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バカボンちゃんのスクールライフ (1)

バカボンちゃんのスクールライフ<小説/我楽多箱>

 バカボンちゃんの学校は大学の系列校だった。
 だから、小学校なのにやり方が大学と同じなんだ。

 どういうことかというとね、まず、どんな教科でもその日やる
単元を必ず予習してこなければならない。
 先生はそこを予習してきたものとして授業を進めちゃうからだ。

 心配な時は最初に子供達へ聞き取りなりテストなりをやって、
みんながちゃんと予習してきたかを確認してから授業を進めるん
だ。

 でもって、やる授業は教科書の内容じゃなくてたいてい別の事。
つまり、普通の学校でいうなら『自由研究』ってことになるかな。
 (要するに、受験には何の役にもたたない内容。楽しかったけど)

 もともと実験校って呼ばれてて、色んな教育方法を試すために
作ったみたいなので、教科書通りに授業を進めることはほとんど
ないんだ。

 そのくせ、教科書の内容だってちゃんとテストはするんだよ。
ふざけてるっていうか、理不尽このうえないんだ。
 要するに、教科書の内容とその後の自由研究のための下調べと
両方予習してこなければならないから親は大変なんだ。

 『えっ、子供は大変じゃないのか?』

 もちろん、大変だよ。だけど、子供だけに任せてたらたちまち
我が子は置いてけ堀くっちゃうもん。
 だから、親は毎日最低でも二時間は子供の勉強をみてやらない
といけないわけ。

 そんなわけで、バカボンちゃんの学校では、九九もローマ字も
みんな課題、つまり宿題だったんだ。
 そう、一学期の終わりに「夏休みの間にお父さん、お母さんに
習ってきてくださいね」だって……

 学校では時間をさいて教えてくれないんだ。薄情なもんさ。

 昔、『小さな恋のメロディー』という映画があって、その中で、
11歳の少年ダニーが宿題を忘れて、放課後、先生からお尻叩き
の罰を受けるというシーンがあったけど、あれ身につまされちゃ
ったなあ。

 そりゃあ、予習してこないからってお尻叩きはないけどさあ、
やってこないと最悪その時間を僕のために潰しちゃうことになる
だろう、みんなに迷惑が掛かるわけで、それなりにプレッシャー
なんだよ。

 ある友達が同じ映画の同じシーンを見て「イギリスの学校って
厳しいんだな、宿題わすれたくらいで、上履きでお尻叩かれるん
だから……その点、日本の小学校は楽だよね。宿題なんてやって
なくても『家にプリント忘れてきました』って言えばいいんだか
ら」って言いやがんの。

 僕の頭は一瞬「????」となったけど……事情を聞いて納得。
 うらやましかったなあ。そんなこと言ってみたかった。

(酒飲んで書いてますから内容はいい加減です。あまり深く考え
ないでください)

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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