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見沼教育ビレッジ (11)

****** 見沼教育ビレッジ (11) ******

******<主な登場人物>************

 新井美香……中学二年。肩まで届くような長い髪の先に小さく
       カールをかけている。目鼻立ちの整った美少女。
       ただ本人は自分の顔に不満があって整形したいと
       思っている。
 新井真治……振興鉄鋼㈱の社長。普段から忙しくしているが、
       今回、娘の為に1週間の休暇をとった。
 新井澄江……専業主婦。小さな事にまで気のつくまめな人だが、
       それがかえって仇になり娘と衝突することが多い。
 新井香織……小学5年生で美香の妹。やんちゃでおしゃべり、
       まだまだ甘えん坊で好奇心も強い。
 ケイト先生…白人女性だが日本生まれの日本育ちで英語が苦手
       という変な外人先生。サマーキャンプでは美香の
       指導教官なのだが、童顔が災いしてかよく生徒と
       間違われる。彼女はすでに美香の両親から体罰の
       承諾を得ており、お仕置きはかなり厳しい。

**************************

 『今、自分の腰のあたりがスースーするけど、きっと、私……
風邪ひいてるんだわ』

 馬鹿げてると思うでしょうけど、それしか自分の心を納得させ
られなかったのです。

 もちろん、お父さんとお母さんが私の為に仕事をしている事は
知っています。
 でも、それを認めるわけにはいきませんでした。
 だって、それを認めてしまったら、私はもう二度と誰とも顔を
合せられないような気がして怖かったのです。

 ですから、薄情者の妹が……
 「わあ~~お姉ちゃん、ばっちい」
 なんて叫んでも、それを受け入れることは出来なかったのです。

 『………………………………………………………………』

 オムツ替えに掛かった時間はおそらく1、2分でしょう。
 でも、その時間は、私には30分にも1時間にも感じられる程
長いものでした。

 「終わったよ」
 お父さんが枕元にやって来て声を掛けますが、お母さんはまだ
汚物を片付けていました。
 私はお父さんの笑顔にも顔を反対側に向けます。

 でも、そこにも妹の香織の顔があって……
 「よかった、私はお浣腸しなくてもいいんだって……」
 小憎らしい笑顔で私の顔を覗き込みます。

 何もない時だったらきっと首を締め上げていたと思います。

 行き場のなくなった私はしかたなく正面を向いて目を閉じます。
 すると、私の下半身にはしっかりオムツがはめられているのが
わかりました。

 「このオムツ、ずっとしてなきゃいけないの?」
 私は目を開けましたが、その時涙がこぼれました。

 「大丈夫だよ。お勉強の時は涼しい格好になるみたいだから」
 お父さんはやさしく教えてくれたのですが……

 香織はのしかかるようにして私の顔を見つめると……
 「お姉ちゃん、大丈夫だよ。すぐ取ってくれるよ。……だって、
これから痛~~い鞭を六回も受けるんだもの。オムツなんてして
たら痛くなくなるもの。絶対はずしてくれるよ」
 妹はそう言って笑います。

 天使のような笑顔。でも、そのお腹の中は、明らかにこれから
起こる私の受難が嬉しくて仕方がないといった様子でした。

 「悪魔」
 私が香織の顔めがけて吐き捨てると……彼女はさらに甲高い声
で笑います。

 『そうか、そうだったわね』

 でも、私は香織のおかげで朝の儀式のことを思い出しました。
 そうなんです。朝の儀式はまだ終わっていないのです。お浣腸
だけでホッとしてはいられませんでした。

 「あら、何なの?……何だか楽しそうね」
 噂をすれば…ということでしょうか、ケイト先生がお父さんの
背中から顔を出します。

 「美香さん。せっかくお母様から穿かせていただいたオムツだ
けど……これ、いったん脱がすわね。……あなたには、これから、
先学期の反省をして、鞭を受けてもらうことになってるの。……
そのことは説明したから覚えてるでしょう」

 ケイト先生は、そう言いながら私のオムツを脱がそうとします
から……
 「あっ、いいです。私、自分で脱ぎますから……」

 さきほどのお浣腸で度胸がついたのか、私、自ら申し出たので
した。ところが……

 「あっ、それは結構よ。せっかくのご好意だけど、こういう事
はあなたが自分でしちゃいけないことになってるの」

 「どうしてですか?」

 「だって、あなたは、今、赤ちゃんですもの。自分で着替えは
おかしいでしょう」

 「……」

 「それにね、赤ちゃんのお仕置きは、何より辱めが大事なの。
……恥ずかしいと思う気持をあなたが持つことがお仕置きなのよ。
オムツ替えも自分でやるより誰かにしてもらった方が恥ずかしい
でしょう。だから、脱がすのも私がやってあげるの。わかった?」

 「…………」
 私は何も答えませんでした。
 何も言えず、ただ裸の私を見つめるだけだったのです。

 「いらっしゃい」
 ケイト先生の優しい言葉に導かれ、ベッドを降りて鞭打ち台へ
と向かいます。

 鞭打ち台といっても、そこにあるのはサイドテーブルに腰枕を
乗せただけの簡素なものでしたが、今回はそれで十分でした。

 私が腰枕の上にお臍を乗せてうつ伏せになると、お尻が『どう
ぞお願いします』とばかりに浮き上がります。それは鞭を振るう
人がお尻を調教するのにちょうどいい位置でした。

 「足を開いて……」
そう言われましたから足を開きましたが……

 「もっと、広げなさい」
 と言われます。そこで、もっと開いたのですが……

 「さあ、恥ずかしがってないで、もっと一杯に開くの。もう、
ご両親の前ですべて見せちゃってるんだから今さら恥ずかしがる
ことなんてないでしょう……」
 先生はとうとう私の太股に両手を入れて力ずくでこじ開けます。

 私はべつに抵抗するつもりはなかったのですが、お浣腸の時と
同じで本能的に自分を守ってしまうみたいでした。

 「…………」
 お股の中に風がスースー入り込むなか、私は硬質ゴムでてきた
パドルの衝撃に耐えようとしてぶたれる前から身体が熱くなり
ます。
 こんな時はたとえ素っ裸でも寒さを感じている余裕がありませ
んでした。

 「懺悔の言葉はあなたの目の前に張ってある紙を読みなさい。
一発目って書いてあるところには何て書いてあるかしら?」

 ケイト先生の指示で、私は初めて自分がうつ伏せなった机の上
にそんな張り紙がしてあることを知ります。

 「私は悪い子でした。こんな悪い子にどうかきついお仕置きを
お願いします」

 「そう、それよ。でも、もっと大きな声を出して読むの」

 「…………」
 私はその瞬間、恥ずかしくなって声が出ませんでした。
 というのは、これは小学生の時には家庭や学校で散々やらされ
てましたから……中学生になった今は、もう卒業できたと思って
いたのです。
 それを香織の見ているこの場所で今さら……という思いが頭を
よぎったのでした。

 「どうしたの?嫌なの?……嫌なら、他のお仕置きに切り替え
ましょうか?……お灸でもいいのよ。そっちにする?」

 ケイト先生に脅かされて、私は勇気を振り絞ります。

 「私は悪い子でした。こんな悪い子にどうかきついお仕置きを
お願いします」

 私はもう半分以上やけで大声を出します。

 すると、ケイト先生の声がして……
 「では、お願いします」
 私は小さな声を聞いたのでした。

 『何のことだろう?』
 私にふとした疑問がわきます。
 でも、答えはすぐに出ました。

 「美香、歯を喰いしばりなさい。息を止めて、しっかり頑張る
んだよ」

 『えっ?私の腰に乗せた手はお父さん?』

 「ピシッ~~~」
 ろくに考える暇もなく強烈な一撃が私のお尻に炸裂します。
 それって、私の心と身体をバラバラにするのに十分でした。

 男性と女性では同じパドルでぶたれても痛みの質が違います。
 その時の痛みは、振り返らなくても間違いなくお父さんだった
のです。

 「だめ、お父さんだめえ~、しないでそんなことしないで……
お願い、ごめんなさいするから、お父さんやめて~、お願~い」

 恥も外聞もなく私は後ろを振り向いて鞭を握るお父さんに泣き
つきます。

 それって、理屈じゃありませんでした。
 ケイト先生の鞭だと思っていたのが肩透かしを食らったという
のはあるかもしれませんが、私にとっては幼児体験が全てでした。

 もちろん、お父さんから年から年中叩かれていたわけではあり
ません。我が家では、何かあっても私をぶつのは大抵お母さんで
した。お父さんが私を叩くことなんて一年に一回くらいしかあり
ません。
 でも、たとえレアなケースであっても、その強烈な思い出は、
今でも私の心の奥底に刻まれ続けています。

 『お父さんの顔は恐い。お父さんのお尻ペンペンは痛い。鞭は
もっともっと痛い。あの時お父さんは私を納屋の中に放り投げて
閉じ込めた』

 幼い日に経験した恐怖が、こんなに身体が大きくなった今でも
私を必要以上に震え上がらせ取り乱させるのでした。

 「ほら、ごめんなさい、ごめんなさい言ってないで、さっさと
二発目の項目を読みなさい。お仕置きの鞭がいつまでも終わりま
せんよ」
 お母さんが恐い人にはどうしなければならないかを脇から教え
てくれます。

 「もう一度良い子に戻れますように、厳しい鞭をお願いします」

 「そうだな、良い子に戻ってもらわないと、何より私が困る」
 お父さんはそう言って鼻息を一つ。それがうつ伏せになった私
にも伝わったのでした。
 そして、再び……

 「ピシッ~~」

 「いやあ~~ごめんなさい。もう、ぶたないで、いい子になり
ます。約束します。ごめんなさい。ごめんなさい」

 信じられないことですが、お父さんにぶたれる時、私の対応は
幼児の頃とほとんど変わりがありませんでした。
 中学生のプライドなんて、お父さんの前では軽~く吹っ飛んで
しまうのです。

 「さあ、三発目を読んで……」
 お父さんの声が恐いのです。

 「どんな…(はっはっはっ)…辛いお仕置きにも…(はっはっ
はっ)…耐えますから、もう一度、…(はっ)…良い子に………
良い子に……(はっ)……してください」
 私は反省の言葉は途切れ途切れ、嗚咽が止まりません。

 「ほらほら、いくら女の子でもそんなにぴーぴー泣いてばかり
じゃちっとも反省してることにならないぞ。少しぐらい痛くても
ぐっと我慢して耐えなきゃ。……ほら、もっとしっかりせんか」
 私はどんどん追い込まれていきます。

 「はい……」
 私は真面目に真面目にお仕置きを受けているのに、お父さんに
謝らなければならないのでした。

 「さあ、しっかり、歯を喰いしばって……こんな時は何も考え
ないことよ」
 お母さんが脇で励まします。

 「ピシッ~~~」
 三発目はお尻も暖まってきて、特に痛かったです。

 ひと際甲高い音がして、身体が机ごと前に持っていかれそうに
なります。その衝撃は、お尻だけじゃありません。頭の天辺まで
届きました。

 「かわいそう」
 香織の独り言が聞こえました。

 「じゃあ、あとの三つは…母さんに頼もうか」
 お父さんが突然パドルをお母さんに渡します。

 それは、事情はともあれホッとした瞬間でした。

 「私は誓います。絶対に悪い子にはなりません。お父様お母様
のどんなお言いつけも守ります」

 現金なもので、パドルがお母さんに渡ったとたん反省の言葉が
すらすら言えるようになります。

 「ピシッ~~」

 「(ひぃ~~~)」
 ぶたれた瞬間、私は机を両手で握りしめます。もちろんお尻は
ヒリヒリしています。
 お母さんだから優しいってことじゃ決してありません。
 でも、私はこの痛みに慣れていましたから、正直、お父さんの
鞭より、はるかに楽だったのです。

 「ほら、頑張れ、頑張れ、あと二つだぞ」
 いつの間にかお父さんが中腰になって私と視線を合せています。
 お父さんは私をあやすように笑っていました。
 いつもの優しいお父さんがそこにはいたのでした。

 恐いお父さんと優しいお父さん、それはどちらも私がよく知る
お父さんだったのです。

 「さあ、五発目を読んで……」
 今度はお父さんが私を励ます番です。

 「もし、それでもまた悪い子に戻ったら、もっともっとキツイ
恥ずかしいお仕置きをたくさんたくさんお願いします」

 私は早口ですらすらっと読んでしまいました。
 すると、それはそれで……

 「もっと丁寧に……心をこめて読むの」
 お母さんのお小言です。

 「ピシッ~」
 
 「ひぃ~~」
 お母さんの鞭は甲高い乾いた音がします。ぶたれた直後はお尻
の表面がヒリヒリして、そりゃあ痛いですから、思わず悲鳴を上
げてしまいますが、お母さんのお鞭はお尻のお肉にはあまり影響
を与えませんから、その痛みが長く続くことはありませんでした。

 「これからお勉強頑張ります。もし怠けていたら、夜にはまた
キツイお仕置きで励ましてください」

 「ピシッ~」

 最後の一発が届いた瞬間、私は悲鳴を忘れ安堵の顔をしました。
 それは、お母さんも見ていたみたいで……

 「あら、最後は効いてないみたいね。……だったら、もう一つ」

 「ピシッ~」
 とんでもないのが最後におまけでやってきます。

 「ひぃ~~」
 前の悲鳴がお芝居というわけではありませんが、これは本当の
心の声。最後の衝撃は目を白黒させ地団太を踏むほどの衝撃だっ
たのでした。

 「いつも言ってるでしょう。女の子はお仕置きを受けてる時は
いつも申し訳ないって気持でいなきゃ。やれやれ、なんて気持を
外に出しちゃいけないの。わかってる?」

 私はキツイおまけの一撃とお小言をもらってようやくお母さん
のパドルから開放されたのでした。

 『やれ、やれ、』
 今度は本当にやれやれです。

 でも、これで朝の儀式がすべて終わりたわけではありませんで
した。
 ほっとしていた私の耳に、まだ鞭打ち台にうつ伏せで張り付い
ていた私の耳に、ケイト先生が……

 「美香ちゃん、ご苦労様、起きていいわよ。……それじゃあ、
あとはお父様からお尻にお薬を塗っていただきましょう」

 こんな言葉を聞いたものですから……
 「えっ、お父さんにまた、見せるの」
 私の口は忘れっぽくて、思わず本音をポロリとさせてしまうの
でした。

 「あら、お父様はお嫌い?」

 「いえ、……そういうわけじゃあ……」

 「忘れたの?今のあなたは、『いいえ』を言えない子なのよ」

 「…………それはわかってますけど……」

 「わかってますけど、何なの?『恥ずかしいからそれは嫌です』
なのかしら?……でも、赤ちゃんの立場にあるあなたに、それは
言えないお約束よ」

 「………………(!)」
 泡を食った私は頭の中で、何とか反論を、口実をと探しました
が、結局、生唾を一口飲み込むことしかできませんでした。

 「今のあなたは、『パンツを脱ぎなさい!』と命じられたら、
脱がなきゃならないし、『お股を広げなさい!』と言われたら、
やらなきゃならないの。もちろん、穏やかに話して従ってくれる
なら何もしないけど、わがままを言うようだと、お隣のお嬢さん
みたいに、枷を首に捲きつけて大恥かきにお隣へ飛び込むことに
なるわ。あなたは頭のよさそうな子だから、そのあたりの理屈は
わかるわよね」

 「はい、先生」
 私は伏し目がちにうな垂れます。

 「わかったのなら、お父様のお膝にいらっしゃい。……お薬を
塗っていただきましょう。そのあと、オムツも着けていただいて
……それから、朝のお食事……分かりましたか?」

 「はい、先生」

 「よろしい。良いご返事ですよ。良い子はいつでもそんなふう
に素直でなくちゃいけないわ」
 ケイト先生は素っ裸の私を抱きしめます。そして、こう続ける
のでした。

 「あなたのように、今でもご両親から愛されてる子は、人生に
つまづいたら、まずはすべてを脱ぎ捨てて、その愛の中に戻って
みるのが再生の近道よ。その勇気があなたに幸せをもたらすの。
今はこの世の中で唯一あなたを愛してくれる人たちの前だもの。
どこをどう見られたっていいじゃない」

 「……はい」
 私の声は囁くように小さいものでしたが、ケイト先生の言葉が
何となくわかるような気もするのでした。

 「逆に言うとね、私のどこをどう見られたって構わないと思え
るお相手を見つけられるかどうが女の子の幸せの鍵なの。……今、
それはお外にはいないわ。家の中にいらっしゃるでしょう」

 ケイト先生はそう言って私を回れ右させると、すでにソファに
腰を下ろしているお父さんの元へ私の肩と背中を押したのでした。


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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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