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第四話 おにばばの店


          第4話 おにばばの店

*************************
 鬼滝村シリーズの第四話。
 あまり推敲してませんから読みにくいかも…心配です。
 とにかく出してみるだけ出してみるということです。
 話の中身は『お灸』中心のお仕置き小説(SM小説)
 幼稚で過激ですから女の子にはお勧めできません。
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          <あらすじ>
 駄菓子屋のくじで「じごく」をひいてしまった僕は、本当なら
駄菓子屋のばあさんのお手伝いをしなければならなかったのが、
その場を逃げてしまう。
 ところが、後日それを校長先生に告げ口されて、幼なじみの女
の子と一緒に学校でお灸のお仕置きを受ける事に……

***************************

             おにばばの店

 鬼滝村小学校のすぐ近くにこきたない駄菓子屋がありました。
店の主もこきたないばあさんなので、みんなから『おにばば』と
呼ばれていました。四畳半ほどしかない店内は薄暗くて、小さな
白熱灯が一つ灯っているだけ。

 「ごめんなあ、おばちゃん」
 そう言って子供たちが入ってくるとその店の主人が低く垂れ下
がった白熱灯の奥から顔を出しますが、子供たちにしてみると、
そりゃあ不気味なものでした。

 ですから、そんな店、誰も来ないのかというと、そうではあり
ません。近くに駄菓子屋がここ一件しかなかったことや怖いもの
見たさというのもあって、ばあさんが営む駄菓子屋はなかなかに
繁盛していました。

 そして、もう一つ。子供たちがこの店へ足を向ける為の不思議
な催しがあったのです。

 それはこのばあさんが独自に作っているくじでした。一回十円
で一等はプラモの戦車か、リカちゃん人形。それはどちらも千円
以上するものでしたから、子供たちには魅力がありました。

 もちろん滅多に当たりなんて出ません。たいていは5円のガム
をもらって帰るだけですが、貧しい時代の子供たちは、今日こそ
はと、一攫千金を夢見てお小遣いをはたきます。いえ、それだけ
ならまだいいのですが、このくじにはとんでもない逆のおまけが
ついていました。

 ばあさんのくじをひいて、もしも、「じごく」という字が見え
たら、それは文字通り「地獄行き」だったのです。

 たちまち板戸になっている店の入り口が閉じられ、子供は奥の
部屋へと連れ込まれます。
 そこでばあさんの肩を叩いたり、腹這いになったばあさんの腰
や背中に乗って足踏みしなければなりませんでした。女の子の中
には部屋の掃除をさせられたり買い物に行かされた子もいます。

 それでも一番やっかいだったのはお灸でした。ばあさんは艾を
持ち出すと、それを小さくちぎって丸め、と背中の色の変わった
ところに貼り付けろと命じます。
 そして、その艾にお線香で火をつけるのも子供の仕事でした。

 身よりのない一人暮らしのばあさんにとって、子供たちがして
くれるサービスはお金以上に価値のあることだったのかもしれま
せん。

 しかし、いずれにしてもお金を出した人間に働かせるなんて、
そんな不条理が許されていいのでしょうか。そうは思いましたが、
純朴な村の子供たちの大半が、このばあさんの命令に従っていま
した。

 というのは……
 「いやあなこっだあ」
 とあかんべをえをして逃げることはできなかったのです。

 そんなことをすれば、ばあさんは学校へやってきます。そして
校長室の椅子にふんぞり返るや、
 「吉さんところの下の娘と作蔵のせがれが、くじで負けておき
ながら逃げた」
 などと告げ口に来るのでした。

 そして、この告げ口は不思議なくらい効果があります。名指し
された子は、授業中にもかかわらず校長室に呼びつけられ……
 そこで……

********************(1)***

 「きゃぁ、もうやめてえ、お願い堪忍してえ~~」
 僕が校長室の前へ立った時、ものすごい女の子の悲鳴が聞こえ
てきました。

 それは聞き覚えのある声。クラスメートの里子の声です。でも、
僕は彼女が校長室に呼ばれていたことに気づいていませんでした。

 『あいつも呼ばれてたんだ。まずいなあ』
 僕は、思わずノックしようとしていた手を止めてしまいます。

 「お灸だけは堪忍してえ、何でもするから、ごめんなさいする
からあ」

 覗いたわけではありませんが三つ編みにした後ろ髪を振り乱す
里子の必死の形相が目に浮かびます。
 彼女は田舎にあっては結構おしゃれで、時々ピンクのショーツ
なんか穿いてたりしましたから、僕の胸は思わず高鳴ります。

 「心配せんでええ。新しい処にすえやせんから、全部、あんた
のかかさんがすえたところをなぞるだけじゃ」
 部屋の中からオニババの声が聞こえます。

 『やばい』
 とっさにそう思いました。が、ここから逃げるのは駄菓子屋と
違って、さすがに勇気がいります。

 どうしようもなく、ドアの前でたたずんでいると。
 「橋本先生。この子を保健室で裸にしますからな。一緒に来て
手伝うてくだされや。こうした性悪は……幼いときに治しておか
なんと……」

 オニババの声がドアの方へ迫って来てますから、僕は慌てて、
その場を離れます。

 廊下の陰から、そうっと様子を窺うと……
 いつものこきたない割烹着姿のオニババと三揃えのスーツをび
しっと着こなした校長先生が廊下に出てきたところでした。

 そして、部屋の中では若い橋本先生の声がします。
 「本当に、よろしいんでしょうか」

 橋本先生は心配して尋ねましたが、当の校長先生は…
 「里子ちゃんのご両親にはすでにこのことは連絡してあります。
『どうぞご存分に…』って言われたからいいでしょう」
と、意外なくらいあっさりと認めてしまったのでした。

 「いやいやいやいやいや、お灸だけは絶対にいや。お願い先生」
 里子ちゃんの哀願は鬼気迫っています。こんな彼女の声を聞く
のは生まれて初めてでした。

 恐怖の中で聞く彼女の声は不思議にも私を興奮させます。
 自分だって立場は同じはずなのに、なぜかその瞬間だけは甘美
な劣情がお臍の下から這い上がり、顎の先端までもを微妙にくす
ぐるのでした。

 「静かになさい。あなたがいけないんでしょうが…だいたい、
ピアノのお稽古があるなら、なぜくじなんかひいたの。それに、
おばあさんに事情を話して、あとからお手伝いに来ることだって
できたでしょう。何も言わず逃げたりするから……さあ、さあ、
こうなったらおとなしくしなさい。暴れるとまたお仕置きが増え
るわよ」

 橋本先生は、里子の細い両手を右手一つで鷲づかみにすると、
ぐいぐい引っぱって、廊下に引き立てます。

*******************(2)****

 そして、聡子ちゃんは今一度、弁明しようと……
 「でも、わたし……(うがっ、)」
 と、そこまで言ったのですが、その先が何かに押し殺されます。

 察するところ橋本先生がご自分のハンカチで猿ぐつわを噛まさ
れたみたいでした。

 「(…うがっあ、…むっああ、…あああっ、……んんんん、)」

 里子ちゃんはなおも抵抗を続けているみたいでしたが……

 「お黙りなさい」
 という橋本先生の一言で急に静かになります。

 そして……
 「橋本先生、ここでは生徒さんたちのお勉強のおじゃまじゃろ
から、早う保健室の方で……」

 オニババの声に里子ちゃんは思わず腰を引きますが、それなら
と、橋本先生が里子ちゃんをその体ごと抱き上げ、勝負はついて
しまいます。

 「あんまり聞き分けがないようならここで脱がすしかないわね」
 橋本先生は何と里子ちゃんをシュミーズ一枚の姿にしてしまい
ます。

 「…………」
 あまりの事に声の出なくなった里子ちゃんは、呆然としたまま
なされるままに…。

 その薄い下着に胸の膨らみがくっきりと分かります。
 当時、田舎の娘は小学校の間はたとえ高学年になってもブラを
していないのが普通でした。

 実はこの時、橋本先生は僕の存在に気づいていましたが、あえ
て僕には声をかけず、里子ちゃんの頭を僕と反対方向にゆっくり
ひねって保健室の方へ歩かせたのです。

 こうして障害ががなくなったので、今度は僕のことを校長先生
が手招きします。オニババも校長先生もすでに僕のことは気づい
ていたようでした。

 「何じゃ、作蔵のせがれも一緒に来とったんかい。それじゃあ、
ちょうどええ……」
 と、そこまで言ってオニババは校長先生の顔を振り返ると、
 「どうじゃろ、この子も一緒に。どうせここで待たせておいて
も時間の無駄じゃろう」

 「しかし、里子は女の子ですから……」
 校長先生がこう言っても……

 「女の子っていうても、この間おむつがとれたばかりのやや子
やないか」
 オニババは受け合いません。オニババにしてみれば小学生など
まだ赤ん坊と同じ扱いのようでした。

 校長先生は少し困った顔になりましたが、オニババは、すでに
この先の予定を決めているみたいでした。

 「今日はこれからおまえにも保健室でお灸をすえてやるからな。
観念しとけよ」
 何だか楽しそうに告げると、少しだけ不自由な右足を引きずり
ながら保険室へ向かいます。高笑いが廊下に響くなか、僕は絶望
で涙さえ出ませんでした。

 こんなこと書いてると、都会で育った人たちや今の若者たちは、
『どうして民間人であるオニババが校長先生より偉そうなんだ?』
なんて思うでしょうが、昔の田舎では公務員である校長先生より
町の有力者の方が偉いんです。

 オニババも今でこそしがない駄菓子屋のばあさんですが、もと
をたどれば村の名士の出。駄菓子屋の前に広がる公園もオニババ
の亡くなったご主人が村に寄付したものなのです。
 それに何より、校長先生とオニババは、実はある特殊な関係に
あったのでした。

 それはともかく、保健室では橋本先生が保健婦の先生と一緒に
里子ちゃんのお灸の準備を始めていました。

********************(3)**

 僕は里子ちゃんが正座させられているベッドから一番遠い視力
検査表の張ってある壁から彼女を見ています。けれど狭い保健室
ではそれでも里子ちゃんのむき出しにされた背中は大きく見えま
す。背骨のラインの両側に二つずつ対になって並んだ12個のお
灸のあともこの時はっきりと見ることができたのでした。

 「さあ、これを噛んで」
 橋本先生はタオルで猿轡を噛ませると、そのまま里子ちゃんと
向き合うように正座して、その小さな両肩を抱きかかえます。
 里子ちゃんも正座した先生の両膝に自分の両手を乗せて、オニ
ババが自分の背中に一つずつ乗せていく艾の脅威に耐えています。
 今の里子ちゃんにはこの橋本先生のお膝だけが唯一の心の支え
でした。

 やがて、オニババによって灸痕のある12箇所に、新たな艾が
置かれると……

 「じゃあ、いくぞ。熱くなったらよ~く噛み締めとけ。それが
何よりの薬じゃからな」
 こう言ってから、それにいっぺんに火をつけていきます。

 「(うぐっ、んんんんんんんんうんんんうううううんん)」
 火が背中に回った瞬間、声にならない吐息がしてタオルの猿轡
に力が入ります。

 「さあ、しっかり噛んでこらえるの。女の子でしょう!」

 橋本先生の声に、里子ちゃんは先生の膝の上に置いた自分の両
手をこれでもかという力で押さえつけるように握りしめます。

 「ほら、がんばって。もうすぐ終わりますからね」
 先生は里子ちゃんの耳元でささやきます。
 実際、それ以外に励ます方法がありませんでした。

 経験者はわかることですが、お灸は終わる寸前が一番熱いのです。
12個のお灸が終わる頃には里子ちゃんの体は離れた僕の処から
もわかるほど震えていました。そして全身脂汗に光っているのが
わかります。

 里子ちゃんが咳とともにタオルをはき出して少し横を向いた時、
上気した顔と一滴の涙がほほをつたったのも確認できました。
 それでも里子ちゃんはとっても我慢強かったと思います。
 そこで、
 『これで里子ちゃんは終わりだ。次は僕の番だ』
 僕の心臓が締め付けられます。ところが……。

 「おまえ、小学校の4年生までは寝小便がなおらずに、腰の目
だけじゃのうて、尻っぺたや臍の下にもやいとをすえられとった
ようじゃな」
 オニババに言われて里子ちゃんはいっぺんに顔を真っ赤にしま
す。

 でも、オニババに容赦はありませんでした。
 「ほうら見せてみい。どうせついでじゃ。お前の母ちゃんには
わしからよう言うてきかせるからそこもすえとこうや……」

 オニババはそう言うと、無慈悲にも里子ちゃんを今度は仰向け
に寝かせます。
 でも、その時、彼女の視界に僕の姿が映ったようでした。
 ですから……、

 「……あっ、ああ……だめ……」
 一瞬呟いては、体を元に戻そうとします。

 ですが、里子ちゃんの望みは聞き入れられませんでした。抵抗
する里子ちゃんを保健婦と橋本先生が取り押さえてさっきと同じ
ように革張りの処置用ベッドの上で正座させます。先ほどと違う
のは背中に回した両手を大人二人に押さえられていることでした。

*******************(4)****

 「なんじゃ、一人前に恥ずかしいのか?まあだ小便臭い小娘の
くせに……くじに負けて逃げ出す方がよっぽど恥ずかしいんじゃ
ないのかい」

 機嫌の悪くなったオニババはかなり乱暴に里子ちゃんのショー
ツをはぎ取ります。おかげで里子ちゃんの正座は崩れ、投げ出さ
れた両足のスカートはめくれあがり、かわいい割れ目が顔をのぞ
かせてしまいました。
 ですが、その場の誰もが里子ちゃんに同情してはくれなかった
のでした。

 「おうおう生意気に……」
 オニババは短いスカートを跳ね上げて、ちらりとそこをのぞき
込むや、それだけ言い残してその場を離れます。

 そして、始めからそこにあるのがわかっていた様子で、戸棚の
引き出しを開け、カミソリとタオルを取り出し、だるまストーブ
の上にかかっていたやかんのお湯で湿してから戻ってくると……

 「ほれ、ほれ、いつのまにこんな立派になった。こんなものは
おまえさんにはまだ早いわさ」
 彼女はそう言うと里子ちゃんの三角デルタをタオルで湿しなが
ら、カミソリを使って、きれいに剃り上げてしまいます。

 「ほれ、わしの言うた通りじゃろう。この子のおっかさんがな、
寝小便に難儀してここにすえとったのをわしはおぼえとったんじ
ゃ。こんな茂みになんぞに隠さず、昔のことを思い出させる方が
この子の為じゃ。艾をかしてみい。わしがすえてやるから」
 オニババは橋本先生から艾の袋を奪い取ると、手慣れて様子で
ほぐして、九つほど新たに作ります。それをまず三つ、お臍の下
の線、蟻の戸渡りに沿って並べて火をつけます。

 「あっぁぁぁぁ、いやぁああぁぁぁぁぁぁ」
 猿ぐつわがとれている里子ちゃんは、必死に首を振って我慢し
ます。

 『あんな十二個も耐えたんだから、三つぐらい』
 と思いましたが、存外それは熱そうでした。

 「幼い頃の記憶があるからのう。熱いじゃろうて……三つ子の
魂百までというてな、幼いときにやられたことはいつまでも強う
記憶に残っとるもんじゃ」

 オニババは容赦なく、二回目の三つを同じ位置に置きます。

 「ああああっ、いややややあああ~~、かんにんしてえ~~」
 里子ちゃんの悲しい声を聞いてもオニババはまるでひるむ様子
がありません。それどころか、
 「おうおういい声じゃな。お仕置きはこういう声が出んようじゃ
効果がないからな。ほれ、もう一回じゃ。辛抱せいよ」

 「いやあ~~~~だめえ~~~許して~~~ごめんな…さい」
里子ちゃんは無駄と知りつつも必死に哀願していましたが、その
途中で痰を喉にからめてしまいます。すると、それであきらめた
のか、そのまま静かになったのでした。
 そして、お灸の火が回っても必死に体は逃げようともがくもの
の言葉はでないままで終わったのでした。

 「おとなしゅうなったな。……大人の覚悟ができたな。それで
こそお仕置きのしがいがあるというものじゃ。ぎゃあぎゃあ騒が
んで、じっくりこの熱さを噛みしめれば、それこそいい薬になる
じゃよ。……よし、じゃあ次は尻っぺたじゃ」

*******************(5)****

 オニババは責め手をゆるめません。
 そして、里子ちゃんの体を裏返すと、みずみずしい桃のような
お尻のてっぺんに今までのどこよりも大きな灸痕を発見してしま
います。

 「ここは熱かったじゃろう」
 オニババは嬉しそうに大きな笑窪をさすりますが、里子ちゃん
はそれには答えませんでした。
 それは、答えたくなかったのか、それとも心の整理がつかずに
それどころではなかったのか……いずれにしても、こんな態度を
オニババが喜ぶはずがありませんでした。
 それが証拠にここではお尻の丘の上はもちろんのこと殷の目や
お尻の割れ目が始まる尾てい骨あたりにも艾が置かれます。

 「あっぁぁぁぁぁぁああああああ、いいっ、ひぃ~~~……」

 形容しがたい悲鳴が保健室に流れるなか、里子ちゃんのお灸は
続きますが、ある瞬間から急におとなしなってしまいました。

 僕は、里子ちゃんがお灸の熱さに慣れたんだろうと勝手に思い
こんでいましたが、オニババはすぐにこの異変に気づきます。

 「あんれまあ。だらしないことじゃねえ。だから、お前はまだ
まだネンネだと言うんじゃ」
 オニババの言葉からほどなくして、お仕置きは中断。橋本先生
や保健婦さんによってタオルがたくさん用意されます。

 それは里子ちゃんがお漏らしをしてしまったことへの後処理で
した。
 放心状態の里子ちゃんのおまたか持ち上げられ、思春期の僕に
は鼻血ものの光景が目に飛び込んできます。それは男兄弟ばかり
の中で育った僕が初めて目の当たりにした女性器でした。

 『いいのかなあ、あんなの見ちゃったけど』
 僕は自問しましたが、ならば目をつぶってもよさそうですが、
それもかないませんでした。

 『見たい!何がなんでもみたい!』
 と願ったものではありませんでしたが、拒否する理性もありま
せんでした。
 実際、僕の村ではそのあたりがとても鷹揚で、この時も僕が、
その場に居合わせたことは承知の上で、あえて部屋から出ろとは
誰も言いませんでした。

 お灸のお仕置きが再開される時、里子ちゃんは再び僕の存在に
気づいて、わずかに抵抗しましたが、抵抗はそれだけでした。
 疲れた体と放心状態の心からお人形のようになってお仕置きを
受けています。僕はようやくこの出来事が『明日は我が身』いえ、
『すぐに我が身』だと気づきます。
 気づきますが、不思議なもので、この時はまだ差し迫った恐怖
を深刻には感じてはいませんでした。

 「ようがんばった。このくらい頑張れれば、お産は楽じゃぞ」
 オニババは里子ちゃんにわけのわからないことを言って励まし
ます。私は、さすがにこれで全部終わっただろう。いよいよ僕の
番だな、と思いました。

ところが、ところが……

*******************(6)**

 「そうじゃ、せっかく機会じゃからな、何か思い出に残る事を
せにゃいかんな。『ああ、あの時、駄菓子屋のばあさんに、とっ
ちめられたなあ』って、思い出してもらわんといかんからな。…
…どこがいいかいねえ」

 オニババはにこにこしながら里子ちゃんの体を舐め回します。
 そして、思い当たったとみえて、里子ちゃんをふたたび仰向け
にすると両足を高く上げます。

 「いや、いやあ~~~」
 貞操の危険を感じた里子ちゃんは、慌てて激しく抵抗しました
が、校長先生までが加わった大人三人の力にはかないません。

 「だめえ~~~」
 くの字に曲がった両足の膝小僧が里子ちゃんの鼻先に迫ると、
その場所は僕の処から余すところなく丸見えとなったのでした。

 『えっ!これが女の子?』
 それは本当にぶっ倒れそうなくらいのショックでした。
 だって、それはとってもグロテスクに感じられたのです。

 『あんなに可愛い顔をしているのに、あんなに綺麗な声なのに、
あそこは何てグロテスクなんだろう』
 って思ったんです。
 そして何より、今までなぜ見たことがなかったんだろうという
疑問さえわいてきたのでした。

 もちろん、心臓はシャツを突き抜けていきそうですし、瞳孔も
開いて頭はパープリン状態。陸に上がった金魚のような荒い呼吸
をしています。けれど、それに性欲を感じたか、と問われれば、
答えはNoでした。

 「なんじゃ、おまえ珍しいもんでも見たんか。世界に女の数だけ
これはあるぞ」
 オニババは僕の異変に気づくと苦笑いを浮かべます。そして、
やはりまずいと思ったのか……
 「おまえにはまだまだ刺激が強いようじゃな。後ろを向いとれ」

 こうして、僕は里子ちゃんの大事な処から目をそらしてしまい
ましたが、里子ちゃんに対するお灸のお仕置きはまだ終わっては
いませんでした。
 しかも、オニババは親切にもその場所を僕に教えてくれます。

 「いいか。このお尻の穴はな。神経が集まっとるからとっても
熱いんじゃ。吉さんも躾に厳しい人やから一度や二度はすえとる
と思うが………ほうら、やっぱり痕がのこっちょるわ」

 オニババがそこまで言った時でした。僕の耳に里子ちゃんの鼻
をすする音が聞こえてきます。
 それは今までとはちょっと違う泣き声。子供に戻ったような声
でした。

 オニババにはその声が感に触ったのでしょう。
 「泣くなら泣きな。しかしな、今度のは泣いてごまかせるほど
甘くないぞ」
 吐き捨てるように言います。

 実際、火がついたあとは地獄絵図でした。
 いえ、見たわけではありません。里子ちゃんもそんなに大きな
声を出していたわけではありませんが、ベッドのきしむ音、本当
に限界まで押し殺したうめき声、かすれ声、そして先生方のいつ
になく必死になって取り押さえようとしている様子など、たとえ
見なくてもそれがいかに壮絶なものだったかは背中でだって感じ
ることができます。

*******************(7)*****

「もういいぞ」

 僕は振り向くことを許されましたが、その時、里子ちゃんは、
まだ四つんばいでハイハイしながらお尻の穴を押さえていました。
きっと、じっとその場にとどまってはいられないほどお尻の穴が
まだ痛かったに違いありませんでした。

 「これから一週間はうんこをするたびにわしのことを思い出す
じゃろうが、そのぐらいでないと、性悪の根性は立ち直らんから
な。……ま、吉さんがおるから治療は問題ないじゃろう。しかし、
もし、わしにやって欲しければやってやるぞ!……ハハハハハ」

 オニババはしばしの高笑い。しかし、次の瞬間、里子ちゃんは
この時になって初めてオニババの顔を思いっきり睨み付けたので
した。

 「さてと、これで、一人終わった。……あとは校長先生の領分
じゃが、……今の今ではこの子も可哀想じゃから、もうしばらく
してからお願いしますよ。……ほれ、そうと決まったらそこの隅
に立って反省しとれ」

 僕は、この瞬間、目が丸くなった。
 『あんなにすごいお灸をされた上に、まだお仕置きがあるなん
て……。それに校長先生の領分って何だろう?……そう言えば、
誰かが校長はイギリス帰りのだから鞭を使うって……。今日は、
俺、生きて帰れないんじゃないか……』
 少しオーバーかも知れないけど、その時は本当にそう思った。

 そんな恐怖心がついこんなことを言わせる。
 「僕、あまりお灸はされたことがなくて」

 僕がオニババに言ったことはほとんど命乞いと同じだった。
 しかし、オニババは当然の事ながら相手にはしてくれなかった。

 「何をみっともないこと言っとる。里子だってあんなに立派に
耐えとるのに、男のおまえにできんはずがないじゃろうが。さあ
さあ、さっさと裸にならんかい」

 オニババだけではない。オニババのわがままにつき合わされて
いる先生方まで、早くしろという無言の圧力をかけてくる。僕は
覚悟を決めて裸になるしかなかった。

 パンツ一つになるまでは、それでもなんとかなったが、やはり
最後の一枚はなかなか踏ん切りがつかない。やっぱり里子ちゃん
の目が気になるのだ。

 「なにをぐずぐずしとるんじゃ。時間がもったいないぞ」
 オニババがそう言ったからだろうか、その直後、僕は、保健婦
さんに羽交い締めにされる。そして、これも示し合わせたように
橋本先生が僕のパンツを……

 「だめえ~~~」

 僕は悲しい声をあげたが間に合わなかった。
 するりとぬけたパンツのあとに、みすぼったらしい僕の一物が
残っている。

 当然の反応かもかもしれないが、里子ちゃんは両手で顔を覆い、
横を向いてしまう。

 「おうおう、まだ可愛らしいもんじゃないか。それでもちょっ
とは膨らみだしたか。……まだ、蕾じゃな」
 オニババは無造作に僕の竿を摘みあげると、それをゆっくりと
剥き始める。

 『えっ!何するの!』
 まだまだ包茎の時代。僕はそれまで一度たりともそれを剥いて
みようなどと考えたことがなかったのだった。

********************(8)***

 「痛い痛い、だめだめ、壊れるから~」

 オニババは僕の懇願などまるで眼中にないかのように中の芯を
出していく。

 「馬鹿、本当に駄目だって。やめろよ!。殺すぞ、てめえ!」
 僕は必死になってオニババをつかもうとした。実際、それほど
痛かったのだ。
 しかし、何とか振りほどけそうなところまできたら、今度は、
校長先生までもが加わる。
 たちまち形勢は逆転してしまった。

 ベッドに仰向けに押し倒されたら、今度は橋本先生まで参加。
両手両足が大人二人に押さえ込まれ、オニババがお腹の上に乗っ
てしまっては万事休すだった。

 「こらこら、じたばたせずにおとなしくしてろ。せっかくお前
を男にしてやろうというのに……他人の親切は受けるもんじゃ」

 僕の大事なところをオニババの皺くちゃな手がしごいている。
性欲というのとは違うけど、そりゃあ不思議な気持ちだった。

 「痛い、痛い、痛い、」
 何度もそう言いながら、僕の先端は生まれて初めて外の空気に
触れたのだ。

 「ほれほれ、汚くしとるからこんなに垢が溜まっとるじゃない
か」
 オニババはちり紙を自分の唾で濡らすと、包皮との隙間に白く
溜まっていた雑菌をふき取った。

 「やめてえ~~~~痛い、たいたい……」
 僕は両足をばたつかせ悲鳴を上げて無駄な抵抗を続ける。
 外に出たばかりの一物はとてもデリケート。ぬぐっただけ……
いや、触れただでも、その痛さは拷問に匹敵するほどだったので
ある。

 「やるろ~~~、痛い痛い痛い、壊れると言ってるだろうが、
くそばばあ」

 怒号が部屋中に轟き渡ったが、オニババはまるでよそのことの
ように平然として掃除を続ける。そして、一応完了すると、振り
返って里子ちゃんにこう言うのだった。

 「ほれ、お前もよう見とれ、これが大人のちんちんだ。こいつ
のはまだ小さいし形も貧弱だがな、そのうち、このあたりが膨ら
んで立派になっていく」

 オニババはなんと私のをモデルに男根の説明を始める。今様に
言えば性教育を始めたのである。そして、ふたたび里子ちゃんが
顔を隠すと……、
 「ほれ、ほれ、恥ずかしがってたら何もできやせん。何事も、
経験じゃぞ。見られる時に見ておいて損はないわい」
 オニババは耳たぶまで真っ赤になった里子ちゃんを勇気づける
のだった。

 「ほれ、おまえは作蔵のせがれじゃからな、あんまし灸はすえ
られとらんじゃろう」

 オニババはそう言うと僕をうつぶせにして背中から調べ始め
ます。
 たしかに背中や腰には灸痕がありませんでしたが、お尻には、
大きな痕が七つもあります。さらに知られたくない秘密が僕には
ありました。

 『オニババにわかりませんように』
 僕の願いもむなしく僕の体を仰向けに戻したオニババはすぐに
それを発見してしまいます。

*********************(9)**

 「おうおう、おまえも悪さはそれなりにしとるようじゃな」
 オニババはそれを発見すると、嬉しそうに笑って、てかてかと
ケロイド状になった灸痕を指でなぞります。それは竿の根本、袋
との境目や袋の根本からお尻の穴にかけてそれはあったのでした。

 「気持ちええじゃろう」
 オニババはそこをさすりながら悪戯っぽく僕の顔をのぞき込み
ます。オニババがどういう意味でそう言ったのかは知りませんが、
確かにそこは他の皮膚とはほんの少しだけ感触が違っていました。

 「よし、尻からじゃ」
 オニババの号令一下、先生たちはまるで彼女の手下のようです。

 今では考えられないことですが、当時は村全体が牧歌的な暮ら
しぶりで、どんな役所も学校も今以上に土地の有力者には融通が
きいたみたいです。
 もちろん法律やお上の命令というのは一応守られていましたが、
どちらかと言えば村の有力者の常識みたいなものの方が優先で、
法律やお上の通達というのは、それに反する事を校長や先生方が
どうしてもやらなければならない時に持ち出す錦の御旗みたいな
ものだったのです。

 これだって……
 『オニババが困ってるから協力してやろう』
 理由はたったそれだけ。たったそれだけの事でこれだけ激しい
体罰が、しかも学校内でまかり通っちゃうなんて、今の人にこれ
を信じろと言ったって、そりゃ無理ですね。

 「熱い、やめてえ~~、もうだめ、いやだってえ~~~」

 僕はオニババのやいとに悲鳴をあげます。その熱いのなんの。
よく歯が折れなかったと思うほど全身に力をいれてもまだ足りま
せんでした。

 「だらしのない奴やなあ。男の子がこのくらいの事で音を上げ
よってからに。おちんちんにもすえてやるけど、この分じゃ目を
回すかもしれんな。……先生、この子にタオルを……」

 オニババの指示でタオルが猿ぐつわとして与えられましたが、
オニババの言った通り、以前、母親が激怒してここへすえた時は
本当に目を回してしまい、以後、我が家ではお灸がすえられなく
なったという経緯がありました。

 「よう~我慢せいよ。お仕置きじゃからな」
 そう言ってから線香の火が艾に落とされます。

 その時の格好って、里子ちゃんも体験した赤ちゃんがおむつを
替える時のようなあのポーズ。見ている時はそれほどでもなかっ
たけど、いざ、自分がやられる段になると、死ぬほど恥ずかしい。
 人間なんて勝手なものです。

 ですから、本当にどうなってもいいから、ここを逃げだそうと
考えていました。
 でも僕の決心よりほんの一瞬早く大人たちが動いてしまいます。
今回は力の強い校長先生が私の肩にのしかかり、両足をそれぞれ
橋本先生と保健婦さん。おまけにタオルで猿轡までされれば……
もうこれは立派な拷問でした。

 何もできぬままに火かつけられ『しまった』と思った時はもう
後の祭り。

 やがて暖かいと感じてから……

 『あっ!』
 「(んんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんん)」

 火が回って消えるまでは10数秒。火が消えるまでの炎熱地獄。
とにかく、この熱さばかりは文字では表現できません。

 と、普通はこう表現するのですが、この時は火が消えてからも、
しばらくはベッドの上で悶絶していました。

******************(10)**

 「よし、よう目をまわさんかったな」
 オニババは褒めてくれましたが、次が余計でした。
 「次は尻の穴も暖めてやるか。里子だけじゃかわいそうだから
な」
 そう言うとオニババは艾をぐいぐいお尻の穴へと詰め込みます。

 『勘弁して、もう一生トイレにいけなくなっちゃうよ』
 私はべそをかいていました。それくらいオニババは丹念に丹念
に艾をお尻の穴へ詰め始めたのです。

 「よし、これくらいでいいじゃろう。いいか、これが最後じゃ
からしっかり耐えるんじゃぞ」
 オニババは僕のお尻の穴を絞り出すように強い力で摘むと火をつけます。

「(ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ)」

 本当は大声をあげていくらかでも痛みを緩和させたいところで
すが、それもできないまま、焼け火箸をお尻の穴に差し込まれた
ような強烈な熱さ痛さが脳天まで突き上げます。
 そして、一瞬、本当に気が遠くなりかけたのでした。

 きっとその時だったのでしょう、事が収まってから大人たちが
苦々しい顔になっているのに気づくと、それとほぼ同時に自分の
下半身が濡れている事を悟ります。

 『里子ちゃんにすべてみられてしまった』

 確かにそうは思いましたが、それより何より『やっと終わった』
という安堵感の方が強くて、なされるままに先生たちから恥ずか
しい場所を拭いてもらいパンツを穿かせてもらったのでした。

 「いやあ、お見事でした」
 橋本先生がお灸のお仕置きを終えたオニババをねぎらいます。
 でも、ねぎらってほしいのは僕と里子ちゃんの方でした。

 二人はお仕置きがこれで終わったと思っていましたから、早速
帰り支度を始めます。
 『これから学校で出会う友達にこの部屋で起こった事を微塵も
感じさせてはならない』と感じてた僕は、ボタンの付け忘れがな
いかとか、髪が整っているかとか、鏡に向かって笑顔の練習まで
していたのです。
ところが……、

 「これからは先生方の領分じゃから、わしの出る幕ではないが、
どうなさるね」
 オニババが尋ねると、校長先生が……

 「二人とも尻を百回も叩いてから、この物差しで20回もどや
しつければ少しは反省するでしょう。今日はだいぶお灸でこたえ
てるでしょうから、あんまりきついことはしませんよ」

 校長先生の言葉を聞いた瞬間、僕と里子ちゃんは顔を見合わせ
ます。お互いの顔には『嘘でしょう』という文字が浮かんでいま
した。

*******************(11)***

 校長先生のくどくどしいお説教のあと、二人は、里子ちゃんが
橋本先生、僕が校長先生の膝の上に乗ってお尻を叩かれ始めます。
前にも言いましたが、この時の校長先生はイギリス帰りでそこで
身につけた本格的なスパンキングを得意としていました。今は、
西洋文化が豊富に入ってきますからまだしもでしょうが、こんな
田舎でしかも40年も昔の事ですからこれは特別な事でした。
 校長室にはケインが傘立てのようにして置かれていたのを覚え
ています。

 とにかく二人一緒にやって時間を節約しようという大人たちの
魂胆でしたが、パンツを下ろす時間までは節約してくれませんで
した。

 二人はふたたびお尻丸出しになります。今度は二人並んでいま
すから互いのお尻は見えませんが、顔をちょっと横に向けるだけ
で表情はうかがい知れます。

 「…パン、…パン、…パン、…パン、…パン…パン、…パン、」

 乾いた音がハモって白い天井から反響してきます。
 最初はそれどころではなかった二人も、しばらくするとお互い
が気になるようになります。私が彼女の方を向くと里子ちゃんは
その顔を反対の方へ向けてしまいますが、気がつくと今度は里子
ちゃんが僕の方を見ている、そんな感じでした。

「…パン、…パン、…パン、…パン、…パン…パン、…パン、」

 しかし、それも半分を過ぎるころになると、そんな余裕もなく
なります。腰を振り、足をばたつかせ、伸び上がって拘束された
腰を自由にしようとしたり、ただ闇雲に頭や上半身を振ったります。
こんな事をしても痛みが逃げるわけではなく、何にもならないの
ですが、とにかくじっとしている事が苦痛でした。

「…パン、…パン、…パン、…パン、…パン…パン、…パン、」

 平手によるスパンキングは決して強く叩いているわけではあり
ません。ちょっと見には遊んでいるようにさえ見えます。ですが、
百回ともなれば蓄積されたその苦痛は相当なものです。七十回を
超える頃には全身が脂汗にまみれて、軽い一撃も悲鳴を上げたい
ほどの衝撃でした。

「…パン、…パン、…パン、…パン、…パン…パン、…パン、」

 ただ、里子ちゃんより先に悲鳴を上げたくない。
 これは、男の意地みたいなものでした。

 「…パン、(うっ)…パン、(あっっ)…パン、(うぅぅ)…
パン、(おっっ)…パン(ああ~)…パン、(んんん)…パン、
(はあっ)…パン、(むっっ)」

 八十回を超えると、嗚咽とも吐息ともつかない熱い息が僕の口
からも里子ちゃんの口からも漏れ始めます。
 これは自分の意志では止められない生理的なものでした。
 そして、85回目、ついに……

 「…(パン)いやあ~やめてえ……(パン)ごめんなさい……
もうしません……」
 里子ちゃんが泣き出した時点で橋本先生は一旦スパンキングを
中断します。
 しかし、それはお仕置きをやめてくれるということではありま
せんでした。

 「うるさくすると、お仕置きを増やすわよ」
 そう言って、今度は前にもまして強く叩き始めます。

*******************(12)**

 「(パン)だめえ、ぶたないでえ…(パン)いやいやいやいや、
…(パン)ああ…(パン)こわれる~~、…(パン)痛いのイヤ
ですから~…(パン)お願い、やめてえ…」

 里子ちゃんの悲鳴はたぶんに生理的なものでした。僕にも経験
がありますが、ある一定の苦痛をこえると自分の心が制御不能に
なって、とりとめのない事を言ってしまうことになります。
 里子ちゃんだって、こんな悲鳴で許してくれるなんて思っては
いないはずです。けれど、ある限界を超えてしまうと、もうどう
にも叫ばずにはいられない状態になるのでした。

 僕はこの時は恥をかかずに終わることができましたが、この先、
校長先生のお仕置きでみっともなく叫んだ事は何度もありました。
 先生はそれほどお尻叩きが上手だったのです。

 「よし、いいだろう。それでは30分後にあらためて鞭を受け
てもらうからな」

 校長はそう言うと私たち二人を部屋の隅に立たせて部屋を出て
いきます。
 彼は『こんな田舎にどうして?』と思えるような博識で、洋行
帰りでもあったのですが、子供たちに対する愛情は人一倍、鞭や
スパンキングを中心としたお仕置きも人一倍、という変わった人
でした。

 残された2人は保健婦さんの管理下に置かれますが、その保健
婦さんも何かの用事で席を外してしまいます。

 すると、僕は隣で立たされている里子ちゃんのお尻にそうっと
触ってみます。

 驚いた彼女はすごい形相で僕を激しく突き倒しましたが、僕は
笑ってごまかし、めげませんでした。

 また忍び寄ってはスカートの中に手を入れて脅かします。

 二度目はビンタ。
 でも、最初より気のせいか穏やかな顔に見えます。

 三度目はさすがに警戒されてなかなか近寄れませんでしたが、
目をあわすことは断然多くなりました。

 そして、隙きをついて三度目を敢行。
 でも、この時はなぜか彼女も笑っていました。

 そして、校長先生のきつい20発のあと、僕たちは痛いお尻を
抱えて体育館の奥にある用具置き場まで行き、まだホットなお尻
のままで結ばれてしまいました。

********************(13)***

 その後紆余曲折は様々ありましたが、笑顔が可愛かった里子は、
今でも私の布団の中で寝ています。子供ができて、里子の笑顔は
半分彼らに取られてしまいましたが、でもまだ半分残っています。

 オニババがきついお仕置きやいとのすえに結びつけてくれた僕
と里子。今でも時々、艾に火をつけてはお互いに楽しみます。
 『こどもたちですか?』
 もちろん、お灸で躾てますよ。時代錯誤なんて言わせませんよ。

****************<終わり>***

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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