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見沼教育ビレッジ (9)

****** 見沼教育ビレッジ (9) ******

******<主な登場人物>************

 新井美香……中学二年。肩まで届くような長い髪の先に小さく
       カールをかけている。目鼻立ちの整った美少女。
       ただ本人は自分の顔に不満があって整形したいと
       思っている。
 新井真治……振興鉄鋼㈱の社長。普段から忙しくしているが、
       今回、娘の為に1週間の休暇をとった。
 新井澄江……専業主婦。小さな事にまで気のつくまめな人だが、
       それがかえって仇になり娘と衝突することが多い。
 新井香織……小学5年生で美香の妹。やんちゃでおしゃべり、
       まだまだ甘えん坊で好奇心も強い。
 ケイト先生…白人女性だが日本生まれの日本育ちで英語が苦手
       という変な外人先生。サマーキャンプでは美香の
       指導教官なのだが、童顔が災いしてかよく生徒と
       間違われる。彼女はすでに美香の両親から体罰の
       承諾を得ており、お仕置きはかなり厳しい。

**************************

 その日も遅くなって、ケイト先生が再び新井家へやって来た。

 持ち込んだ大きな荷物見て、美香はてっきりこれは先生の私物
なのだとばかり思っていたが、先生の私物は僅かで、その大半が
美香の為に準備されたものだったのである。

 先生は美香の両親を彼女の部屋へ集めると、その荷物を解いて
説明を始める。

 「これが、今晩から着るあなた用のパジャマよ」

 美香はタオル地でできているそのパジャマを自分の身体に当て
てみるのだが……
 「これって……赤ちゃんの……」

 「そう、赤ちゃんがよく着てるわね。オールインワンとか……
コンビネーションとか……ロンパースとか、あなたたちの処では
どう呼ばれてるか知らないけど、要するに上下が一体になった服
なの。……ほら、こうやって背中のチャックを閉めると……もう
独りでは脱げないわ」

 先生にパジャマを着せられた美香は突然不安な気持になった。
 そこで……
 「このパジャマって……これでなきゃ…いけないんですか?」

 「そうよ。なかなかお似合いよ」

 「…………」

 「最初の一週間、あなたはすべてにおいて赤ちゃん扱いなの。
だから衣装だってすべて赤ちゃん仕様のものを身につけなければ
ならないわ」

 「…………」

 「あら、心配かしら?……そりゃそうよね。もう何年もやって
ないもの。……でも、堅苦しく考える必要はないのよ。ママゴト
の赤ちゃん役だと思えばいいわ」

 「口をきいてはいけないんですか?」

 「そこはOKよ。口がきけないとお勉強がはかどらないもの。
ただ、ご返事はすべて『はい先生』『はいお父様』『はいお母様』
ってことになるわね。赤ちゃんの間は、『いいえ』という言葉は
タブーよ。相手を否定する言葉は言わないお約束になってるの。
もちろん口答えもできないわ」

 『やっぱり……そうなんだ』
 美香は、夕方、先生と父とが交わしていた会話の内容からある
程度覚悟はしていたものの、こうやって面と向かって現実を突き
つけられるとたじろぐ。

 「あなたが赤ちゃんの間は、着替えも食事もお父様やお母様に
やっていただくことになるわ。……どう、楽チンでしょう。何も
しなくてもいいんだもの。こんな楽な暮らしはないはずよ」

 『それで、お父さんまでここに呼ばれたんだ』
 ケイト先生のイヤミな言い方に美香は顔をしかめた。
 と、同時にその時の様子を頭の中で思い浮かべてみたのである。

 『えっ!?……まさか?』
 その中で、ある疑念が頭に浮かんだのだ。
 でも、その質問はやはり勇気が必要だったのである。

 「あのう……まさか……そのう……オムツも穿くんですか?」

 答えはすぐに返って来る。
 「当然そうよ……あなた、赤ちゃんですもの」

 ケイト先生は驚く美香の顔を楽しんでからこうも付け加える。
 「ただし、それは寝る時じゃなくて、起きてから……お浣腸の
あと、ウンチを10分くらい我慢したら、その後お父様かお母様
に付けてもらうことになるわ」

 「えっ!……両親からオムツを穿かせてもらうんですか?」
 美香はショックのあまり声が震える。
 母はともかく、父にそんな恥ずかしい格好……絶対に嫌だった
からだ。

 「どうして?……恥ずかしいかしら?」

 『…………』
 美香は素直に頷いてみせるが……

 「でも、ここではみんなやってることなのよ。あなた一人だけ
特例にはできないわ。ここではね、恥ずかしいことと痛いことを
繰り返しながら成長していくの。女の子が嫌うことが本当は最も
為になることだってわかったからそうしてるのよ」

 『今からでも逃げ出したいなあ。………でも、今さら後戻りも
できないのよね』
 美香はケイト先生の笑い顔を恨めしく見つめるしかなかった。

 そのケイト先生が追い討ちをかける。
 「オムツだけじゃないわよ。このパジャマだって、下には何も
身につけないから、どのみち一度はご両親の前でスッポンポンに
ならないと着替えられないわ。だいいち、パジャマに着替える前
には、ご両親の前に全裸で膝まづいて、今日一日の反省をしなけ
ればならないの。だから、どのみち、あなたはご両親に対しては、
ご自分の裸を見られることになるの。……どう?わかった?」

 「そうなんですか」
 美香は力のない返事を返す。それが今は精一杯の勇気だった。

 「赤ちゃんになるというのは、単に格好だけの問題じゃなくて
身も心も穢れのない時代に戻るってことなの。そこからやり直す
という意味でそうするのよ。だから、裸になることを嫌がったり、
目上の人のお言いつけに逆らえば、即、お仕置き。でもその時、
弁解やいい訳をしてはいけないことになってるの。何よりそんな
ことしてたら赤ちゃんをいつまでも卒業できないことになって、
ご両親にもご迷惑がかかるのよ」

 「いい訳しちゃいけないんですか?」

 「だって、赤ちゃんがいい訳できるはずないでしょう」

 「そりゃあ、そうですけど……」

 「もし、生意気な口をきいてしまうと、そばで誰が見ていよう
と、裸にひん剥かれて、いやってほどお尻を叩かれることになる
から、そこは注意してね」

 「何も言えなくなるんですね」

 がっかりしたような美香の声が聞こえると……
 「何にも言えないなんて、そんなことはないわ。さっき言った
でしょう。誰とでもちゃんとお話しできるわよ。ただし『いいえ』
『ダメです』って言えないだけ。『はい、お父様…はい、お母様』
という相手をご機嫌にするご返事なら、いつでも言えるわよ」
 ケイト先生はそう言って笑うのだった。

 そんな先生に美香の母、澄江が尋ねる。
 「先生、このようなことは11歳の子にも有効なんでしょうか」

 「ああ、そうでしたね。香織ちゃんのことですね。もちろん、
大丈夫ですよ。親への絶対服従は、女の子の基本的な躾ですから、
独立するまでなら、早過ぎることも遅過ぎることもありません。
……その件は、こちらが終わってからお部屋にうかがいますので、
まずは美香ちゃんの方を先にすませてしまいましょう」

 『えっ!この話、香織も一緒だったの?』
 美香は一瞬驚きましたが、今は妹より自分の事でした。

 「さあ、美香ちゃん、オネムの時間ですからね。お父様お母様
におやすみのご挨拶をしてベッドに入りましょうね」

 ケイト先生の言葉に美香は否も応もなかった。
 何も逆らうつもりもなかったから……
 「おやすみなさいお父さん、おやすみなさいお母さん」
 と普段通りに言ったつもりだったが……

 「あらあら、もう忘れちゃったの」
 ケイト先生に指摘されて美香は思い出す。思い出したくない事
を思い出したのである。
 「……!……」

 「あら、思い出してくれたみたいね。そうなのよ、ここではね、
裸になってご挨拶するの。……これは今のあなたが何一つ持って
いないことを再確認するためにやるの」

 「何一つ持ってないって?」
 美香は素朴な疑問を思わず口に出してしまった。

「そうでしょう。あなたが今着ているお洋服も、玩具も学用品も、
学校の授業料だって、何一つあなたが出したお金ではないはずよ」

 「だって、それは……私は子供だから……」

 「子供だからそんなの当たり前?」

 「ええ」

 「だったら、その当たり前を自覚してもらう為にやってちょう
だい。自分は何も持たない一文無しで、今あるものはすべて親の
愛から出ているということを自覚する為に……女の子は愛されて
こそ幸せなのよ。男の子の様に自分勝手な夢を追いかけてるだけ
では、幸せにはなれないわ。……わかるかしら?」

 「…………」
 美香は少し半信半疑ながら小さく頷く。
 そうしなければならないと思ったからだ。

 「だったら、何が自分を幸せにしているのか、それを常に自覚
しておくことは大事なことよね。あなたのように生まれた時から
親に愛されて育った子どもは、両親の愛って空気みたいにあって
当たり前のものだから、親の愛が冷めるなんて理解しにくいこと
でしょうけど、親の愛といえど無尽蔵ではないの。あなたの対応
次第では、無くなってしまうものなのよ。それを自覚してもらう
為にやってもらうの。……わかったかしら?」

 「はい、先生」

 「そう、それではまず服を脱がせましょう」
 ケイト先生は、母の澄江に向かって語りかけたのだが、美香は
自ら服を脱ぎ始めた。


(美香の回想)

 私はすでに覚悟を決めていましたから、自ら服を脱ぎ始めたの
ですが……
 「あらあら、美香ちゃん……あなた、気が早いのね。ちょっと
待って……あなたお利口さんで、自分で服を脱げるのは知ってる
けど……あなたは、今のところはまだ赤ちゃんなの……ですから、
そうしたことは、お父様やお母様にやっていただきましょう」

 ケイト先生は私の手を止めさせます。

 結局、私は父の前へ連れて来られ、制服の赤い棒タイを外して
もらいます。
 父の仕事はそれだけでした。

 あとは、母がすべて……ブラウス、スカートに始まり、靴下も
スリーマーもジュニアブラも……そして最後のショーツまで……
母の手で私からすべての衣服が剥ぎ取られたのでした。

 『何だか、荘厳な儀式みたい』
 私は思います。もちろん、裸にされたことは恥ずかしいことで
したが、それ以上に裸の自分がとてもドラマチックに感じられて
不思議に逃げ出したいほどの羞恥心はありませんでした。

 父と母が見つめるなか、私は二人の前で膝まづき両手を胸の前
で組みます。
 「これからベッドに入っておやすみします。今日一日のお二人
の御慈愛に感謝します。明日もお二人の良い子で過ごせますよう
に……」

 挨拶の言葉はケイト先生が後ろから小さな声で耳打ちしながら
教えてくださいます。

 私の声は、まるで時代がかったお芝居の台詞を棒読みしただけ
ですから、よその人が見たらさぞや滑稽に映ったことでしょうが、
目の前のお父さんもお母さんもソファに座っていつになく真剣な
表情です。

 すると、こんなママゴトみたいなお芝居でも……

 『お父さんが王様で、お母さんがお妃様。私、お姫様になった
みたい』
 馬鹿な幻想が頭をよぎり私の心は浮き立ちます。

 普段なら絶対に口にしない言葉を話す時、私の心はトリップし、
不思議と恥ずかしさはなくなるのでした。


 ご挨拶が終わると、父と母は協力してタオル地でできた続き服
を私に着せていきます。

 私はこの時、父の前で割れ目まで晒して気まずかったのですが、
父も母もこんなに大きな身体の私に赤ちゃん用のパジャマを着せ
るのが面白かったのか、一転して今度は二人で笑っていました。

 「さあ、これで大きな赤ちゃんが出来上がったわ。……どう?
着心地は?……あなたの体のサイズに合せてぴったりに仕上げた
のよ」
 ケイト先生に尋ねられましたが……

 『何だか、着ぐるみを着せられたみたい。熱くて汗をかきそう』
 というのが正直な気持だったのです。
 ただ、その苦情は言えなくて……

 「大丈夫です」
 とだけ一言。

 「夏場にこのパジャマは熱いとは思うけど、今日だけ我慢してね。
実は、これから妹さんの方へも回らなきゃならないので、あなた
と添い寝ができないのよ」

 「添い寝?」

 「明日からは、私かお父様お母様、その誰かと一緒にベッドを
共にすることになるでしょうから……その時は裸ん坊さんにして
あげられるけど、あなたを独りにすると、また悪い遊びを思い出
さないとも限らないでしょう」

 「悪い遊び?………………」
 私はしばし考えてから……
 「えっ!!私、そんなことしません」
 驚いて否定しますが……

 「そうは言っても、あなたには前科もあることだし……この服
は、そのための服でもあるのよ」

 私はこの時はじめてこのパジャマがオナニー防止用だと知った
のでした。

 私はベッドに寝たまま、お父さんお母さんに『おやすみなさい』
を言います。

 部屋の電気が消え、眠りについたわけですが、このパジャマ、
想像通りとにかく熱くて、とてもすぐに寝られませんでした。

 エアコンは働いていましたが、ものの五分と経たないうちに、
全身汗でびっしょりです。

 なかなか寝付けぬうちに10分、20分と過ぎていきます。

 すると、そのうち……
 「いやあ~~~ごめんなさ~~い、もうしない、もうしません
から~~~ゆるして、ゆるして、しないしないもうしないから」
 妹の香織の大泣きが、遠く聞こえてきます。

 それがどんな理由で、どんなお仕置きをされているのかまでは
分かりませんでしたが、それを子守唄代わりに私はまどろみます。

 妹の悲鳴が子守唄なんて、不謹慎かもしれませんけど、建前は
ともかく姉妹なんて所詮は親の愛を巡って争うライバル関係です
から、ライバルの情報は常に気になります。
 そして、両親がどんなお仕置きをするか、その結果どうなって
しまうか、過去の経験からたいてい想像がつきますから、そんな
妹の痴態を想像するだけでも心はうきうきだったのです。


 『それにしても暑いわ』
 その夜はまるでサウナ風呂の中にいるような暑さでした。

 この続き服のパジャマ。冬は暖かくていいのでしょうが、夏は
熱がこもって最悪です。
 おかげでベッドに入って5分としないうちから体中大汗でした。
ひょっとして、寝付いたのは失神したからかもしれません。


 ところが、朝、起きてみると、状況は一変していました。

 「えっ!!!」
 寝ぼけ眼の私に、その素肌がいま裸でいることを伝えます。

 着ていたはず赤ちゃん服がありません。素肌に当たる感触は、
毛布の肌触りのみ。

 『もし、このままこの毛布を捲られたら……』
 そう考えると、本能的に毛布の裾を自分の体へ捲きつかせます。

 すると、その衝撃でベッドの隣人が目を覚ましたようでした。

 「あら、起きたの?」

 「……け、ケイト先生。……先生がどうしてここに……」

 「そんなに驚かなくてもいいじゃないの。私はあなたの子守り
だもの。一緒に添い寝するのは当たり前だわ。その事は説明した
はずよ」

 「……あ、そうでした。……あのう……私……昨夜、着ていた
パジャマ……着てないみたいなんですけど……」

 「ああ、そのことね。あんなの着て寝たら暑くて寝られないで
しょう。だから脱がしてあげたの」

 「えっ!?」
 私は脱がされた記憶がありませんから頭の回線がショートしま
す。
 「そんなこと……私……」

 「知らないでしょうね。熟睡してたみたいだから……羨ましい
わ。あんな大汗かきながらでもちゃんと寝られるんだもん。……
若いっていいわね」

 「…………」
 そりゃあ女同士の話ですから、ビックリするほどの事はないの
かもしれませんが、ケイト先生に私の裸を見られたのはそれなり
にショックでした。

 いえ、それだけじゃありません。その話にはまだ続きがあった
のです。
 「それで……そのついでってわけでもないんだけど、あなたの
大切な処も拝見したわ」

 「……(!!!)……」
 私は、一段ときつく毛布を絞りめ、先生とは反対の方を向いて
しまいます。

 「悪く思わないでね。これも私のお仕事だから。……どのみち、
ここでは隠し事はできないの。……特に、オナニー癖のある子や
レスポスの恋に身をやつす娘たちは、ちょっとでも疑いがあれば、
それこそ穴という穴を全部調べられることになるわ」

 「……」
 私は、思いあまってケイト先生の方を振り向きます。

 『私はそんな恥ずかしいことなんてしてません』
 と宣言するつもりでした。
 『ほんのちょっぴりだけです』というのは伏せて……

 振り向いた時の目がきっと真剣だったからなのでしょう。
 先生は笑って……
 「大丈夫よ。あなたのは襞は綺麗なものだったわ」

 「えっ!」
 私は自分で振り向いていおきながら先生には何も言わず、また
先生に背を向けてしまいます。

 「あなたの悪戯は、まだ、おっぱいとお豆ちゃん止まりね。…
…どっちも先端にほんの少し炎症があったわ」

 『!!!!!!』
 それを聞いた瞬間、私の頭がボイラーのように沸騰します。
 『馬鹿なことやめてよ!!』
 私は大声を上げたい気分でした。

 「これをお父様にご報告してもいいんだけど、また余計な心配
をなさるかもしれないから、これは、あえて報告しないでおくわ
ね。あなたもその方がいいでしょう」

 『もう、いやだあ~~~そんなところまで見られてたんだあ。
……私、その時なぜ起きなかったんだろう』
 そのことが悔やまれてなりませんでした。

 すると、ここでケイト先生がベッドを抜け出します。

 そこで私も……
 「あっ、起きます。あの~昨日着てたパジャマは?」
 と言ったのですが……

 「ああ、あのパジャマ……あれは汗びっしょりで濡れてるから
着ない方がいいわ。冷たくて風邪ひくわよ。それより、あなたは、
これからお浣腸だから、ベッドに寝てなさい。起きてもやること
ないもの」

 『……(え~~~このままの格好で、お浣腸なの~~~)……』
 私の身体は、今、素っ裸。想像するだにそれは悲しい姿でした。


****** 見沼教育ビレッジ (9) ******

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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