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10月26日付

<10月26日>

 私の子どもの頃は、お尻叩きという行為
そのものが、まだ一般家庭では普及してい
ませんでした。『お尻は不浄なものでたとえ
子供の折檻のためでも使うべきでない』と
考えられていたのです。
 ですから、今では盛んに行われる(勿論、
小説の中だけですが…)お浣腸もお仕置きと
してはまず行われませんでした。ただ、お
仕置きとしては行われませんが、医療行為
としては今より盛んで、お医者さんの前で
母親が『この子お腹が痛いみたいで…熱も
あるみたいなんです』なんて言おうものな
ら、子供にはまずお浣腸でした。しかも、
このお浣腸、病院だけでなく家庭でも盛ん
に行われていましたから、親の方も慣れた
もので、子どもに排泄を我慢させる間も、
しっかりと抱き上げて、ねちねちと遠い昔
の失敗や悪戯なんかを言い立てます。母親
にしてみたらここぞとばかりのお仕置きなんで
す。ですからこの瞬間は小説と同じ。私もこんな
女の心根の卑しさに何度か泣かされました。
 でも不思議な事もありましたよ。母があまりに
引き伸ばしすぎて、本当にお漏らししてしまった
事があったんですが、その時の母は嬉々として私
の汚物を処理していました。その間、私は本物の
赤ちゃんと同じように寝ているだけ。
 『あれだけ不浄視しておいて、なぜ?』……『ひ
ょっとしたらわざと?』……複雑な思いが頭の中
を駆け巡ります。真相はいまだに闇の中ですが、
母にしたら久しぶりの赤ちゃん仕事。それはそれ
で、楽しかった(?)んじゃないでしょうか。
 私はこれが『その人を愛している』ということだと思うんですよ。

*)
<左上>
四条綾さんの絵。セーラー服姿の女学生が割烹着姿の母親(?)から
ピストン式のガラス製浣腸器でお仕置きされるところ
<右下>
越野眞砂さんの絵。オムツをされたお下げ髪の女の子が便意を
立ったまま我慢しているところ

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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