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11/10 変な特技

11/10 変な特技

 昨日の話の続きになるかもしれないけど…人間『念ずれば通ず』
ということなのか、お仕置き大好きな変態少年には、他の人には
まずないだろう特技があった。

 町を歩いていて、見知らぬ少年少女とすれ違った瞬間、『この
子は、今日、親からお仕置きを受けそうだ』という匂いを感じる
のである。

 それって、どこがどう……という説明を紙ではしにくいのだが、
感覚的に、『この子の親は厳しい』『この子は親を恐れている』
『今日、家に帰ったら、お仕置きされそうだ』という判断が瞬時
に頭をよぎるのだ。

 もちろん、たんに『泣いている』『暗い顔をして歩いている』
なんて単純なことで判断しているのでない。物思いに沈む顔が、
親との関わりの場合は独特なのが、経験則上わかるからで、だい
たい、そんな子の三人に一人は家までつけていくと、親の怒鳴り
声が聞こえたり、お仕置きされてあげる子供の悲鳴が外まで轟い
たりする。

 その確率はだいたい三分の一。
 デジタル世代の人たちからすると、『何だ、100%じゃない
じゃないか』って思うかもしれないけど、多くの場合、人は白か
黒かだけを判断材料にして行動している訳じゃないんだ。
 おじさんのようなアナログ世代は特にそうだ。

 こんな特技は自慢にならないけど、僕の三分の一は他の人では
絶対にマネのできない高確率だと思っている。

 そりもこれも、好きなればこそ。
 好きな人というのは、それが嫌いな人や興味のない人なら見逃
してしまうような些細な事までも逐一覚えている。そして、その
積み重なった膨大な資料をもとに自分なりの法則性をあみ出して
判断材料にしているんだ。

 ただ、こうしたものの多くは、科学的な検証がなされていない
から、その分野の教科書にも載っていないし、その人だって他人
に訊かれれば「勘ですよ」と答えるたぐいのものなのだ。しかし、
ここでいう勘は決して『いい加減』という意味ではないのである。

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コメント

[C9] No title

こんばんは。さながら万引きGメンならぬ、お仕置きGメンですね。
普通は素通りしてしまう、子供の機微を読み取ってらっしゃるのでしょうね。

ちょっとした技術から人付き合い、風の匂いや体の調子で一雨くるぞと察知する人。
体感的・経験則ではこうなのだけど、いざ言葉にしろ・数字にしろと言われると、
上手い言いかたのできないものって、まだまだ、たくさんあるように思います。
生き物が持っている感度って凄いな、と。

脳がパンクしないように無意識に情報を選別している、という説もあるようですが、
世の中、分かる人にしか分からない、私には受け取れない、
無限に近い情報で溢れていると思う、しおごはんです。

ところで、最近でもお仕置きを受けそうな子は歩いているのでしょうか?
建前では体罰なんて…と言いつつ、適度にバシバシやっていそうなのですけれど。
少し気になります。
  • 2015-11-11 01:03
  • しおごはん
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  • 編集

[C10] 『しおごはん』さんコメントありがとうございます

> こんばんは。さながら万引きGメンならぬ、お仕置きGメンですね。
> 普通は素通りしてしまう、子供の機微を読み取ってらっしゃるのでしょうね。
>
> ちょっとした技術から人付き合い、風の匂いや体の調子で一雨くるぞと察知する人。
> 体感的・経験則ではこうなのだけど、いざ言葉にしろ・数字にしろと言われると、
> 上手い言いかたのできないものって、まだまだ、たくさんあるように思います。
> 生き物が持っている感度って凄いな、と。
>
> 脳がパンクしないように無意識に情報を選別している、という説もあるようですが、
> 世の中、分かる人にしか分からない、私には受け取れない、
> 無限に近い情報で溢れていると思う、しおごはんです。
>
> ところで、最近でもお仕置きを受けそうな子は歩いているのでしょうか?
> 建前では体罰なんて…と言いつつ、適度にバシバシやっていそうなのですけれど。
> 少し気になります。

******************************

11/12 『しおごはん』さんありがとうございます(返信)

 自分で書いておいてこんなこと言うのも変なんですが、まさか
この項目にコメントなんかいただけると思わなかったので、あら
ためてコメントをいただいて、ちょっぴり恥ずかしい気分です。

 まず最初に、お断りなんですが、今はそんな馬鹿なことはして
いません。
 いい歳して、今さら新聞記事にでもなったら大変ですから。
 そんな子が気になって着いて行ったなんていうのはうん十年前
の学生の頃までです。

 ただ、今でも数は少なくなりましたがアンテナに引っかかる子
というのはいますよ。(ただ、今は検証していませんから、感度
の方は落ちてるかもしれませんが……)

 いずれにしても、そういう子は友だちに虐められたという場合
と違って、同じ鬱屈した表情でも、表情のどこかに微かにですが、
甘えの表情がみてとれますから、それが私の大きな判断材料なん
です。
 これがなくなっていたら、親子関係が破壊されての事でしょう
から、お仕置きに名を借りて虐待されているのかもしれませんね。

 私の生まれ育った処は東京の山の手みたいな上品な町ではなか
ったですし、その時代というのも関係あるかもしれませんけど、
親が子供を叱る時、ヒートアップする人が多くて、外からだって
その怒鳴り声が立派に聞こえることが多かったんですよ。

 だから……
 「わあ、やっぱりそうだ」
 なんてね、変な納得をして帰ってました。

 もちろん、当時でも、その子にあとでコンタクトを取るとか、
何度もその子の家の回りをうろつくなんていう、ストーカー行為
まではしませんでしたよ。(弁解がましいですが……)

 ただ、数回だけ、親がその子をお仕置きしてる様子が外にいる
僕の耳にも実況中継されたことがあって……目にはみえないけど、
ひどく興奮してしまった事がありました。

 それって、当然ですが、今では小説のネタになっていますから、
その程度の役得はあったわけです。

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  • 2015-11-12 19:06
  • tutomukurakawa
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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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