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9月14日付

<9月14日>

左の絵は『SMセレクト』
(昭和51年2月号)に掲載
された小説『蒼白い恋慕』
(黒田浩一)の口絵です。
この絵そのものはちょっと
ダーク過ぎて私の好みでは
ありませんが、小説自体に
は感激しました。 
 ある日突然お隣に引っ越
してきた母子家庭の女の子
がことあるごとに継母から折檻される話で、今の人たちの基準で言え
ば間違いなくSMというか、鬼畜の範疇にしか入らないでしょうが、
同じ高度成長前の日本を知るものとしては、とても他人事、絵空事と
しては読めませんでした。
 そう、主人公の境遇が子ども達を取り巻く環境がリアリティをもって
迫ってくるのです。特に幼い女の子の置かれた立場が、家庭は勿論
のこと、学校でも地域でも、当時と今とでは随分と違いますから……
その時代を知らない若い作家さんに、これは書けないでしょうね。
 何より今の人たちには物語の中で継母から不条理な折檻を受ける
女の子の存在が単に『可哀想』の一言だけでしょうから。それでは、
この小説の意味はないんですよ。(^_^;)
 右の絵はBarbさんの一枚。西洋
でも昔は見せしめのお仕置きという
のが存在したみたいですね。実は私、
一度だけお灸をすえられた事がある
んですが、その時は近所の人たちを
招いての公開処刑でした。もちろん、
私の親だけが特殊だったんじゃあり
ませんよ。当時はかなり年長の女子
でも公開処刑はごく普通に行われていましたから。(^◇^;)……そう
そう、以前、女学生がお灸をすえられてる四条さんの作品を紹介
したでしょう。あれ絵空事じゃなくて、同性しかいない場所なら『有』
だったんです。

*)
左上の絵は「SMセレクト」に掲載されていたものですからNGです。
右下の絵は以下の住所にありました。
http://thehandprints.com/various402.jpg

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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