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〘 第 8 回 〙 お灸のお仕置き②

          亀山物語
                     合沢啓治(著)
〘 第 8 回 〙 お灸のお仕置き②
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<主な登場人物>


私(合沢啓治)/亀山愛育院の孤児。由美子の弟。

小島先生   /私の家庭教師であり、実質的には僕のママ。

大石胤子   /亀山村の村長さん。(三代目)女王様。

榊原 美里  /同級生の恋人。片想い。

森下景子先生 /由美子お姉様の家庭教師(ママ)であり、
       /かつ、学校では担任の先生でもある。

合沢由美子  /私をリンチにかけたお姉様の一人。私の姉。

小川静子   /泣き虫。リンチ四人組の一人。

桐山香織   /おっちょこちょいで早とちり。四人組の一人。
       途中でお灸をすえられそうになる。

安西遥香   /優等生だが、今回の事件に関与。四人組の一人。
途中でお漏らしをしてオムツ替えをさせられる。

美代子と彰子 /今回私のリンチには加わらなかったお姉様。

 お義父様  /亀山の子供たちは誰もがお義父様の子供として
(合沢徹)   /その家で家庭教師(ママ)と一緒に暮らしている。

 お義母様  /お義父様の奥さん。元々はお義父様のお付き合い
(合沢早苗)  /で亀山に来たのだが、今は子供たちにも優しい。

桐山高志 /幼稚園児(5歳)。由美子のお友達、香織の弟。 

 大原先生/高志君のママ。

 おばば様/亀山のお灸担当係。子供たちの実母を知る老婆。

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****<8>*********************

 「いや、恥ずかしい」

 お姉様はブルマーをずり下ろされる時に思わず叫んでしまいま
した。本当はお灸を受ける時は一言もしゃべってはいけなかった
のです。身体をよじっても、泣いても、叫んでも、いけませんで
した。ただ静かに灼熱の儀式が終わるのを待っていなければなら
ないのです。ところが…

 「大丈夫よ。すぐ終わるから」
 「心を静かにして、何にも考えないの」
 普段は厳しいことばかり言ってる森下先生やママがこの時ばか
りは励ましてくれます。

 そんななか、お臍の下、よく三角デルタなんて呼ばれるあたり
に6個の艾が手際よく置かれます。置いたのはもちろんおばば様。
かつてお姉様の本当のお母様にすえたのと寸分狂わないように、
慎重に置いていきます。その時の艾の種類や大きさ、すえ方など
もおばば様はすべて記憶していました。

 この亀山に子供を預けようとする場合、お金などはいりません
が、おばば様から体の13カ所にお灸をすえてもらうのが条件で
した。もし、娘や息子が18歳になって、実の母親に会いたいと
言った時、それが本物の親子かどうかを判別するためにそうする
のだそうです。(今ならDNA鑑定でこと足りるでしょうが当時
はそんなものありませんから……)

 それと、この時、母親の体には娘以上の大きな灸痕が残ります
から、それを覚悟の証としたのでした。

 「犬猫じゃあるまし、おのが不始末を他人の世話で何とかしよ
うというんじゃ、このくらいの覚悟は当たり前じゃろうが」

 おばば様が子供を預けに来た母親を叱っているのを私は偶然耳
にしたことがあります。私の母親も同じことを言われたんだと思
いました。悲しい親子の宿命というか性です。
 でも、そのお灸があったればこそ、親子は再びまみえることも
できるわけで亀山とお灸は昔から切っても切れない関係にあった
のでした。

 当然、子供たちもおばば様によって母親と同じ艾で同じ場所に
お灸をすえられます。悲しい身の上ですが幸いここにいるみんな
は同じ境遇の孤児。しかもみんな同じ灸痕を持っています。です
からそういう意味で仲間意識が芽生えていました。

 ……というか、友達同士お互い仲が良過ぎてしまって、エッチ
なことをやってもやられても、まったく抵抗感というか罪悪感が
ないんです。

 中一の子(お姉様)が11歳の男の子(私)を浣腸して自分の
おっぱいを吸わせてみたなんて言ったら、きっと巷でなら、もの
凄い事件なんでしょうね。でも、ここではそんな事、おままごと
が、ちょっぴりすべった(やりすぎた)くらいにしか感じていま
せんでした。

 ただ、大人たちが騒ぐので『そんなものなのか』と思うくらい
なんです。私自身も、深刻な被害者だなんて思ってはいませんで
した。

 とはいえ、現実は厳しくて……

 「…(あっ、痛い、痛い、ひ~~やめてえ~~~)…(あっ、
ひぃ~~やめてえ~~~)……(あっ、いやあ~~~、ひ~~~
やめてえ~~~)……(あっ、ああああ、ひ~~だめえ~~~)
……(あっ、ああああ~~~~)……(あっ、ああああ~~~)」

 お姉様は必死に顔をゆがめて頑張ります。まるで火事場の金時
みたいに顔は真っ赤々です。もし、誰も押さえていなければお臍
の下の艾を払いのけてこの庭から一目散に逃げ出していたかも。

 でも、それを見ていた私はというと、満面の笑みです。
 もちろん、たまには感情移入することだってありますが、基本
的に私は、自分に関わらないことには残酷な生き物でした。
 お姉様のこんな大変な場面も楽しい見世物の一つだったのです。

 お姉様のお仕置きはお臍の下のお灸が六ヶ所。そんなに大きい
ものはなくて、小豆ほどですが、おばば様が、一つ一つお線香で
火をつけては、それが消えるまで待ってから次の艾へと移ります
から終わるまでに時間がかかります。

 「どうじゃ由美子ちゃんこたえたか?今日はたっぷり反省する
時間があったじゃろう」
 とはおばば様ですが、でも、こんなに時間をかけたのにはもう
一つ理由がありました。

 実は、艾に火がついてお姉様がひぃーひぃー言っている最中、
アキさんは体操服の中に両手を入れてお姉様のおっぱいの先を、
おばば様もお臍の下の窪みに手を入れて何やらこちょこちょ。

 私はまだ幼くてその意味がわかりませんでしたが、お姉様はご
自分のことですからいかにお灸の最中でも二人の指を感じていた
と思います。

 でも、このお二人、お姉様に対して程度の低い悪戯をしたわけ
ではありませんでした。

 お臍の下のお灸が終わると、これを見ていたお義父様がおばば
様に耳打ちします。
 「どうですか?由美子は…」

 その問いに振り返ったおばば様が…
 「大丈夫じゃ。まだそんなところまでいっとらんよ。この子が
感じとるのは『熱さ』と『恥ずかしさ』だけじゃ。心の方はまだ
まだ純粋な天使じゃわい」
 と答えると…

 「そうですか」
 お義父様は安堵の様子。しかし、おばば様はこうも付け加える
のでした。

 「今はそうじゃが、歳も歳じゃからな、いつ大人になるかは、
誰にもわからんよ。半年後かもしれんし、三月後かもしれん。…
…あるいは、これが契機になってというのもありじゃ」

 「それは承知しています。この子ももう13歳ですし……」
 「お楽しみじゃな。可愛がってやるがよい。多少嫌がる素振り
をみせるかもしれんが、そんな時は尻の三つ四つも叩いてやれば
おとなしくなる。おんなごの本心は素振りとは別の処にあるもん
じゃから気にせんことじゃ。この子はあんたを本気で嫌がったり
はせんよ」
 「いやあ、それを聞いて安心しました」
 「心配することはないわさ。先生方を信じとけばよい。由美子
はあんたの天使になるように始めから育ててある。今でもあんた
を慕っとるよ。……………さあ、次をやるよ」

 おばば様は、あらためて号令をかけると、次のステージを準備
します。

 次はお姉様のお尻でした。

 由美子お姉様はアキさんに背中を向け、それまで枕にしていた
アキさんの膝に今度は跨ってベッドに俯せになります。両足は、
アキさんの腰を挟みつけるようにして後ろへ投げ出されおりお尻
だけがアキさんのお膝に乗った形です。

 こんな形でももちろんおばば様はお灸をすえることができます
が、この場合一番やりやすいのはやはりアキさんですから、今度、
由美子お姉様のお尻にお灸をすえるのはアキさんでした。

 アキさんは、当時30半ばくらいだったでしょうか、縦も横も
大きなスポーツマンタイプ。小柄なおばば様とは好対照です。
 もしこのアキさんに捕まったらたいていの子は逃げられません。
由美子お姉様も決して小さい方ではありませんが、こうして押さ
えつけられると、まるで大人と子供。観念するしかありませんで
した。

 やがて、いったん穿きなおしたブルマーとショーツがいっぺん
に脱がされ、ふたたびお姉様の大きなお尻が顔を出します。

 「いや」

 ブルマーがずり下ろされる時またぽろりとお姉様の独り言が出
ます。女の子なんだから仕方がないとも思えるのですが……でも、
おばば様はそんなささやき声まで聞き逃しませんでした。

 「何が『いや』じゃ。みなさんお忙しいさなかお前たちの為に
こうしてお仕置きに来ていただいておるんじゃぞ。ありがたく、
思わねばならんのに、お前は口に締まりがないのう……さっきも、
『いや、恥ずかしい』とかなんとか言っとったろうが」

 「ごめんなさい」

 「ごめんなさい?それだけか?」

 「もう言いませんから許してください。お願いします」

 「何だか誠意の伝わらん『ごめんなさい』じゃのう」
 お姉様は涙声で訴えます。けれどおばば様の答えはNoでした。

 「二度あることは三度あると言うてのう。克己心のない子は、
また繰り返す。…アキ、その子には水戸様を追加してやるんじゃ。
少しは効果があるじゃろう」

 おばば様は決して残忍な性格の人ではありませんが、昔気質の
人ですから、ある程度年齢が上の子たちが泣いたり悲鳴あげたり
するのは好きではありませんでした。

 ちなみに水戸様は水戸黄門ということで、肛門へのお灸を意味
します。

 さて、身体はひっくり返りましたがやり方はお臍の下を焼いた
時と同じです。クラスメート二人がそれぞれ左右の手首を押さえ
森下先生とママが足首の担当です。ただ前と違うのはその様子を
自分で見ることができないことでした。

 『今、火がついた』『もうすぐ熱い』って分かればその瞬間に
テンションを高めることができますが、今回の熱さは、いきなり
やって来ます。しかも、お臍の下より大きな艾が乗ってますから
そのぶん熱さもひとしおです。
 そのため、たいていの女の子が、その瞬間にほんのちょびっと
ですけど、お漏らしするようでした。

 「(いやあ~~~だめえ~~~~取って!取って!おねがい~
~~もうしませんからいやあ~~死ぬう~~許して死んじゃう~
~もうしません~~もうしませんから~~~許して許して~~)」

 お姉様がこう思ったかどうか定かではありませんけど、みんな
同じようなことを念じながら必死に耐えるしかありませんでした。

 「(ちくしょう、おばばの奴こんなことさせやがって、今に見
てろ)」
 なんてね、そんなことを思いながらこの苦行を受けられる子は
ここにはいません。というのもそんな恨み言を思っている余裕が
その時間はないのです。そのくらい熱いお灸でした。

 お姉様は僅かに動く腰と太股を必死に震わせて耐えていました。

 「よし、次は尾てい骨じゃ」

 おばば様の指示通り尾てい骨に乗った艾にお線香の火が移され
ると、それはもうお尻のお山の比ではありません。ここは背骨に
近いですからね、その熱さが背中を這い上がって脳天にまで達し
ます。

 「(ぎゃあ~~~だめえ~~~~取って!取って!おねがい~
~~もうしませんから~~死ぬ、死ぬ、死ぬ、死んじゃう~~
許して死んじゃう~~もうしません~もうしませんから~~~)」

 文章力がないので文字ではこの時の修羅場をうまく表現できま
せんけど、お姉様は大げさじゃなく失神寸前でした。
 それが証拠に……

 「おまえ、また、漏らしたんか。おまえという奴は、いつまで
たっても下の方が子供じゃのう」

 おばば様の愚痴がお姉様の顔を赤く染めます。この時のお姉様
はちりぢりに乱れた髪やびっしょりの汗、涙も鼻水も分からなく
なった顔でぼんやりとベッドにへたり込んでいました。

 まるでふぬけの人形のようになったお姉様ですが、アキさんに
立つように両脇を抱え込まれると、それには抵抗します。きっと、
ブルマーを下ろした状態では周囲の人たちに自分のお臍の下が見
えてしまう。そう思ったに違いありません。でも、そんなこと、
この亀山では許されません。

 「ほれ、何をいちいち隠しとるんじゃ。これしきのお灸で粗相
するネンネのお前が生意気に前なんぞ隠すんじゃないわい」

 おばば様はそう言って叱ると前を隠していた両手を外しその場
に立たせます。そして平手で二発お尻を叩くと…
 「ピシッ」「ピシッ」という甲高い音がお姉様の悲鳴のように
してそこら中に響きます。

 おかげで、否が応にもお姉様にみんなの視線が集まりますが、
亀山ではこんなことは当たり前のこと。何しろ14歳になって、
少女試験に受かるまでは、どの子もみんな、赤ちゃんという身分
なんですから、その間は、大人たちからどんなポーズを求められ
ても決して恥ずかしがってはいけないというのが亀山の掟でした。

 赤ちゃんは、恥ずかしがること自体が罪でありお仕置きの対象
だったのです。

 「ほれ、アキはお前の粗相を片づけたんだぞ、ぼ~っとしとら
んでお礼を言わんかい」

 おばば様に指摘されてお姉様は慌ててベッドに頭をこすりつけ
ます。
 「アキお姉様、ありがとうございました」

 しかも、由美子お姉様の場合、試練はこれで終わりではありま
せんでした。さきほど、おばば様が水戸様を追加するようにアキ
さんに命じていましたからお姉様はさらにもう一カ所大事な箇所
へのお灸を我慢しなければならなかったのです。

 「いらっしゃい」
 アキさんは正座してお姉様をご自分の膝に招き入れようとしま
すが…

 「どうしたの?いやなの?怖いのね。でも大丈夫よ、そんなに
熱くしないから……」

 アキさんはそう言いますが、お姉様はさすがに容易に近づけず
にいました。
 いえ、私も経験者だからわかるんですが、あれって恥ずかしい
んですよね。
 そうこうしているうちに、おばば様からはまた雷です。

 「ほれほれ、何をしとるんじゃ。お仕置きはお前さんだけじゃ
ないんだぞ。他の子もああして待っとるんじゃ。早うせんか」

 確かにそうです。お姉様はもちろん大変でしょうけど、ほかの
三人だって正座したまま体操服の前をはだけさせて膨らみ始めた
おっぱいをずっと見せ続けなければならないのです。
 恥ずかしいし、手は疲れてくるし、お姉様の悲鳴を聞くたびに
小さな胸はプレッシャーを受けます。

 「なんなら、お尻バンザイにしてすえてもいいんじゃぞ。その
方がいいのか?」

 「…………」
 お姉様から返事が返ってきません。お尻バンザイは、やっぱり
女の子にとっては強烈な脅しのようです。

 お姉様は仕方なく教えられた作法通りに…
 「お仕置き、お願いします」
 正座して三つ指をつきます。それからアキさんに背を向ける形
でその膝に跨ると前のめりになってベッドに顔を着けます。

 前と同じ姿勢ですが、ただアキさんの膝には座布団が二つ折り
になって敷かれていました。ですからベッドに頭をつけたお姉様
のお尻は今度はアキさんの胸のあたりです。

 このあたりがちょうど作業しやすいとみえてアキさんは無造作
にお姉様のブルマーを引き下ろすと現れた谷間を二つに引き裂き
ます。そして現れた健康的なピンク色の菊座をアルコールで消毒、
菊座そのものではなくその周辺に小さな小さな艾を自分のつばで
張りつけてはお線香で火をつけていきます。

 「(ひぃ~~~~~~いやあ~~~~~~だめえ~~~~~)」

 全部で五カ所。小さいとは言ってもお灸ですからそりゃあ熱い
わけですが、お姉様は今度は誰の拘束も受けず自分の意志だけで
耐え続けたのでした。

 「お仕置き、ありがとうございました」
 お姉様は再びアキさんの前で正座してご挨拶します。世間じゃ
子供がお仕置きした大人に向かって「ありがとうございました」
なんて、ありえませんでしょうね。でも、ここではこれが正しい
お仕置きの作法でした。

 『お仕置きは親や目上の人からの愛、それはじっくり噛みしめ
て受けなければならない。もちろん愛を受けたんだから感謝する』
 これは古くからの亀山の理屈だったのです。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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