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2/18 サマースクール(目覚めの儀式)

2/18 サマースクール(目覚めの儀式)

 *)男の子が好きなプリズンものの小説です

 桃園学園のサマースクールは、一学期に素行や成績が悪かった
子が行かされます。
 期間はその子の行状に応じてさまざま、最短は二週間ですが、
サマースクールでの生活態度いかんではいくらでも延長されて、
夏休み中ずっと、監獄暮らしなんて子もいました。

 私達の学校は世間的にはお嬢様学校ということになっています
が、親から本当に可愛がられている子は一人もいません。
 親に愛される子はこんな処ではない本当のお嬢様学校が世間に
いくらでもあるからです。

 ここは、『庶民の学校では体裁が悪いから』という理由だけで
放り込まれる全寮制の学校でした。
 ですから、親の方も、『休暇中だからといって何も家に帰して
よこさなくてもいいよ』というわけで、サマースクールは好都合
だったのです。

 一方、この学校、先生の大半が尼さん(シスター)である為に、
先生方も夏休みになったからバカンスというわけにはいかないの
です。修道院で平凡な日常を送るより、子供をいたぶっていた方
が、まだ気晴らしになると考えていたようでした。

 さらに言えば、学校としても保護者からたんまり特別の授業料
を徴収できますから、こちらも損はありません。

 生徒以外、万々歳のサマースクールでした。

 ただし、生徒はというと、こちらは地獄の日々でした。
 普段の学校生活だって厳しい規則に縛られていますが、サマー
スクールではそれが輪をかけて厳しいのです。素行や成績を理由
に選抜した子供たちですから、お仕置きの意味もあるのでしょう。
 刑務所並み、軍隊並み、いえいえそれよりもっと厳しかったと
思います。

****************************

 朝、大部屋のスピーカーから牧場の朝という曲が流れ始めると、
女の子たちはシーツを捲って、両足を高く上げます。ネグリジェ
タイプの寝巻きは身につけていますが下着は身に着けていません
から下半身はスースーします。

 そこへ、古参のシスターたちがワゴンを押しながらやってきて
まず、入口から一番近いベッドへ……

 そこで寝ている女の子の……といっても、先ほど言ったように
両足を高く上げているわけですが……寝巻きを手荒く捲くると、
大事な処が丸見えになるようにします。
 女同士ですから男性よりましですが、それでも恥ずかしい事に
変わりはありません。でも、ここでは何をされても「ワー」とか
「キャー」とか言ってはなりませんでした。

 サマースクールでは『先生やシスターの言いつけには絶対服従。
必要以外の私語や嬌声も厳禁』だったのです。

 これは、小4から高3まですべて女の子たちに徹底されていま
した。もし、こんな事ぐらいで声をたててしまうようだと、その
子は、ベッドから引きずり出されて、目の覚める御菓子を六個も
食べさせられます。

 それは、立ったまま両手を膝小僧の裏側で組み、へっぴり腰の
姿勢で、お尻が後ろへ突き出したところを革紐鞭でピシャリ!と
いうもの。
 無防備なお尻への革紐鞭は、たとえ相手が女性でも堪えます。
 まして、幼い子には……それが手加減されているとしても……
強烈な恐怖体験でした。

 「ピシーッ」
 「悪うございましたシスター」

 「ピシーッ」
 「ありがとうございますシスター」

 これ見よがしに高い鞭の音と鼻声交じりの懺悔の声。

 こちらも恥ずかしい格好のままなのですが、友だちの苦悶の声
を聞かされるのは、こちらも苦痛以外の何ものでもありません。
 小学生の中には、そんな鞭の音に泣き出してしまう子も……

 もちろん、鞭は特別な子にだけのプレゼントですが、シスター
はベッドに取り残された子供たちのことを忘れたりはしません。

 少女一人ひとりのネグリジェを捲くりあげて、その中身を丹念
に検査していきます。

 「あら、こんな処が炎症を起こして赤くなってるけど、あなた、
ここが痒いのかしら……」

 自分たちのものは、もう古くてくたびれてしまい、やたら匂い
だけが強くなって困りものですから、若い娘(こ)のそれが羨ま
しいのかもしれません。
 古参のシスターたちは若い娘のソレを摘んだり、引っ張ったり、
押し広げたりして念入りにチェックするのでした。

 そして、これは怪しいとなると、校医の先生に連絡。
 校医の先生が診て正式にオナニーの痕跡ありと判断されれば、
その時点で、口に出すのさえ憚られるほどの厳しくてハレンチな
お仕置きを新たにいただけることになります。

 この時代、男の子には寛容になったオナニーですが、世間一般
も女の子の自慰は快く思ってはいませんでした。そこで桃園学園
は、それに乗っかった形だったのです。

 さて、身体検査も終わると、これからが本番です。

 古狸シスターズはノートをもとに浣腸の準備に取り掛かります。
そこには、女の子一人ひとりが、今朝、どんな溶液をどのくらい
身体に吸収して、どのくらいの時間我慢したらいいかが書かれて
いました。

 もちろんその判断基準は、身体の大きさや年齢もそうですが、
何より、昨日この子が、どれだけ努力したかが大きなウェイトを
占めていました。

 授業を怠けていないか…先生や友達の陰口を叩いていないか…
三度のご飯はちゃんと食べたか(お浣腸を恐れて食事を残す子が
珍しくありませんでした)…もちろん毎日行われるテストの結果
も、朝を楽に乗り越えられるかどうかの重要な判断材料だったの
です。

 その結果、大人たちから『この子はよい子』と認められれば、
高校生でも石鹸水を200㏄、20分も我慢すれば許してもらえ
ますが、『この子は問題児』と烙印を押された場合は、同じ浣腸
液でもグリセリン液で200㏄。おトイレやオマルも認められず
オムツをはめられて、そこへ垂れ流すように強制される子だって
いました。

 いくら周囲に男性がいないといっても、お友だちの見ている前
でのお漏らしは、乙女にとって生涯消し去ることのできない汚点
です。

 ですから、なかにはあまりのことに耐えかねて、ストライキを
起こす子もいましたが、そうした子の末路は桃園学園ではさらに
哀れでした。

 大半の問題児たちは三日ともたず自分の非力を悟ることになり
ます。

 サマースクールだけじゃありません。桃園学園はありとあらゆ
る機会を利用して、生徒を厳罰にかけ、教師や目上の者に対する
絶対服従の精神を叩き込む教育をしていたのでした。

 ですから、小学校以来この学園にお世話になってる私たちは、
幼児体験でそれを知っていましたから、まだ幸せでした。
 中学高校になった時は、めったなことでは先生に逆らいません
でしたから……

 でも、中学や高校から入った子の中には、桃園の洗礼を受けて、
大恥をかく子が少なくありませんでした。
 そんな女の子たちに向って先生方は……
 「これもいい経験よ。世の中に出てからかく恥よりよほど傷が
小さいわ」
 とおっしゃるのでした。

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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