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見沼教育ビレッジ < 第2章 > (1)

見沼教育ビレッジ < 第2章 >

******<主な登場人物>************

 新井美香……中学二年。肩まで届くような長い髪の先に小さく
       カールをかけている。目鼻立ちの整った美少女。
       ただ本人は自分の顔に不満があって整形したいと
       思っている。
 新井真治……振興鉄鋼㈱の社長。普段から忙しくしているが、
       今回、娘の為に1週間の休暇をとった。
 新井澄江……専業主婦。小さな事にまで気のつくまめな人だが、
       それがかえって仇になり娘と衝突することが多い。
 新井香織……小学5年生で美香の妹。やんちゃでおしゃべり、
       まだまだ甘えん坊で好奇心も強い。
 キャシー……ふだんから襟足を刈り上げたオカッパ頭で、短い
       フリルのスカートを穿いている。お転婆で快活な
       少女。ケイト先生は元の指導教官で、離れた今も
       会えばまるで仲のよい親子ようにじゃれあう関係。
 堀内先生……普段は温厚なおばあさん先生だが、武道の達人で
       たいていの子がかなわない。美香が卒業するまで
       ケイト先生からキャシーを預かっている。
 ケイト先生…白人女性だが日本生まれの日本育ちで英語が苦手
       という変な外人先生。サマーキャンプでは美香の
       指導教官なのだが、童顔が災いしてかよく生徒と
       間違われる。彼女はすでに美香の両親から体罰の
       承諾を得ており、お仕置きはかなり厳しい。
 

**************************

***** 見沼教育ビレッジ <第2章> (1) *****

 父親の真治が仕事のためビレッジを離れると、彼がやっていた
施設での仕事はケイト先生に引き継がれた。

 美香にしてみると、自分の恥ずかしい姿を父親に見られる屈辱
だけは一応回避された格好だが、それ以外は何も変わらなかった。

 息を抜けない厳しい勉強時間とその後繰り返されるお尻叩きの
お仕置き。もちろん朝の浣腸という忌まわしい行事もそのままだ。

 一日必死になって過ごしても、何の楽しみも得られない日々は
さぞや苦痛の日々かと思いきや、二週目に入ると少しだけ楽に。
生活スタイルへの慣れが、彼女に少しずつ自由時間をもたらして
いくのだ。

 最初の頃は、各教科の終わりは必ずケイト先生からのお尻叩き
と決まっていたのに、それが必ずしもワンセットではなくなって
きて……さらには、ここへ来た当初は夕食すら満足に取れない位
忙しかったのに、それもいつの間にか昼食や夕食に1時間程度の
余裕ができるようになり寝る前にも妹の勉強をみてやれるように
なる。

 それは追い詰められた美香が勉強のやり方を日々工夫した賜物
なのだが、誰にやらせてもこうなるわけではない。素地のない子
にこれはできない。

 ケイト先生は花園女学園での情報収集から美香にはすでにその
能力が備わっていると確信していたのである。


 「明日は土曜日だけど、どこか行きたい処あるかしら……」

 ケイト先生にこう言われて美香はきょとんとした顔になった。
 これまであまりにも忙しすぎて曜日をいちいち頭の中に入れて
いる余裕がなかったのだ。

 「あっ、そうか……土曜日の午後ってお休みが取れるんだ」

 「誰もが休めるわけじゃないのよ。だけど、あなたは頑張り屋
さんだから、勉強の方も順調だし、問題ないわ」

 「でも、どのみちフェンスの外へは出られないんしょう?」

 「……そりゃあそうだけど、ここには映画館もテニスコートも
ゲームセンターも図書館もあるわるわよ。公園で生き抜きっての
もあるわよ」

 「そうよね、あそこは他の子のお仕置きも見学できるしね」

 美香の悪戯っぽい声に今度はケイト先生の方がきょとんとした
顔になった。ケイト先生が言ったのは誰でもが利用できる公園の
こと。初日に見たお仕置きとして連れ込まれる公園の事ではでは
なかった。

 「いいわよ、……あなたが、また、あの公園に行きたいのなら
……」

 「冗談よ」
 言葉遣いに慎重になるケイト先生を見ながら美香は笑った。

 ただ笑顔でそうは言ったものの、その心の奥底には、あながち
冗談とは言えない思いが隠されていたのである。


~~~~~~(美香の回想)~~~~~~

 私が12歳で全寮制の花園女学院に入学した時は、気分は子供
のまま。
 両親から引き離されたばかりの子羊は今日から誰一人知るべの
ないこんな大きな建物のなかで暮らさなければならない。
 そう思うと、もうそれだけで気も狂わんばかりの恐怖でした。

 エントランスに集められた新入生たちは、全員、私と同じ心境
だったと思います。

 両親が詰めてくれた大きなトランクは旅行用。普段の旅行なら
それは親の仕事、あるいはチップを渡してボーイさんの仕事です。
 ですが、今は、その重い荷物をやっとの思いでここまで引きず
ってきたところでした。

 落ち着きなくあたりを見回す新入生たち。
 私も彼女達と一緒の境遇でした。

 そんな時です。

 「!」

 私は気づきます。そんな私たちの様子を二階の手摺ごしに見下
ろす人たちがいることを……。

 彼女たちは、しきりに私たちを指差しながら何かおしゃべりを
していましたが、何を話していたかその時は分かりませんでした。

 当初は、『きっと新入りが珍しくて、はしゃいでいるのだろう』
ぐらいに思っていましたが……

 でも、彼女たちは全員高等部の新二年生。
 私たち中等部の生徒とは学校も違いますし、何より、まだ目も
開かないようなひよこたちから見れば雲の上の存在のお姉さん達
です。

 古株のお姉さんたちはこれまでも四月ごとに新入生を目にして
きたはずで、むやみにはしゃぐ必要はないように思ったのですが
……

 実は彼女達、私たちを単に見下ろしていただけではありません
でした。
 何やら楽しそうに品定めしています。

 耳を澄ませば…あの子の父親は元男爵だとか、あの子は家柄は
ともかく正妻の子じゃないとか……そんな言葉が途切れ途切れに
耳に入ります。

 すると、私だって気になりますから、上を見上げる回数が増え
ます。

 そんな時でした。そんな上級生の一人と、私は目が合います。

 背がすらりとしていて、面長で白い肌、切れ長の目、しなやか
なワンレンの髪からは理知的な顔が覗きます。
 その人は他の先輩方から見てもひときわ身長が高く、落ち着き
はらった様子から他の先輩たちに比べても大人に見えました。

 『あの人、先生じゃないわよね。……そうか、他のお姉様達と
同じ制服着てるもん、そんなわけないか……でも、ふけてるなあ』
 これが、有森先輩を見た私の第一印象だったのです。

 一方、先輩の方は私をどのように見ていたのでしょうか。
 その事を後で尋ねると、先輩はいつも「たまたまあなたが目に
入っただけ。……誰でもよかったのよ」とそっけなく答えますが、
あの時の有森先輩は私を食い入るように見ていましたから……
 『私、このお姉さまに何か失礼なことしたかなあ』
 と思って心配したくらいでした。

 いずれにしても、この有森朱音先輩が、私を指名してくれたの
です。

 実は、私たち新入生は最初の1年間、高等部二年の先輩と同室
にさせられます。その間に、学校の規則やしきたりや生活習慣を
同室の先輩から実地に学ぶことになっていました。

 もちろん、その指名は先輩の方から……。
 私の場合は他に手を上げるお姉さまがいなかったのですんなり
決まりましたが、かち合えば抽選となります。まるでプロ野球の
ドラフト会議みたいにクジで同室の先輩が決まっていくのでした。

 というわけで、新入生の私は有森朱音先輩と同室になります。

 この先輩、顔だけ見ると、何だか能面みたいで、とっつきにく
そうにも見えますが、そんなことはありません。私にとっては、
とても優しくて頼りになるお姉さまでした。

 朱音お姉さまは、学校の細か過ぎる規則やしたしきたりをおっ
ちょこちょいの私に一から丁寧に教えてくださいました。

 先生や上級生への日頃の挨拶はもちろん、図書室で席次や本の
読み方、毎日出される課題をどのように処理したら先生に喜ばれ
るか、レポートの書き方や食堂での自分の好きなものを注文する
方法なんてのも……中間や期末のテスト時期になると習っている
先生の癖から試験に出そうな処をピックアップして模擬問題まで
作ってくださいます。

 それだけじゃありません。私が寄宿舎の規則を破って、舎監の
樺島先生からお仕置きを受けそうになった時も……
 『この子は私の責任で』
 とおっしゃって、私を貰い受けてくださったのでした。

 そんな事が続くうち、私はまるで朱音お姉さまのことを本当の
お姉様かお母さんみたいに思って甘えるようになります。
 他の人が『まるで能面のようにのっぺりした顔』というその顔
だって愛されてる私にはまるで観音様のように見えるのでした。

 逆にそんなお姉さまが『こうしなさい』と言えば、私は嫌とは
言えなくなっていました。

 お姉さまが私を樺島先生から貰い受けて下さった時も、実は、
そのあと、部屋に帰ってからお姉さまのお膝の上で嫌というほど
お尻を叩かれたんです。
 でも、それが原因でお姉さまが嫌いになることはありませんで
した。

 朱音お姉さまは、そのお仕置きのあと、私を抱いてくださった
のです。

 学校では禁じられているベッドでの秘め事です。
 でも、私は抵抗しませんでした。

 「なぜ、私があなたを選んだか、ですって……そんなの可愛い
からに決まってるじゃない。可愛いからあなたは私に抱かれてる
のよ。……どう?…嬉しい?……嬉しかったら嬉しいって言って
ごらんなさい」

 「嬉しいです。……お姉さま」
 私はお姉さまの言葉を素直に信じます。

 私のショーツの中で、お姉さまの細くしなやかな指先がまるで
ピアノを弾くように遊びます。

 「……あっ……あっ……ぁぁぁぃゃ」
 クリトリスが立ち上がっていくのがわかりますが、恥ずかしく
てもそれを隠そうとする私の右手をお姉さまは許してくださいま
せんでした。

 自分の指以外で小さな芽を立ち上がらせたのはこれが初めてで
す。

 赤くただれたお尻を触られた時など、本当は痛みで悲鳴を上げ
そうなくらいなのに……
 「黙って」と言われると……
 それからは、ただじっと我慢してしまいます。

 そして、それがやがて絵も言われぬほど心地よくなるのでした。

 「あっ~~~ああ~~~~いや~いい…いい、いい、ああ」
 胸を揉み上げられ、首筋や耳たぶに息を吹きかけられて、私の
理性は壊れていきます。

 その時はまだ幼い身体でしたが、恥ずかしいしたたりが身体の
奥底でぴちゃぴちゃ音を立てているのが分かります。
 こんなに濡れたのは生まれて初めてです。

 手の指、足の指が痺れはじめ、甘い蜜を搾り取るように身体が
しなります。そして、ついには堰を切ったように血液が子宮へと
逆流して……

 「あっぁぁぁぁ……」
 私は歓喜の声は抑えることができませんでした。

 すべては、お姉さまの思うがまま。
 私はお姉さまのお人形に徹します。
 何をされても抵抗しないママゴト遊びのお人形。でも、こんな
幸せなお人形は生まれて初めてでした。

 『幸せ……世の中にこんなにも楽しい遊びがあるなんて……』
 私は、自分の乳頭をお姉さまがその唇でぷるんと摘んでくれる
ことに歓喜してさらに蜜が溢れます。

 ショーツを脱がされ、その恥ずかしい奥宮を舐められた時には
……
 「あっ、それは汚いから……だめ……」
 と、小声でつぶやきましたが、それ以上の抵抗はできないまま
私は快楽の深井戸へと落ちて行き……やがてお姉さまの胸の中で
眠りに着くのでした。

 ただ、これは全て朱音お姉さまから私へのサービス。ご自分が
楽しまれた訳ではありません。……でも、もしこれが何でもない
時にやられていたら……私はそれを拒否して、お姉さまを嫌って
いたかもしれません。

 すべては真っ赤に熟れたお尻が、こんな愛され方を私に教えて
くれたのです。
 
 味を占めた私は、その後それとなくお姉さまにあの夜の出来事
をおねだりしました。
 そう、わざとしくじりををして……オイタをして……お姉さま
にお尻叩きとその後の愛を求めたのです。

 でも……
 「だめよ、美香ちゃん。こうした事は、癖になるからね……」
 朱音お姉さまはこう言ってなかなか応じてくださいません。

 でも、私にストレスがたまったときは、やはり歯の浮くような
強いお尻叩きと飛び切り優しい愛撫で私を励ましたくれたのです。

**************************

 『有森先輩のお仕置きって愛だったんだろうか?……まさか、
……まるで反対のことしてるのに……でも……でも、あれ、幸せ
だった。幸せだったから、また新たな出会いを求めたんだわ』

 白昼夢から醒め、自問自答するうち、美香はその時の切なくも
狂おしい思いが、あの公園でなら蘇ると感じたのだった。
 激しい日常が一段落して訪れた心のエアポケット。

 「キャシーに会えるかな?」
 美香がつぶやくと……

 「へえ~あなた、あの子がいいんだ」
 というケイト先生の少し意外な表情が返ってきた。
 先生の感覚では同じようにここで暮らしているといっても二人
は育ちが違うと思ったのだ。

 「いけませんか?」

 「いいえ、そんなことないわよ」

 「だって、私、ここでは他に友だちもいないから……」

 「そうか、そりゃそうね。……わかった。とにかく相手がOK
すれば問題ないことよ。……連絡とってあげるわね」
 ケイト先生は、そんな美香の下心を知ってか知らずか、喜んで
キャシーに連絡を取るのだった。

 結果は二つ返事。
 30分もすると、キャシーが堀内先生を伴ってやってくる。

 「ヤッホー!美香、元気だった?」
 キャシーがいきなり美香に飛びついた。

 すると、美香もキャシーを身体を抱き抱えて……
 「キャシー、あなたこそ元気だった?お仕置き続きで泣いてた
んじゃない?」

 「それはお互い様でしょう。ここで1日過ごしてお尻を叩かれ
ない子は一人もいないわ」

 「そりゃあ、そうだ」

 まるで古くから親友が再会したみたいな挨拶だが……この二人、
二週間前にたった一度、ひょんなことから半日連れだって公園を
歩いただけなのだ。
 それでも、こうして抱き合えるのは気の合う証拠。お互い生ま
れ育ちは違っていても、どこか分かり合える部分があったのだ。

 「また、例の公園に行きたいんだって……あんたも好きね~~
……今日は男の子なんていないわよ。いいの?」

 「いいの、そんなことは……女の子の裸だって十分美しいわ」

 「おやおや、あなたも相当、ここにきてるわね」
 キャシーはそう言って、美香の頭を人指し指でつつく。

 でも、美香もそれには悪びれる様子がなかった。

 「きてるわよ。……きてます。きてます」
 美香は両手を前に出してテレビで見た魔術師のマネをする。

 そして……
 「それって悪いことなの?…だって、他人の悲鳴くらい楽しい
ものはないわ。こんな楽しいショーは他じゃ見られないもの」

 「わあ~~、そこまで言う?」
 キャシーがおどけても美香は動じない。
 「言うわよ。いけない?」

 「わあ~~美香って変態なんだ」

 「変態よ。私、変態なの。生まれた時から変態。悪いかしら?
……だったら、あなたはどうなの?」

 「……(フフフフフ)変態よ。私も同じ。……自分がやられる
のは勘弁だけど、他人がやられてるのは、やっぱり大好きだもの」

 「ほらごらんなさい。建前は別にあっても、本音はみんな同じ
なのよ」

 美香がそう言い張ると、道々後ろで聞いていた堀内先生が……
 「美香さん、もう少し声のトーンを落とした方がいいわね。…
…後ろに聞こえてますよ」

 美香はその声を聞いたとたん顔が真っ赤になるのだった。


***** 見沼教育ビレッジ <第2章> (1) *****

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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