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§4 <天使の庭で>

§4 <天使の庭で>

 亀山では食事の時に当番に当ったコテージの子どもたちが私たち
のテーブルへとやってくる。普段は下座でママと一緒のテーブルな
のだが、当番の日だけは私たちと一緒に食事をする決まりだ。
 一つのコテージ(長屋)には、ママが面倒をみている子どもが
二三人。だいたい六歳違いで姉妹(兄弟)として暮らしている。
 例えば15歳の姉(兄)がいればその下は9歳、さらにその下は
3歳というわけだ。15歳14歳の子はすでに赤ちゃんを卒業して
いるので食事風景も大人と同席といった感じだが、13歳以下の子
どもたちは全て赤ちゃんとして扱われ、お父様の膝の上か、膝小僧
が当たるほど近くに椅子を置いて、料理も大人たちが取り分けてや
ることになる。
 それだけではない。お父様たる者、どの子に対しても二口三口は
料理をスプーンに乗せてその子の口元へと届けてやらなければなら
なかった。
 これも朝の着替え同様、『なぜ、私がこんなわずらわしい事を…』
なんて感じる人は…何度も言うが…そもそも亀山にはいないのだ。
私もそうだが、ロリコン趣味のある大人たちにしてみれば、13歳
にもなった少女が自分の差し出すスプーンを銜えて微笑むなんて…
…何より夢のように楽しい出来事だったのである。
 無論、彼女たちにだって自我が育っていないわけではない。が、
そこは女の子、順応性には長けている。彼女たちは13歳という年
齢を跳ね除けると、赤ちゃんや幼女にでもなった気で私たちのオマ
マゴトに参加してくれるのである。
 私も12、13の子を膝の上に抱いて幾度となく食事をしたが、
……その瞬間は、十も二十もいっぺんに若返った気がした。
 だから、その期を逃さず彼女達に服やオモチャなんかをねだられ
るとついつい「ああ、いいよ」と安請け合いしてしまうのだ。

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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