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見沼教育ビレッジ(番外編)~§3 お浣腸~ 

***  見沼教育ビレッジ(番外編) ***
§3 お浣腸

 春花ちゃん美里ちゃんのお仕置きが終わり二人は寝室へ……
 真里菜ちゃんと明日香ちゃんは、お姉ちゃん二人のお仕置きが
始まる前に、すでに秋絵さんが隣の部屋で寝かしつけていました
から、二人ともすでに白河夜船のはずでした。

 大人たちが居間への帰りしな、それを確認するためチビちゃん
たちの部屋を覗いてみます。
 すると、案の定、小さな天使たちは美香のベッドで熟睡してい
ます。

 可愛い唇が微妙に動いていましたから、きっと夢の住人たちと
いずれ楽しいお話の真っ最中なのでしょう。
 二人にとってお灸のお仕置きはまだ先のことのようでした。


 「一区切りつきましたね。やれやれ、ほっとしました」
 真治氏はそう言って居間のソファに腰を下ろします。

 でも、彼にはまだ大事な仕事が残っていたのです。

 「あっ、秋絵さん、お茶」
 真治氏の声に合せるように園長先生がこう言いいます。

 「ご主人、どうでしょう、今、知美がコーヒーを入れますので
それを召し上がっていただけないでしょうか?」

 次のステージは園長先生のこの何気ない一言がきっかけでした。

 「えっ、知美さんが入れてくれるんですか?そりゃあ楽しみだ。
……秋絵さん、コーヒーの用意を……ネルドリップでいいですか」
 真治氏は園長先生の提案を笑顔で受けます。
 もちろん、この時はそれがどんな意味を持つのかなんて考えて
もみませんでした。

 「でしたら、少し着替えにお時間をいただきますけど、ご辛抱
ください」
 園長先生はそう言うと、知美さんを連れて奥の部屋へと下がり
ます。

 コーヒーを入れるだけで、わざわざ着替えるなんておかしな話
ですが、中二の女の子がお茶をいれること自体はべつに不思議な
ことではありませんから、真治氏もさして深く考えずに応じたの
です。


 それから10分ほどして、園長先生と知美さんが居間へ戻って
きます。

 「まあ、こんな立派な茶器までご用意してくださって……さあ、
あなた、粗相のないようにしなければだめよ」

 先生の指示に従い、知美さんはさっそく用意されたコーヒー豆
をミルで挽き始めます。
 今回は布製のフィルターをセットしてお湯を注ぐだけなのです
が……その動きは最初からとてもぎこちないものだったのです。

 『おやおや、こういうことか……』
 真治氏は悔やみます。

 『……ペーパーフィルターにしてやればよかったか……いや、
こんな事だとわかっていればインスタントコーヒーでよかったん
だが……うかつだったなあ……』

 それは、今、知美さんの身に何が起こっているかを彼が推測で
きたからでした。
 ただ、今、思い描いている事を口にするのは、真治氏にもはば
かられます。

 知美さんはミルで豆を挽いていた段階で荒い息をしていました。
 脂汗が額に浮き、手先が震えています。
 
 布のフィルターをセットしてそこに挽いた豆をいれるだけでも
一苦労な様子で……

 「はあ、はあ、はあ」
 少しやってはすぐにその手が止まり、何んだか痛みが遠のくの
を待っているようにうずくまってしまいます。

 コーヒーを入れる手順は熟知しているみたいなんですが、作業
が途切れ途切れなのでなかなか前に進みません。

 そうやって、何度か作業を中断するうち……とうとう知美さん
はその場にうずくまってしまいます。

 すると、その瞬間、真治氏の鼻先をある臭いが掠めるのです。

 もうこうなると知美さんから出るのは脂汗だけではありません
でした。涙も一緒に光ります。

 『仕方ないか……』
 真治氏は一つ大きくため息。

 実際、このような恐ろしいお仕置きは、美香にも香織にもまだ
した事がありませんでした。

 「いいから、行ってきなさい」
 打ちひしがれている知美さんにやさしく声をかけたのは真治氏
でした。

 もちろん、こうしたことは、園長先生のお仕事なんでしょうが、
居てもたまらず声をかけたのでした。

 「…………」
 真治氏に声を掛けられた知美さんは動揺します。
 そして、動揺したままの顔で、今度は園長先生を探すのでした。

 視線を合せた園長先生は……
 「……いいわ」
 と、一言いって首を振ります。
 それは、『この部屋から出なさい』という意味のようでした。

 それを待っていたように、今度は秋絵さんが、知美さんに肩を
貸します。
 秋絵さんもまた、今ここで何が起こっているのかを理解してい
たみたいです。

 すると、園長先生は、傷心の知美さんに向かってさらに冷たく
こう言い放つのでした。
 「知美さん、お家のおトイレはだめよ。汚すといけないから。
……お外のトイレでしなさい……いいですね」

 「はい、先生」
 知美さんは、蚊の泣くような声で答えて、先生に言われた通り
秋絵さんとお庭へ出ようとしますから真治氏が……

 「構いませんよ。うちのトイレを使ってください。汚れたら、
掃除すればいいだけのことですから」
 と引き止めたのですが、今度は園長先生が……

 「ご好意は大変にありがたいのですが、女の子は男性と違って
そういうわけにはいかないのです。ご理解くださいませ」
 と丁寧に断りをいれてきます。

 いえ、そもそもそのお庭にお外用のトイレなんてありませんで
した。あるのは、お昼のうちに知美さんが園長先生に命じられて
掘った溝があるだけ。
 園長先生が言う『お外のトイレ』とはそのことだったのです。


 二人が去った後、居間に残った園長先生と真治氏は無口でした。
 真治氏は言葉を捜し、園長先生は真治氏が何か話せば答えよう
と思っていました。

 そんな真治氏が重い口を開いたのは知美さんが部屋を出てから
数分後のことです。

 「私も、こんなことをしている親がいることは知っています。
……娘の言動が腹に据えかねて、こうしたことが頭を掠めた事も
何度かあったかもしれませんが……さすがに、自分の娘で試した
事はありませんでした」

 「きっと軽蔑なさってるんでしょうね。……お仕置きとはいえ、
何てハレンチなことを、って……」

 「いえ、そういうわけでは……その家のお仕置きは、その家の
事情で色々ですから、よそ者が口を挟むべきではないでしょう」

 「仕方ないんです。あの子とご主人のお嬢様とでは住む世界が
違いますもの……」

 「それだけ、あの子たちの現実は厳しいということですか?」

 「ええ、あの子たちは、生まれながらにして親の業を背負って
生きていかねばならない定めにありますから……特に、モラルや
秩序については、人並み以上に敏感でなければならないんです」

 「それで、より厳しいお仕置きをして従わせる………でも……
親はともかく、子供たちに責任ないでしょう?」

 「観念的にはそうでも世間の感情は別です。仮にあの子たちが
世間の子と同じような罪を犯しても世間から受けるバッシングは
普通の子と同じではありませんもの」

 「それで、教会の中に囲い込もうとするわけですか……」

 「教会の中で清く美しく暮らすシスターの元へは、どんな誹謗
中傷も届きません。たとえそこで厳しいお仕置きがあったとして
も、それで済めば、世間の荒波に翻弄されるより心の傷はむしろ
小さくて済むんじゃないでしょうか……私たちはそう考えてるん
です」

 「なるほど………ところで、知美ちゃんはどんな罪を犯したん
ですか?」

 真治氏の問いに、園長先生は少し考えてから……
 「………………脱走ですわ…………修道院を逃げ出したんです」

 「脱走……理由は?」

 「ありませんわ。ただ、外の世界に出てみたかったんでしょう。
思春期にはよくあります。一般人なら、入信還俗は自由ですが、
あの子たちの場合、親の意向で将来の道が一つに定められてます
から、そこは可哀想なんです」

 「将来は修道女……でも、他に選択肢はないんですか?」

 「生みの親が承諾すれば養女としてもらわれることはあります。
その場合は、養父がその子の将来を決めることになりますけど」

 大人たちがおしゃべりをしている間に、知美ちゃんが居間へと
戻ってきます。
 お腹の物はいちおう出してきましたが、園長先生の言いつけに
反して我慢ができませんでしたから、顔は暗いままでした。

 そんな知美さん、気がついたように今一度コーヒーを入れよう
としますから……
 「もういいわ。あなたの汚れた身体で入れたコーヒーをご主人
に飲んでいただくわけにはいかないもの」

 園長先生が差し止めます。
 でも、真治氏はそれをさらに打ち消してこう言うのでした。

 「そんなことないよ知美さん。僕はいっこうに構わないから。
あらためてコーヒーを入れてくれないか。僕は君の入れてくれる
コーヒーを飲んでみたいんだ。……ね、いいでしょう、先生」

 真治氏は園長先生の許可を得ます。

 こうして知美さんはあらためてコーヒーをたて、それを真治氏
のテーブルに……
 彼は知美さんの置いたカップを丁寧に拾い上げ、口をつけます。
 もちろんこれ、真治氏がコーヒーを飲みたいわけではありませ
んでした。

 彼は二人の娘の親であり、紳士録にも載るような立派なジェン
トルマンです。ですから、知美さんがたとえ自分の娘でなくても
『お仕置きは挫折で終わらせてはならない』という昔からの格言
をそこに当てはめてあげたのでした。

 ただ、だからと言って、彼が何でもかんでも女性の言いなりに
なるフェミニストかというと、それもそうではありませんでした。

 真治氏が知美さんの入れたコーヒーを飲み干し、文字通り一息
ついた時でした。

 「知美さん、お約束は忘れていないでしょう」
 園長先生の声がします。

 「はい」
 振り向いた知美さんが答えます。

 「それを果たしましょうか」
 園長先生の声は穏やかで、落ち着いていて、間違っても怒りの
感情がこもった声ではありませんでしたが……園長先生の手には
しっかりとケインが握られています。
 何をするのかは明らかでした。

 と、ここで再び真治氏が……
 「先生、それを私にやらせていただけませんか?」

 「……(まさか、じょ…冗談でしょう)……」
 知美さんは声こそ出しませんでしたが、顔面蒼白、今にも気絶
しそうな青い顔をして真治氏を見つめます。

 『だって、それって約束が……』
 彼女の思いは顔に書いてありました。
 でも……

 「わかりました。本来、これは私の仕事ですが、ここはご主人
にお譲りしましょう」
 園長先生はあっさり真治氏のお願いを聞きいれます。

 『そんなあ~~~』
 それは知美さんにしてみたら、いきなり向こうからやって来た
地獄ということでしょうか。

 本当はその場で泣き叫びたいほどのショックだったに違いない
のですが、ただ、育ちのよさ、厳しい躾がそうさせてくれません
でした。

 「ご主人はパブリックスクールへの留学経験もおありだとか。
まさかここで本場の鞭打ちを拝見できるとは思いませんでしたわ」

 園長先生のお世辞に真治氏は苦笑いを浮かべて……
 「いえ、それは関係ありませんよ。私はもっぱらぶたれる方で
したから……でも、せっかくの機会ですし、たまには悪役も交代
した方が、先生のご負担も減るんじゃないかと思いまして」

 「まあ、お口の悪い……悪役だなんて……でも、そうかもしれ
ませんね。この子にお仕置きの効果が出るまでにはまだ何十年も
かかるでしょうから……いずれにしても、本当にありがとうござ
います。まさか、こんな事までしていただけるとは思いませんで
したわ。……では、いくつよろしいのでしょうか」

 「1ダースで……少し痛いかもしれませんが、14歳ですから、
頑張れるんじゃないでしょうか……先生は、どうぞこの机の前で
知美ちゃんの手を押さえてあげてください」

 「はい、承知しました」

 大人たちが勝手に話をまとめていきます。
 そこに知美さんが割り込む隙はありませんでした。

 やがて、大きな花瓶が片付けられ、それを乗せていたテーブル
が鞭打ち台へと代わります。
 ちなみにこのテーブルは、真治氏の娘たち、美香や香織も利用
するテーブルでした。

 「さあ、ここにうつ伏せになって……」
 真治氏にこう言われた知美は振り返って悲しい顔を見せます。

 すると、優しい刑吏は穏やかに首を横に振って……
 「今日は運悪く悪魔の館に迷い込んだと思って諦めるしかない
んだよ。これを乗り越えたら、また、次には良い事もあるから、
辛抱しなきゃ」
 
 「えっ?……あっ……はい」
 知美はハッとします。

 『今、自分は何を期待してあんな哀れんだ顔をしてしまったん
だろう』
 そう思うと自分が情けなくなりました。

 彼女のスカートの丈は幼い頃に比べれば幾分長くなりましたが、
お尻叩きのやり方は幼い頃と同じでした。

 「じゃあ、いくよ」
 真治氏の穏やか声が掛かりカナリアイエローのフリルスカート
が捲り上げられると、さっきお漏らしをして履き替えたばかりの
ちょっとぶかぶかの白いショーツが顔を出します。

 知美さんの顔が緊張と恥ずかしさでポッと赤くなります。
 でも、できるのはそれだけ。あとはもう、机に抱きついてされ
るがままだったのでした。

*** 見沼教育ビレッジ(番外編)~§3 お浣腸~ ***

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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