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4/15 子守っ子、敬子の性春 ~4~

4/15 子守っ子、敬子の性春 ~4~

*)幼い男の子がオチンチンにお灸をすえられる話
なんですが、過激な内容はありません。


 お母さんから厳しいお仕置きを受けたあと、美咲ちゃんは私を
無視できなくなりました。何しろ私は怖いお母さんのお墨付きを
もらっていますから、あからさまに嫌々をするわけにはいきませ
ん。そんなことをしたら、今度はどんな目に合わされるかわかり
ませんから……

 仕方なく、私と一緒にお勉強します。

 最初の頃は自分でやらなければならない宿題を私に押し付けて
くる程度でしたが……それで信用を得ると、今度は、分からない
ことを尋ねるようになります。

 お母さんからのお仕置きで二人の関係が劇的に変わったという
わけではありませんが、それでも、美咲ちゃんは次第次第に私を
頼るようになっていきます。

 私の利用価値がわかってきたということかもしれません。

 宿題を見てもらい、学校で分からないことがあると私に尋ねる
ようになって、何だか私も家庭教師らしくなってきました。

 時には、「何よ、昔は子守のくせに!」なんて癇癪を起こす事
だってありましたが、私は気にしませんでした。

 そんな時は……
 「そんなこと、私はかまわないけど…お義母様の耳に入ったら、
また大変よ」

 こう言うと、とたんに大人しくなりました。
 きっと、あの日の思い出が蘇って怖かったんだと思います。

 お灸は子供にとっては極刑に近いお仕置きですから、一度やる
としばらくは……
 「そんなことしてると、またお灸だよ」
 という脅し文句だけで十分効果があります。

 実際、お義母様は、お嬢様風をふかせる美咲ちゃんに業を煮や
して、お線香に火をつけるところまでは何度かなさいましたが、
そのつど美咲ちゃんはお母さんに『ごめんなさい』をして許して
もらっていました。

 そして脅しだけのお仕置きが終わると、お母さんは美咲ちゃん
の身体を抱いてあやします。
 こうしてしばらく抱かれてから勉強机に戻された美咲ちゃんは、
何だか安心するのでしょうか、前にも増して一生懸命勉強するよ
うになるのでした。

 そんなこんなを繰り返しながら、美咲ちゃんは次第に私の存在
を認めるようになります。最初は冗談のつもりだったのでしょう
が、いつしか私のことをごく自然に「お姉ちゃん」と呼ぶように
なっていました。

 とはいえ私自身もまだ学んでる身の子供ですから、三田村先生
のように指導したからといって美咲ちゃんの成績が目立って上昇
するというものでもありません。ただ、お義母様は私の家庭教師
ぶりには満足されているみたいで、私が美咲ちゃんの成績が上が
らないことを恐縮すると……

 「いいのよ、学校の成績なんてまだ上がらなくても……今は、
勉強する習慣をつけさすことが大切だから……それに、あなたと
いう女の子が家の中にいるおかげで、あの子も少しずつ『女の子』
ってどんなものか分かってきたみたいで、私は嬉しいわ」

 「そういえば、近頃、少し大人しくなったみたいな気が……」

 「あなたもそう思うでしょう。私もよ……それがこちらの狙い
なの……あの子が生まれた頃は、商売が忙しくて、私も下のチビ
たちのようにあの子の面倒をみることができれなかったの。……
おかげで、気がついたら我が家に山猿が一匹迷い込んでたわ」

 お義母様は自嘲気味に笑います。でも、確かにそうでした。
 美咲ちゃんは男勝りのお転婆さんですが、下の男の子たちは、
お義母様が『心血を注いで育てた』なんて誇らしげにおっしゃる
ほどでしたから、ご近所から羨ましがられることはあっても後ろ
指を差される事はありませんでした。

 兄の高志君は、学者肌でしっかり者。弟の明雄君は、芸術家肌
で甘えん坊。二卵性ですからお互い顔も性格も違います。特に、
明雄君は端整な顔立ちもあって誰からも可愛がられていました。

 そんな弟たちに、美咲ちゃんは嫉妬やコンプレックスを抱いて
いたのかもしれません。それがお転婆にさらに拍車を掛けていた
のでしょう。

 そこへ、女の子の先輩(私程度のものですが)が現れたことで、
『ああ、こんなふうに生きていけばいいんだ』というお手本が手
に入ったのかもしれません。

 そんなお手本(?)に磨きをかけるためでしょう、お義母様は私
に美咲ちゃんと同じ日舞とピアノを習うように命じます。

 もちろん、そんなこと言われても……
 「もう、そんなに何でもできません」
 だったんですが……とうとうこれも断れませんでした。

 そもそも私、今でも子守ですからね、美咲ちゃんの家庭教師や
自分の勉強の他にも、下のチビちゃんたちをお風呂に入れたり、
食事させたり、着替えさせたり、子供部屋を片付けたり、なんて
いう子守本来の仕事があるんです。

 だから、学校の部活だってできないっていうのに、それでいて
この上習い事までできるわけがありません。
 ですから、断ってるのにお義母様は人使いが荒いと思いました。


 一年後……
 日常が分単位のスケジュールのなか、でも、気がつくとそれも
何とかこなせるようになっていました。そして何より驚いたのは
何時の間にか美咲ちゃんが女の子らしくなっていたことでした。
 忙しくしている私を身近に見ていて何か感じるところがあるの
かもしれません。

 お義母様に言われなくても家の仕事を手伝うようになりました
し、自分の下着は自分で洗いますし、私のことだって何のためら
いもなく素直に「お姉ちゃん」と呼ぶようになっていました。

 「あなたに感化されたのね。私の判断、間違ってなかったみた
いね」
 お義母様の誇らしげな顔を覚えています。

 でも、そうなると私は『御用済み』ということでしょうか。
 来年の三月にはいよいよ私も中学も卒業してしまいますから…

 すると、お義母様はここでも……
 「何言ってるの。今どき中卒じゃ将来困ることになるわよ。私
の処が嫌になったのなら仕方がないけど、そうじゃなかったら、
ずっとここにいなさい。県立の学費くらい出してあげるわ」

 ここでもあっさり私の将来が決まったのでした。


 さて、ここまでお話してくると、角田のお義母様って、何だか
女の子にばっかり厳しいように思われるかもしれませんが、そん
なことはありませんでした。

 たしかに、下の男の子は跡継ぎですから、そりゃあ大事に育て
られていました。まるで着せ替え人形のように、その場その場で
とっかえひっかえ着る服は、普段着にいたるまですべてオーダー
メイドですし、勉強部屋はお父さんと同じ重厚感のある机や本棚
がデンと並んで、オモチャ箱がなければとても子供部屋には見え
ません。
 その箱の中のオモチャもドイツ製ありアメリカ製ありで、まず
ご近所の子供たちが持っていそうにないものが沢山ありました。

 物だけじゃありません。お母さんは忙しい時間を割いて二人の
ためにありとあらゆる子供向けの本を読み聞かせていましたから、
この二人、とっても物知りだったのです。

 ただ、だからといって、何でも彼でも甘やかしていたという訳
ではありませんでした。

 二人の身にも雷は落ちます。つまり、厳しいお仕置きだって、
当然たくさんありました。
 ただ、そのお仕置き風景が、美咲ちゃんの時とはだいぶ違って
いたのでした。

 ある日、二人はおぼえたての自転車を乗り回して公園で遊んで
いました。当時はまだ物のない時代で、子供用自転車といっても
小学生を対象とした物しかありません。その下はいきなり三輪車。
その中間がありませんでした。
 四歳、五歳用の二輪自転車というものがまだなかったのです。

 そこで二人はお父さんから一番小さなサイズの自転車を買って
もらい、サドルを外してそこに座布団を敷いて練習していました。

 何とか漕いで走らすまでにはなったのですが、いかんせん足が
地面はおろか、一番下に下りたペダルにまでも着きませんから、
その段階ではまだ自分で自転車を止めることができませんでした。
 もし自転車を止めると転んでしまうから……

 危なっかしい二人は、自転車をお父さんと一緒に公園の中だけ
で乗るお約束をしたのでした。

 ところが、お父さんの身体がいつもあいているとは限りません。
私もお義母様から命じられたお勉強が忙しくなって、それまでの
ように四六時中二人に張り付いてるわけにはいきませんでした。

 そこである日、二人は自分たちだけで自転車を押して公園まで
やってきます。
 最初はおとなしく公園の中だけで遊んでいたので問題なかった
のですが、だいぶ自転車に慣れてきましたから、自信がついたの
でしょう、外の道を走ってみたくなったのでした。

 ところが、二人は自分たちだけでは自転車を止められない現実
をすっかり忘れていたのです。

 結果……

 「ガラガラガッシャン!!!」

 続けて……
 「ガラガラガッシャン!!!」

 お兄ちゃんが最初でした。続けて弟も、ガラス屋さんの店先に
突っ込みます。
 おかげでお店の商品が三つ四つ割れたみたいです。

 「あらあら、大丈夫?」
 さっそくお店のおばさんが出てきました。

 「ごめんなさい」
 高志君が言えば明雄君も……
 「ごめんなさい」

 この二人、双子ですから同じ日に生まれて立場は同じはずなの
ですが、高志君は日頃からお兄ちゃん風を吹かせていて、何かと
弟をかばいたがりますし、明雄君も明雄君で何かにつけて『お兄
ちゃん』『お兄ちゃん』って、金魚のウンチみたいに高志君の後
を着いてまわっていましたから、傍目には歳が離れた兄弟のよう
に思われていました。

 「二人とも怪我はなかった?」
 「ここはガラスが沢山あるからね、どこか切らなかったかい?」
 「さわっちゃだめだよ」
 おばさんは二人の怪我だけを心配してあちこち二人の体を調べ、
二人の身体と自転車についたガラス片も払い除けてくれました。

 もちろん怒った様子など微塵もありません。

 ですから、二人とも……
 「大丈夫だった」
 「ぼくも……」
 そう言って笑顔で答えます。

 すると……
 「お前たち、まだ危ないからここからは押して帰りなさい」
 途中から参加したおじさんが二人の自転車をお店の前へ出して
くれて、帰りしなそう言うので、二人は自分の自転車を押して家
へと帰ってきました。

 二人にしてみたら、ただそれだけのこと。一日の中で起こった
ささやかなエポックだったのです。
 ですから、それは親にどうしても話さなければならない事では
ないように思えたのでした。

 ところが、翌日、例のおばさんがお母さんに昨日の事を話して
しまいましたから門田の家は大変です。
 大人の世界は子どもの世界のようにはいかないのでした。

 さっそく、お父さんお母さんが揃って菓子折りをもって硝子屋
さんに謝りに行きます。
 幸い高価なものは壊れていませんでしたが、当然、お母さんの
怒りは二人の息子へも向くことになります。

 「あなたたち、昨日はどこで遊んでたの?」

 お母さんが正座して……その目の前で二人のチビちゃんたちも
正座しています。私もお手伝いで呼ばれていましたが、お母さん
の顔が厳しいですからね、もうそれだけで二人は神妙にしていま
した。

 「あなたたち、昨日は公園で遊ぶって言うから自転車で行く事
を許したのよ。『公園の中だけで自転車に乗ります。道路には出
ません』って、そういうお約束だったわよね」

 「……(ヤバイ)……」
 「……(ヤバイ)……」
 二人の顔から血の気がひきます。
 でも、もう手遅れでした。

 「あなたたち、二人してガラス屋さんのお店に自転車で突っ込
んだでしょう。……どうしてそうなるの?公園で乗ってた自転車
がいきなりガラス屋さんまで飛んでいったのかしら?」

 「………………」
 「………………」

 「二人とも黙ってたら分からないわ。どうなの、道路で乗って
たんでしょう!!」

 「はい」
 「はい」
 こういう時、最初に口を開くのはたいていお兄ちゃんで、明雄
君はそれに続くというのがいつものパターンでした。

 「やっぱり約束破って公園を出て道路で走らせてたのね。……
それで硝子屋さんに、ガシャンだったわけだ」

 「………………」
 高志君がうなづき、そして
 「………………」
 明雄君もうなづきました。

 「それで……どうして、そのことをお母さんに話してくれなか
ったのかしら?そんな大事なこと……叱られると思ったから?」

 「だって、おばさん怖くなかったよ。気をつけて帰るのよって
言ったもん」

 「……(ふう)」
 お母さんは一つため息をつくと……
 「いいこと、ターちゃん。そんなことがあったらまず真っ先に
お母さんに言わなきゃいけないの。……だって、お母さんたち、
あなたたちの不始末を硝子屋さんにお詫びに行かなきゃいけない
でしょう」

 「…う…うん……でも、おばさんに、ぼく、ごめんなさいした
よ」

 「それじゃ足りないの。お母さんたちが行ってちゃんと謝らな
きゃいけないの。今日硝子屋のおばさんからお話聞いてお母さん
とっても恥ずかしかったんだから……これからは誰かにご迷惑を
かけたら必ずお母さんに言ってちょうだい。いいわね」

 「はい」
 「はい」
 二人は少し身体を揺らしながらご返事します。それはちょっぴ
り不満のある時によくやる仕草でした。
 でも、次の言葉を聞いて、二人の揺れる身体がぴたりと止まり
ました。

 「今日は、そのことを忘れないためにこれからお仕置きします。
お灸のお仕置きよ……オチンチンに据えますから……いいですね」

 「………………」
 「………………」
 二人は顔面蒼白で声を失ってしまいました。

 そりゃあそうです。幼い子にとってお灸がどれほどのものか、
ましてそれをオチンチンにだって……それってやられた人でない
とわからないと思います。

 私は女の子なのでそこのことは分かりません。心棒だって性器
にじかではありませんから……

 でも、ここが美咲ちゃんとは違うんです。
 ジタバタしたり、大声を上げたり、……とにかく無駄な抵抗を
一切しませんでした。

 お灸を据えられるということになって、そりゃあ一大事のはず
なのにとってもおとなしいんです。
 そりゃあ悲しそうな顔はしてますけど、その顔だって、どこか
お母さんに甘えているようでした。

 「二人はここでおとなしく待ってなさい。………敬子ちゃん、
お手伝いしてね」
 お義母様に命じられて私は部屋を出ます。

 私の係りはバスタオル数枚と熱いお湯をはった洗面器、それに
二人分のオムツを持ってくることでした。

 このオムツの用意、実はお義母様の発案でメインのお仕置きが
終わったあと、この家の子どもたちがはめさせられる見せしめ刑
だったのです。

 お浣腸に限らず、お灸でも、お尻叩きでも、それが終わった後、
その日は寝るまでオムツ姿。夕食の時は、お父さんにまでそれを
見られますから、美咲ちゃんなんて夕食で呼ばれても、部屋から
なかなか出てこようとしませんでした。

 でも、結局はその姿をお父さんにも晒すことになります。もし
部屋に閉じこもったりすれば、また新たにお母さんの雷が落ちる
ことになりますから。

 「……さてと、まずお兄ちゃんの方からね」

 私が部屋に戻ると、お義母様の方はもうすっかり準備が整って
いて、ちょうどマッチを摺ってお線香に火をつけるところでした。

 私は、恐怖のあまり二人が逃げ出したんじゃないかと心配しま
したが、さすがにそれはありませんでした。

 ずっと、正座したままでお母さんがお灸のセットを持ってくる
のを待っている二人の姿を想像すると、もうそれだけで、健気で
抱きしめたくなります。

 それってお母さんはもっともっと感じてることでしょうから、
同じようなことでお仕置きする時でもチビちゃんたちには優しく
なりがちで……それがまた美咲ちゃんには不満みたいでした。

 「敬子ちゃん、あなた、高志の身体を抱いててちょうだい……
正座して、膝の上に乗っけておけばいいわ。……たぶん暴れたり
はしないと思うけど、一応、この子の胸のあたりに手を回して、
上半身だけは押さえておいてね…………そうそう、それでいいわ」

 私は子どもたちの拘束台の役目をおおせつかります。
 正直、『暴れたらどうしよう』と不安でしたが、私が抱きしめ
ても高志君はおとなしいままでした。

 お母さんに半ズボンとパンツを脱がされて、可愛いオチンチン
が丸見えになっても抵抗する素振りはみせません。

 何度も言いますが、美咲ちゃんとはえらい違いです。
 いったいどっちが年長者なんだろうって思ってしまいます。

 それをお義母様にあとで尋ねたら……
 「だって、美咲が生まれた時は仕事が忙しくて他人任せにして
しまった時期もあったけど、この子たちは生まれた時から片時も
離さず、ずっと私が抱いて育ててきたんですもの。子育てだって
気合の入れ方が違うの。そんなの当然よ」

 お義母様は自慢げにおっしゃいますが……
 『えっ!?この子たちを昼間あやしてたのは私なんですけど』
 なんて思わず言いたくなりました。

 でも、たしかに、お義母様のこの子たちに対する愛情は大変な
ものでした。哺乳瓶のミルクには常にビタミン剤とカルシウムが
入っていましたし、離乳食でさえご自分で一度噛んでから子ども
たちの口の中に流し込む念の入れようでした。

 オムツは30分ごとにご自分で点検、顔を見れば必ず話しかけ
ますし、頬ずりします。ほっぺを舐めまくります。

 濃厚なスキンシップは、ほっぺただけじゃありません。動物の
母親が生んだ自分の赤ん坊を舐めて育てるように、お義母様は、
とにかく子どもたちを全身舐めまくっていました。

 特にお風呂上りが大変です。裸になった二人の全身をくまなく
キスで攻めたててから丹念に舐めまくります。
 その中には、お臍だって、オチンチンだって、お尻の穴だって、
例外じゃありませんでした。もし、母親じゃなきゃ変態です。

 『そうやって育ててきた我子が自分を裏切るはずがない』
 お義母様は固く信じていましたし、実際子供たちもお母さんの
言いつけはよく守っていて、外へ連れ出しても『あれ買って~』
『もう帰る~』といったイヤイヤをして泣き叫ぶなんてことが、
ほとんどありませんでした。

 そんなお母さんにとっての扱いやすい『よい子』は、お仕置き
を受ける時だって『よい子』だったのです。

 「さあ、これから熱い熱いしますけど、しっかり我慢するのよ」

 お義母様はそうおっしゃいますけど、こればかりはだからって
おとなしくしていてくれるでしょうか。
 お兄ちゃんを抱きかかえている私は心配で仕方がありませんで
した。

 お母さんはロケット型のオチンチンをちょこんと持ち上げると
下の袋との間、つまりオチンチンの根元に大きな艾を乗せます。

 どうせ幼稚園児なんだから、という心安さはあるのかもしれま
せんが、私の方から見ると、とにかくすごい映像です。

 『えっもうそ、冗談!!!?』
 まさに、そんな感じの大きさでした。

 「さあて、これが我慢できるかなあ」
 お母さんは半分笑いながら高志君に問いかけます。

 すると……
 「…………」
 高志君は大きく首を振って反応。

 「そう、じゃあ、これからはお外の道では自転車乗らない?」
 お母さんが尋ねますから、一も二もなく……
 「もう、乗らない」
 という震えた答えが返ってきました。

 すると、少しだけ間を置いてから……
 「そう、それじゃあ、これは可哀想ね」
 お母さんはそう言うと、一度置いた艾を半分にして、また同じ
場所に乗せます。

 でも、それでもかなり大きな艾でした。

 「ご近所にご迷惑をかけたら、あなたたちだけじゃなないの。
お母さんたちだってごめんなさいしなきゃいけないの。わかる?」

 「……はい」

 「これからは、何でもお母さんに報告しますか?」

 「……はい」
 高志君すでに涙声でした。

 「これからお外の道では自転車に乗りません……言って御覧な
さい」
 「これからはお外の道で自転車に乗りません」

 「お外で起こったことは、みんなみんなお母さんにお話します」
 「お外で起こったことは、みんなみんなお母さんにお話します」

 お母さんは高志君に二つの誓いをたてさせます。
 すると、半分になった艾がまた半分になります。

 そして、最後に……
 「ところで、高志ちゃん。高志ちゃんは、これからもお母さん
と一緒に暮らしたいですか?」

 高志君は突然の質問に一瞬迷っていましたが、もちろん答えは
決まっていました。
 「……はい」

 ということで、艾はさらに半分に……
 でも、これで許されるというわけではありませんでした。
 残った艾は小さいですけど、それでも高志君の根元に目立って
あります。

 「じゃあ、これからお仕置きをします」
 お母さんは顔をきりりと引き締めました。
 「可哀想だけど、昨日あなたがしたことは角田の家では許され
ないことなのよ。お仕置きが嫌なら、お母さん、あなたとの縁を
切ります。その方がいいのかしら?」

 「えっ!?」
 こんな幼い子にそんなの酷ですけど、お義母様は美咲ちゃんに
もこのフレーズをよく使っていました。
 逆の見方をすると、子どもが自分について来るという絶対的な
自信があるからなんだと思います。

 「はい」
 高志君にとっては良いも悪いもありませんでした。
 経済的にも精神的にもお母さんの愛なしには生きられないんで
すから、当然と言えば当然……お灸のお仕置きだって当然受ける
より仕方がありませんでした。

 「敬子ちゃん、あなたの手でその子に目隠しできるかしら……
怖がるといけないから」
 お義母様は私に命じます。
 ですから、その通りにしますと……

 「……!……」
 乗ってた艾はあっという間の早業でお線香の頭くらいのほんの
小さなものになったのでした。

 そして……

 「ぁ~ぁぁぁぁ」
 その瞬間、高志君の身体は私の懐の中で反応しました。

 何とも切ない声が漏れます。
 両足をバタつかせました。
 背中が反りあがりました。
 当たり前ですけど、これでも十分熱かったと思います。
 でも、一瞬の出来事でした。

 「よし、よく頑張ったわね」
 お母さんはすぐにパンツを穿かせると高志君を抱き上げます。

 「あなたは私の大事な大事な赤ちゃんなのよ。ずっとずっと、
いい子でいましょうね。お母さんの愛の中にいればいつも幸せ。
……そうでしょう?……違った?……そうは思いませんか?」
 「はい」高志ちゃんはもう笑顔です。
 「そうでしょう。だったら、お言いつけをちゃんと守っていい
子でいましょうね」

 お母さんは高志君をひとしきり愛撫すると……

 「さあ、次はアー坊、あなたの番よ。あなたも、お兄ちゃんを
見習ってしっかり我慢してね。……あ、それから、……あなた、
お兄ちゃんなんだから、アー坊の身体押さえていて頂戴」
 お義母様はなんと、私の仕事をこんな幼い子に頼むのでした。

 『えっ!!大丈夫なの?』
 当然、そう思いましたが……

 手順は同じ。

 「ぁ~ぁぁぁぁ」
 その瞬間、アー坊(明雄君)の身体は高志君の抱っこの中で反応
しました。

 何とも切ない声が漏れます。
 両足をバタつかせました。
 背中が反りあがりました。
 当たり前ですけど、とっても熱かったと思います。
 でも、これも一瞬の出来事でした。

 そして、その後もまったく同じ……
 抱っこよしよし、頬ずりすりすりしながら……
 「アーちゃんはね、私の大事な大事な赤ちゃんなの。わかって
ますか」

 「はい」
 明雄ちゃんはお母さんに抱かれるともうすぐに笑うのです。

 「ずっとずっと、いい子でいましょうね。お母さんの愛の中に
いればあなたたちはいつも幸せですよ」

 「はい」
 明雄ちゃんは恥ずかしそうにお母さんの胸の中顔を埋めます。
高志君は羨ましそうにお母さんのすぐそばでそれを見ていました。

 最後は二人ともお母さんの膝の上に抱いてもらって……
 「ほんと、あなたたちは手の掛からない子で助かるわ。夜泣き
はしなかったし、ミルクは沢山飲んだし、街に連れ出してもだだ
をこねたことがなかったし……ご近所の誰からも、『どうしたら
そんないい子になるの?』って羨ましがられてたのよ。ほんと、
お母さん、あなた方が赤ちゃんで幸せだわ。………これからも、
お母さんのお言いつけを守っていい子でいましょうね」

 「はい」
 「はい」
 二人は少しはにかんだ様子でご返事します。
 でもお義母様のおっしゃってることは本当です。子守仲間の誰
に聞いてもこんなに大人の手を煩わせない子はどこにもいません
から、私自身も羨ましがられていました。

 だから、こんなお仕置きだって本当はいらないと思うのですが、
お義母様に言わせると、『お料理のスパイスと同じで、まったく
お仕置きをしないと親子も緊張関係がなくなって、お母様に飽き
てしまうの。お小言の効果がなくなってしまう』んだそうです。

 そんなスパイスを時折効かせながら、この男の子二人に関する
お義母様の可愛がりようは尋常じゃありませんでした。

 いくら幼児といっても、この時すでに、もう赤ちゃんという歳
ではありませんでしたが、お義母様はこれから先もこの子たちが
もっと大きくなってからも『あなたは私の大事な大事な赤ちゃん』
を連発していました。
 『食べちゃいたいくらい可愛い』なんてという表現がぴったり
するくらい、この男の子二人は愛されていました。

 私は男の子に恵まれなかったのでそのあたりは分かりませんが、
母親にとっての男の子って、父親が娘を溺愛するように、何だか
特別な存在なのかもしれません。
 だから美咲ちゃんが二人に焼きもちをやく気持もわかるんです。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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