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§4

§4

 次は木村のおじさま。このお方は背も高くてなかなかハンサムです。
ですから、本当はお尻なんて出したくなかったのですが、ここではそん
なわがまま聞いてもらえません。
 やっぱり……
 「ぴしっ」「……おっ…」
 「ぴしっ」「……ひぃ…」
 「ぴしっ」「……あっあ、あ…」
 「ぴしっ」「……いやあ~~…」
 ってことになります。後はこれの繰り返しです。10回だけむき出し
のお尻を叩かれると、お膝に乗せられて昔話や将来何になりたいのかと
いったこと、「おっぱいが大きくなったね」なんてちょっぴりHなことを
言われたり太ももやスカートの中に手を入れられることだってあります。
 でも、そんなことがあっても決して取り乱してはいけないとママに言
われていました。
 実際、亀山では子供たちが抱く抱かれるの間にHな刺激を受ける事は
珍しくありませんでしたから、巷の子供たちに比べたらそのショックは
少ないと思います。
 こうして、私は次から次へとおじさまたちのお膝を渡り歩くわけなん
ですが、五人目六人目の頃になると、しばしお膝に乗って休んでもお尻
の痛みが回復しなくなっていました。
 最初から……
 「ぴしっ」「……ひぃ~~…」
 「ぴしっ」「……いやあ~~だめえ~~…」
 「ぴしっ」「……もうしないから~~……」
 「ぴしっ」「……だめえ~~~……………」
 「ぴしっ」「……痛い痛い痛い痛い………」
 恥も外聞もなく足をばたつかせます。おかげで私の大事なところはお
じさまたちに丸見えになってしまいますが、どうやらそれがこの催しの
お楽しみらしく、可愛そうな私を誰も助けてくれませんでした。
 七人目八人目はとうとう涙が流れ落ちて止まらないままおじさまの膝
の上に乗る破目になったのでした。
 そして……
 「ぴしっ」「いやあ~だめえ~~痛い痛い痛い痛いもうしないから~~」
 たった一発でもうこの断末魔になっていました。
正直、後のことはわかりません。もう、耐えることに必死でその時の
ことを覚えていないのです。
 気がついたら私は床に転がってまだパンツも上げずにお尻をさすって
いました。そう、普段おとなしい紳士たちの平手がこれほど痛いなんて
そのとき初めて知ったのでした。
 私は八人のおじさまたちの洗礼を受けると部屋の隅でしばしの休憩を
とります。休憩といってもスカートは捲り上げられてピン留めされて、
ショーツも引き下ろされたままですからお尻は丸出しです。頭の後ろで
両手を組んでるそのポーズは過去にもたびたび経験していましたが、そ
んなポーズを今自分がしている、恥ずかしい格好でいるというのを実感
したのはそうなってから結構時間が経ってからのようでした。
 お父様たちとおじさまたちの雑談が聞こえるようになって我に返った
みたいでしたが、そうなると今の自分はとても恥ずかしくていたたまれ
ません。
 何とかお尻が隠れないかと身体をひねったり間違ってもお尻の割れ目
から中が見えないようにと必死に肛門を閉じたりしました。勿論そんな
こと何の役にも立たないのですが……
 そのうち、お父様が私の異変に気づいたらしくそばへとやって来ます。
普段ならこんなこと大したことじゃないんですが、その時はとっても恥
ずかしくて私の存在が消え入りそうでした。
 「立ちなさい」
 私はお父様の言葉に反応して頭の上から両手を下ろしショーツを引き
上げようとしますが、それより一瞬早くお父様の大きな手が足首の辺り
で小さくなっている白いパンツを鷲づかみにして有無も言わさずお臍の
上まで引き上げます。
 それからよろよろと立ち上がった私はスカートのピンを取ってもらい
曲がりなりにも元の姿に戻ったのでした。
 「恥ずかしかったか?」
 そう言われて肩を抱かれて私たち二人は控え室へ。
 そこは六畳ほどの広さの洋間に化粧台や姿見などががあって、普段は
保健室にいる桜井先生やママが待機していました。
 「…………」
 私はまず姿見の前で白いワンピースに着替えさせられます。
 「さあ、脱いで。下着も全部取り替えるよ」
 ママの指示ですからすぐにでもそうしたいところですが、そこにはお
父様の姿もあります。
 「どうしたの?」
 ママの問いかけにあごをほんの少ししゃくっただけで答えます。
 「女の子は恥ずかしがり屋さんだからな。出ましょうか」
 お父様はこう言ってくださいましたが、ママが承知しませんでした。
 「お気になさることはありませんわ。まだ儀式も終わっていませんし、
この子は今日まで赤ちゃんなんですから」
 結局、私はお父様の前で素っ裸にかることになりました。
 与えられたのは絹のショーツとスリップとブラ。何でもないことの様
に見えるかもしれませんが、今までは綿の下着しか身に着けたことがあ
りませんでしたから少し興奮しました。ブラジャーなんてはじめの経験
だったのです。
 「人には恥はかかないにこした事がないと思ってるかもしれませんが、
愛されてる人の前で恥をかいて初めて女の子は幸せになれるんですよ。
たとえあなたを愛してくれる人がそばにいても、恥をかく勇気がないの
なら愛されてる意味もまたないの。赤ちゃんの頃はお仕置きで強制的に
恥をかかしてもらえるけど、大人になったらその殻は自分で破らないと
いけなくなるから大変なのよ」
 ママは生まれて初めてブラジャーを身に着ける時に耳元でこう囁くの
でした。
 「えっ?どういうこと?」
 その瞬間はまだ私の心にはその言葉を理解するだけの心の余裕があり
ませんでしたが、言葉自体は脳裏にしまわれていて、時間が経つにつれ
『なるほど』と思ったりもするのです。
 次はお化粧。これだって人生最初の経験だったのです。
 アイラインを引き、つけ睫を付けて、チークを塗ると私の顔が私の顔
でないように変化していきます。それは気恥ずかしいようなそれでいて
晴れがましいような不思議な気分でした。
 もちろん儀式はこれで終わりではありません。
 いえ、いえ、むしろこれからが佳境だったのです。
 お父様と再び会場に戻った私は八人のおじさまたちから万来の拍手で
迎えられます。
 私が最初に求められたのはピアノの演奏でした。
 亀山では少なくとも二種類の楽器を習うことが子供たちに義務付けら
れていました。それは私たちのためというよりお父様やお母様が楽しむ
ためにそうしなければならなかったのです。
 ですから私もピアノとヴァイオリンを物心ついた頃から習っています。
 この日、譜面台に乗せられていた楽譜は、エドガーの『愛の挨拶』と
ショパンの『幻想即興曲』それにお父様が作った『月の光』
 お父様は音楽に造詣が深いわけではありませんでしたが、よくご自分
が作った曲を私に弾かせては楽しんでおいででした。
 私は事前にそれらの注文を受けていましたからある程度練習して臨み
ましたが、お父様は私の演奏に満足なさらず、月の光などは「もう一度」
「もう一度」とおっしゃって結局5回もやり直しさせられたのです。
 おじさまたちの拍手の中、お父様の両手の中に迎え入れられた私は、
その膝の上胸の中でこんなことを言われたのです。
 「音楽は奏でている者の心がそのまま表れる。自分では普段通り弾い
ているつもりでも心に波風が立つとその怯えがせっかくの美しい旋律を
曇らせてしまう。それは弾いている者より聞いている者の方がよくわか
る。でも、今は元の恵子ちゃんに戻っているからね。お尻の叩きがいが
あるというものだ」
 私はお父様の最後の言葉に身を硬くします。
 「いいかい恵子。今日のお前は理由のない理不尽なお仕置きを受けな
ければならない。それは14才になったお前がこれからも私たちの子供
であり続けられるか否かの試練なのだ。幼児の時は正と悪は誰の目にも
はっきりとしている。しかし大人になると正義は必ずしも一つに定まら
ない。自分の信じる正義が必ずしも大人たちに受け入れられないことだ
ってたくさんある。でも、そんな時でも君が私たち大人を信じてついて
来て欲しいんだ。それが受け入れられる子でなければこれから先、君を
養育していくことは難しいからね」
 お父様のお話は13才の私には難しいものでしたが、そんな私にも、
理解できることがありました。それはこの日の試練がお父様やおじさま
たちをこれからも愛し続けられるかどうか私が試されてるということ。
そしてもう一つはこの日どんなお仕置きを受けても我慢し続けなければ
明日からの亀山での日々はないということでした。
 もちろん、実際にはそんなことまで悟れない子が泣きじゃくり暴れま
わることもありますが、最後の最後にこの先もお父様の胸の中に入るか、
それとも裸でこの山を駆け下りて新天地を目指すかを問われて、お父様
の胸の中を選ばない子はまずいません。だってこれまでそれほどまでに
お父様からママからおじさまたちから愛され続けて育ってきたのです。
一度や二度理不尽なお仕置きがあったからといってそれで道をたがえる
子はいませんでした。
 「あっ!」
 機は熟したとみたのでしょう。お父様がいきなり私を膝の上でうつ伏
せにします。スカートが跳ね上げられ、ショーツが下ろされます。すべ
てはおじさまたちの時と同じでしたが、違うところもあります。それは
脱がされたショーツを口にくわえなければならなかったこと。そして何
よりスナップの利いた平手がとてつもなく痛くて切ないことでした。
 「ピシッ」「(いやあ~~ごめんなさい。もうしませ~ん。だめ~え)」
 私は口をふさがれているのでもぐもぐやりながら心の中で叫びます。
まさか一発目からこんな痛いとは思いませんでした。悲鳴上げるつもり
はなかったのに、そんな我慢さえできないほど痛かったのです。
 「ピシッ」「(いやあ~~痛い痛い痛い、痛いからやめて~だめ~~)」
 「ピシッ」「(ひぃ~~下ろして痛い痛い痛い、痛いからやめて~~)」
 たった三発で全身に鳥肌がたち、髪の毛が逆立ちます。顔は真っ赤に
腫れてパンパン。次は眼球が飛び出すんじゃないかと思うほどでした。
 「ピシッ」「(もうしませんからやめて~~だめ~~もうぶたないで)」
 「ピシッ」「(よい子になります。どんなことでもしますから~~~)」
 私は足を必死でばたつかせます。いえ、ばたつかせようとしました。
でも、そこはママに抑えられ、右手も女王様に抑えられています。
 「ピシッ」「(もうしませんからやめて~~だめ~~もうぶたないで)」
 「ピシッ」「(ひぃ~~壊れちゃう、壊れちゃうから~~やめてえ~)」
 「ピシッ」「(もうしませんからやめて~~だめ~~もうぶたないで)」
 お父様のお尻たたきは一発一発脳天まで響きます。子宮も大波に揺ら
れてもうどこにあるのかさえわからないほどです。
 「ピシッ」「(あんなに優しかったのにどうしてこんなことするの?)」
 「ピシッ」「(…???…何よ今の。ひっとして…お・も・ら・し?)」
 太ももの奥を伝う何かの水滴。事実は私の想像とは違っていましたが、
恥ずかしいものであることに変わりはありませんでした。
 ママがそれをぬぐう間だけ中断して、スパンキングはまた始まります。
 「ピシッ」「(何でこんなことするのよ。もうゃめて~~だめ、だめ)」
 「ピシッ」「(いやあ~~ん、お父様、十回過ぎてる。もうだめ~~)」
 「ピシッ」「((ひぃ~~下ろして痛い痛い痛い、痛いからやめて~~)」
 私は猿轡になっている自分のショーツを吐き出そうとしましたができ
ません。とうとう力尽きた私は足をばたつかせたり上半身をねじったり
するのをやめてしまいました。
 すると、ここでお父様が声をかけてきます。
 「どうだ、痛いだろう。男の力を甘くみると本当に痛い目に遭うぞ」
 そして、ママも……
 「あなたはこれまで赤ちゃんだったからお父様はあなたへのお仕置き
はご遠慮くださったの。でも、これからはこれがお尻たたきの基準です
からね。身体で覚えておきなさい」
 「…………」
 私はショーツの猿轡が取れないまま涙でぐちゃぐちゃになった顔だけ
を上下させて答えます。
 『もう、早くこのお仕置きが終わって欲しい』その一心でした。
 「ピシッ」「((ひぃ~~まだやるの!だめだめ下ろして痛い痛い痛い)」
 「ピシッ」「((ひぃ~体がばらばらになっちゃう。もうしないでよ~)」
 「ピシッ」「(いやあ~~ん、………………………………………あっ…)」
 それは十六回目の時でした。明らかにそれまでとは違う涼しさが太も
もに感じられます。
 「ピシッ」「(濡れてる?…………まさか?…………でも………あっ…)」
 十七回目を終えて大人たちの動きに変化がみられました。お尻たたき
が止まり、わずかな時間でしたが無言のまま何かを話し合っているよう
なのです。
 そして、再開。
 「ピシッ」
「ピシッ」
 「ピシッ」
 でも、その後の三回は明らかに勢いが弱くなっていました。
 そしてお尻たたきのお仕置きが終わると、やはり私の不安は的中して
いたのです。
 私はお父様の目の前に立たされ、大きめのタオルでお股の中を綺麗に
拭き清められることになります。
 お父様の手が私のお股の中で動くさなか私はお父様の濡れた膝を見つ
めていました。申し訳なさと恥ずかしさでこの場から消え入りたいほど
だったのです。
 そんな憔悴した私はせっかくやってもらったメイクも涙でぼろぼろ、
まるで打ち捨てられたお人形のように身じろぎもせず、ママや女王様に
よって再び自分の身なりが整えられていくのをぼんやりと見つめていた
のでした。
 でも、そんな夢遊病者のような私をある音が現実へと引き戻します。
 それはガラスの擦れあう音。五十ccのガラス製浣腸器がグリセリン
を入れたビーカーを叩く音でした。
 「……!」
 私はとっさに身を縮めその場にしゃがみこもうとしましたが、それを
女王様が抱き起こして支えます。そして、こうつぶやくのでした。
 「次はお浣腸よ。あなただって初めてじゃないんだし、慣れてるから
大丈夫よね」
 そうなんです。亀山で育てばどんなによい子にしていても一学期に二
度や三度はお世話になるお仕置きでした。ママや先生に嘘をついたり、
お友達に意地悪をしたりすると、保健室に呼ばれてこれがやってくるの
です。もちろん私だって初めてじゃありませんが、これに慣れるという
ことはありませんでした。
 グリセリンというお薬をお尻の穴を開いて入れられる時の恥ずかしさ。
オムツを着ける間にも襲ってくる強烈な下痢。ですが、すぐにトイレへ
なんて行かせてもらえません。その罪の重さにもよりますが、とにかく
先生の許可が出るまでは脂汗を流しながら我慢しなければなりませんで
した。
 だいたい五分から十分、場合によっては二十分も、お漏らしの恐怖に
おののきながら先生やママのお膝で必死になって我慢しなければなりま
せんでした。
 そして、おトイレを許されても、用を足せるのはみんなの見ている前
でのおまる。ここににしゃがみこんで用を足します。出した後もお腹が
渋ってそれはそれは不快でした。
 しかも、万が一粗相なんてことになったら次はお灸が待っています。
ですから、誰もがそりゃあ必死になってうんちを我慢します。子供たち
にしたらたまったものでありませんが、大人たちはどういうわけかこの
脂汗を流し必死な顔で全身をぷるぷると震えさせながら抱きついてくる
子供たちの様子が大好きで、たとえそのお膝の上で粗相しても、それで
不快な顔をする人は誰一人いませんでした。
 とはいえそんなものいくつになっても慣れるはずがありません。それ
が証拠に、私は今、浣腸器の触れる音で目を覚ましたくらいなのですか
ら。
 私には女王様の言葉は意地悪そのものに聞こえたのでした。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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