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第1回

❅❅❅❅❅❅<< 兼 平 啓 介 >>編❅❅❅❅❅❅

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<<登場人物>>

兼平啓介(風来坊)
 元は教師だったが、問題を起こして今は塾で通信教育の添削係
をしている。今回「恵庭の里」にあるピノチオ小学校の校長先生、
宮永氏から招待を受けてやってくる。

宮永和夫(ピノチオ小学校の校長先生)
 兼平を子供たちの懲罰係りの先生として採用する。

安藤清胤(元は伯爵。この村の村長さん)
 村民に人望があり、村のまとめ役。

仁科家(恵庭村にある一軒)
 兼平氏が初日偶然そこの女の子のお仕置きに出会う。

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***(第1回)***

 あれは五月の終わり、もう夏の日差しが木漏れ日からも容赦な
く差してきて山道はすでに熱かったのを覚えている。

 『道に迷ったかなあ!?』
 と思い始めた矢先、鍬を担いだお百姓とすれ違ったものだから
声をかけてみると。

 「ピノチオ?知らないなあ」
 という答え。

 『仕方がないか』
 と諦めかけてお互い4、5メートル離れた時だった。

 「そうか、」
 思い出したお百姓が振り返り、私と目があう。

 「思い出したよ。ピノチオって小学校のことだろう。宮永先生
の処じゃないかね。……なあんだ、あんた宮永先生ん処へおいで
になるのかね?」

 「えっ、ええ」
 キツネにでも摘まれたように合いの手を打って答えると……

 「なあんだ、そうかね。………いやあ、あそこには可愛らしい
女の子が三人もいて、これがどの子も品がよくてよお、俺なんか
にもちゃんと敬語使うもんだから何だかこっちが恥ずかしくなっ
ちまうけど………どの子もいい子だよ」

 お百姓の話は長くなったが、要約すると、戦後そこには華族様
をはじめとして多くの文人名士が住み着き、いずれも実の子では
ない子を育てているとの事だった。

 お百姓は地元の人が学者村と呼ぶその集落まで案内してくれた。

 『なるほど、ここは周囲とは別世界だ。どの区画も敷地が広い
し、いかにもお屋敷って感じで、お金持ちばかりが住んでいそう
だな』

 そんな思いを抱きながら町並みを観察していると……いきなり
信じられない光景が飛び込んできた。

 「ごめんなさい、いやあ~もうしない、もうしませんから~~
だめえ~~」

 必死に哀願する幼い女の子を無視して、親だろうか、二人の保
護者が少し怒った様子で少女の服を脱がしている。

 「ほら、静かになさい。あなたが悪いんですからね」

 母親らしいその婦人は、そう言うが早いか少女をバンザイさせ
て水玉のワンピを脱がせてしまう。父親らしい男に羽交い締めに
され、母親からシュミーズもショーツも芝の上に脱ぎ散らかされ
てしまった。

 「ほらほら、あんまり騒いでるとママからお仕置きを追加され
ちゃうぞ」

 父親の声に一瞬たじろぐ少女。まだ7歳か8歳ぐらいだろうか、
まだ幼女という言葉の方がぴったりとくる女の子がどんなに抵抗
したところで無駄なことだったのである。

 靴下以外素っ裸にされた少女は、自宅の庭に設置された木馬に
跨るように命じられる。もちろん木馬と言ってもSM雑誌に載っ
ている様な三角木馬ではなく本物の木馬(?)だった。
 背も丸いし足も地面につくから、それ自体痛くも痒くもない。
だったら問題なさそうのだが、やはりこの姿だから恥ずかしいの
だろう。いつの頃から気づいたのか私の視線をしきりに気にして
いる。

 「ほら、早くしなさい。素直にお仕置きを受けられない子には
もっと辛いお仕置きが待ってるよ。この間みたいにお灸をすえて
もらおうか」

 このくらいの歳の子だから親に強くこうしろと言われれば一も
二もない。

『お灸とは古風だなあ。……それにしても着いた早々これじゃあ
「春から縁起がいいやあ」』
 などと呑気な私は内心ほくそ笑む。

 元々ペドォフィリアの性癖を持つ私にとって幼い子の裸や泣き
顔はまたとないご馳走だった。

 私も若い頃は『趣味と実益を兼ねて』などとよからぬ事を夢想
して、教師としてのスタートだったが、色々あって、現在は塾の
添削係。ブラックリストにでかでかと載ってしまった今となって
は、再び教壇に立つこともないと思っていた。

 とひろが、ひょんなことから『私を雇いたい』というお誘いを
受け、この日はそこがどんな処かと見学に赴いたのだった。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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