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11月27日付
<11月27日>
あくまで私の母の場合なんですけどね、母は私に
「あなたは今私とお父様の愛の中で暮らしているの。
そのお外にはお爺様やお婆様がいらしゃるわ。もし、
お家を出てもご先祖様があなたを守ってくださる。
たとえそれらのものをすべてなくしてもお地蔵様や
大日如来様があなたを導いてくださるわ。あなたが
どんなに偉くなっても、あなたはそれらの人たちに
常に守られ続けて生きているから、どんなに頑張っ
てもその愛のお外へは出られないのよ」ってね、諭すんです。
彼女はそう言って私を自分の愛の中に繋ぎ止めていました。
よく『愛なんて出世の役には立たない』という人がいますが、『誰か
に守られているんだ』という暗示は、困難を乗り越えるにはとても
効果的だと思いますよ。これって、理屈や科学じゃ無価値かもしれ
ません。でも、『常に誰かに守られている』という暗示はその人に
勇気を与えますから。
ただ、この守られているというのは逆の見方をすれば拘束されて
いるということでもあるわけで、折に触れて自由でありたいと願う心
との間で確執が生じます。
それでも幼い頃はすべてにおいて大人が勝っていますから子供は
ただただ妥協するしかありませんが、思春期になると少なくとも体力
だけは親を上回ることができるようになりますから物理的には親の
影響力を脱して自由に振舞うことも可能なのです。
ただ、そこで立ちはだかったのが有形
無形の権威でした。
『あなたはどんな時も多くの人たちや
多くの神様たちに守られているからその
人たちの愛や信頼を失っては生きていけ
ないのよ』という母の暗示はごく幼い頃
から私に愛を授ける形で言い聞かせ続け
た言葉で強い強迫観念となって心の奥底
に刻み付けられたままになっていました。
母にとってはそれを再確認させる手段がお仕置き。
ですから、私へのお仕置きは大半が仏間だったのです。
*)
<左上>
お地蔵さんのイラストです。
<右下>
鮮やかな曼荼羅の写真です。
あくまで私の母の場合なんですけどね、母は私に
「あなたは今私とお父様の愛の中で暮らしているの。
そのお外にはお爺様やお婆様がいらしゃるわ。もし、
お家を出てもご先祖様があなたを守ってくださる。
たとえそれらのものをすべてなくしてもお地蔵様や
大日如来様があなたを導いてくださるわ。あなたが
どんなに偉くなっても、あなたはそれらの人たちに
常に守られ続けて生きているから、どんなに頑張っ
てもその愛のお外へは出られないのよ」ってね、諭すんです。
彼女はそう言って私を自分の愛の中に繋ぎ止めていました。
よく『愛なんて出世の役には立たない』という人がいますが、『誰か
に守られているんだ』という暗示は、困難を乗り越えるにはとても
効果的だと思いますよ。これって、理屈や科学じゃ無価値かもしれ
ません。でも、『常に誰かに守られている』という暗示はその人に
勇気を与えますから。
ただ、この守られているというのは逆の見方をすれば拘束されて
いるということでもあるわけで、折に触れて自由でありたいと願う心
との間で確執が生じます。
それでも幼い頃はすべてにおいて大人が勝っていますから子供は
ただただ妥協するしかありませんが、思春期になると少なくとも体力
だけは親を上回ることができるようになりますから物理的には親の
影響力を脱して自由に振舞うことも可能なのです。
ただ、そこで立ちはだかったのが有形
無形の権威でした。
『あなたはどんな時も多くの人たちや
多くの神様たちに守られているからその
人たちの愛や信頼を失っては生きていけ
ないのよ』という母の暗示はごく幼い頃
から私に愛を授ける形で言い聞かせ続け
た言葉で強い強迫観念となって心の奥底
に刻み付けられたままになっていました。
母にとってはそれを再確認させる手段がお仕置き。
ですから、私へのお仕置きは大半が仏間だったのです。
*)
<左上>
お地蔵さんのイラストです。
<右下>
鮮やかな曼荼羅の写真です。