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文武両道は二流なのか?(H無関係です)

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 ――確かに、自主性をうたう進学校は増えています。

「そういう学校には、絶対負けたくない。実は東筑(福岡の
進学校で今大会に出場)さんとは(現監督の)青野さんの前任者
のときに1回、合同練習をしたことがあるんですけど、うちの
練習を見た監督から『やってて意味がない』と言われたんです。
(下関国際のように)きついことはしていない。賢い子も『意味
がない』と、すぐに言うでしょ? 今回の県大会で宇部(初戦)
と下関西(2回戦)と、進学校に当たったので、普段練習して
ないだろうと思って、思いっきり長い野球をやっちゃろうと。
ボールも長い時間こねて、牽制もバンバン投げて。七回になった
ら向こうもヘトヘトでした。僕ね、『文武両道』って言葉が大嫌い
なんですよね。あり得ない」

 ――野球と勉学の両立は無理と?

「無理です。『一流』というのは『一つの流れ』。例えば野球
ひとつに集中してやるということ。文武両道って響きはいいです
けど、絶対逃げてますからね。東大を目指す子が2時間の勉強で
受かるのか。10時間勉強しても足りないのに」

 ――文武両道は二流だと?

「そういうことです。勉強しているときは『いや、僕野球やって
ますから』となるし、野球やっていたら『勉強が……』となる。
“練習2時間で甲子園”って。2時間って試合時間より短い。
長くやればいいってことではないけど、うちは1日1000本
バットを振っている。1001本目で何か掴むかもしれない。
なのに、時間で区切ってしまったら……。野球って自力の
スポーツで、サッカーやバスケみたいな時間のスポーツじゃない。
100点取ろうが、3アウト取らないと終わらない。2時間練習
して終わりじゃあ、掴めるわけがないんです。スポーツ庁が
(部活動の休養日や時間の制度化を検討し)練習を何時間以内に
しようと言っているでしょ? あんなんやられたら、うちみたい
な学校は、もう甲子園に出られない」

 ――選手に任せることはしない?

「自主性というのは指導者の逃げ。『やらされている選手が
かわいそう』とか言われますけど、意味が分からない。
(対戦する)三本松(香川)さんって進学校ですか?」

 ――どうでしょうか……県立ですよね。

「三本松さんの選手、甲子園(球場)でカキ氷食ってましたよ。
うちは許さんぞと(笑い)。僕らは水です。炭酸もダメ。飲んで
いいのは水、牛乳、果汁100%ジュース、スポーツドリンク
だけ。買い食いもダメ。携帯は入部するときに解約。3日で慣れ
ますよ。公衆電話か手紙でいいんです」

 ――昭和の野球ですね。

「他校の監督さんは『楽しい野球』と言うけど、嘘ばっかり。
楽しいわけがない。僕は現役のとき、日々の練習で野球が楽しい
と思ったことはなかった。『楽しく』という餌をまかないと
(選手が)来ないような学校はちょっと違う」


日刊ゲンダイDIGITAL 8/12(土) 12:02配信 から引用


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 このあたりの文章のことですね?
 ははははは……まさに昭和の野球部監督って感じですね。

 大変失礼ながら偏差値の低い学校の場合は、この監督さんの
ようにやらないと野球部も強くなれないかもしれません。
 しかし、学校といっても色々、生徒と言っても色々で、
文武両道は不可能ではないと思います。
 もちろん、『東大でて、プロに入って大活躍』とはならない
でしょうけど、大切な事はそういうことではなくて、いかに時間
を有効に使えるかという能力だと思うんです。
 『野球やってるから勉強が……』なんていい訳しませんよ。
少なくとも一流校の生徒は……
 それは承知でやっているんですから、みんな真剣です。いかに
効率よく勉強と野球の両方をこなしていくか、日々そればかり
考えてバカなこと(?)をやっています。
 そして何より自分に何が足りないのかを的確に把握しています。
自分で課題を見つけ自分でそれを克服修正すべく全体練習以外に
も空いた時間を見つけて、個々が自主的に練習するんです。
むしろ、練習の主体はこちら。
 全体練習はみんなでやらないと意味がないものだけ。それが
終われば和気藹々としていますが、それでもそんなに無様な試合
をしたことはありません。これができて始めて文武両道って言え
るんです。
 これ、一流じゃありませんか?僕の学校は甲子園こそ滅多に
でませんが、県大会ではベスト8以上の常連でした。
 こんな連中の生き様、僕は立派な一流の生き方だと思いますよ。
 大切なのは、社会人になると『自分の求めること以外にも時間
を取られてしまう』という現実です。最近では仕事と家事なんて
のが一般的でしょうか。いえ、仕事の中でも自分の求めること
以外に時間を取られることは珍しくありません。
 そんな時、こうした修羅場を潜り抜けた経験は生きてきます。
 目指すものがあれば人は工夫します。その工夫を生む環境
づくりをサポートしてやるのが指導者の役割なんじゃないで
しょうか。
 『甲子園に出られた』『勝った負けた』だけが文武両道の意味
ではないと思うんです。

『ひよっこ』見たよ

『ひよっこ』見たよ

疑問1)
 お父さんが記憶喪失で見つかったら、僕ん家ならまず病院だね。
 たとえ、2年半経過していてもとにかく怪我なんだし、みね子
さんの家族は医者の見解を聞いてみたいと思わないんだろうか?
たとえ診察の結果、何の進展も得られなかったとしても、それが
『家族の情』って感じがする。
 僕の家庭環境ならそうだ。とにかく、おねしょ一つで大学病院
って親だから。

疑問2)
 記憶喪失がどんなものか知らないけど、記憶が戻らない前に娘
と同室で寝るってのは、ちょっと恐い気がする。
 お父さんはいい人みたいだけど、記憶がなくなったら、そこは
一人の男性として考えるべきじゃないだろうか?

疑問3)
 周囲みな善人で結構なお話なんだけど、あまりにも他人の心に
深入りしているように感じる。過ぎたるは及ばざるがごとしで、
僕がみね子さんの立場ならこれはおっくうだ。
 このあたり、女性と男性で感覚が大きく違うかもしれないけど。

疑問4)
 最後に、これはプロアマ問わず作家生活を長年続けている人に
ありがちなんだけど、ここに出てくる登場人物は、相手のことが
不自然なまでにわかり過ぎてるような気がする。恐らく、全てを
把握している作家さんが、人形と化した登場人物に『あれも言わ
そう』『これも言わそう』と思うんだろうけど、実社会を生きる
人は、たとえ親しい関係であっても、そこまで相手のことを理解
できないというのが僕の見解だ。
 親とか、よほど惚れた恋人でもなければそこまで相手の内心を
探り当てられない。それが、見ている私たちにとっても不自然と
感じられないのは、作者さん同様、私たちもまた物語の全体像を
把握しているからに他ならないからで、俯瞰で見ている場合と、
仕事をかかえ日常生活を営みながら相手の顔と向き合ってる場合
とでは、おのずと見える内心も異なるはずだと僕は思うんだよ。
 ご都合主義は小説の習いだけど、それも度が過ぎると……って
感じがこの物語は否めないんだな。
 まるで少女マンガの原作を実写化したみたいだ。

最後に)
 色々批判めいたことばりになっちゃったけど、僕はこんなお話
好きですよ。『波乱万丈の英雄女傑伝』もいいかもしれないけど、
浮世離れしていない身の丈にあった幸せって親近感が持てるもん。

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Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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