2ntブログ

Entries

真紅の薔薇の蒼いトゲ <1>

      真紅の薔薇の蒼いトゲ

 < 寄宿舎学校 >

 少女の人生は親しだい。
 もちろん、幸せな親子関係だって世の中たくさんあるでしょう
けど……私のように両親が離婚して、ある日、後妻がやってきて、
家の中に母さんの思い出がいつの間にかなくなってしまうと……
寄宿舎学校というのも一つの選択肢かなと……

 そこで学校見学してみた。

 目指した学園は大きな森の中にある別世界。

 赤いレンガの校舎は時計台になっていて窓辺にたくさんの花が
飾られてる。美術室にはプロが描いたような油彩がいくつも掛け
られ音楽室からは天使の歌声が美しいハーモニーとなって流れて
くる。
 授業中の教室に響いているのは、授業を進める先生の声と生徒
たちが本の頁を捲る音だけ。
 中庭に出てあらためて校舎を見上げると、そこには中世のお城
がそそり立ち、ここが私の学び舎なんだと実感します。

 『天使の楽園』

 たまたま見かけた旅人にはそれはもうこの上なく美しかった
から、私、ここに決めたんだけど………

 でも、ここは楽園ではなかったの。
 ここは世間の人に注目される事は決してない学校。
 いえ、決して注目されてはいけない学校だったの。

 生徒はみんなそこのお家の厄介者。
 「目立たないで大人になってね」
 「迷惑をお家に持ち込まないでね」
 って言われて家から追い出された子どもたち。

 目立っちゃいけない子は勉強を沢山しちゃいけないの。
 偉い人になっちゃうと新聞や雑誌に名前が載るでしょう。
 音楽も、絵画も、有名にならない程度に頑張ってちょうだい。
 スポーツは一流にはならなくても対外試合があるから禁止。
 お外の子供たちと接触することが駄目だったから。

 だから、楽しみは自分たちで考えないといけない。
 さて、何がいいかしら……

 で、思いついたのが『お仕置き』

 そうだわ。規則をうんと厳しくして、椅子取りゲームの椅子が
取れなかった子を辱めてたくさん罰を与えるの。
 どうせ、まわりは女の子たちだけなんだもの。
 う~~~んと元気に……
 う~~~んとハレンチに……
 ……ね、いいアイディアでしょう。

 誰かが考えたってわけじゃないけど自然にこうなっちゃったの。
だって、こんな山奥で6年間も過ごすなんて思春期の少女達には
あまりに退屈なんですもの。

 このお話は、そんな私と同様に、外観の美しい姿形に惑わされ、
悪魔の城に迷い込んでしまった一人の少女の物語です。




 ****** ハレンチな夜会(自己紹介) ******

 「いやあ~~~もう、やめてえ~~~だめ~~~できちゃう」

 私は椅子に座らされるなり声を限りに叫びました。
 もう、恥も外聞もありません。
 客席で笑いこけてる上級生たちの視線だけでも痛くのにこんな
舞台の上でお漏らしだなんて、そりゃあ絶対にイヤでしたから。

 「ほらほら、何言ってるの。このくらいの事で騒がないのよ」
 後ろに立つ同室の先輩お姉様がさっそくたしなめます。

 「あなた、このくらいのことでお漏らしたら、卒業式の日まで
ずっと西村ババ子って呼ばれ続けるわよ。さあ、しっかりなさい。
無理だと思っても頑張っていればなんとかなるものよ」

 「そうそう、これは寮のしきたりなの。みんなやってきたこと
なんだからあなただけ出来ないってことないわ。我慢して……」

 「そうよ、我慢、我慢、女の子は何につけても我慢が大事なの。
……ほら、汗ふいてあげるから」

 私が座る椅子の後ろに立っている上級生2人は、新入生である
私のお世話係。
 だから、色々励ましてくれたんだけど……

 そもそも、先ほど控え室で起こった出来事がまだ私の心の中を
黒い雲で覆っています。

 いきなりお姉様たちからテーブルに仰向けに倒されて、タオル
を詰められ猿轡。
 無理やり身体を押さえつけられたあげく、スカートは捲られ、
ショーツは下ろされ、両足を高く上げさせられて……

 「静かにしなさい」
 だって……できるわけないでしょう!!!これじゃあ、まるで
ギャング団よ!!!強姦と同じじゃない!!!

 「ううううううう」

 身動きが完全にできなくなるとグリセリンというお薬をお尻の
穴から100㏄も入れられて……

 もうそれだけだって死ぬほど恥ずかしかったけど……
 オムツをはめられ、オールインワンの赤ちゃんの続き服を着せ
られて……

 気がついたら上級生全員が見学する舞台の上にいたの。

 スポットライトを浴びて、こちらは明るいけど、客席は真っ暗。
 暗闇に光るコウモリみたいな観客の目に怯えてたわ。
 『ここはどこ?』『私は誰?』って感じよ。

 並んだ椅子の一つに座らされて……

 「これから新入生に自己紹介してもらいます。新入生の人達は
どんな質問にも笑顔が大事よ。素直に答えてね。20分もすれば
終わるから、トイレはその後ね」
 って……何よ、それ!!!これ、どういうことよ!!!

 「ほら、新入生達、表情が硬いわよ。リラックス、リラックス」

 お姉様は簡単に言いますけど、私、20分はおろか、10分、
いえ5分だってもうもたないわ。こんなことされてもう絶対無理、
無理に決まってるでしょう。えっ、どうしたらいいのよ!!!
 だいいちこの服は続き服、自分じゃ絶対脱げないのよ!!!

 新入生を全員こんなハレンチな格好で舞台に並べて、どういう
つもりなの!!!これが新入生への歓迎会なの!!!

 見渡せば舞台には私と同じ格好の子ばかり。どうやら、みんな
私と同じ新入生みたいでした。

 とにかく、私、必死に我慢を続けていましたが、寄せては返す
波のような便意は次第に大きくなり、私の番が回ってきた時は、
座っていることさえやっとの状態。すでに気を失いそうになって
いました。

 朦朧とした意識の中で……
 「あら、西村さん、お顔が歪んでるわよ。笑って、笑って……
私たちニーナ女学院の生徒はどんな時でも笑顔で接しないといけ
ないって、ガイダンスで先生にご注意を受けだしょう。私たちも
それは何回も説明したわよね」

 いったい誰の言葉でしょうか、会場のどこからか声がします。

 『何言ってるのさあ!!!だって、だって、こんな時に笑える
わけがないでしょう!!!』
 私は心の中で怒鳴って泣いて正気を取り戻します。

 こんな絶体絶命のピンチでは、最初は自分の事で精一杯。
 誰が何を言っても分からなかったのですが、そのうち、ふいに
観客席の声が拾えたりします。

 もう、全身鳥肌。寒くもないのに全身ガタガタ震えててお腹が
これでもかあってくらい締め上げられてるし、ビュービューって
鳴りっぱなしのお腹の音は外に漏れてもおかしくないほどなの。

 『私、いつ爆発してもおかしくないんだから!!!』
 私、声を出して泣き叫びたかったけど、やがて、その気力すら
なくなっていました。

 「西村さん。笑顔で接するのに、だってもあさってもないの。
私たちはどんな時でも笑顔を絶やしちゃいけないのよ。それは、
お浣腸の後でも同じ。女の子はどんなに苦しくてもまるで何事も
なかったように振るわなきゃ。これはね、その最初の訓練よ」

 「心配しないで、たとえしくじっても特性のオムツがしっかり
受け止めてくれるからお外に漏れたりしないわ」

 「匂いはするけどね」
 会場にいた誰かのヤジにみんながドッと笑います。

 「西村さん、みんな育児や介護実習でこんなの慣れっこだから、
安心してお漏らししていいわよ」

 『えっ!?仁科先生?』
 お姉様たちの声に混じって観客席から一段低い大人の声が聞こ
えます。

 ってことは、これってお姉様達が勝手にやってるんじゃなくて
……これも学校行事の一つなの?

 「あら、ホント。西村さんお顔が歪んでるわね。笑顔、笑顔、
こんな時でも女の子は笑顔でなくちゃ」

 それは先生が私を励ましてくれているように聞こえましたから、
思わず……
 「はい、先生」

 なんて言ってしまったけど、今は事情が違うでしょう!!
 こんな時まで、そんなことできるわけないじゃない!!!

 「……あっ、それから、これは寮の歓迎会だけど、このあと、
学校の歓迎会もあるから、そちらも楽しみしていてね。そこでは
これまであなたが経験したことのないようなお仕置きをたくさん
体験できるから、これから先ここで暮らしていく上でもとっても
ためになるわよ」

 えっ!このほかにもこんな会があるの?
 お仕置きを体験するって???……まさか、冗談でしょう!!
 何で悪い事もしないのにお仕置きを体験しなきゃいけないのよ。

 もういやよ。これ何なの。こんな馬鹿げたことする学校なんて
世の中にあるわけがないわ。

 『これ夢よね。夢なんでしょう。早く醒めてよ』
 私は真剣に願ったけど……

 でも、これは悪夢じゃなかった。
 正真正銘、現実に起こっている出来事なの。

 すると……
 そんな私と同じ宿命を背負った子が、突然椅子から立ち上がり
ます。

 「あっ……合沢恭子です。私を先にやらせてください」

 私、もう、それだけで、その子を尊敬してしまうけど……。
 思えば、こうしておとなしく順番を待ってるより、思い切って
先にやっちゃった方が楽に決まっています。

 私の頭は混乱していて、そんな簡単なアイディアさえその時は
浮かんできませんでした。

 「小学校は東京の私立聖園小学校。特技は、四歳からピアノを
習っていますけど……」

 「あら、そうなの……きっとお上手なんでしょうね。そうだ、
ここにも舞台のそでにピアノがあるから、一曲弾いて頂ける?」

 「えっ……いえ……それは……ちょっと……」
 恭子ちゃんは私なんかがうらやむくらいしっかり受け答えして
ましたけど、ピアノを弾いて欲しいって先生から注文されると、
そこは躊躇します。

 そりゃそうです。簡単な受け答えならまだしも、ピアノを弾く
なんて神経を使う仕事、この状態では無理に決まってますから。
 上級生たちはそれがわかっていてあえてはやし立てるのでした。

 「どうしたの?椅子から立てないの?ピアノの処まで負ぶって
あげましょうか?」
 その声に呼応するように場内また大爆笑です。

 結局、恭子ちゃんはお守り役のお姉様に背負われて舞台の袖へ
移動したのですが、その袖から突然、お姉様の声が上がりました。

 「えっ!?もう漏らしたの?……呆れた、そんな根性なしじゃ、
この先、ここで暮らしてなんていけないわよ」
 わざと、みんなに知らせるような大きな声です。

 すると、客席の視線は一気にその子の方へ集まり、舞台のあち
こちから、それまで他の新入生に付き添ってお世話を焼いていた
お姉様たちまでもがその子のもとへ馳せ参じます。

 一大事というわけでお手伝いに行くのですが、どの顔にも深刻
な様子はなくて、晴れやかな顔ばかり。お姉様たちの声は弾んで
いました。

 「まったく、最近の新入生は甘ったれてるわ。恥ずかしいって
感情がまだ育ってないんじゃないの、こんな処でお漏らしして。
今の親は子供のお仕置きに浣腸なんてしないのかしら」

 「しないわよ、最近の親は私たちの時代と違って過保護だもの」

 「ここでは、お浣腸なんてほんの挨拶代わりだっていうのに、
うちの子なんてすぐにピーピー泣いて、この先が思いやられるわ」

 「そうよね、ここではスパンキング一つとっても平手だけじゃ
なく、革鞭やケインもあるし、蝋燭やお灸だってあるんだから。
ホント、私もこんなことで大丈夫なのかって思っちゃうわ」

 「あら、あら、指導する方が今からぼやいてどうするの。……
大丈夫。すぐに慣れるわよ。慣れることに関しては、男の子より
女の子の方が上なの。みんな夏休みまでには慣れるわ。それに、
鍛え甲斐のあるくらいの方が、たっぷりと楽しめてよ」
 お姉様方の声に混ざって仁科先生の声も遠ざかっていきます。

 私、仁科先生の声を追ってその子の様子を見てみたかったけど、
今は私もそれどころじゃないし何より怖くて見られませんでした。

 「あらあら、やっちゃったみたいね」
 「確かにそうね。もう、ここまでぷ~~んと臭うわ」

 「あなた、お薬入れてからまだ10分しかたってないじゃない。
図体ばかり大きいくせに、ちょっとばかり節操がなさすぎるわよ。
これからは我慢って言葉をもっと具体的に教えてあげなきゃダメ
みたいね」

 「そんなに責めたら可哀想だわ。……仕方ないでしょう、まだ
慣れてないんだから。それより、この子に効くお薬が、他に何か
あったんじゃないかしら?」

 仁科先生が謎をかけると、客席のあちこちから……
 「お灸です」
 「熱いお灸です」
 「会陰へのお灸です」
 そして、それと同時に笑い声もまた巻き起こりました。

 『人のうんちなんてとっても汚いのに、どうしてみんなこんな
に笑えるのかしら?』
 素朴な疑問がわきます。

 いえ、その時はそれは不思議だったんですけどね……
 半年も立たないうちに私も同じ色に染まってしまいます。

 気がつけば、私だってみんなと一緒に笑えるようになっていま
した。

 誰だって自分の事は棚に上げて、やはり他人の不幸は楽しいん
です。

 お漏らししてしまった恭子ちゃんは、この後、お灸です。
 それも、お姉様方から身体を押さえつけられて……
 1ミリだって身体が動かないように縛り付けられて……
 女の子が一番熱がる会陰や膣前庭に……

 「いやあ~~~やめてえ~~~ごめんなさい、もうしないで!」

 今までとは明らかにトーンが違う悲鳴や叫びと共にお父様にも
見せたことのない場所を焼かれる断末魔のドタバタが会場に響き
渡ります。

 いえ、現場を見たわけじゃありません。
 でもわかるんです。私もかつてお母様からやられたことあり
ますから、その強烈な熱さが脳裏を離れていませんでした。

 身体を寸分の隙なく押さえられて、
 女の子の一番大事な処を全て晒して、
 猿轡までされます。
 何もされなくてももの凄く苦しい姿勢なんです。

 そして、火が回ると熱いのはそこだけじゃなくて、頭の天辺が
ジンジン。目がくらみ、息も絶え絶え……

 必死になって暴れてみますが、どうにもならないのです。

 『お願い、気絶させて~~』
 って叫びたくなるほどでした。

 お仕置きが終わって放心状態でいる私に、母は……
 「安心なさい。こんな場所に火傷の痕ができても誰も覗かない
から…………あら、ご不満なら、今回の件、あらためてお父様に
ご相談してみましょうか?」

 私はお父様の処へ連れて行かれるのだけは絶対に嫌でしたから、
首を激しく横に振ります。

 すると、それを見て勝ち誇ったように笑う母。
 私が、あえて全寮制の学校を選んだのはこの瞬間だったのです。

*************************

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR