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7/6 『君』・『ちゃん』・『さん』って甘えかなあ?

7/6

 楽隠居できると思ってブログ開いたのに、何かと忙しくて日記
も書けない。
 同様の悩みを抱えている人も多いみたいだけど……ブログって、
なるほど続けるって大変な事だと思いました。

 さて、いつものように昔話をひとつ。

 あれは高校生の時でしたが、大学を出て奉職したばかりの体育
の先生が、僕の名前を「倉川」って、呼び捨てで呼んだものです
から腰を抜かすほどびっくりしました。

 『えっ?教師が生徒を呼び捨てで呼んでどこがおかしいんだ。
当たり前じゃないか』
 って、多くの人はお思いかもしれませんが、僕の人生にあって
これは一大事件だったんです。

 だって、これまで、幼稚園から小学校、中学校、この高校でも
生徒の名前を呼び捨てにする教師に出会いませんでしたから。

 幼稚園や小学校は当然、中学、高校でも先生は生徒を呼ぶとき
『○○君』『○○さん』と敬称を付けて呼ぶのが普通で、生徒の
方でも、先生を呼ぶときは『○○先生、いらっしゃいますか』と
敬語を使うのが基本的な慣わしだったのです。

 それが、いきなり「倉川」ときたんで、正直、面食らいました。

 私が怪訝な顔をするので、むしろその事が不思議だったらしく、
相手も怪訝な顔になりました。

 ま、私はおとなしいたちなので、その時はそれ以上波紋が広が
らなかったのですが、この先生、点呼の時にも各生徒を呼び捨て
にしますから、これには生徒たちの間で動揺が広がります。
 (この学校では、生徒どうしでも相手の名前を呼び捨てにする
のは喧嘩する時だけなんです)


 まだこの学校に赴任してきたばかりで、この学校の事情をよく
ご存じないのだから、もう少し穏やかに対処すればよかったので
しょうが、高校生というのは血の気の多い人たちが多いものです
から、この先生、その後生徒達から吊るしあげにあってしまった
のです。

 最初は、「そんなの常識じゃないか」と言っていてた先生も…
…多勢に無勢。何より、自分の味方になってくれると思った同じ
体育の先生方からも色よい返事がきけなくて、孤立無援になって
しまったんです。

 おまけに保健の授業では重箱の隅を突くようなどうでもいい事
をねちねち質問されて、追い詰められていきます。
 ……とうとう、白旗だったみたいで、ほどなく、『君』『さん』
を付けてくれるようになりました。
 (最初、それがとてもぎこちなかったので笑ってしまったのを
覚えています)


 私はこんな学校で育ったからそう思うのかもしれません。世間
の常識には反するかもしれませんが、先生といえど生徒に対して
は一人一人に敬称を付けて呼ぶべきだと今でも思っているんです。

 『教えを請う者だから』『幼いから』というのは、私の心の中
では理由になっていません。生徒の人格を尊重するというのなら、
それは長幼の序に関わらず守るべき礼儀だと思うからです。
 仮に、『呼び捨てでなければ、教師としての権威が保てない』
などとおっしゃるむきには、『そのような力のない教師に教えを
請わなくても他を探します』とだけお答えしておきます。

 こちらも、物心ついた頃から目上の人を敬うように厳しく躾ら
れてきましたから、それなりの対応をとってきました。
 ならば、相手にも応分の礼儀、態度を求めます。
 それがぼく達の学校のルールでもありましたから……。

 そんな事情もあって、中学以降は先生とも大人の付き合い(?)
になり、子供じみた体罰はありませんでした。実生活での体罰は
小学校時代ですでに打ち止めになっていたんです。
 僕の小説に小学生がやたらと多いのは実体験がそこにしかない
から。もし、中学時代にあったら性欲がからんでもっと面白い物
が書けたと思うんですが、そこはとっても残念です。
 

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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