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3/13 子守っ子、敬子の性春(特別読みきり)

3/13 子守っ子、敬子の性春

************************
*)お灸のお仕置きを待っていますというコメントをいただきま
したので、駄作ながら一本書いてみました。純粋にお灸だけじゃ
ありませんし、まだ草稿なので、誤字脱字つじつまの合わない処
などがあるかもしれません。ご容赦ください。

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 私が奉公と称して角田の家へ預けられたのは10歳の時。
 いきなり母親から切り離され、右も左も分からない他人の家で
暮らし始めた私は、何をしても寂しさが募って毎日泣いてばかり
いました。

 もちろん、母の元へ一刻も早く帰りたかったのですが、貧しい
家に帰ったところでそこに私の居場所はありません。
 幼いなりにそれは分かっていました。

 私の仕事は主に子守。
 赤ん坊を負ぶってあやして、オムツが濡れればそれを取り替え
るのも私の仕事でした。
 最初は赤ん坊が泣いてもどうやってあやしていいのか分からず、
オムツのウンチを触るのだってイヤでイヤで仕方がありませんで
した。

 そんな私を支えてくれたのは、家の若奥さんでした。
 着る服、食べるもの、学校で必要な学用品にいたるまで何でも
与えてくれましたから、学校へ行っても『あの子、きっと角田の
遠縁なのよ』なんて声が聞こえたほどだったのです。

 ですから、私はたちまち若奥さんのしもべになります。
 若奥さんの頼みは何でもきいて、精一杯愛想よくして気に入ら
れようと務めたのでした。

 すると、そんな私がお気にめしたのでしょう。今度は膝の上に
抱いて勉強まで教えてくださるようになったのでした。

 そして、それが終わると、そのままお床へ……

 世間常識からして、それがおかしいことは大人ならわかるので
しょうが、10や11の小娘にそれは分かりません。
 命じられるままに一緒の布団に入ると……

 「!!!!!!!」

 私の身体はその隅々まで若奥様の手で揉み解されることになり
ます。
 手の指、足の指、頭、ほほ、あご、おっぱい、お臍、お尻……
いえ、その中にまで、若奥様の指先は入っていきました。

 「(いやあん、くすぐったい、やめてえ、もうここから出る)」

 心の中ではそう叫んでも、身体が動きません。

 『もし、若奥様をしくじったら、この家でも私の居場所はなく
なる』
 そんな思いが私を布団から出さなかったのでした。

 幼いからだはそれほど敏感ではありませんが、若奥様は丁寧に
丁寧に私の身体を開いていきます。

 私の穴という穴が全て敏感になり、その口がいつしか若奥様の
乳首を求めるようになると、それまで、起立したことのない私の
小さな芽がいきりたつのです。

 後は、ひたすら幼児が母の乳房へ甘えるように身体を擦り寄ら
せて若奥様のお情けを求め続けます。
 あまりに幸せすぎて、涙が出てきました。

 すると、今度は、若奥様が被っていた布団を跳ね上げ、裸の私
にのしかかります。
 もう、この時は若奥様の口臭さえも心地よい媚薬に思えるほど
私の身体はとろけていたのでした。

 当然、行き着くところへ行き着きます。
 手の指、足の指、頭も顎もオッパイも、全ての末梢神経が子宮
に向けて引っ張られ、腰が弓なりになってお臍の下がヒクヒク。
 よだれで布団が汚れても気になりませんでした。

 『何て幸せなんだろう』

 こんな気分、もちろん生まれて初めてだったのです。


 その後も、若奥様は私の身体を愛撫してくださり、私は絶頂を
長く維持して幸せをかみ締めます。

 「どう、楽しかった?」
 若奥様に耳元で囁かれた私は素直に頷いたのでした。


 でも、良い事ばかりではありません。
 ご主人からこれだけのことをしてもらったのです。
 お返しをしないというわけにはいきませんでした。

 私は若奥様にやり方を習ってクニングスで御奉仕をします。
 もちろん、これだってオムツ替え同様ばっちいことに違いあり
ませんが……

 「ああ、いいい、いいわ~、あなた上手よ」

 若奥様にこう言ってもらうと本当に嬉しくて、赤ん坊のオムツ
替えなんかよりこちらの方がはるかに楽しい仕事になっていった
のでした。


 ところが、こうして若奥様から特殊な仕事(?)をいただいて
楽しくやっていたにも関わらず、三月後、私はとんでもない失敗
をしでかすことになるのでした。

 その日、角田の家の近くにある映画館には少し前話題になった
映画、『禁じられた遊び』がかかっていました。もともとここは
名画座で上映されるものはいずれも古いものばかりです。でも、
入場料が安く子守の小遣いでも入ることができましたから、たび
たび利用していました。

 ただ、その時は、若奥様の次男で今年3歳になる明雄ちゃんの
子守を言い付かっていました。つまり、仕事中だったわけです。

 とはいえ、子守なんてその子を連れて歩けば何かするわけじゃ
ありませんし、何よりおとなしい子だったのでこちらもつい気を
許してしまって、ついふらふらと映画館の中へ入っていきました。

 閑散とした館内で二人並んで映画を観るうち、明雄ちゃん寝て
しまいます。そこで、私はトイレに立ったんです。

 ところが、席に戻ってみると肝心の明雄ちゃんがいません。
 もう、真っ青でした。

 もぎりのおばちゃんに聞いても知らないと言いますし、あれで
1時間くらい館内を探したでしょうか。外へ出て、映画館付近を
また1時間。でも、結局見つかりませんでした。

 『人攫いにつれていかれちゃったんじゃないか』
 そんな不安でいっぱいになります。

 ところが、どうしようもなくなって角田の家に戻ってみると、
明雄ちゃんが店先でお爺ちゃんに抱かれています。

 どうやら、私がトイレに立った間に目を覚ました明雄ちゃんが
人知れず映画館を出て、外で泣いてたところを偶然通りかかった
近所の人に保護されてたみたいでした。

 当時は近所中その子がどこの子か知っていましたから、すぐに
連れて来てくれたのです。その意味では街は今より安全でした。

 そんなわけで、角田の家の人たちは事なきを得たわけですが、
使用人の私はそうはいきませんでした。

 たちまち、ご家族のいる居間へと呼び出されます。

 もちろん、土下座して平謝りだったんですが……

 「まったく話しにならないわ。あなたは大恩あるこの家に泥を
塗ったのよ。何が映画ですか。こんな大きな図体して子守ひとつ
まともにできないようなら、ここに置いておくわけにはいかない
わね。お母さんの処へ帰りなさいな。うちはね、遊び半分で仕事
をするような小娘を置いとく義理はないんですからね」

 他の方々はそれほど多く口を開きませんでしたが、若奥様だけ
はカンカンだったのです。

 「まあ、まあ、そう大声でまくし立てなくてもいいじゃないか。
この子だってまだ子供なんだし映画ぐらい観たいさ。明雄も無事
だったことだし、大騒ぎすることじゃないよ」

 旦那様(若奥様のご主人)はとりなしてくださったのですが…

 「そうはまいりません。こうした事はその時その時でしっかり
ケジメをつけておかないと、後々間違いのもとですから……」

 若奥様の怒りは収まりそうにありませんでした。
 しかも旦那様が……

 「せっかくの映画、見損なったみたいだね。ほら、これでもう
一度観て来なさい」
 そう言って映画代を私に渡そうとしますから、慌ててその手を
押しとどめます。

 「冗談じゃありません。そうやってあなたがこの子を甘やかす
からつけあがるんです」
 若奥様はこう言うと、私の方を怖い顔で振り返って……

 「敬子、女中部屋へ戻って正座して待ってなさい」

 こう命じます。私にそれを嫌がる理由などありませんからすぐ
に立ち上がりますが、それと揆機を一にして大奥様も同じように
立ち上がり、いつもの関西弁でこうおっしゃるのでした。

 「若い女中たちの躾はあんたに任せてるさかい、そこはあんた
の判断でやってくれたらええんやけど……ただ、あんまり厳しく
せんといてな。私の部屋にまで小娘の金切り声が届くようなら、
こっちも、あまりいい気持はしませんよってに……」

 「承知しました」
 若奥様は畳の縁に顔を擦り付けるようにして部屋を出る大奥様
を見送ります。

 今だってそうでしょうが、当時は今以上に家の中で上下関係が
はっきりしていました。若奥様といえど大奥様の前では『ご無理
ごもっとも』なのです。
 もちろん、そんな中でも私は一番下の身分。この家の中では、
誰に何をされても何も言えませんでした。


 そんな私の部屋へ若奥様がいらっしゃいます。

 私の部屋は、売れ残りの古着などをしまっておく二階倉庫へと
通じる大階段の下にあります。三畳ほどしかない狭くて暗い部屋
には窓もありませんから昼間でも電気をつけなければ何も見えま
せん。ところが、その電気もをつけていいのは着替えなどの必要
最小限だけ。部屋にいるからといって無条件に電気を点けていい
わけではありませんでした。

 当然その時も、私は正座して電気も点けず待っていました。
 そこへ、パッと電気が点いて……

 「!!!!」
 私は驚きます。

 というのは、部屋の白熱電球を点けたのは確かに若奥様でした
が、その後ろには女中のハツさんが控えているのです。
 しかも、その手には見覚えのある大きな漆の箱が……

 『お灸だわ』
 それは、これから何が始まるかを私に告げています。
 かつて、手癖の悪い子やおねしょの治らない子がこの箱の餌食
になって嬌声を上げているのを何度も目撃していましたから間違
いありません。

 本当はこの場から今すぐ裸足で逃げ出したいくらいでしたが、
今、ここを出ても行く所がありません。
 冷めていてもお腹一杯のご飯が食べられて、外の寒さをしのげ
るお布団があるのは世界でここだけですから……
 若奥様に対しては素直にこう言うしかありません。

 「申し訳ございません。私が悪うございました。お、お仕置き
を…お願いします」

 頭を畳に擦り付けてもどれほど効果があるのかわかりませんが、
何の力もない女の子はとにかくこうするしかありませんでした。

 ところが……

 「ま、いいわ、頭を上げなさい」

 それは、時間が経って冷静になったからでしょうか。若奥様の
第一声は、さきほどの居間で興奮気味に私をなじっていた時とは
大きく違っていました。

 「待った?……こんな火の気のない処じゃ、寒かったでしょう。
……でも、自分で蒔いた種だから、仕方がないわね。………首が
繋がっただけでも大奥様に感謝しなきゃ」
 若奥様の声はどこか弾んでいました。

 当時、子供だった私に大人の世界の駆け引きなど分かりません。
 『さっきはあんなに怒っていたのに、今は、なぜこんなに機嫌
よくしてるんだろう』
 と思っていました。

 実はあの時、一番怒っておられたのは大奥様で、そのまま私を
辞めさすおつもりだったのです。それを若奥様がもの凄い剣幕で
叱りつけることで大奥様のお怒りを代弁し、『お前は首』という
大奥様の口を封じてくださったのでした。

 もちろん、私をかばった若奥様の方にもそれはそれなりの理由
がありました。

 若奥様は普段着姿の私をしばらく眺めてからこう言います。

 「あんた、制服の方がいいな。学校の制服に着替えなさい」
 こう命じられたのでした。

 事情は分かりませんが、私の方は嫌も応もありません。
 すぐに中学の制服に着替えます。

 すると、若奥様は女中のハツさんが持ってきた大きな箱を開け
て中の物をあらため始めます。
 着替えながら、チラ、チラっと視界に入るそれはやはりお灸の
セットでした。

 『やっぱり……』
 心の中でため息がでますが、でもこれはいわば想定の範囲内。
ここまでならまだよかったのです。

 ところが……

 「あっ、ハツ。もし粗相なんかしたらつまらないからお浣腸も
一緒にやりましょう。その方がこの子も辛くないはずよ」

 『えっ、!!!』
 私の全身に衝撃と悪寒が走ります。
 でも、それは逃れられないことでした。

 「でも若奥様、今日はこれから踊りのお稽古もございますので
あまり長い時間は……」
 ハツさんはこう言いますが……

 「それは、今日はお休みにするわ。先生には体調がすぐれない
ので今週はお休みさせてくださいって、すでにお断りしてあるの」

 「さようでしたか、それは準備のおよろしいことで……」
 ハツさんが悪戯っぽく笑いますと……

 「なあに、その目は…相変わらず、子供だって言いたいの?」

 「いいえ、決してそのような」
 ハツさんは否定しましたが、若奥様自身、ご自分が子供じみた
ことをしているのは承知しているみたいでした。

 若奥様は、殿方によく見られるロリコンの気がおありでした。
女性には珍しいのですが、幼い男の子や女の子にも深いご興味が
おありだったのです。

 「おいで……」
 若奥様は正座なさった膝を叩いて、着替えの済んだ私をお呼び
になります。

 「はい」
 何をされるかは分かっていましたが、ほぼ無抵抗でした。

 若奥様は、ハツさんがお浣腸を準備する僅かな時間を惜しんで
私を求められます。

 私のほとんど膨らみのない胸、わずかに大きくなった乳首を、
若奥様の右手が支配してくすぐったく……

 「あっ……いや……いや……だめ……だめ……あっ……いい…」

 私の隠しておきたい場所にも左手がやってきます。

 「あっ、恥ずかしい……いや……いや……そこは汚いから……
だめ……だめ……あっ……いい…痛~……あっ、だめ、離しちゃ」

 それは、私がここへお世話になった頃からの習慣。いまはもう、
こうして寸暇を惜しんで私を求めてくださることが嬉しかったの
でした。
 そして、こうして抱かれていると、それが何だか母に抱かれて
いるような気分になるのでした。


 20分ほどして……
 「ガシャ、ガシャ、」
 入口の留め金を揺する音がして二人の睦みごとは終了します。

 「あっ、ご苦労さん」
 若奥様がハツさんを迎え入れる時は、私も身なりを整えて正座
していました。

 見ると、大きな洗面器を抱えてハツさんが部屋へ入ってきます。
大判のタオルを乗せてありますが、その脇からガラス製の浣腸器
やらグリセリンの入った茶色い薬壜などが顔を出しています。

 持ってきたものはそれだけではありませんでした。
 ハツさんが自ら固形石鹸を溶かして作った石鹸水が大きな牛乳
ビンの中で波打っていますし、浴衣地を裂いたオムツの当て布や
新聞紙も必要以上に運び込まれます。
 すべて私の為だけに用意されたものでした。

 まだ、12や13の少女にとってこんな沢山の貢物はプレッシ
ャー以外の何ものでもありません。
 今さらながら、私は逃げようとして腰を浮かしたのですが……

 「ほら、始めますよ」
 たちまち若奥様に肩をつかまれて浮きかけた腰が踵の上に戻り
ます。

 後はなされるままでした。

 その場に仰向けになって押し倒されると、畳に倒れた顔のすぐ
そばで、大人たちが私の為にお仕置きの準備を始めます。

 「お薬は一割ほど混ぜましょうか」

 左に顔を向けると、ハツさんが大きな洗面器に牛乳瓶の石鹸水
を入れています。ハツさんはこの洗面器に何割ほどグリセリンを
いれましょうかと尋ねたのでした。

 「一割ねえ……この子も大きくなってるしそれじゃ物足りない
でしょうから……そうね、三割でいいわ」
 一方、右に顔を倒すと、若奥様が艾を解きほぐし円錐形にして
お盆の上に並べ始めています。

 右も左も、どちらも見たくない映像でした。
 ですから、まっすぐな姿勢で天井を向き、目を閉じたのですが、
まだ残っていた耳の中へとんでもない情報が入ってきます。

 「奥様、お仕置きはお浣腸のあと、お灸ということでよろしい
ですね」
 ハツさんが尋ねると……

 「そうじゃないわ、今回は一緒にやってあげようと思うの」

 『えっ!!!一緒にって……そんなことしたら……』
 私の脳裏に恐ろしい未来予想図が浮かびます。
 お灸を据えられながらのウンチお漏らし……

 『どうして、そんなことするのよ。……そんなの耐えられる訳
ないじゃない。若奥様は始めから私を笑い者にするつもりだった
のね』
 絶望が涙となって畳の目に吸い込まれます。私は惨めな自分を
想像しただけで気が遠くなりそうでした。
 だから何も考えないように目を閉じてしまいます。

 しかし、大人たちの予定は何も変わりませんでした。

 「!!!!!」

 私はいきなりスカートが捲られるのを感じて目を開けます。
 そして慌てて何かしようとしました。大声をだすなり、身体を
よじるなり……
 でも、何もできませんでした。

 ただ、大人たちが私のショーツを脱がして、その両足を高々と
持ち上げて、私が誰に対しても…いえ、自分に対してさえ隠して
いるその場所が外の風に吹かれているのを……私は、ぼんやりと
天井を眺めて何もしないでいたのでした。

 「まあ、可愛い。……まだ、可愛いものね」

 「ほんと、ほんと、まだ赤ん坊と同じ色で……これならお灸が
似合いますね」
 その瞬間、私の大事な処をハツさんが触ります。

 「!!!!(いやあ~~~~)」
 私の身体は痙攣したように細かく震え、棒のように硬直します。
 私は大声を出すつもりでした。でも、出なかったのです。

 『怖いから……』『あとのたたりを恐れて……』
 いいえ、そんな理性的な話じゃありません。単に生理的に声が
出なかったのでした。

 そうしているうちに……
 「!!!!!!!」
 私のお尻の穴へ例のガラス器が突き刺さります。

 生ぬるい、本当に気持悪い水にお腹の底が満たされていきます。

 「あ~~~いや~~~~これいや~~~~~」
 あれでどのくらい入れられたのでしょう。正確な量はわかりま
せんが、ピストンを押し込んで、なくなるたびにづき足されて、
三回、私はガラスの突起が自分のお尻の穴に入って来るのを我慢
しなければなりませんでした。

 『ああ、お腹が重い』
 お浣腸が終わるまで、ずっとこう思っていました。

 「しっかり、ガーゼで栓をしといてね。お灸の方は私がします
から……」
 若奥様の囁くような声が聞こえます。

 「許して……許してください」
 やっと出た小さな声でした。

 でも……
 「大丈夫、心配しなくても、あなたならきっと我慢できるわ」
 若奥様はやさしい笑顔で私の頭を撫でると、高く上がっていた
私の両足を静かに下ろします。

 捲られたプリーツスカート。足首まで行ってしまったショーツ。
私の前はその時がら空きなのです。
 でも、不思議と恥ずかしいという思いはありませんでした。

 度胸がついたんでしょうか。
 いえいえ、そうではありません。今さっきやられたお浣腸が、
どうなるか、かつてお浣腸だけのお仕置きを受けたことのある私
はそのことが気になって、それどころではありませんでした。

 「まずは……こんな飾りいらないわね」
 若奥様は、私の柔らかくまだ生え揃わない下草の上に、水気を
含んだタオルを押し付けてから剃刀で剃りあげていきます。

 慌てたハツさんが……
 「奥様、そのような不浄なことは私が……」
 と止めたのですが……

 「大丈夫よ、相手は子供じゃないの。汚くなんかないわ。……
私だって三人の子持ちよ。オムツだって取り替えたじゃない」

 若奥様は明るく笑いますが、こちらはそれどころではありませ
んでした。お尻の具合が差し迫っているのです。
 その切迫した顔は、当然、若奥様にも通じてて……

 「あら、もうウンチしたくなったの。でも、今日は我慢してね。
お灸の事は気にしなくていいから、あなたはウンチを漏らさない
ことだけ心配してなさい。……いいわね」
 若奥様は青ざめた私の顔を見て優しく微笑んみ頭を撫でてくれ
ましたが、私の方はというと、それにどんな顔をしていいか分か
りません。本心を言うと……

 『この、鬼、死んじまえ』
 なんて思っていました。

 若奥様は下草の処理が済むと、そこに艾を置きます。

 大き目の物が、三つ、四つ、五つ……
 若奥様はそれを一つずつご自分の唾で濡らして貼り付けていき
ます。

 「ここは、どのみち陰毛が生えて隠れる処だから艾も大きいの。
覚悟なさいね。……あら、どうしたの?イヤなの?……仕方ない
でしょう、あなたが悪いんだから……」
 若奥様はそう言って、お線香の火を艾へ移したのでした。

 「あらあら女の子がそんな不満そうな顔をするもんじゃないわ。
……お仕置きはあなたの為にやってるんですもの。……あなたも
もう幼い子供じゃないんだし、礼儀を学ぶ必要があるわね。……
いいわ、今度暇があったら、お灸とお浣腸でお仕置きを頂く時の
お顔、訓練してみましょう」

 『あっ、いやあ、熱い、熱い、熱い、だめえ~~どけて~~~』
 ビーナスの丘に火が回りました。まさに、身体が火事です。
 私は声こそ出しませんが、荒い息遣いをして、思いっきり顔を
ゆがめ、身体をねじります。

 今までも実母からそこにお灸を据えられた経験があったのです
が、これは別物でした。

 「ほら、またそんな顔をして……私も母には『あんたは本当に
堪え性のない子だ』ってよく言われたものだけど……さすがに、
中学生になってからはそんな顔はしなかったわよ。あなた、もう
中学生なんだからこのくらい耐えなきゃ」

 若奥様は『呆れてものが言えない』といった感じで、私の苦難
を見下ろします。

 「私は5年生の時、母から心棒を通してもらったの。それから
は少しぐらい大きな艾を乗せられても耐えられるようになったわ」
 若奥様は据えられていたお灸の残り火を指で押さえ込んでもみ
消すと、やにわに私の両足を引き上げます。

 「いやあ!!」
 それは反射的に出た言葉でした。

 「あなた、まだ心棒が通っていないわね」
 若奥様は私の女である部分をなぞりながらこうおっしゃいます。

 「……あなたがうちに来たの、確か、小学4年の時だったわね。
あなたのお母様もそのくらいじゃまだ可哀想だと思われたのね。
……そうだわ、今日はちょうどいい機会だから、あなたにも私が
心棒を通してあげましょう」

 若奥様はさも楽しそうにおっしゃいますが、私はすでに全身が
脂汗にまみれていながら悪寒がするという不思議な状態になって
いました。
 目には汗と涙が入り前が見えませんし、何より時々襲う強烈な
下痢で、若奥様のおっしゃってることも半分以上は理解できない
ままになっていたのでした。

 ですから……
 「じゃあ、いいのね」
 と言われた時も、何の抵抗もなくあごを引いて頷く始末でした。

 当然、若奥様はためらいなどしません。
 ビーナス丘に乗せたのと同じ位の艾を私の狭い場所に乗せます。

 私は慌てて激しく首を横に振って、『いや、いや、だめ、だめ』
という意思表示をしましたが手遅れでした。

 「いやあ~~~いやあ~~~いやあ~~~いやあ~~~いやあ」

 『火のついたように』というのは、こういうことなんでしょう。
まるで赤ん坊が泣き叫ぶようにして、私は硬直した身体をさらに
硬直させて必死に耐えたのです。

 ところが、心棒のお灸が終わって、息も絶え絶えになっている
私に向って、若奥様は不思議なことをおっしゃるのでした。

 「どう?…そんなに熱くなかったでしょう。多くの人はお浣腸
しながらお灸なんて残酷だって思ってるみたいだけど、こうする
と、ウンチを我慢する方に気をとられるからお灸はかえって熱く
ないの。お浣腸が麻酔の役目をはたすのね。……ね、どう?……
熱くなかったでしょう?」

 若奥様は優しい眼差しで私の顔に近寄ります。
 でも、それに対する私の反応はありませんでした。
 いくら市販の浣腸液より濃度が薄いといっても、それは時間の
経過と共に勢いを増していきますから、この時は、もう爆発寸前
だったのです。

 でも、お灸はこれで終わりではありませんでした。

 「さあ、今度は裏返し。うつ伏せなってお尻を高くするのよ」

 若奥様はおっしゃいますが、この時は、すでにその姿勢になる
にも自分の力では無理だったのです。

 『絶対に恥をかきたくない』
 女の子の意地だけが、暴発をかろうじて回避していたのでした。

 私はハツさんの手を借りてゆっくりうつ伏せになります。
 もちろん、スカートが捲られてお尻があらわになりますが、今
はもうそんなことはどうでもよかったのです。

 『おトイレ、おトイレ、おトイレ』
 頭の中にはそれしかありませんでした。ですから、お灸のこと
だって……
 『早くして、早く、早く、早く』
 今はお灸の熱さより一刻も早くお仕置きが終わって解放される
ことを願っていたのでした。
 ですから……

 「今度のお灸はお尻の始まる処、尾てい骨の処にすえるけど、
ここはお股の中よりさらに熱いですからね、しっかりオシッコの
出口に力を入れて我慢してるのよ」
 若奥様の忠告も何気なく聞き流していたのでした。

 そして、今まで同様、ハツさんが艾をセットして若奥様が香り
のよいお線香で艾に火をつけます。
 私は、今度もお腹に力を入れて頑張れば何とか…と思っいてた
のです。
 ところが……

 「ひぃ~~~~~~~」

 その衝撃は言葉になりませんでした。
 尾てい骨に噛み付いた火は一瞬にして背骨を駆け上がり後頭部
を殴りつけます。それは頭の内側を金槌で思いっきり殴られた様
でした。

 と同時にその衝撃は、本当はこのままうずくまっているつもり
だった私の身体を持ち上げます。そう、まるで猫が喧嘩をする時
に自分の体を持ち上げて威嚇するように、あんなおぞましい感じ
で私も畳に爪を立て立ち上がったのでした。

 もちろん悪寒が全身に走り、体中が震えます。その凄まじさは
私の全身の毛穴から狼の毛が生えるんじゃないか、そんな妄想を
呼び起こすほどの凄まじさだったのです。

 ですから、その先は仕方のないことでした。

 「あらあら、だから言ったじゃないの。オシッコの出口をしっ
かり閉めときなさいって……」

 若奥様に言われて、私はようやく自分の股間がぬれている事に
気づきます。慌てて腰を浮かすと、そこはすでに私が作った湖が
……

 『よくもこんなに出たものだわ』

 こうなると自分でも呆れて逆に笑みがこぼれます。
 それほどの大量失禁でした。

 「もう、いいわ、ここにオマルがあるからここで済ましてしま
いなさい」
 若奥様の命令で、私はオマルにしゃがみます。

 もちろん、本当はお便所がよかったのですが、もう今はそんな
贅沢は言ってられません。跨ると、すぐに出してしまおうとしま
した。
 ところが……

 「えっ!」

 お尻の穴には、しっかりとした栓がしてあって、私がちょっと
力んだくらいではでないようにしてあったのです。
 ですからお尻の穴に関する限り少しぐらい力を緩めたところで
最初から暴発なんてしなかったわけですが、当時の私にそんな事
を考える余裕はありませんでした。


 ハツさんに身体の隅々まで綺麗にしてもらってから、私は再び
若奥様の処へ行きます。
 若奥様の前に立つと……

「いいわ、あなたにはやっぱりセーラー服が似合うわね。こう
して見ると、清楚で気品があって、とても田舎の百姓娘には見え
ないわよ」
 と最初は褒めていただけだったのですが……

 「でも、今日は全裸におなりなさい。そう、服を全部脱ぐの。
下着も、靴下も全部脱ぐのよ」
 若奥様が命じます。実はこんなに据えられてもまだ据えられる
処が残っていたのでした。

 今さら恥ずかしいなんて意味ありませんから、私に心の葛藤は
ありませんでした。まるでお風呂にでも入るように私は服を脱ぎ
捨てます。
 すると、今度は……

 「ここへいらっしゃい」
 若奥様は正座した膝を叩いて、裸の私をその膝の上へ呼びつけ
ます。

 恐る恐る近づき、どうなるのかと思っていると、いきなり私の
腕を取って膝の上に……
 尻餅をついたかと思うと若奥様と同じ方向を向いて羽交い絞め
にされます。

 そこで見たものは、またもやお灸でした。
 ハツさんが艾を並べたお盆やお仏壇から持ってきた線香立てを
傍らに置いて微笑んでいます。

 『何よ、今度はどこに据えるのよ』

 私は怖い顔でハツさんを睨んでいたみたいですが、頭の中は、
恐怖と悲観と諦めがない交ぜになって、今でも泣きそうでした。

 「今度のは小さいからチクッとするだけよ」

 若奥様の慰めにも私は反応しませんでした。今さら逃げもでき
ませんし、何より迫り来るハツさんが怖かったのです。

 「さあ、お譲ちゃん、じっとしててね」

 私のオッパイを舐めることができるまでに近づいたハツさんは、
そこで、幼い子に言って聞かすように諭します。

 「あっ……いや……熱い……あっ……だめ……いや……イヤ」

 灸点は、ほんの少しだけ大きくなった私の乳首の周り。ピンク
色と肌色の境に小さく三つずつ。
 確かに、小さな艾でしたから時間にすれば一瞬のはずでしたが、
なぜかこれがとても熱く感じられたのでした。

 すると、そんな私の心を見透かしたように……
 「どう?……熱いでしょう。それが本当のお灸の熱さなのよ。
さっきはお浣腸の最中で、そっちに気をとられてるもんだから、
あまり熱さを感じずにすんだけど、今は気にすることが何もない
から、逆にとっても熱く感じるのよ」
 と、おっしゃいます。

 そして、熱いお灸は乳首だけでなくお臍の中にも飛び火します。

 「いやあ~~そんなところやらないで~~~」

 私はお仕置き覚悟で叫びましたが、無駄でした。

 「あつい~~~~~~」
 据えられた瞬間は駄々っ子のように両足をバタつかせます。
 お浣腸という呪縛がとれてお灸に専念できるぶん、恐怖もひと
しお、熱さもひとしおでした。

 これでようやく私へのお仕置きは終了。

 若奥様は全裸の私を立たせると、まるで芸術作品でも鑑賞する
ようにその灸痕を丹念に見て回ります。
 最後はお股の中まで調べますから、私は寝そべって両足を高く
上げ、その両足は自分で持っていなければなりません。
 やはりこれが一番屈辱的でした。

 「いいわね、このくらい色がついていれば大奥様も納得される
でしょう」

 そして、その検査が終わると、私という名の作品は大奥様にも
饗されます。

 「いいわ、そんなもの」
 最初、大奥様は不機嫌そうにそうおっしゃいましたが、結局は
ご覧になったのです。
 若奥様と同じようにそのすべてを……最後の私が高く上がった
自分の両足を支える中での、あのお股の中までも……

 「そうですか。こんなにしてまったら、今さらこの子を親元へ
は帰せませんね。でも、その責任はあなたにとってもらいますよ」
 大奥様は若奥様に向って何だか全てを見通しておいでのような
笑顔でこうおっしゃたのでした。

 私はこの時まだ子供でしたから、若奥様が、なぜこんなことを
なさったのか理解できずにいましたが、すべては若奥様の計らい
だったのです。
 私が、できるだけお仕置きを軽くすませ、この先もこのお店で
ずっと長く働けるようにしてやろうという配慮だったのです。

 今では主人が従業員にお灸なんかすえたら傷害罪で訴えられる
ことでしょうが、私の子ども時代(昭和30年代)には封建的な
常識がまだまだ生きていて……
 『子どもを預けた親に代わって躾をするのも店主の親心』
 なんて考えがまかり通っていました。

 しかも、私の場合は……
 この若奥様の親心が、実は、本当の親心だったと気づくことに
なります。ただ、それはずっと先のお話。
 そのことは、また日を改めてお話することといたしましょう。

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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