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2/15 パパのお仕置き

2/15 パパのお仕置き
    (ささやかなスパ物語です)

 「ミー子、パパがお話があるって、書斎へ行ってちょうだい」

 お母さんに言われて、私は顔をこわばらせた。
 だって、用件は大方、一学期の成績の事だろうから、ため息が
出る。

 3、3、3、3、と並ぶ通知表は他の家庭でならたいした問題
にならないかもしれないけど、うちの基準では『大いに問題あり』
なのだ。

 『とにかく兄貴二人が出来すぎるのよ。そんな兄ちゃんたちと
あたしを比べなくてもいいじゃない。あたしは女の子なんだもん。
お嫁にいければいいのよ。学校の成績は関係ないわ。だいたい、
今学期はテスト前に、アレ、みちゃったもんね。あれで、やる気
なくしちゃったんだから、これは不可抗力よ』

 そんなぼやきを頭の中でぐるぐる回しながら、お父さんの書斎
の前までやってきた。

 アレというのは、アキラ兄貴のアレ。
 期末テストの三日前。お風呂から出た私はヘアブラシを浴室に
忘れて取りに返ったんだけど……まだ、誰も入ってないと思った
お風呂場のドアを開けたら、仁王立ちの兄貴とばったり鉢合わせ
しちまって……

 「!!!!!」
 その瞬間、ばっちり見ちゃったの。

 幼い時は兄妹で一緒にお風呂にも入った仲だけど、最近の様子
は知らなくて、いきなり兄貴の成長したところを見ちゃったから、
14歳の女の子としては、ちょっとどころのショックじゃなくて
……

 目をつぶってもアレが浮かんじゃうし……勉強していてもすぐ
にアレが頭に浮かんじゃうし……ご飯はのどを通らないし……で
大変だったのよ。

 「どうしたの。あなた、そのウインナー好きだったじゃない」
 ってママに言われた時も……

 「何だか、痛いみたいで……」
 なんて、トンチンカンな事を口走っちゃうくらいだったもの。
相当、動揺してたと思う。

 当然、事情を知らないほかの家族は……
 「??????」
 だった。

 そんなわけで、一学期は三教科もいっぺんに4が3になっちゃ
ったから、お母さんがおかんむりなの。

 『でも、大丈夫よね。男の子と違ってお父さんは私の成績の事
そんなに気にしないみたいだから……それに、お父さんは滅多に
私をぶたない。お父さんは私に甘いから、泣きまねすればなんと
か……』

 私は書斎のドアを目の前にして頼りない根拠にすがる。
 だって、そうでも思わなきゃ、気絶しそうだもん。

 あたしだって、お父さんにお尻くらい叩かれたことあるのよ。
 たしかに、兄貴達に比べたら、あたしがお父さんからぶたれる
回数は少ない。書斎に呼ばれても無傷で帰れることが多いけど…
…でも、そのうち何回かは本当にお仕置き。

 その時は、そりゃあ痛かったんだから……内臓が口から飛び出
そう。……もう、半狂乱だったもん。

 『ふう~』
 一つ深呼吸して……

 「トントン」
 ノックをする時、やっぱり顔が引きつった。

 「ミー子です」
 「あ~、ミー子、入っていいよ」

 お父さんの声に恐る恐るドアを開ける。
 もし、お父さんが書斎の机に向っていればOKだ。
 忙しい時は、お父さんだってあたしをお仕置きしてる暇がない
から、うまくスルーできるんだけど……

 『あっちゃあ~』

 お父さんは、すでに応接ソファーに腰を下ろして私の通知表を
見てるじゃないの。

 『(絶望)』

 頭の中にその言葉しか思い浮かばないまま、お父さんが自分の
左隣りを叩くので、そこに座る。

 お愛想で笑ってみたけど、やっぱ、どっかぎこちない。

 本当なら、もっと離れて座りたいけど……そこからは、よく、
あたしの通知表の数字が見えた。

 「どういうことかなあ、これは……」

 「ごめんなさい」
 思わず、そう言うと……

 「私に謝っても仕方がないだろう。これは、ミー子の問題なん
だから……ただ、ミー子が自分は女の子だから学校の成績は関係
ないって思っているのなら、それは違うよ。……いいお婿さんに
恵まれるためにはやっぱり女の子の方もそれなりの教養がないと、
釣り合いがとれないだろう」

 「つ・り・あ・い?」

 「そう、お互いの教養が違えば話があわないだろう。女の子だ
から、お馬鹿でもいいってことにはならないんだよ」

 「お仕置き?」
 心細そうに尋ねると……いつもは笑って『大丈夫』『大丈夫』
って、言ってくれるのに……

 「今日、お母さんがそうして欲しいって言ってきた。『何なら、
お浣腸やお灸もやってもらえるなら私が手伝います』って………
でも、学校の成績が下がったくらいでそこまでは可哀想だよって
言ったんだ」

 「……」
 あたし、思わずお股の中がキューンってなっちゃった。

 すると、そこへお母さんがノックもせずに入って来て……
 「そんなことありませんよ。女の子だからって、学校の成績が
どうでもいいってことにはなりませんよ。それこそ、お兄ちゃん
たちと釣り合いがとれないじゃありませんか」

 『げっ!立ち聞きしてたんだ!!』

 「わかってるさ、だからこの夏休みは私がこの子の勉強をみて
みようと言ってるじゃないか」

 「もちろんそれはありがたいですけど…でも、それもちゃんと
けじめをつけてからでないと、この子だって、いきなり勉強机に
座らせても身が入らないと思いますから……」

 「……」
 何だか分からないけど、とにかく天敵襲来で、あたしのお股は
またキューンってなっちゃった。

 「私だって同じだよ。このままじゃいけないわけだし、ミー子
も何か刺激がないと奮起できないんじゃないかって思ってるんだ。
ただ、ミー子も、もう子供じゃないし……」

 パパがそう言うと即座にママが…
 「また、そうやって逃げる!子供ですよ。この子は子供!」
 念を押します。
 そして……

 「そりゃあ外に出れば、この子にだって何かしらの体面もある
でしょうけど、ここは家の中なんですから、家長であるあなたの
お仕置きを受けるのは子供として当たり前のことですわ」

 と、ここでパパがキレちゃった。
 「わかったよ。だったら、男の子たちと同じようにパンツを脱
がしてもいいんだな」

 「もちろん、けっこうですよ。あなた、そんなことためらって
らっしゃったんですか?私たち親子ですもの。そんなの遠慮する
方がおかしいでしょう」

 「……(何言ってるのよ。そこは遠慮しなさいよ!!!……」
 ママに突き放されて、またまた、あたしのお股の中がキューン
ってなっちゃう。……でも、これっていったい何なんだろう?…
…身体の芯が何だか熱いんだけど……

 『お仕置き』『お仕置きいやだなあ』『もう逃げられないなあ』
 そんな言葉が頭の中をでぐるぐる回って離れない。
 『でもこの人たち、あたしのパパとママだもんね。一緒に暮ら
してるんだし、お付き合いしなきゃいけないよね』
 結局はそう自分に言い聞かせて諦めるしかなかった。


 「おいで」
 お父さんがソファに座ったままで自分の膝を叩きます。すると、
なぜかお母さんが……

 「ちょっと待って」
 私を呼びとめ、目の前に立たせて身なりを整え始めます。

 「いいわよ、そんな……どうせすぐに皺くちゃになっちゃうん
だから」
 こう言ってふて腐れると……

 「そうはいきませんよ。私の処へ来る時はどんな格好でもいい
けど、お父様の場合はそうはいかないの」

 「お仕置きの時でも?……だって、これまでだって……何回か
あったじゃない。あの時は腕つかまれていきなりだったよ」

 「これまではあなたが子供だったから許されたの。同じ子供と
いっても、中学生になればそれなりに礼儀もわきまえないといけ
ないわ。女の子にとってお父様からいただくお仕置きは特別な事
なの。身なりもきちっとして、あくまでお願いしますって態度で
臨まなきゃね」

 「何よ、ご大層に…それができないと、またお仕置きってこと
なの?」
 あたし、軽い気持で言ったんだけど……

 「そうよ、『ハレンチな子にはハレンチなお仕置き』それが、
これからのルールよ。忘れないでね……あなただってハレンチな
お仕置きがどういうものか……知ってるわよね」

 ママの言葉には背筋が凍る思いでした。
 だって、我が家のハレンチなお仕置きって、本当に、ハレンチ
なんですから……

 「さあ、無駄口叩いてないで、いってらっしゃい。お行儀よく
するのよ」
 お母さんは私の髪をとかし、ブラウスの襟や袖服を伸ばしたり
引っ張ったり、靴下を引き上げたり、細々した事をやってから、
あたしを目の前にいるお父様のもとへ送り出します。

 『あ~~あ、がっかり』
 それまでは、まずパパの膝の上に根っこがって、笑ってごまか
そうと思っていた計画が、ママの一言で狂ってしまったわけです
から、がっかりです。

 でも、あたしだっておんなの子ですからね、気を取り直して…
 「お父様、お仕置きをお願いします」
 パパの足元に膝まづいて両手を胸の前に組んで、ちゃんと言え
ました。

 『よしよし』
 って、見上げたお父さんの顔が小さく頷いています。

 『しめしめ、大成功』
 …なんですが、『これでお仕置きがチャラになる』なんていう
浅はかな考えは捨てなければなりませんでした。

 お母さんがさっきからずっと見てますからね。
 お父さんだって、やらないという訳にはいかないみたいでした。

 「おいで……」
 お父さんが自分の膝を叩きます。

 何をやるかは明らかでしたが、もし、お母さんが見ていなけれ
ば、まずはお父さんのお膝に馬乗りになってお父さんの首っ玉へ
抱きつくところです。

 もちろん、『やめないか、馬鹿が…』なんて言われるでしょう
けど、お父さんが本気になって怒らないのは、何度もやって確認
済みですから、やってみる価値はありました。

 今日はそれもできなくて、がっかりです。

 私は仕方なくお父さんのお膝にうつ伏せになります。
 もう、このあとはまな板の鯉、我慢するしかありませんでした。

 『スカートの上から……スカートの上から……』
 こっちは必死に心の中でお願いしているのに、お父さんは無情
にもスカートの裾を捲り上げます。

 でも、これはまだ想定の範囲内。

 ところが、お父さんが一つ二つお尻を叩いたところで、また、
お母さんがしゃしゃり出るのです。

 「……あなた、中学生にもなった子がそんなことで堪える訳が
ありませんよ」
 そう言って、自ら私のショーツを剥ぎ取るのです。

 「えっ!やめてよ!」
 私は思わず身体をよじって抗議しましたが……

 「何言ってるの、あなた、私がやる時は、いつもパンツなんか
穿いてないじゃない」
 こんなこと、言われてしまいます。

 『確かにそれはそうですけど、何もそれをパパの前で言わなく
てもいいじゃないの』
 あたしは、ママがばらしちゃったことで、パパが、私とママの
お仕置きシーンを想像してるんじゃないかと思い、顔が真っ赤に
なりました。

 ですから、それ以上の抗議はしませんでした。薮蛇になったら
怖いですから。

 もちろん、大人になりかけの身体をお父さんに見られたくない
のは当たり前ですけど……もしここで暴れて、もっとお母さんを
怒らすことになったら……娘の羞恥心などまったく考慮しない人
のことです。今度は何をするかわかりません。……ですからここ
は、我慢するしかありませんでした。

 「……パン、……パン……パン、……パン……パン、……パン」 
少し間隔をおいて一定のリズムで、お父さんがあたしのお尻を
叩き始めます。

 お父さんのスパンキングは、お母さんみたいに一回一回が飛び
上がるほど痛いわけじゃないんだれど、一発一発が重い感じで、
回数が増えれば増えるほどその鈍痛がお尻に蓄積していくんです。

 息苦しくなり……やがて脂汗……そのうち、交通事故にあった
瀕死の蛙さんみたいにゆっくり手足をバタつかせる事になります。

 手足はゆっくりですが、心の中は半狂乱です。
 「……(パン)……ごめんなさい、もうしない、……(パン)
……もうしないから~~いやあ~~……(パン)……何でも言う
ことききます。……(パン)…お勉強します。何時間でもします。
……(パン)……言いつけまもります。次はどんなお仕置きでも
いいです。……(パン)…もう、ぶたないで、お願い、お願い」

 はたで聞いてると馬鹿みたいですが、兄貴たちだってこうした
事情は同じ。今までは眺めるだけでしたけど、実際にやられてみ
ると、その辛さがよくわかります。
 しかも、お父さんはこれを利用して子供たちに無理難題を押し
付けるのでした。

 私の場合は……
 「……(パン)……『今度、こんな成績だったら、恥ずかしい
お浣腸も熱いお灸もお母さんにしてもらうからね』『はい、いい
です』……(パン)……『これから、毎日8時間の勉強だ』……
『えっ』『何がえっだ』…(パン)『いや、だめ、ごめんなさい。
やります、やります』…(パン)…『痛い!いや、もうしないで』
『最後に、今日からしばらくはお父さんと一緒のお布団に寝る事。
いいね』『はい、大丈夫です』」

 と、まあこんな感じでした。
 お尻を叩きながらの約束ですから、真摯なお約束ではないかも
しれませんが、家ではこれもお約束はお約束。お父さんとの約束
は守らなければなりませんでした。

 だって、守らないと、次はもっと厳しいお仕置きが待っていま
すから……

 「どうした、痛かったか?……ん?お父さん嫌いになったか?」

 お尻叩きのお仕置きが終わると、あたしは幼い頃と同じように
お父さんのお膝に馬乗りになって頭を撫でられていました。
 やっと開放されたばかりで、お尻はジンジン、頭は朦朧として
いましたが、幼い頃の昔に戻ったようで、お父さんの言いつけが
何でも素直に聞けるのです。

 もちろんお母さんとだって、お仕置きの後、甘えることはあり
ます。でも、お母さんってのは、あたしからみれば、お師匠さん
みたいな人ですからね、師匠と弟子みたいな関係です。ですから、
ここまで自分の心をとろけさすことはありません。

 すっかりネコちゃんみたいになったあたしは……
 『お父さんになら、もうちょっと厳しいお仕置きされてもいい
のかな』
 なんて、危険なことまで感じてしまうのでした。


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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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