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3/16 サマースクール(午前中~4~)

3/16 サマースクール(午前中~4~)

 「さてと……愛子さん、覚悟はできたかしら?」

 春山先生は中2の少女に寄り添って語りかけます。
 すると、その子は静かに頷いたのですが、オカッパ頭に隠れて
いた顔が持ち上がると、その瞳がすでに涙で濡れていました。

 自分で蒔いた種ですからそれは仕方のないことなんでしょうが、
私たちも立場は同じ生徒の身ですから、その悲しげな顔には同情
を禁じえませんでした。

 「じゃあ、いらっしゃい。まずは罪の清算をしてしまわないと。
……お勉強はそれからよ」

 春山先生は愛子ちゃんの手を取ります。

 少女の手は大きな顔の割りに細く、体つきも華奢な感じを受け
ます。椅子に座っていた時はさほど感じなかったのですが、立ち
上がってみると、その身体は実際の年齢より一つ二つ幼く感じら
れました。

 そんな彼女の両肩を抱いて春山先生が向った先は、長い廊下の
先にある重い扉の部屋。もちろん、扉が重いのは中の悲鳴が外に
漏れないためなんですが……

 「あなたたちもお手伝いしてくださるんでしょう」
 それまで愛子ちゃんに付き添っていたシスターに尋ねられ……

 「あっ、はい」
 ドキンとして小さい声で答えます。

 私もオマルも何一つこの件に関わっていませんが、私たちも、
何だか愛子ちゃんと一緒にお仕置きされに行く気分になっていま
した。

***************************

 重い扉が開かれて5人が中に入ると、大きな衝立から別の先生
が顔をだします。さらに衝立の裏へ回ると、見慣れぬシスターの
姿も……

 世間では学校の先生というのはとても忙しい仕事と聞きますが、
幸いな事に、ここでは大勢のシスターが献身的に働いてくれます
から人手には不自由していませんでした。

 「木村愛子さんね。お待ちしてたわ。では、さっそくだけど、
これに着替えてね」

 愛子ちゃんはここを管理する森野先生に、綺麗に畳まれた服を
一式手渡されます。

 「あっ、はい」
 呆然としてそれを受け取る愛子ちゃんでしたが……さっそく、
春山先生がやって来て着替えを手伝ってくれます。

 「あなたたちも、この子の着替え手伝って」

 私達にも声がかかり、さらに人手が増しますから、愛子ちゃん
はハッと我に返ったみたいでしたが、時すでに遅しでした。

 「自分でやります」
 小さな声は聞こえたものの、大勢のアシスタントに無視されて、
まるで着せ替え人形かマネキンのように着ていた服をすべて剥ぎ
取られ……愛子ちゃんはショーツ一枚の姿に……

 そして、そこから、再び与えられた服を身につけ始めます。

 『えっ、これって……』

 出来上がった姿は私達の学園では珍しくもない小学部の通学服。
 今は中2になった愛子ちゃんも、数年前まではこの制服を着て
いたことでしょう。

 でも、これ、森野先生がうっかりミスではありません。
 先生方がわざと愛子ちゃんに小学生の服を着せたのでした。

 「………………」

 何となく居心地が悪そうな愛子ちゃんに向って春山先生は理由
を説明してくださいました。

 「あら、不思議かしら?中学生が小学生の服を着るの……それ
は、『あなたには、まだ中学生としての資格を与えられない』と
いうことなの。あなただってうちの小学部へ通ったから知ってる
でしょう。そこではどんなお仕置きがあったかしら?……思い出
してごらんなさい」

 「………………」
 こう言われて愛子ちゃんの顔が赤らんだり青ざめたりします。

 それは小学校時代のお仕置きがいかにハレンチで厳しかったか
を物語っていました。

 うちは、一応世間からはお嬢様学校だなんて呼ばれていますが、
学校生活の内実は、世間のイメージするものとは程遠くて、優雅
さや上品さとはまったく無縁のハレンチ学園なのです。
 上級生や先生といった目上の人たちが繰り出す残酷極まりない
お仕置きが校内を跋扈し、それによって規律が保たれていました。

 とりわけ小学部は厳しくて、『鉄は熱いうちに打て』とばかり
に幼児ポルノ張りの折檻が日常的もごく自然に行われていました
から、愛子ちゃんじゃなくても、あの時代のお仕置きをもう一度
受けたいだなんて思う人はまずいないと思います。

 そのハレンチで厳しいお仕置きを中2になった今になってまた
やらされるだなんて、そりゃあ、心中穏やかな訳がありませんで
した。

 「どうしたの、青い顔して……怖いのかしら?」

 「………………」
 春山先生の言葉に愛子ちゃんは意外にも素直に頷きます。

 「仕方がないわね。私としても何とかしてあげたいけど、これ
ばかりはどうにもならないわ。あなたには、この先、試練を受け
て立ち直るしか、道は残ってないのよ。残酷なようだけど、ここ
まで来たら諦めが肝心だわね」

 「………………」
 愛子ちゃんの悲しそうな顔を見て春山先生は少女の頭をご自分
の懐にいれます。そして、こう励ますのでした。

 「あなたはまだ若いからそこまで理解できないでしょうけど、
女の子にとって、諦めるってことは、決して終わりじゃないの。
だって女の子が諦めようとしているのは、たいていが自分の『我』
『エゴ』なんですもの」

 「えっ?」

 「罰を受ければ罪を浄化できるなんて大人の世界にはないわ。
こんなに楽な浄化は子ども時代だけの特権だもの。……あなたは
『お仕置きを受ける自分はなんて不幸なんだろう』って思ってる
でしょうけど、大人になって責任ある地位に就くようになると、
子供時代のお仕置きって、母の懐に抱かれていたのと同じくらい
懐かしい思い出になるわ」

 春山先生は、愛子ちゃんの頭を懐から離すと、その肩を優しく
抱いて、広間に並んだ五つのドアのうち、一番右の扉、『浄化』
と書かれたドアへと入って行くのでした。

***************************

 私とオマルも恐る恐る愛子ちゃんと春山先生のあとに続きます。
 すると、ドアを開けた瞬間、強い光が私たちの顔をたたきつけ、
そこが明るい部屋だと分かりました。

 強い光は人工の光ではありません。南側に大きな窓を持つその
部屋に差し込む太陽の光でした。
 しかも、この部屋、床と言わず壁と言わず薄いブルーのタイル
で覆われていますからなおのこと室内が明るく感じられます。

 私とオマルは、まるで銭湯のお風呂場にでも迷い込んだような
広く明るい場所ではしゃいでいましたが、愛子ちゃんはその間に
も黒いレザー張りの処置用ベッドに寝かされてしまいます。

 「あなたは、今はもう中学生だけど、あなたのやったハレンチ
な行いを考えると、中学生としてお仕置きすることはできないの。
ここでのあなたは小学生。あくまで小学生としてお仕置きします。
いいですね」

 「はい、先生」
 春山先生の厳とした態度に、愛子ちゃんは小さな声で頷きます。
とにかく、桃園の生徒だったらそうするしかありません。そう、
諦めるしかありませんでした。

 話が決まると、さっきまで愛子ちゃんを説得していたシスター
によって、短めのスカートの裾が捲り上げられ、ショーツがずり
下ろされます。

 そこにはビーナスの丘に軟らかな陰毛がうっすらと生え始めて
いました。

 しかし、春山先生はそのうぶ毛のような陰毛を指で触れながら
……
 「こうした飾りは、まだ小学生のあなたには早いわね。綺麗に
してしまいましょう」
 と、シスターに指示します。


すると、それからあっという間でした。
 シスターが髭剃り用のT字剃刀で、わけなくツルツルに仕上げ
てしまいます。

 「まあ、綺麗になったわ。やはり小学生はここがツルツルじゃ
なきゃ。ここに飾りがあってはいけないわね」
 春山先生は綺麗になったビーナスの丘を愛おしく撫でまわしま
すが……愛子ちゃんはそれにはつとめて無表情を装っていました。


 「それでは、まず身体の外側から洗いましょうか。愛子ちゃん
あの盥の中に身体を洗いましょう」
 春山先生がこうおっしゃいますから、愛子ちゃんは素直にそれ
に従おうとしてベッドから起き上がったのですが……

 「愛子さん。ちょっと待って……何か忘れてないかしら?」

 「…………」

 「分からない?他人から何かしてもらった時はね、お礼の言葉
を述べるものなのよ。そんな事、あなた小学校で習わなかった?」

 「えっ……」
 突然のことに戸惑う愛子ちゃん。

 「女の子の世界では、お勉強ができる事より、お作法や礼儀、
ご挨拶といったことが大事なのよ」

 「ごめんなさい。…………えっと、…………えっと、…………」

 最初、愛子ちゃんは今の事をどう表現していいのか分からない
みたいで取り乱してしまいます。
 ……とりあえず……

 「私のお股の毛を剃っていただきありがとうございました」
 こう言うのが精一杯でした。

 男性にはわかっていただけないかもしれませんが、年頃の女の
子にとっては、こんな事を口にすること自体、とても恥ずかしい
事だったのです。

 おまけに……
 「お礼のご挨拶をさぼった罰を与えます」

 春山先生の一言で、愛子ちゃんの顔色が一層青ざめます。
 春山先生の手にはすでにトォーズが握られていました。

 「…そこのテーブルに両手を着きなさい」

 突き出された可愛いお尻が、ここにいる誰からもようく見える
ように、シスターはスカートを背中にまで捲り上げ、ショーツも
足首まで下ろしてしまいます。

 鞭のお仕置きをいただく時、中学生ならショーツを穿くことが
許されますが、小学生時代は裸のお尻が原則だったのです。

 もちろん小学生だってお知り丸出しはそりゃあ恥ずかしいです
けど、その時代は、『それは先生にされることだから仕方がない』
と諦めていました。

 でも、愛ちゃんはこの時中学生。心も体も色んなところで大人
へと変化してきています。恥ずかしさだって小学生時代とは比べ
ものになりません。
 ですが、春山先生が妥協してくださらない以上、仕方がありま
せんでした。

 「ピシッ」「ピシッ」「ピシッ」「ピシッ」「ピシッ」「ピシッ」

 立て続けにトォーズの鞭が六回。
 愛子ちゃんの顔は歪み、思わず下唇を噛んで耐えます。

 『先生の演技かな?』
 私の脳裏に意地悪な想像が頭をよぎりました。

 というのは、桃園の鞭の中には『花鞭』と呼ばれて、形だけの
鞭打ちもあるからなのです。けれど見る見るうちに愛子ちゃんの
お尻が真っ赤に変わっていきます。ですから、これは本当に痛か
ったみたいでした。

 『やっぱり、最初が肝心だものね。先生だって最初から優しく
したんじゃ、なめられちゃうわよね』
 私は勝手なもので、頭の中で変な納得をしてしまいます。

 私の場合、そんな事されたら死んじゃうって思えるほどの罰を
言い渡されたことが何度かありましたが、でも、そのつど、途中
からは許してもらっていたのです。

 桃園のお仕置きって、先生の匙加減一つでどうにでも緩くする
ことができますから、それを期待したのでした。

 「愛子さん、これからは小さな粗相もすべて鞭で償ってもらい
ますから、気を引き締めてお仕置きを受けなさい。いいですね」

 「はい、先生。お仕置きの鞭、ありがとうございました」
 両手をゆっくりととテーブルから離した愛子ちゃんは向き直っ
て春山先生にお礼の言葉を述べます。

 「よろしい、その調子よ。それでこそ桃園の生徒だわ……さあ、
次は盥で身体の外側を綺麗にしましょう」

 春山先生の言葉にシスターが待ってましたとばかり愛子ちゃん
の服を脱がせ始めます。
 愛子ちゃんはすでに先生やシスターの言いなり、お人形でした。

 お湯をはった盥の中に裸で立たされた愛子ちゃんは、さすがに
恥ずかしそうに前を隠して中腰になりますが、でも、そんな女の
子らしいポーズもそう長くは続ける事ができませんでした。

 シスターが盥の前へとやってくると……
 愛子ちゃんは、さっそく気をつけの姿勢を取らされます。

 要するに彼女、ここで沐浴するわけです。ですが、これって、
盥の住人にとっては決して楽な役回りではありませんでした。
 というのも、この沐浴、自分で身体を洗うことは許されていま
せんでした。

 ビーナス丘を綺麗にしてもらった時と同様、愛子ちゃんは大人
になされるまま身を任せなければなりません。その盥の中で必死
に立っていなければなりませんでした。

 知らない人は『だって体を洗ってもらうだけなんだろう』って
簡単に考えてしまうかもしれませんが、実はこれ、体の隅々まで
硬いスポンジでゴシゴシとやられますからね、とっても痛いのです。

 ましてや、それがお股の中にでも入ろうものなら、悲鳴を上げ
ないでいるのが精一杯だったのです。誰だって腰を引いてしまい
ますが、でも、それさえも……

 「ほら、腰を引かないの。せっかくあなたの穢れた身体を浄化
しているのに、少しはじっとしてなさい。また、鞭でしゃきっと
してもらいたいの」
 なんて、大人たちから叱られることになるのでした。


 シスターたちによって身体の隅々まで綺麗に磨き上げられる頃
には、愛子ちゃんの身体は全身真っ赤かになっていました。


 「さてと……これで身体の外側は綺麗になったけど……問題は
身体の中。……こちらも綺麗にしなければ意味がないわね」

 春山先生は、直接『浣腸』という言葉を使いませんでしたが、
この場合、それ以外のことがなされる事なんてありませんから、
桃園の生徒なら『身体の中を洗う』って聞かされただけで覚悟を
決めることになります。

 ごく普通に学んでる子でも一学期に一回位は先生方に呼ばれて
身体の中を洗ってもらうのが通例ですから、桃園学園のバッジを
付けている限り『浣腸』それ自体はそんなに驚くことではありま
せんが、ただ、問題はそのやり方でした。

 最も穏当な方法は、保健室で石鹸浣腸を保健の先生にしていた
だくケース。これですと身体も楽ですし、オマルが与えられます。
恥ずかしい姿を見られるのも、保健の先生だけですみますから、
あまり問題はありませんでした。

 ところが、先生のご機嫌を損ねてしまうと……

 放課後、クラスメイトの見ている前で、赤ちゃんのオムツ替え
ポーズを取らされ、お薬をガラス製の浣腸器でお尻の穴から入れ
られ、散々我慢させられたあげく、最後はオムツにたれ流し……
 なんて、悲惨な事になりかねません。

 私も小学生の頃、オイタが過ぎて一度だけこの屈辱を味わいま
したが、お尻の穴を見られたことやウンチを見られたこともそう
ですが、私のオムツを取り替えるように命じられたクラスメイト
が、さも嫌そうにしているのを見るのが辛くてそれが一番傷つき
ました。

 もちろん、こんなケース、そう多くはありませんが、それでも
小中高に限らず毎学期必ず一人や二人はこうしたことの犠牲者が
出るのも確かでした。

 愛ちゃんは再び小学生時代の制服を着せられると、さっきお臍
の下を剃り上げてもらったあの黒革張りの処置用ベッドに再び横
たわるように命じられます。

 愛ちゃんはおとなしくしたがっていましたから、そこは問題が
ないようにみえたのですが……

 シスターによって、再びスカートが捲り上げられ、ショーツが
引き下ろされて愛子ちゃんの足首をすり抜けたその瞬間でした。
 春山先生の声がします。

 「あら、……それ見せてちょうだい」

 先生は、今しがた脱がされたばかりのショーツをシスターから
受け取ると、その肌触りを検査します。

 「愛子さん、これシルクよね」

 愛子ちゃんは、思わず『しまった』という顔になりましたが、
手遅れでした。

 桃園の生徒は年齢に関わらず身につける下着はすべて綿でなけ
ればなりません。発表会のような特別な場所での衣装以外、絹の
下着を身につけることは禁じられていたのです。
 学生は華美に流れてはいけないという創立者の教えからでした。

 私だって女の子ですから愛子ちゃんの気持ちはわかりますが、
これについては同情できませんでした。

 私の心の中は……
 『あ~ら、ら、あたし、知~らない』
 だったのです。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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