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庄屋の奥様 (4)

***** 庄屋の奥様 (4) *****

時代錯誤した二人の会話が妙に心に残ります。

『と、そういえば少年二人は?……』
あたりを見回すと、これがすでに、礼拝所には二人の姿がありま
せんでした。

奥様ばかりに気を取られて見失ってしまったのです。

『あれは?……』
ところが、そんな彼らの居所が、またすぐに知れることになります。
祭壇の脇にあるドアの先、そこには司祭のために居室が二間続き
で用意されていたりですがが、そこから新たなローソクの光が…。
二人がそこにいるのはほぼ間違いありませんでした。

司祭は今にも倒れそうな奥様の手を取ると、狭い部屋から抜け出
します。
そして少年たちがすでに何やら始めている自分の居室へと奥様を
いざなうのでした。

あまりに芝居がかって浮世離れした光景に、『私は夢を見ている
のか?』とさえ思いましたが頬をつねっても太ももをつねっても、
しっかりと目が覚めているのが分かります。

となれば、その先も覗いてみたくなるのが人情。

私は悪い事とは知りながらも、そうっと屋根裏部屋へと這い上が
ると、天井裏を司祭の居室の方へと向かったのでした。

おあつらえ向きに小さな節穴からローソクのゆらめく光が漏れて
います。
私はそこへ腹這いになって陣取ると、その小さな穴を商売用の鑿
(のみ)で広げて覗き込みます。

と、いきなり飛び込んできたのは全裸でテーブルに横たわる白い
女体でした。形よく盛り上がった乳房の先にはまだピンクの乳頭
がピンと立ち、柔らかくカーブを描いてくびれる腰の中央に形の
良いお臍があって、その下は本来なら太く縮れた茂みがある処で
すが、奥様はあえて剃ってしまわれたのか、生まれたままの姿に
なっていました。

プロポーションは七等身くらいでしょうか、小顔で首筋の柔らか
なフォルムからして女を感じさせる均整の取れた体には、当然、
すらりと伸びた手足がついていて、男なら誰もがむしゃぶりつき
たくなるような体です。もちろん角質化した皮膚やシミ皺などは
微塵もありませんでした。

『天女様じゃあ。庄屋さまは幸せもんじゃなあ』
村人の誰もがそう言って褒めそやす体は、まさに天女が降臨して
きたよう。私は流れ落ちる汗やよだれと同じように股間の動きを
止められないまま、見ほれていまったのでした。

すると、先ほどの少年たちが司祭と一緒に部屋へ現れます。

司祭は奥様の枕元に立ってその額や髪の毛を優しく撫でているだ
けでしたが、傍らでは少年たちが何やら忙しく働いていました。
10リットル入りの樽や漏斗、水道ホースなどはすべて少年達が
用意した物のようです。

「司祭様、これは、私、とても耐えられそうにないのです。」

奥様が少年たちの動きに不安そうに泣き言を言うと、司祭は冷静
にこう言って励ますのでした。
「大丈夫です。先週も奥様は立派に耐えたではありませんか……
案ずることは何もありません。神がきっとお守りくださいます。
身体は未熟な魂の支配を嫌い、すぐに邪悪なものに浸食され安い
のです。若い婦人はことさらその傾向が強い。だから浄化せねば
ならぬのです。大量の聖水を使い汚れた体のすべてを洗い流さね
ばならぬのです」

***********************(4)**

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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