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第7章 祭りの後に起こった諸々(4)

第7章 祭りの後に起こった諸々

§4 ブラウン家のお仕置き

 二人へのお仕置きは先生の書斎で行われた。
 書斎と言っても、ブラウン家の場合は堅苦しい場所ではない。
先生の書斎は、普段ならチビちゃんたちの遊び場にもなっている
いわばオープンスペースで、出入りは自由だった。

 ところが、今日は普段開いているはずの扉が閉っている。
 カレンにいたってはここに扉があることさえ、この時、初めて
知ったのだった。

 先生と三人で中に入ると、またびっくり。
 ヒギンズ先生は家庭教師なので普段でも家でお仕事だが、それ
だけじゃない、シーハン先生、アンカー先生、エッカート先生、
マルセル先生、コールドウェル先生まで、学校の先生方がずらり
とその場に居並んでいた。

 これにはカレンも目を白黒。
 「(学校の方は、大丈夫なのかしら?)」
 余計な心配までしたが、ブラウン先生にしてみたら、逆にその
ことが大事だったのである。

 恐る恐る部屋の中へ入ってきた二人に、コールドウェル先生と
ヒギンズ先生が近づいた。そして、コールドウェル先生がアンの、
ヒギンズ先生がカレンの衣装を解いていく。

 突然、手を触れられたカレンはお父様の視線を気にして部屋の
中を見回すと、先生はすでにソファに腰を下ろしてこちらを見て
いるから、抵抗しようとしたが、同時に、アンが素直にコールド
ウェル先生の指に従っているのを見て、それは諦めるのだった。

 ショーツ一枚。ブラさえ剥ぎ取られた二人に与えられたのは、
白い薄絹のワンピース。それを着て、まずはお父様の処へご挨拶
に行かなければならない。

 二人は、共にお父様のもとへ進み出て、そこに膝まづいたが、
カレンは最初で勝手がわからないから、常にアンの様子を見ては
それを真似たのである。

 「お父様、お仕置きをお願いします。私の心の中の悪魔が追い
出され、清き天使のこころになれますように」

 「大丈夫ですよ。試練を乗り越えれば、必ずよい子に戻れます。
そうなったら、また、一緒に遊びましょうね」

 アンの様子を見て、カレンも真似てみた。

 「お父様、お仕置きを……お願いします。私の………そのう…」
 言葉に詰まると、お父様がそれを救う。
 「私の心の中の悪魔が……」

 お父様の言葉を真似てみる。
 「私の心の中の悪魔が……」

 「追い出され……」
 「追い出され……」

 「清き天使の心に……」
 「清き天使の心に……」

 「なれますように」
 「なれますように」

 「大丈夫ですよ。美しい心は必ず取り戻せます。そうなったら、
また、一緒に遊びましょうね」

 先生の言葉はこの歳の子には幼すぎるかもしれないが、アンに
限らず山荘の子供たちは、いったんお仕置きを宣言されたなら、
どんなに幼い子でもお父様にお仕置きをお願いしなければならず、
その時は必ずお父様から『また、一緒に遊びましょうね』という
言葉が返って来るのだった。

 お父様へのご挨拶を終えたアンは、手順が分かっているから、
先に背の低い幅広のテーブルへと向う。
 後を追って、カレンも着いてきたが……
 「あなたは、ここで見てなさい。アンが終わったら、あなたも
同じことをやってもらうわ」
 アンと一緒にテーブルに乗ろうとしたカレンをヒギンズ先生が
止めたのである。

 だから、まずはアンの様子を見ていたのだが、そこでカレンは
全身に鳥肌がたつような光景を目撃するのだった。

 アンは自ら仰向けになってテーブルに寝そべると、そのあと、
自らは何もしなかった。何一つ行動を起こさなかったし表情さえ
も変えなかったのである。

 「……………………………………………………………………」

 コールドウェル先生によってアンのショーツが脱がされたかと
思うと、彼女の両足は高々と天井を向いて跳ね上げられる。

 当然、彼女の大事な処は外気に触れ、足元からなら恥ずかしい
場所が丸見えとなったが、それに驚いたのはカレンだけ。

 周囲の誰もがそれは当然のこととして受け止めていたし、その
足元へお父様がいらっしゃったこともまた当然のことだったので
ある。

 真剣な表情の先生は、まるでお医者様のようにアンの太股の中
を両方の手でさらに押し開いて観察すると、何かのお薬をそこへ
塗ってから元に戻す。

 アンがその薬が塗られた瞬間僅かに顔を歪めたのを覚えていた
カレンは『いくらか刺激のあるものだろう』ぐらい思っていたが、
自分がそれをやられた時は、たまらず姿勢を崩そうとするから、
周囲の先生たちに身体を押さえこまれてしまったほどだった。
 
 アンの観察を終えた先生は……
 「しばらく見ない間に、ずいぶん大人になりましたね」
 と言ってソファへ返っていったのである。

 その後は、浣腸。

 テーブルの上で四つん這いにされたアンのお尻へカテーテルの
管が通され、点滴用の大きなビーカーからは断続的に500㏄の
石けん水がアンの下腹へと送り込まれる。

 時間をかけてゆっくりと処置されるアン。

 彼女の顔には脂汗が浮き、下腹がごろごろと音を鳴らしている。
石けん水がお尻の穴から入ってくるたびに下腹は波打っているが、
そのことに関心をしめす先生は誰もいなかった。

 10分後、アンのお尻から出ていた細長い尻尾は抜かれる。

 たが、これで許されたわけではない。
 ふたたび仰向けに寝かされ、厳重にオムツを当てられてから、
ソファで待つお父様の処へ向う許可が出たのだった。

 「あっ……あっ……ぁぁぁ」

 突然の腹痛に、膝を突き、腰をかがめて這うようにお父様の元
へ向うアン。

 その、声にならない声はカレンの耳には乳を欲しがる赤ん坊の
ようにも聞こえたのである。

 そんな娘の両手を取って先生は……
 「あなたは、これからも、私の娘であり続けますか?」
 と尋ねる。

 「はい、お父様」
 答えはこうに決まっている。
 でも、それだけでなかった。

 「どんなことも、私の言いつけに従いますか?」
 「はい、お父様」
 脂汗を流してアンは答える。

 「もし、言いつけに背いたらどうします?」
 「どんなお仕置きでも受けます」
 アンが、思わず両方の目をしっかりとつぶる。お腹の中が今は
嵐なのだ。
 しかし、先生がそのことに同情することはなかった。

 「本当に、どんなお仕置きでも受けますか?」
 「本当です」

 「信じられませんね。あなたは前にもそう言って、同じ間違い
をしでかしたでしょう?」
 「今度は……本当です。もう悪いことはしません。……どんな
お仕置きでもうけますから……」
 アンの顔には脂汗だけではなく涙が光っていた。
 下腹を押さえて、もう必死に我慢してるのがわかる。

 でも、先生は冷徹にこう言い放つのだ。
 「どうしました?お腹が痛いのですか?……別にいいんですよ。
ここでお漏らししても……オムツは穿いてるんですから……」

 もちろん、こう言われたからといって、お父様の前で漏らす子
なんていなかった。オムツがお尻から離れてまだ数年しかたって
いないような子でもそれは同じだったのである。
 それを承知で、お父様は責め立てているのだ。

 「では、今度同じ間違いをしでかしたら、こんなお仕置きでは
足りませんよ。もっともっと厳しいお仕置きが待ってますけど、
それでいいんですね」
 「はい、お父様、アンはどんなお仕置きでも喜んで受けます」

 その瞬間、アンは全身に鳥肌をつけたまま両目を閉じて天井を
仰ぐ。
 今まさに、大洪水の一歩手前だったのである。

 「いやですか?ここで済ましてしまうのは?私は、いっこうに
構いませんよ。あなたがお漏らししたのは何度も目撃してますし、
オムツを替えたことだって何度もあるんですから。また、やって
あげますよ」

 お父様の意地悪な問いかけにアンは泣きそうになる。
 「いや、ごめんなさい。もう、だめなんです」

 苦しい息の下でうずくまるアンに先生も折れて……
 「そうですか、どうやら限界ですか。仕方ありませんね。……
行きなさい」
 やっとのことでお許しが出たのだった。

 「はい、ありがとうございます」

 健気にお礼を述べたアンだったが、その後、彼女は機敏に動い
たわけではなかった。
 下腹を押さえ、太股をしっかりと閉じた状態でよろよろと立ち
上がると、内股のまますり足で部屋を出て行ったのである。

 ちなみに、お仕置きを受ける子は、トイレを汚すという理由で
家の中のトイレを使うことが許されていなかった。
 子供達は裏庭の藪の中に身を潜めて、自分の身体の中のものを
吐き出さなければならない。
 もし、他の子が学校に行っていなければ、その姿は当然男の子
たちの目にもとまるわけで、悲劇はさらに増幅されるだろう。
 このため、女の子に対して本格的なお仕置きをする時は学校を
休ませて行うのが普通だったのである。


 アンの次はカレン。

 もちろん、カレンにとってこんな事は初めての事。アンの様子
だって衝撃的だったが、今さら逃げ隠れもできないわけで………
 カレンは果敢にアンのあとを追ったのだった。


 こうして、カレンが藪の中のトイレから戻ってくると、アンは
コーナータイムを過ごしていた。
 部屋の壁の方を向いて膝まづき、自らスカートの裾を捲り上げ
て可愛いお尻をみんなに見せびらかしている。

 この時、彼女はほっとしたに違いない。というのは、スカート
の裾を摘み上げたその手は、どんなにだるくなっても決して下ろ
してはいけなかったから。
 アンの両手はプルプルと振るえ、もう限界だったのである。

 「カレン、おトイレは終わったの?」
 部屋に戻るなりヒギンズ先生が尋ねる。

 「はい」
 そう答えたら次は二度目の浣腸を受けなければならなかった。

 これはお仕置きというのではない。腸の中に残る浣腸液を真水
で洗い流すだけ。
 これが終わって、次はいよいよ今回のお仕置きのメイン、お尻
への鞭打ちとなるのだが、その前に……

 「アン、カレン、二人とも、もう体だけは純粋に子供じゃない
が、今回は子供じみたことをしてお仕置きを受けるわけだから、
お臍の下の飾りは下ろしなさい。お互い、相手の飾りを下ろして
あげて、子供の体になってからお仕置きを受けるんだ」

 「はい、お父様」
 「はい、お父様」

 ブラウン先生のこんな注文にも、二人が逆らえるはずはなく、
アンとカレンはさっき浣腸されたテーブルでお互いの陰毛を綺麗
に剃り落としてから、少し高さのある鞭打ち用のテーブルに身体
を投げ出したのだった。

 「……………………」
 「……………………」

 二人はお父様の前でそれぞれ別のテーブルにうつ伏せになって
お尻を出している。

 処置したのは、やはりコールドウェル先生とヒギンズ先生。

 ワンピースの裾はすでに捲り上げられ、腰の辺りでピン留めさ
れているから落ちる心配はないし、ショーツも穿いてないから、
満月が二つ、お父様の前にあったのである。

 お父様はトォーズと呼ばれる、先が二つに割れた幅広革ベルト
のようなものを手にしている。
 ブラウン家で女の子がお尻に鞭を受ける時は大抵これだったの
である。

 「カレン、あなたはこれからも私をお父様として慕ってくれま
すか?」
 「はい、お父様。これからもお慕いします」

 最初のご挨拶のとき、浣腸のさなか、そしてこんな恥ずかしい
格好でいるときも、ブラウン氏は常にこう尋ねるのだった。

 そして、その返事は即座に求められた。
 もし、一瞬でも返事が遅れるようなら、子供達にはたっぷりと
考える時間が与えられることになる。

 その間、鞭は飛んでこないが、罰も終わらない。

 『私はお父様を心から愛しています。お父様のお言いつけには
すべて従います。従わなければどんな罰でも受けます』

 子供たちはお父様が期待するこの言葉をお仕置きの間何度でも
口にしなければならない。とりわけ、十歳を数年過ぎる頃からは、
ただ棒読みではお父様に認めてもらえなかった。心をこめた真剣
な態度が求められたのである。
 そして、それが認められてはじめて……

 「ピシッ」

 その鞭はお尻に炸裂するのだった。

 「ありがとうございます。お父様」

 カレンはお礼を言う。
 脳天まで電気が走るような厳しい痛みを与えた人にお礼を言う
なんて不自然に感じられるかもしれないが、それがお父様に対す
る子供たちの愛の証だったからさぼることは許されなかったので
ある。

 そして、お父様も最初の一撃のあとは小声で……
 「ありがとう」
 と娘に返すのだった。

 こうして、カレンへの最初の一撃が終わると、ブラウン先生は
お隣の満月へとやってくる。

 ここでも、やることは同じだった。

 「アン、あなたはこれからも私をお父様として慕ってくれます
か?」
 「はい、お父様。これからもお慕いします」

 そして……
 「ピシッ」
 その鞭はお尻に炸裂する。

 「ありがとうございます。お父様」

 そして、最後に……
 「ありがとう。私の愛をようく噛み締めて次を待っていなさい」

 「はい、お父様」

 ブラウン先生はアンの声に送られて、またカレンの満月へ戻る。
 そこには、先ほどつけた赤みがまだ完全には消えきらずに残っ
ていた。

 「カレン、これからは私の言いつけに何でも従いますか?」
 「はい、お父様、これからはどんなお言いつけにも従います」

 「ピシッ」

 「ありがとうございます。お父様」

 「ありがとう。カレン、君は優しい子だ。私の愛をしっかりと
噛み締めて次を待っていなさい」

 と、まあこんな調子で、二人への鞭打ちは続いていくのである。

 「お父様をお慕いします」
 「これからはどんなお言いつけにも従います」
 「お言いつけに背いたらどんな罰でも受けます」

 だいたいこの三つ誓いをワンサイクルとして……三セットか、
四セット。場合によっては、六セット、七セットと増えることも
あった。

 この時は、五セット。計十五回、二人はお尻を叩かれた。

 許されたときは、二人ともお尻りは真っ赤、僅かに血が滲んで
いる。泣きたいと思ったわけではなかったが、終わった時は自然
に涙がこぼれていた。


 役目を終えたブラウン先生は、一足早くソファに腰を下ろして
いたが、そこへ二人はお礼のご挨拶にやってくる。

 「今日は、お仕置きありがとうございました。必ず、いい子に
なります」
 こう言って女の子たちは挨拶するわけだが、ここでもまた……

 「カレン、アン、これからもあなたたちは私を慕い続けてくれ
ますか?」
 「はい、お父様をお慕いします」
 「はい、お父様をお慕いします」

 「カレン、アン、これからは私のどんな言いつけも守りますか?」
 「はい、これからはどんなお言いつけにも従います」
 「はい、これからはどんなお言いつけにも従います」

 「カレン、アン、もし、言いつけに背いたらどんな罰でも受け
ますか?」
 「はい、お言いつけに背いたらどんな罰でも受けます」
 「はい、お言いつけに背いたらどんな罰でも受けます」

 二人は今まで散々言わされてきたことをここでも繰り返さなけ
けばならない。もちろん……
 『もう、いいでしょう。散々言ってきたじゃないですか!』
 とは言えなかった。

 「よろしい、二人とも良い子に戻りましたね。これからも私が
あなたたちのお父さんですよ。よろしいですね」

 「はい、お父様」
 「はい、お父様」

 こうして、痛くて、恥ずかしい罰は終了したのだが、とりわけ
カレンにとっては、このあとまだ、ちょっぴり辛いお仕置きが待
っていたのである。

 「では、お風呂にはいりましょうか」

 二人は、お仕置きも終わったことだし、それぞれ部屋に戻って、
真っ赤に熟れた自分のお尻を思い思いにお手入れしたいところだ
ろうが、ブラウン家ではそれはできなかった。

 お仕置きを受けた子供たちはお父様からお風呂に入れてもらう
のが習慣だったからだ。

 この時、ブラウン先生は……
 『自分の預かった子供の身体を知っておくのは親の役目』
 とばかり、二人の服を自ら服をぬがせ、子供たちの体を隅から
隅まで観察する。
 親子でお風呂に入ることも、年齢に関係なく特別なことではな
かったのである。

 もちろん、カレンはこの時、断りたかった。
 でも、今の今、お仕置きされた身、断りにくかったのである。

 アンと一緒に自分の身体がお父様によって調べられる。
 全裸にされ、恥ずかしい処も全部見られ、触られたりもする。
 でも、それは問題ではなかったのである。

 問題はお風呂に入ってから……

 「…………」

 アンのお尻を優しく撫でているブラウン先生を見ながら……
カレンは気が遠くなっていく。

 「おい、カレン、どうした!」
 先生の声が微かに聞こえるが、どうしようもない。

 『湯あたり?』
 いや、そうではない。

 幼い頃からブラウン先生と一緒にお風呂に入っていたアンとは
違い、カレンは、これまで一度も成人男性の生殖器というものを
見たことがなかったのである。

 『あんな不気味なものが人間に生えているなんて……』

 もちろん、子どものものは数回見たことがあったが、あんなに
立派なものを見たのは今回が初めて……
 卒倒するには十分な理由があったのだった。

********************(4)***

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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