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11/4 御招ばれ(15)

11/4 御招ばれ(15)

*)ソフトなソフトなお仕置き小説です。私的には…(^◇^)

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 <主な登場人物>
 春花……11歳の少女。孤児院一のお転婆で即興ピアノが得意
 美里……11歳の少女。春花の親友。春花に乗せられて悪戯も
    するが、春花より女の子らしい。絵が得意な少女。
 大西泰幸……中世史の研究をする大学の先生。実の子はすでに
    医者として独立、『茜』という養女をもらっているが、
    春花や美里も養女にしたいという希望を持っている。
 大西一枝……大西泰幸の妻、専業主婦。茜を厳しく躾けるが、
    茜は彼女を慕っている。
 大西茜……大西泰幸の養女。13歳で春花や美里よりお姉さん
    だが、楚々とした感じのお嬢さんとして躾けられている。
 高瀬先生……古くから大西家に出入りしているお医者様。特に
    子供達へお仕置きがある時は浣腸や導尿などでお手伝い
    もする。
 明子さん……長い間大西家に仕えている住み込みの女中さん。
    大西家の生き字引。

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 茜さんがお父様の前へやってくると……お父様の顔は今までの
ようににこやかではありませんでした。
 真剣な顔、少し怒ったような顔にも見えます。
 その顔を見ながら茜さんは膝まづき、両手を胸の前に組んで
……

 「お父様、お仕置き、お願いします」

 茜さんのはっきりした声が部屋のどこにいても聞こえました。
 いつもなら、茜ちゃんがこの言葉を口にすればそれに呼応して
お父さんの顔もにこやかな顔へと変わるのですが、この時ばかり
は恐い顔のまま。

 いえ、チンピラが凄んでるのとは違いますから、こういうのは
恐いというより威厳があると言うべきかもしれません。

 茜さんのご挨拶が終わると、お父さんはその威厳のある顔で…
 「恐かったかい?よく、勇気を出して来たね。でも今の君には
それが大事なんだよ。逃げないってことがね。あとは、歯を喰い
しばって必死に頑張るだけだ。……大丈夫。逃げなかった茜には、
これから先、きっと、いいことがあるから」

 お父さんは茜さんを励まします。そのうえで……
 「……よし、じゃあ、ここにうつ伏せだ」
 お父さんは拘束台のテーブルを指差すのでした。

 茜さんが上半身をテーブルに横たえると、そのテーブルが傾斜
して頭の方が下がり、お尻が一番高い位置に来て、茜さんとして
はとても窮屈な姿勢をとらされることになります。

 でもそれだけじゃありません。両手首も両足も革ベルトで拘束
されてしまいすから、これから先は泣いてもわめいても逃げ出す
ことは不可能でした。

 「わかってるだろうけど、これから先は何があっても声は出さ
ないようにしなさい。お前も、もう小さな子供じゃないんだから
恥ずかしいまねはしないように」

 お父さんはこう注意してから白いワンピースの裾を捲ります。
 せっかく穿きなおせたショーツも再び脱がされてしまいますが、
もうこれは運命と諦めるしかありませんでした。

 「………………」
 こんな格好、そりゃあ恥ずかしいに決まってます。ですけど、
その気持は、自分の心の中に納めておくしかありませんでした。

 そんな茜さんのもとへ今度はお母さんがやってきます。
 お母さんもまたにこやかではありませんでした。

 厳しい顔のまま一言……
 「口を開けなさい」

 何をするのか、されるのか、茜さんは分かっていました。
 「うっぐ」
 開いた口の中にタオルハンカチが入ります。

 お母さんがまずやったこと。それは茜さんにまず猿轡を噛ます
ことでした。

 一方、お父さんは、すでに長さ二尺の物差しを手にしています。
この長さがお尻をぶつにはちょうどいい長さでした。

 「!!!!」
 茜さんが突然緊張します。
 お父さんが試しに竹の物差しそれを振り下ろしたのです。

 茜さんの口はお母さんによって猿轡がされていましたが、耳は
耳栓なんてしてませんから、その空なりの音をどうしても拾って
しまうのです。

 『ブン』『ブン』という音が、茜さんの身体を硬直させます。

 『何でよう!何でお母さん、耳も塞いでくれなかったのよ!』
 茜ちゃんは勝手なことを思いながらも、その音を聞いただけで
もう生きた心地がしませんでした。

 「茜、しっかり歯を喰いしばって我慢するんだぞ」
 お父さんは茜ちゃんの頭を左手で鷲づかみにすると、お仕置き
の前、最後の注意を与えます。

 「…………」
 茜ちゃんは自分では『はい』と言ったつもりでしたが、言葉に
はなりませんでした。
 過去にそれがどれほど痛いかを経験している茜さんには、とに
かく恐くて恐くて、それどころではありませんでした。

 「ピタ、ピタ、ピタ」
 小さく三つ、お父さんの竹の物差しが茜ちゃんの可愛いお尻を
とらえます。でもこれは鞭打ちではありません。
 『さあ、これから、ぶちますよ』という警告でした。

 そして、約束どおりいよいよ本体がやってきます。

 「ぴしっ~~」
 乾いた音が部屋中に鳴り響きます。

 『ぎゃあ~~~』
 猿轡をしていなければ茜ちゃんはきっとこんな悲鳴だったこと
でしょう。
 それほどの衝撃でせした。

 お尻に当たった衝撃は電気となって背骨を走り脳天を突き抜け
て一瞬でどっかへ行ってしまいました。

 茜ちゃんは必死に拘束台の天板を握っていましたが、すぐには
震えが止まりません。両手が震え、両足だって茜ちゃんの意思と
は無関係に跳ね回ります。

 おかげで、ソファにいる春花と美里には、お姉様の大事な処が
丸見え。お互い女の子同士ですからそんなものが見えたとしても
別に驚いたりはしませんが、二人とも茜さんの慌てふためく様子
がよほどおかしかったのかソファの上で笑い転げていました。

 茜さんはたった1回ぶたれただけなのに、この騒ぎ。
 でも、お母さんはその最初の1回が一番辛いことを知っていま
した。普段は厳しいお母さんが茜さんを励まします。

 「茜、心をしっかり持つの」
 「いや、痛いもん、だめ」
 茜さんはお母さんが顔を近づけてくると、さっそくすがるよう
にして愚痴を言います。

 「弱音を吐いちゃだめ。お仕置きは始まったばかりよ」
 お母さんはやさしい眼差しで額に手を置きます。
 すると、そこへお父さんもやって来ました。

 「どうした?痛かったかい?」
 お父さんがそう言ったとたん、茜ちゃんは張り付けられている
拘束台の板の上に顔を押し付けます。

 『お父さんなんて顔も見たくない』ということでしょうか?
 というより、恥ずかしいという気持の方が大きかったみたいで
した。

 「痛いのは当たり前だよ、お仕置きなんだからね……」
 お父さんがこう言うと、茜ちゃんはぶっきらぼうに……
 「恥ずかしい」
 と背けた顔で答えます。

 「恥ずかしいか……それも仕方がないな。お仕置きは、痛くて
当たり前、恥ずかしくて当たり前。どのみち子どもにとって嫌な
ことをするわけだから。痛いのも恥ずかしいのも我慢しなくちゃ」
 お父さんはそう言って茜さんの顔を覗き込もうとしましたが、
茜ちゃんは顔をあげません。どうやらすねてるみたいでした。

 いえ、甘えてると言った方が正しいかもしれません。

 すると、ここでお父さんが意外な事を言います。
 「大丈夫だよ茜、そのうち慣れるから……」

 えっ!?本当でしょうか?
 だって、さっきまでハンドスパンキングで相当やられてるのに、
その上この鞭。これからもっともっと痛くなると思うのですが…

 実際……
 「茜、歯を喰いしばりなさい」
 お父さんにこう言われて受けた次の鞭は……

 「ピシッ!!」
 「ひぃ~~」
 お尻に鞭が当たった瞬間、茜さんの身体が弓なりになりました。

 ですから相当痛かったはずですが、茜さんは悲鳴を上げません
でした。

 相変わらずお母さんだけは娘の頭を撫で続けていますが、そん
なことが何の役にもたたないほど痛かったに違いないのです。

 ところが……
 「さあ、三つ目だよ。しっかりテーブルを握ってなさい!」
 お父さんの声に茜さんは従います。

 「ピシッ!!」
 「ひぃ~~」
 茜さんは自分の身体がバラバラになるんじゃないかと思った程
でした。

 でも、最初のようなうめき声は上げません。
 いえ、それどころじゃないって感じで、とにかく鞭が近づくと
必死に机にしがみ付く。それだけでした。

 「茜、どうだい?だんだん慣れてきたかな?」
 お父さんの不気味な言葉が頭から振ってきます。
 『何言ってるんだろう』
 茜さんは思います。とにかく今は、このラックにしがみ付いて
いるしかありませんでした。

 そして、四つ目。

 「ピシッ!!」
 「…………」
 もうどんなに小さな声も出ませんでした。本当は、お母さんへ
愚痴も言いたいし、お父さんへ恨みがましい悲鳴も聞かせたいん
です。でも、今の茜さんにとってはその何もかもが無理でした。
 そう、机にしがみ付いていること以外は……

 「どうやら、少しは鞭の味が染みてきたみたいだな。……さあ、
いくよ。もう一つだ」

 「ピシッ!!」
 「…………」
 茜さんのお尻にはすでに真っ赤な筋が何本も刻まれています。

 「反省できたのかな?できないようだと、まだまだ続くよ」
 お父さんはそう言ってから、しばらく茜さんのお尻の赤い筋を
見ていました。もともと相手が13歳の少女ということですから
お父さんだって思いっきりぶってたわけではいません。それなり
に手加減してやっていたのですが……

 「…………」
 女の子の肌というのはお父さんの予想以上にデリケートにでき
ているみたいでした。

 「ピシッ!!」
 「…………」

 やや弱い当たりになった6発目を終えると、お父さんは、何も
言わず春花と美里が陣取るソファへとむかいます。
 小休止でしょうか?

 お父さんは二人の座るソファにご自分も腰を下ろすと、笑みを
浮かべてこう言います。
 「驚いただろう?恐かったかい?」

 二人は顔を見合わせ、お互いどうしようか考えていましたが、
そのうちどちらからともなく頷きます。

 「正直だね。でも、とてもいいことだよ。人間正直でなくちゃ。
……実際、恐いことをしてるんだから、当たり前なんだ」
 不安そうにしている二人に向かって大西先生は微笑みました。

 その笑顔に少しほっとしたのでしょうか、春花が、上目遣いに
尋ねます。
 「お姉ちゃまは、いつもああしてぶたれてるの?」

 「いつもじゃないさ。男の子だと一学期に一二度必ずあるけど、
女の子の場合は年に一度くらいかな。でも、ないってことはない
ってことさ。今日はたまたまだよ」

 「私たちも、ここで暮らすとお姉ちゃんみたいにぶたれるの?」
 今度は美里が尋ねます。

 「大丈夫。私が見ている限り二人はとってもいい子だからね、
そんな心配はいらないと思うよ。それに、少しぐらいミスしても、
悪戯してもだからってすぐに鞭を使うわけじゃないんだ。ここで
張り付けられるのは、親の言いつけを何度言っても聞かなかった
飛び切りの悪い子だけさ」

 「うん」
 美里は小さく頷きます。

 「……ただ、うちの子になったら、こんな事が絶対にないとは
言えないからね、二人にはあらかじめそんな怖いところも見せて
おこうと思ったんだ」

 「ふうん、お仕置きって孤児院だけじゃないんだ。私たち孤児
だから先生たちにお仕置きされるのかって思ってた」
 「そうなの、だから普通の家で暮らせばお仕置きなんかされず
にすむんじゃないかと思って……違うんだね」

 「孤児院にいるからお仕置き?そんな馬鹿な……今はオリバー
ツイストの時代じゃないんだよ」
 お父さんは明るく笑いました。そして……
 「ただね、どんな家に生まれてもお仕置きのない家というのは
まずないんだ。修道院のお仕置きなんて軽い方さ」

 「そうなの?」
 「どうしてわかるの?私たちのお仕置き、見たことあるの?」

 「君たちがお仕置きされてるところなんて僕は見たことないよ。
だけど、君たち、とっても明るいじゃないか。厳しいお仕置きの
ある厳格な家で育つとね、子どもの性格まで暗くなっちゃうけど、
君たちにはそれがないから、すぐにわかるんだ」

 「普通のお家は私たちの孤児院より厳しいの?」
 美里が心配そうに尋ねると……

 「そういう処が多いかもしれないね。輝かしい歴史のある家で
あればあるほど、守らなければならない約束事が多くなるんだ。
当然、叱られることも多くなるってわけだ。……ただ、お仕置き
って、とっても恥ずかしいことが多いから、普通は家族以外の人
には絶対に見せないんだ。君たちが知らないのも無理ないよ」

 「じゃあ、おじさまの処はどうして私たちに見せたの?」

 「僕はあいにく嘘やごまかしが嫌いなんだよ。せっかく君達が
ここで一緒に暮らしたいと言ってくれているのに、後から『こん
なはずじゃなかった』なんて言われたくないんだ。まずはありの
ままの姿を見せて、それでもここで暮らしたいなら、どうぞいら
っしゃいってことなんだ」

 「…………」
 「…………」
 二人は思わず顔を見合わせ、お互い『ふっ』とため息です。

 子供にとって、とりわけ女の子にとって父親に叱られるという
のは、たとえぶたれなくてもとてもショックな出来事です。
 ましてや、こんな台に張り付けられてお尻丸出し。竹の物差し
でピシャリピシャリだなんて……二人にとっても、とても耐えら
れそうにありませんでした。

 「どうした?そんな深刻な顔して?……ひょっとして、あてが
外れたかな。おじさんはもっと優しい人だと思ってたんだろう」
 お父さんはソファに座ったままで二人をまとめて抱きしめます。

 いきなり窮屈な姿勢にさせられた二人でしたが、二人ともそれ
自体は嫌ではありませんでした。
 荒々しく大きな胸板は安心感の証でもあります。ここが私たち
のバックグラウンドだったら楽しいだろうに……そう思う気持は
二人の心の中に残っていました。

 ただ、お仕置きは絶対に受けたくありません。特に、目の前で
見たお姉ちゃまのお仕置きは……
 もちろん、そんなことは百も承知している大西先生は、二人に
こんなことを言います。

 「べつに無理してうちに来なくてもいいんだよ。世の中、立派
な里親さんは、他にたくさんいらっしゃるからね。院長先生に、
『気が変わりました』って言えばいいんだよ。

 「他の家でも、ここと同じお仕置きってあるんですか?」
 春花が心細そうに尋ねると……

 「どんなお仕置きをするかはその家しだいだけど、お仕置きの
ない家というのは期待しない方がいいと思うよ」

 「なあ~んだ、そうなのか。私たち孤児だもん、最悪だね」
 美里がかっかりと言った顔をします。

 すると、お父さんはいきなり美里の両脇に手を入れ、目よりも
高く差し上げます。そして、その身体を揺らしながらこう言うの
でした。

 「どうしてそうなるの?美里ちゃん?……そもそも里子を受け
入れようとする家で、子どもが嫌いな家なんてあるわけないじゃ
ないか。いいかい、お仕置きっていうのはね、子どもを愛してる
からやるんだ。嫌いだったらやらないことなんだよ」

 「ホント?だったら、おじさんも子供が好きなの?」
 「おじさんじゃない。お父さんだろう?」
 「あ、そうでした。お父さんも、茜お姉様が好きなの?」

 美里の声に、お父さんはさらにその身体を高く差し上げて……
 「もちろんさあ。もちろん、君たちも大好きだよ」

 すると、それを見ていた春花まで……
 「私も……」
 お父さんに抱っこをおねだり。

 「よし、いいよ……ほら、高い、高い」
 お父さんは美里を下ろし、春花も自分の頭の上へ差し上げます。

 もう、そんな事をしてもらうにはお姉さん過ぎる二人でしたが、
その瞬間は『キャッキャ、キャッキャ』その場は明るい笑い声に
包まれたのでした。

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Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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