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11月6日付
<11月6日>
ロックウェルさんの絵(No.1)は、ちょいと意味が分かり
づらいかもしれませんが、初老の婦人が子供と一緒に
食事の祈りを捧げているのを若者達が不思議そうに
見ているという図です。
アメリカだってそういつまでも緋文字の時代ではあり
ませんからね。いちいち場末のレストランでお祈りする
人は好奇な目で見られてしまうのかもしれません。
でも、お仕置き小説にはそんなストイックな世界の方
が合理性を追求した現代社会より似合っているようで、
洋物を書く人たちがこぞって取上げるのも「修道院」
「伝統的な学校(寄宿舎)」「貴族の館」なんてのが
最もポピュラーな設定のようです。
権威の名の下に娘を縛りつけ、規則の名の下に
鞭打つというのが定番です。そして、この娘がお仕
置きに際しても暴れたりせず従順に定めに従うという
のも我々の琴線触れる約束事なのです。
今の人にすれば、『そんなお人形みたいな女が
いるわけないじゃないの』ってことになるんでしょうが、
私たちにすれば、それは親や教師や聖職者といった
大人を信頼している証であって、『よく仕付けられて
いる子だ』となるわけです。
『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』
というのはどこに身を捨てても浮かばれるわけでは
ありません。愛されていると信じる人に身を任せると
いうことであり、任せられた方には当然その子の為に
なるよう計らう義務が生じるのです。
*)私の好きなロックウェルさんの絵
ロックウェル(No.1)
ロックウェル(No.2)
ロックウェルさんの絵(No.1)は、ちょいと意味が分かり
づらいかもしれませんが、初老の婦人が子供と一緒に
食事の祈りを捧げているのを若者達が不思議そうに
見ているという図です。
アメリカだってそういつまでも緋文字の時代ではあり
ませんからね。いちいち場末のレストランでお祈りする
人は好奇な目で見られてしまうのかもしれません。
でも、お仕置き小説にはそんなストイックな世界の方
が合理性を追求した現代社会より似合っているようで、
洋物を書く人たちがこぞって取上げるのも「修道院」
「伝統的な学校(寄宿舎)」「貴族の館」なんてのが
最もポピュラーな設定のようです。
権威の名の下に娘を縛りつけ、規則の名の下に
鞭打つというのが定番です。そして、この娘がお仕
置きに際しても暴れたりせず従順に定めに従うという
のも我々の琴線触れる約束事なのです。
今の人にすれば、『そんなお人形みたいな女が
いるわけないじゃないの』ってことになるんでしょうが、
私たちにすれば、それは親や教師や聖職者といった
大人を信頼している証であって、『よく仕付けられて
いる子だ』となるわけです。
『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』
というのはどこに身を捨てても浮かばれるわけでは
ありません。愛されていると信じる人に身を任せると
いうことであり、任せられた方には当然その子の為に
なるよう計らう義務が生じるのです。
*)私の好きなロックウェルさんの絵
ロックウェル(No.1)
ロックウェル(No.2)