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10/31 御招ばれ(14)

10/31 御招ばれ(14)

*)ソフトなソフトなお仕置き小説です。私的には…(^◇^)

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 <主な登場人物>
 春花……11歳の少女。孤児院一のお転婆で即興ピアノが得意
 美里……11歳の少女。春花の親友。春花に乗せられて悪戯も
    するが、春花より女の子らしい。絵が得意な少女。
 大西泰幸……中世史の研究をする大学の先生。実の子はすでに
    医者として独立、『茜』という養女をもらっているが、
    春花や美里も養女にしたいという希望を持っている。
 大西一枝……大西泰幸の妻、専業主婦。茜を厳しく躾けるが、
    茜は彼女を慕っている。
 大西茜……大西泰幸の養女。13歳で春花や美里よりお姉さん
    だが、楚々とした感じのお嬢さんとして躾けられている。
 高瀬先生……古くから大西家に出入りしているお医者様。特に
    子供達へお仕置きがある時は浣腸や導尿などでお手伝い
    もする。
 明子さん……長い間大西家に仕えている住み込みの女中さん。
    大西家の生き字引。

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 「茜さん。お父様が教えてくださるって、よかったわね」

 お母さんは『めでたしめでたし』みたいなことを言いますが、
茜さんにしたら、これからしばらくはお父さんに管理された憂鬱
な日が続くわけで、素直に喜べるわけがありませんでした。

 そんな気持、もっと大人になればうまくセーブできるんでしょ
うが、13歳になったばかり茜さんには自分の気持を素直に表現
することしかできませんでした。

 「何がよかったのよ!!ちっともよくないわよ!!」
 口をへの字にすると、眉間に皺を寄せ、お母さんを睨み返して
しまいます。

 「あかね!」
 お父さんは即座に厳しい顔をして茜ちゃんを睨みますが……

 「あ~あ」
 出るのはため息ばかり。お母さんへの謝罪の言葉はいっこうに
ありません。

 でもそれは、親しい関係なんだから、親子なんだから、すねて
も許されるはずでした。少なくともこれまではそうだったのです。

 「しょがない子だなあ、あまえはもう小学生じゃないんだよ」
 お父さんにこう言われても……

 「は~~い」
 気のない返事をするのが精一杯だったのです。

 「茜、やる気がないのならやめてもいいんだよ」

 お父さんの突然の言葉に、茜さんは心臓に杭を刺された思いが
します。

 「えっ!?」
 目を丸くした茜さん。そのまま声が出ませんでした。

 いえ、お父さんの家庭教師なんてやめてもらいたいというのは
本音なんですが、それが許されない立場にあることも、茜さんは
十分感じていたのでした。

 『そんなのやりたくありません。やめたいです』
 素直にそんなこと言ったらどうなるでしょうか。
 お父さんからぶたれるでしょうか。
 いえ、ぶたれるよりもっと辛いことが起きやしないか……
 茜さんはそっちを心配していたのでした。

 『妹たちもやがてこの家に来るというし、このまま無視され、
スポイルされ、自分だけがこの両親から相手にされなくなったら
どうしよう』
 茜さんの心配は、もちろん実の親子だって起こり得ることです。
でも、血の繋がりのない茜さんにとってはより深刻な問題だった
のでした。

 「茜。お前は頭もいいし私でなくても里親はすぐに見つかるよ」
 案の定、お父さんは茜さんの気持を見透かして、わざとこんな
事を言います。

 もちろん、お父さんは茜さんを愛しています。誰かが茜さんを
欲しいと言ってきても、絶対にどこへもやったりはしません。
 でも、時たまこうして脅してやれば、茜はより強く私を求めて
くるはず……大人は、そう読むのでした。

 実際、これまではこういった脅かしが不首尾になることは一度
もありませんでした。

 この時も、茜ちゃんはお父さんに擦り寄ります。
 そして、お父さんが手を出せば、茜ちゃんの身体に触れられる
距離にまで近づいてから…

 「お父さん、私のこと、嫌い?」
 と言います。

 「どうして?…大好きだよ。今も昔も、子どもの中で茜が一番
大好きだって言ってるだろう」
 お父さんはそう言って、茜ちゃんを身体ごと抱き上げて膝の上
で頬ずりします。

 お尻の痛みが遠のいた今は、気持ちよさだけが茜ちゃんを包み
ます。それは親子の儀式のようなものでした。

 「何で泣いてる?私がお前をどっかにやるとでも思ったのか?」

 幼い時からの習慣。茜ちゃんは、いまだにこの頬ずりから逃れ
られないでした。

 ところがこうなると、お父さんのペース。
 次はとんでもないわがままだって茜ちゃんは飲まなければなら
なくなるのでした。


 「それでね。茜。お父さんとしては今日の事をお前が忘れない
ために鞭を使おうと思うんだ」

 「………………………………お尻、ぶつの?」
 茜ちゃんはそれだけ小さく言って生唾を一つごくんと飲みます。

 「ああ、お父さんはその方がいいと思うんだ。言葉ってのは、
時間が経つと忘れちゃうからね。茜には、もっと忘れない方法で
心に刻んでおいてもらいたいんだ」

 「パンツも脱ぐの?」

 「ああ、パンツも脱いだお尻に竹の物差しでね。……嫌かい?」
 お父さんの声は穏やかでした。

 「……………………………………」
 『嫌かい?』って……そりゃ嫌に決まってます。茜さんは声が
ありませんでした。……でも、『嫌』と言ってみても結果が同じ
なのも分かっていました。

 いえ、茜ちゃんだってこの家の子、2歳からこの家でお父さん
と一緒に暮らしています。裸でベッドを共にした事だって何度も
あります。気心の知れた親子です。

 ですから、お父さんがこんなことを言い出すことぐらい、その
流れの中から読めます。べつに、青天の霹靂というわけじゃあり
ませんが、それでもあらためてお父さんにお仕置きを宣言される
と、子供としてはどう返事をしてよいのかわかりませんでした。

 そもそも幼い頃のお仕置きはこんなことを打診しません。茜が
悪いことをすれば、お父さんもお母さんも、いきなりスカートを
捲りあげて茜のお尻をぶち始めます。
 それが、前回、小学5年生の時のお仕置きでお父さんが初めて
こんな事を尋ねたような気がします。

 『あの時、私、どうしたっけ?』
 茜ちゃんは考えますが、昔の事で思い出せませんでした。
 困っていると、その答えをお母さんが耳元で教えてくれました。

 「茜、そんな時は『はい、お受けします』と言うの。お父様は
あなたの覚悟をきいてらっしゃるんだから、しっかりご挨拶しな
ければいけないの。いいこと、あなたも中学生、もう幼い子じゃ
ないんだから、自分の罪を償う勇気を持っていなきゃいけないわ」

 「はい、お母さん」

 お父様にも当然聞こえているお母さんの助言を受けて茜ちゃん
は、あらためてお父さんにご挨拶。

 「はい、お受けします」

 茜ちゃん、お父さんに抱っこされたままでご挨拶でした。
 でも、お父さんは怒りません。とっても満足そうな笑顔を浮か
べて茜ちゃんの頭を撫でるのでした。


 大西家での子供たちへの鞭打ちは、ごく幼い時は、お父さんや
お母さんが膝に抱きかかえてヘアブラシやパドルを使って行われ
ますが、その子が大きくなると、それ専用の拘束台を使って行わ
れます。

 それは普段お父さんの書斎においてあり、まわりの家具に調和
して一見ライティングデスクにしか見えませんが、部屋の隅から
引き出されてソファの代わりにそこへ置かれると、受刑者はその
姿に恐れおおののくことになります。
 一度でもその台に乗ったことのある者はそれがどれ程の物かを
知っているからでした。

 茜ちゃんのずっと上のお兄様たちでさえ、その時の強烈な痛み、
恥ずかしさをいまだに忘れられずいました。ましてや茜ちゃんは
女の子ですから、小学5年生の時にこの台に張り付けられた記憶
はまだ心の中に鮮烈に残っていました。

 大人たちが拘束台の準備をするさなか、茜ちゃんは呆然として
その様子を見ていたのですが、過去の辛い思い出に縛られたので
しょう。拘束台を見つめたままパンツを穿くことさえ忘れていま
した。

 「何してるの茜。パンツくらい穿きなさい。みっともないわよ」

 気がついたお母さんがやって来て呆(ほう)けた顔の茜ちゃん
にパンツを穿かせようとしますが、その時、あることに気づいて
手じかにあったタオルで茜ちゃんの太股を手早く拭きあげます。

 『まったく、この子ったら……』
 お母さんは心の中で思います。

 茜ちゃんはお漏らしをしていたのです。すでにお浣腸も済んで
いましたが、最後にお腹を洗った時の残りがいくらかまだ膀胱に
残っていたのでしょう。
 二筋三筋太股を雫が伝っていたのです。
 茜ちゃんはそれも気づかぬほどぼんやりしていたのでした。

 お母さんは、そんな茜ちゃんに何も言いませんでした。
 お母さんは、茜ちゃんにパンツを穿かせると、皺になっていた
白いワンピースの裾を整え、髪を手ぐしでセット、ハンカチで涙
を拭き、鼻をかんで、茜さんを元のお嬢さんの姿へと戻していき
ます。

 「よし、できた。どこ見ても立派なお嬢様よ」
 お母さんは完成した茜さんを前にして満足そうです。
 そして、こう言って励ます……いえ、叱るのでした。

 「茜、お父様の鞭はあなたの為に振り下ろされるの。だから、
あなたはお尻だけじゃなくそれをあなたの身体全体でしっかりと
受け止めなければならないわ。悲鳴なんか上げて、そこから逃げ
ようとしちゃいけないの。ただただお父様の鞭の痛み耐えるの。
分かるかしら」

 「…………」
 お母さんの力説にも関わらずこの時の茜ちゃんはまだお人形で
した。

 「あなたはまだ幼くて詳しい理屈は分からないでしょうけど、
この鞭は刑罰の鞭ではないの。お父様の鞭が強ければ強いほど、
痛みが強ければ強いほど、お父様があなたを愛してらっしゃると
という事なのよ。……わかった?」

 「…………」
 茜さんは小さく頷きます。

 すると……
 「わかったんなら、さあ、行ってらっしゃい」
 お母さんは茜ちゃんを送り出します。
 もちろん、そこに待っているのはお父さんでした。

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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