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1)浣腸

 1)浣腸
 普通の家庭ではこれはあまりないと思います。今お腹にどの位
たまっているかで効果が異なりますし何より後の処理が大変です
から。(^_^;)
 でも、家ではけっこう頻繁でした。子どもに懺悔させる時は、
決まってコレでしたから。子どもの方も慣れたものです。『この
お仕置きがくるな』って感じとると、隠し持ってったイチジクを
使ってさっさとお腹を空にしておくんです。
 本当はいけないんですけど、背に腹は替えられませんから子供
だって必死です。もし、お腹にたまったまま浣腸されてしまうと
大人たちの前で恥をかくことになりかねません。いくら粗相して
もそれが新たなお仕置きには繋がらないとは言っても子供だって
羞恥心もあればプライドだってありますから。
 でもって自らお腹を下した後はもう必死で子供なりに演技する
わけです。
うんちがしたいって顔を作って、身体を小刻みに震えさせて……
いかにもって感じで哀れっぽい声を上げたりたりしてみせる。
 でも、そこは相手も大人だし親なんだから、それは大半見破ら
れちゃうんだけど、だからといって、新たなお仕置きってことに
なるケースはあまりなかったように思う。
 そのあたりは情の問題だから、何でもあげあし取りでお仕置き
ってことでもありませんでした。ただ、やったことが情状酌量の
余地なしと看做されたり、あまりに頻繁にやったりするとその場
でおマルに跨がされて。
 「あなた、自分でお浣腸したわね」(-.-;)y-゜゜
 ってなことになっちゃう。
 こうなると、次は「お灸」ってケースが多かった。…>_<…
 「生理現象を体罰に使うなんて卑劣だ!」という意見もあるで
しょうけど、家庭の中だけのことだし見られるのは親だけだから
世間の人が想像するよりショックは小さかったように思う。
 今の親子は西欧化した社会の中で育てられるから、家の内外で
あまり差がなくて、親子関係もどっか他人行儀な気がするけど、
私たちの頃はよくも悪しくそれは違ってた。
 親子の関係が密だったから、小学校を卒業する頃になっても、
母親の布団で一緒に寝ていたし、部屋の中でフルチンでいても、
それを恥ずかしいと感じることもなかったんだ。
 私の子供時代、家の玄関を一歩はいるとそこは世間に認められ
た治外法権の世界だった。外の世界とはまったく違った法や文化
や哲学で支配されていたんだ。だから、例え外で嫌なことがあっ
たり虐められて逃げ帰ることになっても家の敷居を一歩踏み越え
さえすればそこで救われたんだ。だからどんなに辛いお仕置きが
あっても家庭が嫌にならない。
 心身ともに裸になれる場所のない今の子は、本当の意味で心が
リセットされてないんだろうね。だから些細なことでも虐待され
たとしか感じられないし、受けた傷は癒されないまま深くなる。
彼らが、自殺をしたり、人をあやめたり、といった方法ででしか
心をリセットできないとしたら…不幸だし可哀想な気がするよ。
 昨今は、「お仕置きのない子育てが理想的で文化的だ」なんて
言う人が多いけど私は反対。子供時代の環境がそうだったから、
そう思うのかもしれないけど考え方が逆ですね。もちろん何でも
ぶてば問題解決ってわけじゃないけど、お仕置きもできないよう
な家庭環境が何より問題なんだと僕は思うよ。
 本当に。φ(.. )

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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