、娘が幸せに暮らすために一番大事な躾なの。…………
そうだ、ちょっとこっちへ来てくださる?」

彼女は今気づいたように立ち上がりました。
そして、自慢のSMルームへと私を引っ張って行くと、その天井
を指さして……

「ね、あそこに大きな穴が空いてるでしょう」

「あっ、そうですね。塞ぎましょうか」
私はさも今、気づいたように応対します。

「いいの。あの穴は塞がないでね。私ね、あの穴から見られてる
と思うと、よけいに燃えちゃうたちなの。それに、また一晩だけ、
すてきな王子様が現れるかもしれないでしょう」

私はその言葉を聞いて10年まえと同じことがしたくなりました。

「………………」
でも、今回は体が動きません。

庄屋の奥様は奥様、私はしがない左官の職人。そんな当たり前の
事を、改装前からそこに祀られてるマリア様の像が、私にそっと
教えてくれたような気がしたのです。


****************<了>***(11)***

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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