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§5

§5

気がつけば見慣れた浣腸台と呼ばれる黒い革張りのベッドが部屋の隅
にすでに用意されています。
 私はできることならこの場でもう一度気絶したい気分でした。
 「さあ、行きましょうか。お浣腸でお洋服を汚してはいけないから、
司祭様にお洋服を脱がしていただきましょう」
 女王様はそう言って私の背中を押し始めます。私は驚いて後ろを振り
返ろうとしましたが、じたばたしても私の頭はすでに女王様の胸の中に
すっぽり納まってしまって身動きがとれません。目的地の浣腸台はすで
に目の前。もうどうすることもできませんでした。
 浣腸台の周囲を八人のおじさまたちが取り囲み、籐製の脱衣かごの脇
には司祭様が立っておられます。
 私は幼い頃からの習性で気がつくとその足元に膝まづいていました。
 「あなたが14才を迎えるにあたり、これまでに負った穢れを清め、
無垢な心でその日を迎えるため、今日ここでお腹の中を綺麗にします。
よろしいですね」
 「……はい」
 司祭様の言葉は確認です。どのみち嫌とは言えないませんから確認な
んです。そう答えるしかありませんでした。
 こう言うと何だか自由を奪われ権威や権力で脅されて嫌々そう言って
るみたいですが事実は少し違っていました。お父様やママもそうですが、
いつも優しくしてもらっているこれらの人々の命令に従うのは、よい子
にとっては喜びや安心でもあるのです。
 『お仕置きされるとわかっているのにそれはないだろう』と思われる
でしょうが、亀山の子供たちはママを親代わりに、お父様をおじい様の
代わりとして、ちょっぴり過干渉でも愛情深く育てられてきましたから
ママやお父様が望むことなら何でも叶えてあげたいと思うものなんです。
 司祭様への愛もそれは神様への愛と同じでしたから、司祭様が私の服
を脱がし始めた時も私は何一つ抵抗しませんでした。
 純潔な体、無垢な心、天使のような振る舞いはお父様たちが私たちに
大金を投じる理由だったのです。その思いに私たちが自然に応えられる
ようにママが育てて、そのおかげで私たちは本来なら縁もゆかりもない
お父様から、時に実のお子さん以上の愛を得ることができるのでした。
 13才の試練というのは、そんな亀山での卒業試験のようなもので、
もし巷で育てていれば羞恥心という鎧をガチガチに着込んでいる年頃の
娘を膝まづかせ、裸にして、何の理由もなくお仕置きすることで、娘の
忠誠心を確認する儀式だったのです。
 私は白い短ソックス以外は何も身につけていない状態で黒革張りのベ
ッドへ上がりました。
 あとはなされるまま。まずは女王様とママが仰向けになった私の右足
と左足を一本ずつ持ち上げて私の女の子としての中心部が殿方にようく
見えるようにします。
 そこをアルコールに浸した脱脂綿で丁寧に消毒してもらうのですが、
何しろ敏感な処ですから声をたてずにやり過ごすということはまずでき
ませんでした。
 苦悶の表情を浮かべて頭を激しく左右に振りうなされいるような声を
上げます。そんな私を気遣われてのことでしょう、司祭様が私のおでこ
を優しく撫でてくださいます。
 私はそのやさしさに一瞬ほっとしたのですが、次の瞬間とんでもない
ことに気づきます。
 いえ、このお仕置き自体は過去に何度もあるんです。でも今回は……
私の頭の付近に司祭様がいらっしゃって、ママと女王様も私のあんよを
担当なさっている…ということは、今、私のお股に触れているのは……
 「!!!!!」
 私の背筋に衝撃が走りました。私は慌てて身を起こそうとしますが、
それは司祭様に止められてしまいます。その代わり、それが誰なのかを
司祭様は私に教えてくださったのでした。
 「今、原口のおじさまがあなたを清めして終わったところです。次は
木村のおじさま。あなたはこれからすべてのおじさま、もちろんお父様
からも自分の大事な処を清めてもらわなければなりません。少し時間が
かかるので寒いでしょうが、辛抱してくださいね。これはあなたにとっ
て、とてもとても大事なことですからね、逃げることはできませんよ」
 「…………」私は本当はうなづきたくなかったのです。だってそれま
で司祭様を除いては一度もされたことのなかった殿方からのお清め(ア
ルコール消毒)なんですから。『たとえお父様でもそこまではなさらなか
ったのに…』私は思いましたが『今ここで逆らってもどうにもならない』
と悟るしかなかったのです。
 司祭様のおっしゃるとおりお清めは長くかかりました。何しろ八人も
の殿方が代わる代わる念入りに私のお股の中を吹き上げていくのですか
ら……
 「(いや、いやあ~、やめてえ~、もうしないで、ひりひりする)」
 私は右に左に頭を振りながら心の中で叫びます。いえ、幾つかは言葉
になって外へ飛び出てしまったかもしれませんでした。
 大陰唇、小陰唇はもちろん膣前庭や尿道口、ヴァギナやクリトリスだ
って例外ではありませんでした。本当はなりふり構わずベッドから飛び
降りて表に飛び出したいくらいの衝撃だったのです。
 それを目いっぱいの力で理性が何とか押しとどめていたのでした。
 そのうちアルコールの刺激に慣れたのかお父様やおじさまたちの会話
が耳に入ってくるようになります。
 「ほう、この子は綺麗な格好をしてますなあ、家の真美はオナニーの
癖があるせいか、こうした襞がすでにぐちゃぐちゃになってますわ。色
素沈着も始まってますから成長が早いみたいですな。そこへいくと天野
さん処はうらやましい。こんな綺麗な形と肌をしたまま少女になれるん
ですから」
 「そんなことはありませんよ。この子だってオナニー用のオムツを穿
かせたことだってあります。あれは一度覚えてしまうと、なかなか治り
ませんから親は苦労します」
 「ほんとほんと、真美にはここに三回やいとをすえてみましたが、今
だに親の目を盗んでやってるみたいです」
 触られた処は膣前庭でした。お父様やおじさまたちは綿棒を使って私
の大事な部分に無遠慮に触れてきます。殿方にとっては何気ない行為や
会話なのかもしれませんが、聞かされてる、触られてる私からすれば顔
から火が出るほど恥ずかしくて両手で顔を覆わずにはいられません。
 その意味でもこのお清めは苦行だったのです。
 そんな私の両手を司祭様がやさしく離します。
 「どんなに恥ずかしくても顔をかくしちゃいけないよ。君はその体の
すべてでお父様やおじさまたちの愛を受け入れなければならない立場に
あるからね。わかっていると思うけど、亀山の赤ちゃんは、何一つ隠す
ことが許されてないんだ。恥ずかしい処も含めてそのすべてを愛しても
らえる人に捧げて暮らしているんだから……それがここでのルール。…
…知ってるよね」
 「はい、司祭様」
 「明日からはそれも終わる。多くの恥ずかしい出来事からもさよなら
だ。でも、それと同時に明日からは自分で自分の体を管理しなければな
らなくなる。自分で着替え、自分で髪をすき、自分で体を洗い、自分で
お尻を拭く。巷でなら幼稚園の子でもするような当たり前の事を今から
始めることになるんだ。大げさに言うと明日からが君の本当の人生だ」
 「間に合うの?」
 「もちろんさ。亀山では今までもみんなそうやって大人になってきた
んだからね」
 「でも、明日からは、もうお父様は愛してくださらないの?」
 「どうして?そんなことあるわけないじゃないか。誰がそんなことを
言ったの?14になっても15になっても恵子ちゃんは僕のお姫様だよ。
いつでも枕を持って私のベッドにおいで、大歓迎だから」
 「お父様!」司祭様の声が聞こえたのでしょうか、お父様が私の枕へ
とやってきました。
 「13才の赤ちゃんなんて世間じゃ変だろうけど、私に限らずお父様
になる人たちは一日でも長くよい子たちを抱きたいものだから女王様に
お願いしてそういう形にしてもらったんだ。そり代わり、この山を降り
て行く高校だって、その先の短大だって恵子ちゃんたちがいきなり世間
の風に当たって風邪をひかないように万全の体制を敷いてあるからね、
今まで赤ちゃんだったからってこれから先も何も心配いらないんだよ」
 「…………」
 そうは言われても私は心配でした。とにかく、自分が特殊な育てられ
方をしたんだということだけはこの時わかりました。
 「とにかく『恵子ちゃんがお嫁に行くまでは面倒をみます』って私は
女王様には約束したからその約束だけは守るつもりだけど、私はすでに
老人で、ひょっとしたら恵子ちゃんがお嫁に行く前に天に召されるかも
しれない」
 「そんなの嫌よ。お父様、どこか悪いの?」
 「いや、そうじゃないよ。万が一だ。万が一そうなってもここにいる
八人のおじさまたちが君を守ってくれるはずだ。おじさまたちと女王様
とでそのお約束がすでにできているからね。でもそのためにはおじさま
たちにも君のことをよく知っておいてもらわないといけないから…」
 「それでこんなことしてるの?」
 「そういうことだ。恵子ちゃんの性格やら学校の成績なんかはすでに
つたえてあるけど、おじさんたちは君の生身の身体は知らないからね…」
 「……わたし……もしお父様が亡くなったら公立の施設へ移りたい」
 私は重い口を開きました。でも、もちろん答えはノーだったのです。
 「それはできないよ。君はここでの生活しか知らないからわからない
だろうけど、ここは子供たちにとっては幸せすぎる場所なんだ。もし、
外で幸せに暮らしたいならその前に色々準備をしないとね。心がすぐに
風邪をひいてしまうんだよ」
 「心が風邪?」
 「そう、さっき司祭様がおっしゃってただろう。女の子は好きな人の
前で恥をかいて成長するって。あれはね、あくまで恵子ちゃんを好きな
人、本心で愛していくれる人の前でかく恥だから有効なんだ。ここには
君がすべてをさらけ出しても邪念をいだく人が誰一人としていないから
街のどこで裸になっても君の心に傷なんかつかないけど、そんなことは
巷でなんか絶対にできないことなんだ」
 「どうして?」
 「巷にはね、愛する気もないのに女の子の身体をもて遊ぶだけの輩が
たくさんいるんだよ。そんな人の前で恥をかいたら、女の子は一生心に
傷を受けることになるからね。外に出て暮らすなら、まずその人が本当
に自分を愛してくれる人なのかどうかを見抜く力が必要なんだ」
 「ここにはそんな悪い人はいないってこと?」
 「悪い人?う~んそれとは少し違うけど、ま、そういうことだ。私も
ここへ来るまではそんな楽園の存在など信じてはいなかったけど、真実
だった。この世に人の手で創れる極楽があるとしたらここだけだろうね」
 「そんなにここってすごいの?」
 「そう、すべては女王様の才覚と先生方の献身的な努力が支えている
んだよ。だから、あんよを持ってもらってるお二人には感謝しなればね」
 「ま、お上手ですね、私はこの街の管理人にすぎませんわ。この街は
天野様はじめお父様方のお力添えなくして一日もうごきませんもの」
 女王様は笑顔で振り返りますが、お父様はそれには首を横に振って応
えていられました。
 「ただ、ここは楽園だけど、それだけにここでの常識は巷のそれとは
大きくかけ離れている。だからこれから進む高校と短大で、君は実社会
に出るための勉強をたくさんしなければならないんだよ。途中下車なん
て危険なことはできないんだ」
 「間に合うの?」
 「もちろんさ。そうやって社会に巣立って、成功した人が何人もいて、
その人たちが惜しみない援助してくれるおかげで、今の君たちは豊かな
食事や有り余る玩具や本や衣装、快適な家にだって住めるだよ。もしも、
ここにいた時代が不満だらけだったら、先輩たちだって、たとえ社会に
出て成功しても亀山に援助をしようなんて思わないはずだろう」
 「…………」
 「ここでの生活は今も昔もほとんど同じ。先輩たちもここにいた頃は
みんなたくさんのお仕置きを受けて、たくさんの恥ずかしい目にあって、
13才の試練だってもちろんみんな経験してここを巣立っているんだ。
彼らだってここにいる時はここの良さなんてわからない。ほかの世界を
知らないからね。でも実社会に出てみると、ここがどんなに凄い処だっ
たかがわかるから、その楽園を守りたくてみんな援助してくるんだよ」
 お父様のそんな言葉の直後でした。誰かが私の肛門をいじります。
 「(あっ、いや)」
 ママでした。
 「もうよろしいでしょうか」
 お父様に声をかけます。
 「あっ、ごめん、ごめん、つい娘との話しに夢中になってしまって…」
 「では、最後にお父様に清めていただきますからね」
 ママの指示でお父様は私のバックへと回ります。そして……
 「じゃあ、いくよ」
 お父様は私のお股の中をアルコールを浸した脱脂綿で吹き始めます。
 「……………」
 その時もおじさまたちの時と同様、声は出さなかったと思いますが、
私の頬はすでにくすぐったさで緩んでいました。
 不思議なものです。まったく同じことをされているのに感じ方が全然
違うのですから。人には話せませんが、その時の私はおしゃぶりのいる
赤ちゃんへと、一瞬戻っていたのでした。
 でも、その直後でした。
 「……!……」
 細く尖ったものがお尻を突き刺したのがわかります。
 「……(あっ)……」
 イチヂク浣腸の先が肛門の中へと入ってきたのです。
 そして、『ぐちゅっ』という、あのえもいわれぬ不快感。
 後は、次から次へとおじさまたちが私の身体をイチヂクで突き刺して
いきます。
 たった10グラム、されど10グラムの重みが積み重なって終わった
時には90グラムのグリセリン溶液が厳重に締めこまれたオムツの中で
踊っています。
 これからが地獄です。
 私の体はこれからおじさま方の膝の上を転々として回されます。
 お一人、約1分。まるでロシアンルーレットのように、怖い運試しで
すが、みなさん全身に鳥肌を立てて震える私を抱くとなぜかとても喜ん
でおいででした。
 8分後、みなさんを一周して最初に抱いていただいた原口さんの膝へ
戻って来ると……
 「恵子ちゃん、もうどこでお漏らししてもいいからね」
 「好きなおじさまがいたらそこで漏らすといいよ」
 「そうそう。その人がオムツを換えてくれるからね」
 あちこちからかおじさまたちの声がかかります。
 でも、その時の私はたとえ好きな人がいたとしてもその人を選んでお
漏らしするなんて器用なことはできませんでした。とにかくお尻に集中
してほかの事なんて考えられません。ほんのちょっとでも気を許したら
恥ずかしいものが一気にオムツの中へ流れ込むことは間違いありません
でした。
 もちろん、このゲームに終わりがないこと、どんなに必死に頑張って
みてもいつかは恥をかかなければならないのはわかっています。でも、
それでも…もう、本能的にお尻に力を入れてしまうのでした。
 三週目、私は原口おじさまのお膝で力尽きます。それはおじさまが…
 「私でいいかい?」
 と尋ねられた時に無意識にうなづいた結果でした。
 すると、おじさまは私のオムツの中に手を入れて下腹をさすってくだ
さったのです。
 「いやあ~~~」
 私は思わず絶叫します。でも、その先はもうどうにもならないことで
した。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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