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5/4 女の都 ~1~

5/4 女の都 ~1~

*)Hな小説です。

 銀河の外れに、全人口が1万人あまりという小さな星がありま
した。

 オニオン星。
 住民はヒューマノイド。つまり人間に近い形をしていますが、
その大半が女性。男性は王様と王子様のお二人だけ。ですから、
この星は別名『女の都』と呼ばれていました。

 何でも、美しい子や頭のいい子を求めて遺伝子操作を繰り返す
うち、Y染色体に異常が生じて滅多に男の子が産まれなくなった
のだそうで、男の子が産まれる確率は1万回に1回くらい。

 圧倒的な女性上位なわけですが、とにかく精子がありませんと
子孫が絶えてしまいますから偶然生まれてきた男の子は貴重です。
 そう、貴重な存在だったからこそ、このお二人が王様や王子様
に祭り上げられたというべきかもしれません。

 お二人の仕事は、とにかく子種を蒔くこと。
 つまり、人口の大半を占める女性とのSEXです。
 もちろん、彼らの科学力なら人工授精という方法もありますが、
過去の過ちに懲りたのか、もう長いことそうした技術は封印して
昔ながらの方法で子供を創っていました。

 つまり、20歳になった女性は、王様か王子様のお城へ行って
処女の膜を破ってもらうのです。
 これには良いとか悪いはありません。王様王子様が好きか嫌い
かも関係ありません。あくまで国民の義務として王様王子様に身
を委ねて子供を創るしか方法がありませんでした。

 そして、女の子ができると、これも義務として子育てします。

 もちろん、一回で着床するとは限りませんから、何回も何回も
王様や王子様に会いにいく女性も珍しくありませんでした。でも、
中には色んな事情から妊娠できない人もいて、そんな人は国から
子育て中の人たちのために養育費の負担金を出すように求められ
ますから、子供を授からないというのは結構真剣な悩みだったの
です。

 そんなことから、この星は女性だらけの星。女の都と呼ばれる
ようになったというわけです。

 ところが、ごくごくまれ。それこそ宝くじに当たるような確率
ではありますが、お腹に男の子を宿すことがあります。
 もし、そんなことになると大変でした。

 とにかく1万回に一回しか生まれない男の子ですからね、町は
お祭り騒ぎ。その女性は聖母とあがめられてお城へ上がることに
なります。

 一夜にして、平民から女王様になるわけですからシンデレラも
真っ青の夢物語です。
 もちろんこの星に住む女性なら誰もがこの夢物語を追いかけて
いました。

 ですが、現実はそんなに甘くはありません。
 大半の娘は女の子を生んで育てる人生です。
 そして、生まれた子もまた、そうした『女、女、女』の世界で
育っていくことになります。

 そんな女だらけの都ってどんな処でしょうか……
 男性と同居する一般の社会では綺麗好きでおしとやかと評判の
彼女たち。きっと町には四季に草花が咲き乱れ、華やかで清潔で、
誰もが上品に挨拶を交わしながら暮らしているとお思いですか?
 では、ちょっと覗いてみましょう。

****************************

 カーソン一家はお母さんの他、11歳のリサ、14歳のケイト、
16歳のマーシと三人の娘がいます。

 この家庭に限らず、どのお宅でもお父さんというのはいません
から、お母さんは働きながら子育てしなければなりませんでした。

 事務の仕事をしながらの子育ては一見大変そうにも見えますが、
娘たちは幼い頃から家事を分担させられてきましたから、娘たち
もこのくらいの歳になれば母親代わりの仕事が一通りできるよう
になっています。

 一番下のリサにしても自分の下着は自分で洗い、お姉ちゃん達
が作ったおかずを自分で詰めてお昼のお弁当も作ります。
 朝の食事もお母さんが作るのではなく、すでに娘たちの仕事に
なっていました。
 お母さんは食堂へ来て、ただ新聞を広げて読むだけ。

 「何なの!これ、卵、焦げてるじゃないの。やり直しなさい。
こんなの食べられないわ」
 なんて横柄に文句を言うだけでした。

 女の都は、男以上に厳しい身分社会。
 男の社会では実力がつく事で父親の口を塞ぐことができますが、
女の都の娘たちはいくつになっても子供は子供。どんなに家事が
上手になっても、子供は母親に何一つ逆らえませんでした。

 「ルミホフお父様のご慈愛に感謝申しあげます」
 「セミホフお父様のご慈愛に感謝申しあげます」

 食事の挨拶には王様、王子様への感謝の言葉が必ず入ります。
 思えば、この母親も娘たちも王様、王子様のお子さんなんです
から、当たり前と言えば当たり前かもしれませんが、王様王子様
に子種を頂くこと以外、庶民に特別な恩寵はありません。

 それでも、女の子たちにとって、王様王子様は権威そのもので
あり、尊敬や憧れの対象でした。王様王子様からじかに愛された
ということ、王室と血筋がつながっているという事が誇りだった
のです。

 さて、食事が終わると、娘たちは学校へ行くわけですが……

 「マーシ、こんな襟垢のついたブラウス着て、あなたちゃんと
洗濯したの?」
 お母さんはマーシの白いブラウスの襟を引っ張ります。

 「洗濯しました。でも、これ以上落ちないんです」

 「そんなことはないわ、あなたのやり方が悪いの。今日は期末
試験でしょう。先生方に襟元だって見られるわ。……いいから、
新しいのを下ろして行きなさい。……これは脱いで。私が洗って
おくから」

 「あっ、ケイト。ちょっとお待ち」
 もう、ちょっと声をかけるのが遅かったら玄関から飛び出して
いました。

 お母さんの言葉に仕方なく足を止めたケイトでしたが……
 お母さんはケイトの傍まで寄ると、彼女の顔をひと睨み。……
いきなり膝下10センチのフリルスカートの裾を捲り上げます。

 「いやぁ!」

 「やっぱり、そうね。……あんた、この間もシルクのショーツ
を学校に穿いて行って注意されたばかりじゃないの」

 「仕方ないでしょう、流行ってるのよ。みんなで見せ合ってる
の。だって、家の中で穿いてても誰も見てくれないもの」

 「そんなの他人に見せることじゃないでしょう」

 「だって、そんなことしたら私だけ仲間外れにされちゃうもん」

 「ほかの子は関係ないでしょう。学校の規則でショーツの生地
は綿と決まってるんだから従うのは当然じゃないの。規則違反で
またイラクサのパンツを穿かされるわよ」

 「さあ、あなたも穿き替えてらっしゃい」

 二人が着替えに戻ったあと、お母さんは残ったリサにも……

 「さてと、リサ。これは何かしら?」
 お母さんは皺くちゃになったA4版の紙をテーブルの上に広げ
はじめます。

 それはリサのテストの答案用紙。
 45点と書いてありました。

 「それは……」

 「ゴミ箱の中にあったお菓子の箱の底に、綺麗に折りたたんで
しまってあったわ。あなた、ずいぶん不思議な場所にテスト用紙
をしまうのね」

 「…………」

 「まあいいわ、その話は学校から帰ってからにしましょう」

 とまあ、お母さんはいつもこんな感じで子供たちを送り出すの
でした。


 女の都の学校には当然男性がいません。先生も生徒も女の子。
 ということは、当然、そこは華やかで上品で、粗野なんて言葉、
校庭の片隅にもありません。なんて言いたいところですが、事実
はそうではありませんでした。

 実は、女性が優しくて上品なのは男性を意識するから。
 生まれてこの方、どこにいても男性を意識する必要のなかった
彼女たち、そもそも上品に振舞う必要なんてありません。
 むしろ直感で行動する女の子たちは、男の子以上に自由奔放で
ハレンチ。優しい心の持ち主なんて童話の世界以外に存在しませ
んでした。

 そんな粗野で恥知らずな連中の面倒みなければならない先生達
もまた穏やかでやさしいはずがありませんでした。
 男性のように体力のない女の先生たちが頼るのは、細かすぎる
規則とそれに反した時、公明正大に許されるお仕置き。

 もともとハレンチな女の子に課すお仕置きですから、お仕置き
だって半端じゃありません。それにさらに輪をかけたものになり
ます。

 小学校から高校まで、男性の目があったらここまではまずやら
ないだろうと思われるようなハレンチなお仕置きのオンパレード。
女の都の子供たちはそんな試練を何度も受けて大人へと成長する
のでした。

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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