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3/14 今では嘘にしか思えないでしょうが……
3/14 今では嘘にしか思えないでしょうが……
私の家にも実は子守さんというのがいて、服飾関係の専門学校
に通いながらうちで子守の仕事をしていたのですが、短気な母に
責められて、お灸すえられたこともありました。
「私はあなたの親代わりなんだから……」
というのがその理由だったみたいですが……
ほんと、今なら傷害罪で訴えられてます。
私の家は個人経営の商店に過ぎませんが、それでもご飯炊きの
おばあちゃんとこの子守さんぐらいは雇っていました。
当時、女の人のお給料というのはとても安くて、この若い子守
のお姉ちゃんにいたっては、貰えるお給金はお小遣い程度だった
と思います。
その代わり、学費や衣食住はただですから、辛抱すれば卒業後
は何とかやっていけるという希望はあったみたいです。
口減らしなんて言葉は快くありませんが、その子の親にそんな
気持がなかったとは言えないでしょう。
それだけに、入った家で無理を強いられ泣いてた娘も多かった
はずです。
昭和30年代って、もちろん戦後の憲法下なんですけど、封建
社会の名残みたいなものも、まだあちこちに残っていた時代で、
『三丁目の夕日』のような世界は確かにその時代の一つの真実で
はありますけど、美しくない真実だって沢山あるんです。
僕の小説が、『お仕置き』と称しておきながらSM並みに過激
なのは、ベースとなっているお仕置き体験そのものが今日以上に
過激だったからで、それをさらに脚色してしまうからなのです。
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私の家にも実は子守さんというのがいて、服飾関係の専門学校
に通いながらうちで子守の仕事をしていたのですが、短気な母に
責められて、お灸すえられたこともありました。
「私はあなたの親代わりなんだから……」
というのがその理由だったみたいですが……
ほんと、今なら傷害罪で訴えられてます。
私の家は個人経営の商店に過ぎませんが、それでもご飯炊きの
おばあちゃんとこの子守さんぐらいは雇っていました。
当時、女の人のお給料というのはとても安くて、この若い子守
のお姉ちゃんにいたっては、貰えるお給金はお小遣い程度だった
と思います。
その代わり、学費や衣食住はただですから、辛抱すれば卒業後
は何とかやっていけるという希望はあったみたいです。
口減らしなんて言葉は快くありませんが、その子の親にそんな
気持がなかったとは言えないでしょう。
それだけに、入った家で無理を強いられ泣いてた娘も多かった
はずです。
昭和30年代って、もちろん戦後の憲法下なんですけど、封建
社会の名残みたいなものも、まだあちこちに残っていた時代で、
『三丁目の夕日』のような世界は確かにその時代の一つの真実で
はありますけど、美しくない真実だって沢山あるんです。
僕の小説が、『お仕置き』と称しておきながらSM並みに過激
なのは、ベースとなっているお仕置き体験そのものが今日以上に
過激だったからで、それをさらに脚色してしまうからなのです。
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コメント
[C16] ありがとうございます
- 2016-03-14 13:51
- 編集
懐かしい時代を思い出されるような内容に感銘を受けました。
「花子とアン」でもありましたが、貧しい家の子供たちは、御奉公、お手伝いなどの名目で、豊かなお屋敷に、出された事実がありました。
預かった家では、その間継子のように厳しく、躾けたり、お仕置きを加えたりしても、預けている間は、実親は何も口出しできない仕来りになっていたようですね。
敬子ちゃんのその後も楽しみにお待ちしています。