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2)お灸

2)お灸

 今はほとんどこれをお仕置きで使う家はないとおもいますが、
私の子供の頃にはまだ比較的ポピュラーなお仕置きの一つでした。
特におねしょなんかする子なんかにはこれが効果があるだって、
まことしやかに巷で言われていましたから犠牲者も多かったよう
に思います。
 でもそれだけじゃなくて、許し難い嘘をついたり手に負えない
ような反抗を繰り返すとよくやられてました。
 物はとっても小さくて、大きめのゴマかせいぜい小指の先ほど
の大きさ位しかないんですが、艾というふわふわの綿ぼこりみた
いなのを背中やお尻に置いて火を付けます。
 まさにかちかち山の狸状態、曲がりなりにも火を付けて皮膚を
焼く訳ですからね、そりゃあ熱いなんてもんじゃなくてとにかく
痛いんです。
 おまけにこれはすえ続けるとそこがケロイド状になって皮膚が
テカテカに光り、傍目にも「お灸すえられたな」ってわかります
から、こればかりは親の方もよほどの事がないと決心しませんで
した。
 もちろん子供だって一度経験すればそんなの充分ですからね、
「そんなことやってると、またお灸だよ」なんて親に言われよう
ものなら次の行動は自然と考えます。抑止力という意味では抜群
の効果を持つお仕置きでした。
 ちなみに我が家でもそれほど頻繁ではないにせよおこなわれて
いました。男の子女の子は関係なく一度は全員が経験しています。
お仕置きとしてですからお尻とか足の指の間とか、とにかく火傷
の痕が目立たない処が多かったようですけど、なかにお臍の下と
いうのもあって、これは「そこにはそのうち下草が生えるから」
という判断だったらしいのですが、姉や弟たちに見られながらで
とても恥ずかしい思いをしたのを覚えています。
 我が家では小学生のお仕置きは公開処刑が原則。「恥ずかしい」
なんて言ってみても「恥ずかしいのもお仕置きのうちよ」と受け
合ってくれませんでした。(^^ゞ

1)浣腸

 1)浣腸
 普通の家庭ではこれはあまりないと思います。今お腹にどの位
たまっているかで効果が異なりますし何より後の処理が大変です
から。(^_^;)
 でも、家ではけっこう頻繁でした。子どもに懺悔させる時は、
決まってコレでしたから。子どもの方も慣れたものです。『この
お仕置きがくるな』って感じとると、隠し持ってったイチジクを
使ってさっさとお腹を空にしておくんです。
 本当はいけないんですけど、背に腹は替えられませんから子供
だって必死です。もし、お腹にたまったまま浣腸されてしまうと
大人たちの前で恥をかくことになりかねません。いくら粗相して
もそれが新たなお仕置きには繋がらないとは言っても子供だって
羞恥心もあればプライドだってありますから。
 でもって自らお腹を下した後はもう必死で子供なりに演技する
わけです。
うんちがしたいって顔を作って、身体を小刻みに震えさせて……
いかにもって感じで哀れっぽい声を上げたりたりしてみせる。
 でも、そこは相手も大人だし親なんだから、それは大半見破ら
れちゃうんだけど、だからといって、新たなお仕置きってことに
なるケースはあまりなかったように思う。
 そのあたりは情の問題だから、何でもあげあし取りでお仕置き
ってことでもありませんでした。ただ、やったことが情状酌量の
余地なしと看做されたり、あまりに頻繁にやったりするとその場
でおマルに跨がされて。
 「あなた、自分でお浣腸したわね」(-.-;)y-゜゜
 ってなことになっちゃう。
 こうなると、次は「お灸」ってケースが多かった。…>_<…
 「生理現象を体罰に使うなんて卑劣だ!」という意見もあるで
しょうけど、家庭の中だけのことだし見られるのは親だけだから
世間の人が想像するよりショックは小さかったように思う。
 今の親子は西欧化した社会の中で育てられるから、家の内外で
あまり差がなくて、親子関係もどっか他人行儀な気がするけど、
私たちの頃はよくも悪しくそれは違ってた。
 親子の関係が密だったから、小学校を卒業する頃になっても、
母親の布団で一緒に寝ていたし、部屋の中でフルチンでいても、
それを恥ずかしいと感じることもなかったんだ。
 私の子供時代、家の玄関を一歩はいるとそこは世間に認められ
た治外法権の世界だった。外の世界とはまったく違った法や文化
や哲学で支配されていたんだ。だから、例え外で嫌なことがあっ
たり虐められて逃げ帰ることになっても家の敷居を一歩踏み越え
さえすればそこで救われたんだ。だからどんなに辛いお仕置きが
あっても家庭が嫌にならない。
 心身ともに裸になれる場所のない今の子は、本当の意味で心が
リセットされてないんだろうね。だから些細なことでも虐待され
たとしか感じられないし、受けた傷は癒されないまま深くなる。
彼らが、自殺をしたり、人をあやめたり、といった方法ででしか
心をリセットできないとしたら…不幸だし可哀想な気がするよ。
 昨今は、「お仕置きのない子育てが理想的で文化的だ」なんて
言う人が多いけど私は反対。子供時代の環境がそうだったから、
そう思うのかもしれないけど考え方が逆ですね。もちろん何でも
ぶてば問題解決ってわけじゃないけど、お仕置きもできないよう
な家庭環境が何より問題なんだと僕は思うよ。
 本当に。φ(.. )

『我楽多箱』について

『我楽多箱』(雑記帳)について

文字通り、ガラクタをしまっておく箱です。
作品にはならないけど、何か感じる思いつきや
イメージやインスピレーションのようなものを
入れておいて、作品を作るときの参考にします。

ですから、中身はお仕置きと直接関係のないもの
もたくさんあります。

子供時代の私は色んなオモチャを箱にいれておいて
それを手に取りながら想像をめぐらし創作していました
から、その名残りです。

『えっ、お前、そんな昔から小説書いてたのか?』

ええ、最初の小説(?)は小四のときでしたから、
もうかれこれ駄作ばかり50年になります。
自慢になりませんが……(^o^ゞ




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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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