Entries
庄屋の奥様 (5)
***** 庄屋の奥様 (5) *****
司祭のやさしく握ってた手が、言葉の最後ではしだいに熱を帯び、
やがて、奥様の手を強く握るようになっていきます。
そのうち、少年たちが準備を整えたみたいでした。
彼らの一人が鼻つまみ用のピンを神父に渡すと、さっそく、あの
上品な鼻がつまみ上げられ、息ができずに開いた口へ漏斗が差し
込まれていきます。
「あっぁぁぁぁぁ」
その瞬間、奥様は何か言いたげでしたが言葉になりませんでした。
「決して、息をしてはなりませんぞ」
司祭が最後の注意を与えると、いよいよコックが開いて大量の水
がでてきます。
「ううううっ……うううううっっっ…………うっっっっっっ……」
奥様は苦しい息の合間にその水を口の中へと入れていきます。
そして、ロートが水で溢れそうになると、高い位置に置かれた樽
のコックが閉じられるようでした。
ただし漏斗の水がなくなれば、一度だけ息を吸うことが許される
だけで、またロートから流れ込む大量の水と格闘しなければなり
ません。
ウエーブのかかる濃い茶の髪が激しく揺れて漏斗の水がテーブル
にこぼれ落ちます。奥様はそれなりに激しく抵抗しているように
も見えましたが、司祭も少年たちもそれにはお構いなしです。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ」
やがて、回を重ねるたびに息継ぎの時間が長くなります。
奥様の髪がびしょびしょに濡れ、溢れた水がテーブルを落ちて滝
のように床を叩きつける頃には奥様のお腹は見事なまでに膨れて
いました。
「う~~んうううん」
苦しい息の奥様に向かって司祭の言うことはまたも同じです。
「聖水を大量に体に入れねば、その身は浄化されませんぞ。今が
踏ん張り時です。お子さんをお産みなるつもりで耐えるのです」
30分後、根気よく続けた作業の結果ついに樽の水が底をついた
ことで、この苦行は終了したようでした。
しかし、それは責め苦の第一弾に過ぎませんでした。
「さあ次は四つんばいに…その重荷を軽くしてさしあげましょう
ほどに」
神父の命令が下りましたが、
「ああ、もうよろしいです。私、今でも…出てしまいそうで…」
奥様は青い顔で訴えます。しかし、司祭の判断は冷徹そのもので
した。
「今、聖水がせっかく邪悪なものを捕らえているのです。これを
完全に体の外へと出し切るためには浣腸によらなければならない
のです。さあ、子供のようなことを申されますな」
**********************(5)***
司祭のやさしく握ってた手が、言葉の最後ではしだいに熱を帯び、
やがて、奥様の手を強く握るようになっていきます。
そのうち、少年たちが準備を整えたみたいでした。
彼らの一人が鼻つまみ用のピンを神父に渡すと、さっそく、あの
上品な鼻がつまみ上げられ、息ができずに開いた口へ漏斗が差し
込まれていきます。
「あっぁぁぁぁぁ」
その瞬間、奥様は何か言いたげでしたが言葉になりませんでした。
「決して、息をしてはなりませんぞ」
司祭が最後の注意を与えると、いよいよコックが開いて大量の水
がでてきます。
「ううううっ……うううううっっっ…………うっっっっっっ……」
奥様は苦しい息の合間にその水を口の中へと入れていきます。
そして、ロートが水で溢れそうになると、高い位置に置かれた樽
のコックが閉じられるようでした。
ただし漏斗の水がなくなれば、一度だけ息を吸うことが許される
だけで、またロートから流れ込む大量の水と格闘しなければなり
ません。
ウエーブのかかる濃い茶の髪が激しく揺れて漏斗の水がテーブル
にこぼれ落ちます。奥様はそれなりに激しく抵抗しているように
も見えましたが、司祭も少年たちもそれにはお構いなしです。
「はあ、はあ、はあ、はあ、はあ」
やがて、回を重ねるたびに息継ぎの時間が長くなります。
奥様の髪がびしょびしょに濡れ、溢れた水がテーブルを落ちて滝
のように床を叩きつける頃には奥様のお腹は見事なまでに膨れて
いました。
「う~~んうううん」
苦しい息の奥様に向かって司祭の言うことはまたも同じです。
「聖水を大量に体に入れねば、その身は浄化されませんぞ。今が
踏ん張り時です。お子さんをお産みなるつもりで耐えるのです」
30分後、根気よく続けた作業の結果ついに樽の水が底をついた
ことで、この苦行は終了したようでした。
しかし、それは責め苦の第一弾に過ぎませんでした。
「さあ次は四つんばいに…その重荷を軽くしてさしあげましょう
ほどに」
神父の命令が下りましたが、
「ああ、もうよろしいです。私、今でも…出てしまいそうで…」
奥様は青い顔で訴えます。しかし、司祭の判断は冷徹そのもので
した。
「今、聖水がせっかく邪悪なものを捕らえているのです。これを
完全に体の外へと出し切るためには浣腸によらなければならない
のです。さあ、子供のようなことを申されますな」
**********************(5)***