2ntブログ

Entries

真理子のお仕置き(下) ~ ある夜の出来事 ~


      真理子のお仕置き(下)
                 ~ ある夜の出来事 ~

 絶体絶命の真理子ちゃん。こうなったら、お兄ちゃんの前でも
脱ぐしかありませんでした。

 「ほら、ぐずぐすしないの!」
 佳苗お姉さんにまた叱られます。

 当時の五年生というのは今の子のように成長が早くないので、
大きな体の変化はまだこれからなんです。
 ただ真理子ちゃんは女の子。気持だけは生まれた時からずっと
女の子でしたから、男の子のように潔くとはいきませんでした。

 「ほら、ほら、もたもたしないの」
 最後は佳苗お姉ちゃんが手伝って脱がせていきます。
 真理子ちゃん、その最中に「私、自分でやるから」と言ったん
ですが、それも許してもらえませんでした。

 しかもこの罰、ただ裸になればよいというわけではありません。
 この地獄から抜け出すためには、罪を認め、反省の言葉を口に
しなければなりません。

 それもまた真理子ちゃんにとってプライドの傷つくことでした。

 まず、佳苗お姉さんがその台詞を教えます。
 「私は、ミミや健太をそそのかして、哲哉お兄さんのお布団で
オシッコをしました」

 こう言うと、真理子ちゃんは反論します。
 「だって、私、やってないもん」

 でも、それは通らなかったのです。
 「だから、前にも言ったでしょう。あなたが直接やらなくても
年端も行かない子をそそのかしてやらせたら、それは、あなたが
やったのと同じなの。……むしろ、まだ善悪の区別もつかない子
にやらせたあなたの方が罪は重いくらいよ。このくらいの罰は、
当然なの。……わかった!!」

 姉の大きな声、厳しい態度に真理子ちゃんはたじろぎます。
 思わずオシッコ漏らしそうになりました。
 ですから不満はありましたが、『仕方ないお付き合いしなきゃ』
と思うのでした。

 「さあ、わかったら私の言う通り懺悔するの。いいわね!!」

 「はい」

 「私はミミや健太をそそのかして……」
 「……私はミミや健太をそそのかして」

 「哲哉お兄さんのお布団で……」
 「……哲哉お兄さんのお布団で」

 「オシッコをしました」
 「オシッコをしました」

 「私の邪まな心を治すために……」
 「……私の邪まな心を治すために」

 「厳しいお仕置きをお願いします」
 「厳しいお仕置きをお願いします」

 もちろん、本心ではないでしょうが、でもこれを言わない限り
真理子ちゃんは次のステージへ進めません。
 このままずっと裸でいるわけにもいきませんから、それは仕方
がありませんでした。

 「はい、よくできました。……それじゃあ、あなたの望み通り
厳しいお仕置きをしてあげるから、覚悟しなさい」
 佳苗お姉ちゃんは素っ裸で膝まづく真理子ちゃんに宣言します。

 とっても理不尽な懺悔ですが、でも、これ、お母さんがいつも
やっていることでした。つまり、お姉ちゃんがやっているのは、
お母さんが普段やってるお仕置きを真似しているのです。

 ですから、佳苗お姉ちゃんだって幼い頃はお母さんにこの懺悔
を散々やられています。亡くなったお父さんの前で裸にされて、
お母さんが耳元で囁く台詞を棒読みにするのです。
 その後、お父さんから鞭でぶたれたことも一度や二度ではあり
ませんでした。

 佳苗お姉ちゃんにしてみれば我が家伝統のお仕置きを踏襲した
にすぎなかったのです。
 ですから、その後の鞭も、当然、伝統に則って行われます。

 「さあ、ここに仰向けになりなさい」

 佳苗お姉ちゃんは、真理子ちゃんの勉強机の上を片付けると、
広くなったテーブルを叩きます。

 「はい」
 真理子ちゃん、これからどんなことが起こるか承知していても、
もうそこへ行くしかありませんでした。

 この鞭はテーブルの上に仰向けに寝かされ、両足を高く上げた
姿勢で行われます。赤ちゃんのオムツ換えでよく見られるポーズ
です。
 女の子はすべてをさらけ出し、お尻の山を硬質ゴムのパドルで
叩かれます。

 その痛いの、恥ずかしいの……
 二つの苦痛がいっぺんに来るお仕置きだったのです。

 しかも、佳苗お姉ちゃんのときは、相手がお父さんでしたから
まだいくらか救いもありましたが、真理子ちゃんの場合は相手が
つい最近まで赤の他人だった哲哉お兄ちゃんです。

 そのお兄ちゃんが高く上げた両足を持ち、そこから自分の恥ず
かしい場所を間近で見ています。
 その恥ずかしさは半端じゃありませんでした。

 落ち着かない様子であちこち眺めている真理子ちゃん。
 どうやらパドル打ちは佳苗お姉ちゃんのようです。

 「さあ、いつものように数を数えなさい。声が小さいようだと
カウントしませんからね」

 お姉ちゃんはそう言うと、最初の一撃を振りおろしました。

 「ピシッ」
 「ひと~つ」
 たった一つですが、真理子ちゃん、もう涙声だったのです。

 「はい、もう一つ……」
 「ピシッ」
 「ふ…ふたあ~つ」

 「ほら、声が小さいわよ」
 「ピシッ」
 「みっつ」

 と、その時でした。
 予期せぬ出来事が……

 「何してるの?」

 襖が開いて、健太が顔を出します。
 寝ぼけ眼の少年に佳苗お姉さんも哲哉お兄さんもびっくりです。

 「何でもないわ。健太、トイレなの?」
 佳苗お姉ちゃんがとりなして、健太君をトイレへ誘導します。
 こんなところはすでに本当のお母さんみたいでした。

 すると、この瞬間、部屋には哲哉お兄ちゃんと真理子ちゃんの
二人だけ。

 真理子ちゃんは、今さっき健太君に恥ずかしい処を見られたん
じゃないかと思って気がかりです。そして、今まさらながら哲哉
お兄さんに恥ずかしい場所を見られているという思いで居たたま
れなくなるのでした。

 「どえうしたの。恥ずかしい?佳苗お姉ちゃんも言ってたけど、
恥ずかしいのもお仕置きだから、我慢しなくちゃね」

 哲哉お兄ちゃん、真理子ちゃんの絶望的な顔色に気づいたので
しょう。高く上がった両足を握ったままでしたが、近くにあった
タオルで真理子ちゃんのお股を隠してくれます。

 でも、それがまた恥ずかしくて、真理子ちゃんの涙は止まりま
せんでした。

 「小さい子のしたことだからね、僕は、健太君やミミちゃんの
ことは何とも思ってないよ。……でも、君はお姉さんだから……
まだ世の中の事がよく分かってない子をけしかけちゃいけないな」

 お兄ちゃんの優しさが真理子ちゃんには心にしみます。
 不思議なもので、こんな時は、何をしてもすぐに感情的になる
実の兄弟より、少し離れた場所にいる人の意見の方が心に届くの
でした。

 健太君をトイレへ送っていった佳苗お姉ちゃんが帰ってくると
お仕置きが再開されます。

 「さあ、歯を喰いしばって……いくわよ」
 「ピシッ」
 「四つ」
 お尻はすでに真っ赤でしたが、真理子ちゃんの声がほんの少し
だけ元気になったみたいでした。

 「恥ずかしい?」
 佳苗お姉ちゃんの問いかけに真理子ちゃんが小さく頷きます。

 「……だったら、ようく今日のことは覚えとくことね」
 すると……
 「はい」
 という素直な声が返ってきましたから、むしろ佳苗お姉ちゃん
の方が面食らってしまいました。

 「ピシッ」
 「五つ」

 最後の六つ目を振り下ろす時、佳苗お姉さんは……
 「私の分はこれが最後よ。あと半分は、哲哉お兄さんにやって
もらいますからね」
 佳苗お姉さんにこう言われた時も、真理子ちゃんは素直に頷き
ます。

 むしろこの言葉を聞いて面食らったのは哲哉お兄ちゃんの方で
した。
 『えっ!僕?』
 驚いてるうちに六つ目の鞭が飛んで……

 「ピシッ」
 「六つ」

 「よし、これで選手交代ね」
 佳苗お姉ちゃんはこう言って哲哉お兄ちゃんの胸に使い慣れた
パドルを押し付けます。

 『えっ、僕が?……ちょっと待ってよ』
 まるで鳩が豆鉄砲を食ったような顔をしてパドルを受け取った
哲哉お兄ちゃんでしたが、それを眺めているうち、考えが変わり
ます。

 『そうか、僕が長兄。僕が当事者だもんね』
 自分はこの家では腹違いとはいえ長兄ですし、事件の当事者で
もあるわけで、拒否もしにくいと思うようになったのでした。

 『ん…………』
 それと真理子ちゃんはすでにこれ以上隠しようがないほど自分
をさらけ出していますから、これから先、自分が真理子ちゃんに
対してさらに残酷な辱めをするわけでもありません。

 そんなこんなを一通り頭の中で整理した結果……
 『お尻を叩くことぐらいなら仕方がないか』
 と決断したのでした。

 もちろん、そこでは十分に手加減するつもりだったのです。
 ところが……

 「さあ、いくよ。歯を喰いしばって……」
 「ピシッ」

 「いやあ~~~痛い~~~~助けてえ~~~~」
 最初の一撃を受けた瞬間、真理子ちゃんがこれまで以上のもの
凄い悲鳴を上げたのです。
 当然、哲哉お兄ちゃんはビックリです。

 「そんなに痛かったかい?ごめん、ごめん」
 哲哉お兄ちゃんは慌てて謝りますが……
 それを見ていた佳苗お姉ちゃんも即座に動き出します。

 妹の高く上がった足を拘束する役に回っていた佳苗お姉ちゃん
は、いったんその役を離れ、哲哉さんから無言でパドルを取上げ
ます。

 『あっ!』
 哲哉お兄ちゃんは、その瞬間、てっきり自分が叱られるのかと
思いました。

 でも、パドルを受け取ったお姉ちゃんはUターン。

 仰向けで学習机の上に寝ている真理子ちゃんにのしかかるよう
にして自分の顔を近づけると……哲哉お兄ちゃんから受け取った
パドルで鼻先でちらつかせながら……

 「真理、いいかげんになさい。ここはあんたが甘える場所じゃ
ないの。これはお仕置きなのよ。あんたがそんなことするのなら、
もう六回、パドルを増やしてもいいのよ」

 「…………」
 真理子ちゃんは耐えられず、佳苗お姉ちゃんが覗き込んだ方向
とは反対の方向に顔を向けますが、お姉ちゃんはさらに追い討ち
をかけます。

 「それともあなた……最近、お灸のお仕置きがごぶさたしてる
みたいだから恋しいんじゃないの?…あれ、やってあげましょう
か?」
 と、囁きます。もちろん、明らかな威しでした。

 「…………」
 哲哉お兄ちゃんの気を引こうとした真理子ちゃん、一言もあり
ませんでした。

 男の子の世界では分からないことも女同士ならわかるという事
がよくあるみたいです。これはその一つだったのかもしれません。
 佳苗お姉ちゃんは妹の微妙な変化を見逃さなかったのです。

 「哲哉さん、ビシビシやって構わないわよ。女はなまじ手加減
するとすぐに甘えが出るから厳しくやった方がいいの」

 「でも……」

 「大丈夫。どんなに強く叩いても、お尻は壊れたりしないから
……何なら、両足をもっと開かせましょうか?……この子だって、
今さら隠す処なんてないはずだから……」

 佳苗お姉ちゃんは、哲哉お兄ちゃんにパドルを返す時、発破を
かけます。

 でも、それだけではありませんでした。

 「あっ、ちょっと待ってて……今、お兄さんがやりやすいよう
にしてあげるから……」

 佳苗お姉ちゃんは両親がこんな日の為に用意している救急箱の
ような箱を真理子ちゃんの本棚から持ち出します。

 それは、この家の子供部屋には必ず置かれている『お仕置き箱』
 中には、艾やお線香、イチジク浣腸やグリセリンの入った茶色
の薬壜、ピストン式のガラス製浣腸器などが入っていました。

 佳苗お姉ちゃんはここからお線香とお線香立てだけを取り出す
と、火を点けて真理子ちゃんの枕元に置きます。
 たちまちお線香特有の香りが部屋中に広がりました。

 『もし素直にお仕置きを受けないなら、本当にお灸を据えるよ』
 という合図です。

 艾を出しませんでしたから、真理子ちゃんに対して本当にお灸
を据えるつもりはなかったんでしょうが、真理子ちゃんはかつて
両親から実際にお灸を据えられた経験がありますから、お線香の
香りを嗅いだだけでも相当なプレッシャーになるのでした。

 「これでいいわ。これで真理子もおとなしくなるはずよ」
 佳苗お姉ちゃんは自信満々に宣言します。

 これって『妹を厳しく躾けなきゃ』という姉の優しさではある
んでしょうが……ひょっとすると、妹が哲哉お兄ちゃんに寄せる
思慕を鋭く感じ取って、嫉妬していたのかもしれません。

 いずれにしても、真理子ちゃんは最後の最後まで恥ずかしくて、
恐くて、痛いお仕置きを受け続けなければならなくなるでした。

 「ほら、この際だから、あなたの全部をお兄さんに全部見せて
あげなさいな。……ほら、もっと足を開いて……」
 佳苗お姉ちゃんは暴走します。

 「いやよ、恥ずかしいもん」
 真理子ちゃんも抵抗したのですが……

 「何言ってるの、あなたのこんなところ、赤ちゃんのときから
まだ何も変わってないじゃないの。さあ、いいから開けて!!」

 佳苗お姉ちゃんは妹の穴という穴を全部さらけ出させてから、
哲哉お兄ちゃんにお尻をぶたせたのでした。

 「ピシッ」
 「一つ」

 「ピシッ」
 「二つ」

 「ピシッ」
 「三つ」
 「ほら、また声が小さくなった。もっと大きな声を出して……」

 「三つ!」
 真理子ちゃんのやけくその声が部屋じゅうに響きます。

 「大丈夫だよ、僕は聞こえてるから……」
 哲哉お兄さんは優しいのですが……

 「だめよ、今のはノーカウント。……そうね、あんたの場合は
それじゃ反省が足りないわね。……そうだわ、数を数えたあと、
『もう、二度と悪さはいたしません』って言うの。わかった!!」

 佳苗お姉ちゃんに脅されると、真理子ちゃんは素直に従います。
 長年の習慣でしょうか。真理子ちゃんは哲哉お兄さんより佳苗
お姉ちゃんの指示に従うのでした。

 「ピシッ」
 「三つ、もう二度と悪さはいたしません」

 真理子ちゃんが自分の指示通りに懺悔すると佳苗お姉ちゃんは
満足そうに……
 「次も、そう言いなさい」
 と再び指示をだします。

 「ピシッ」
 「四つ、もう二度と悪さはしません」

 「ほら、また足を閉じようとした。ダメだと言ってるでしょう」
 「ごめんなさい」
 「そら……もう一つ」

 佳苗お姉ちゃんは、ついには哲哉お兄ちゃんまでも顎で使って
いるみたいでした。

 「ピシッ」
 「五つ、もう二度と悪さはしません」

 「次に悪さをしたら、お灸でもかまいません」
 「えっ!?」
 「えっじゃないでしょう。お兄ちゃんの鞭の後にそう言うの。
言ってごらん!!」

 真理子ちゃん、もう、何も抵抗できなくなっていました。

 「ピシッ」
 「六つ、次に悪さをしたら、お灸でもかまいません」

 「よし、それでいいわ。お仕置きは素直に受けるのが何よりよ」

 結局、真理子ちゃんは佳苗お姉ちゃんから六回。役割を代えて、
哲哉お兄ちゃんからも六回。いえ、七回ですか。恥ずかしい姿勢
のままパドルでお尻をぶたれてから開放されます。

 ただ勉強机の上から開放されたあとも最後はやっぱり裸のまま
床に正座して頭を下げます。

 「お姉ちゃん、お仕置きありがとうございました」
 「お兄ちゃん、お仕置きありがとうございました」
 真理子ちゃん、お仕置きをしてくれた二人に向かって、お礼の
言葉もしっかり言わなければならないのでした。


 えっ!こんなことされたんだから、真理子ちゃん、さぞや哲哉
お兄ちゃんや佳苗お姉ちゃんのことが嫌いになっただろうって?
…………
 ところがね、そこが女心は不思議なところなんですよ。


***********(下)*************

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR