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5/15 女の都 ~8~

5/15 女の都 ~8~

*)作者独自の世界観なので一般の人の理解は難しいかも…

 キーウッド先生は部屋にいた全ての子をトイレへと追いやると、
ケイトに向ってこう言いました。

 「ごめんなさいね、来た早々驚ろかしてしまって……あの子達
も、べつに悪気はないんだけど、何しろ子供なもんだから、相手
を思いやる気持がまだないのよ」

 「でも、凄いですね、あの子たち。まるで大人がしゃべってる
みたいですもの」

 「それはね、ボキャブラリーが豊富ってだけなの。なまじ頭が
いいだけに覚えた言葉は使いたがるのよ。……あなた、『新人類』
って言葉を知ってるかしら?」

 「ええ……へえ~やっぱりそうなんですか……たしか『ミュー』
って呼ばれてましたっけ、教会では新しいタイプの子を育ててる
って、噂で聞いたことがあります」

 「そう、そう、それよ。あの子たちがそうなの。みんなが姉妹
という社会は麗しいかもしれないけど、それももそろそろ限界に
近づいてるの。この500年、ずっと近親相姦だったんですもの」

 「それって、いけないことなんですか」

 「これまで培った科学の力でなんとか破綻なくやってきたけど、
いつまでもというわけにはいかないわ。そこで国は500年ぶり
に試験管ベビーの研究に着手しているの。それに教会も協力して
……私はその子守をさせられてるってわけ」

 「じゃあ、あの子たちは王様や王子様のお種じゃないんですね」

 「そう、一般の子供達とは違うわ。何人もの遺伝子を切り貼り
操作して創ったクローンよ。……結果、頭がよくて、病気にかか
りにくいというところまでは成功したんだけど……」
 先生はそこまで言って苦笑い。

 「何か、問題がでてきたとか……」

 「そうなの、あの子たち、普段の見た目は女の子なんだけど、
……ある刺激で、突如として男の子にもなるのよ」

 「男の子に?……でも……さっき裸になったの見ましたけど、
あれって、しっかり女の子でしたよね」

 「普段はね……でも、さっき私があの子たちのお尻を叩いて、
お浣腸したでしょう」

 「ええ、お仕置きされてました」

 「ああいう事をすると、あの子たちの隠れていたクリトリスが
びっくりするほど大きく勃起して、小さいながら立派にペニスと
しての機能まで果たすようになるのよ」

 「えっ?だって、私たちには、そもそも陰嚢が……」

 「ところが、そのないはずの物が、あの子たちにはあったの。
今はまだ機能していないけど、第二次成長期が終わらないうちは
機能しないという保証もないわ」

 「それって、両性具有ってことですか?」

 「そういうことね。だから、理論的には、自分のコピーである
赤ちゃんを自分独りで産むことができる体質ってことになるわね」

 「…………それって、実験が成功したってことなんですか」
 ケイトが恐る恐る尋ねてみますと……

 「さあどうかしらね、私はお医者様でも科学者でもないから、
あの人たちが最終的に何を意図しているのかまで分からないけど
……ただ、どんな形にせよ、あの子たちはいったんこの世に生ま
れてきたんですもの。先々どういう結論になっても、教会も私も、
あの子たちを守りぬく覚悟よ」

 「そうなんですか。……でも、そんな大事なこと、私なんかに
打ち明けて、いいんですか?」

 「だって、あなただって院長先生に自ら誓ったでしょう。……
ここではどんな些細なことでも一切の隠し事はしませんって……
それは私もそうなのよ」

 「…………」
 キーウッド先生の笑顔に、ケイトはその背筋が一瞬ゾクゾクと
しました。

 確かに、嘘のない世界というのは美しいかもしれません。でも、
女の子にとって嘘なく暮らせというのは、『裸で暮らせ』と言わ
れてるようなもの。その危うさがケイトを不安にさせたのです。

 そんなケイトの思いを知ってか知らずか先生は続けます。

 「ただね、あの子たち、色んな意味でまだ未完成なの。だから、
今はまだ教会の外では暮らせないわね。ただ、将来的には社会に
出て活躍できるように、しっかりと躾てやるつもりよ」

 「どんな、ところが一般の子と違うんですか?」

 「どんなところねえ……」
 キーウッド先生は少し思わせぶったような笑みを浮かべてこう
答えます。

 「今度、あの子たちがトイレから帰ってきたら、両手を広げて
御覧なさいな、そうすればわかるわ」

 意味不明なキーウッド先生の言葉。
 でも、実際そうしてみると……

 「おねえちゃま~~~」

 あのグロリアが、今度は何のためらいも、わだかまりもなく、
前も隠さずにケイトの膝に飛び乗って幼児のように甘えます。
 これにはさすがにケイトもきょとんとしてしまいました。

 見れば、お隣りではキーウッド先生もナンシーやポーラに抱き
つかれています。いずれの子もこの部屋を出て行った時のまま。
それを恥ずかしいとも感じていない様子でした。

 その状態を、キーウッド先生は……
 「この子たち、こう見えてすでに11や12なのよ。……でも、
これがこの子たちの普段なの。頭に比べて心の発達がものすごく
遅いものだから、まるで幼児みたいでしょう」

 「ええ……」

 「これが、目下一番の悩みの種なの。たしかにこの子たちは、
純粋で、従順で、およそ他人を疑わない天使さんたちよ……でも、
それはここが天国だから美しいで通るけど、このまま街の中では
生きられないわ」

 キーウッド先生は一人ひとりにパンツを穿かせ、スカートの
ピンを外してやりながら話しています。
 そうやって、全員が元の姿に戻ってから、今度はあらためて、
腰掛けている自分の足元を指差し、ケイトをそこに呼ぶのでした。

 「はい、先生」

 ケイトは先生の足元に膝まづき胸の前で両手を組みます。
 それはこの教会のというより、オニオン星の作法でした。

 「さすがに子供たちの提案は受け入れませんけどね……あなた
だってここへ入寮する以上それまでの穢れを祓うためのお仕置き
は必要よ。……それは、大丈夫かしら?」

 「えっ、……あっ、はい」
 正直、色んな事があったのでケイトもその事はすっかり忘れて
いましたが、今さらシスターに『嫌です』も言えませんでした。

 「そう、それでは、そこのお仕置き台にうつ伏せになって頂戴」

 キーウッド先生が提案したのは、ケイトの学校にも置いてある
懲罰台でした。
 うつ伏せに寝て、手足を縛られ、お尻の辺りを捲られて、鞭で
お尻をぶたれます。オニオン星の女の子なら誰だって一度は経験
する作法でした。

 踏んづけられたヒキガエルみたいな格好は無様ですが、たいて
いお仕置きを行う先生と二人きりですから、それほど深刻なこと
にはなりません。

 ただ、今回は……
 「ケイトさん。こういう事は私一人がやってもいいんですけど、
せっかく子供たちがお仕事をしたがってるので今回は子たちにも
やってもらいます。……いいですね」

 「は…はい」
 そんなこと、ヒキガエルになってから言われてもどうにもなり
ません。
 ケイトは『はい』と言うほかありませんでした。

 「それじゃあ、最初はグロリア、あなたからにしましょう。…
…ほらほら、よ~く狙って…思い切り引っ張るの。……だめだめ
もっと目一杯引っ張らないと、これは効果がないわ。……可哀想?
…今頃何言ってるの、大丈夫よ、このくらいのことでお姉ちゃま
が壊れたりはしないわ」

 キーウッド先生はケイトのお尻の方で何やら子供たちに指示を
出していますが、ヒキガエルとなってしまうと後ろを確認しよう
にもそれができません。

 『狙うって、どういうこと?』
 こうしたお仕置きは、たいてい幅広の革ベルトやハドルで行い
ますから、狙うという意味がわかりませんでした。

 でも、そのうち、剥き出しになったお尻に何かが当たります。

 「イタッ!」

 ケイトは思わずお尻をブルブルっとさせます。
 もちろん、痛いという気持はありましたが、大人の人たちから
受ける鞭とはおよそ違う種類の衝撃でした。

 『何だろう?』
 考える間もなく次が来ます。

 「イタッ!」

 両方のお山に一つずつ。
 そして、選手交代。

 「イタッ!」
 飛び上がるほどではないにしても、それはそれで結構堪えます。

 「えっ?」
 次は失敗したみたいで、お尻にゴムの感触が一瞬残りました。

 『ひょっとしてこれって……』
 ケイトは思います。
 そして、その想像がどうやら当たりのようでした。

 「イタッ!」 「イタッ!」
 「イタッ!」 「イタッ!」
 「イタッ!」 「イタッ!」
 「イタッ!」 「イタッ!」
 「イタッ!」 「イタッ!」

 全部で14回、ケイトのお尻にそれは炸裂します。

 決して鼻歌交じりでも耐えられるというわけじゃありませんが、
それは、ケイトにとってもむしろ懐かしいと感じる痛みだったの
です。

 ゴムのパチンコによるお仕置き。

 昔、おままごとで、お母さんや先生役の子が「お仕置きします」
と宣言すればたいていこれでした。
 椅子やソファに腹ばいになって寝て、友達がパンツを脱がせる
とHな気分も手伝ってブルブルっとしたものです。やがて、その
強いゴムの力を利用してお尻をパチン。
 あまり強くやると喧嘩になりますからその加減も大事でした。

 ただし、これで終わりではありませんでした。

 「どうだった?子供たちのお仕置きは……」

 「痛かったです」

 「嘘おっしゃい、余裕綽綽だったんじゃないの。でも、今度は
そうはいかないわよ。しっかり、お口を閉じて舌なんか噛まない
ようにしてちょうだいね」

 見ればキーウッド先生は木製のパドルを手にしています。

 「何回ですか?」
 怖くなったケイトが尋ねますが……

 「回数は言えないわ。このパドルの思いがあなたに伝わるまで
よ」

 先生はそう言うと、おもむろにケイトのスカートをあらためて
跳ね上げ、ピンで留めて、お尻を叩き始めます。
 当然、その後ろではさっきお手伝いした子供たちがお姉さんの
お尻を見ていました。

 「ピタッ」……「あっ」

 一撃目から違います。
 それまでのアイドリングが効果的だったのか、思わず最初から、
『痛い』と声が出そうでした。

 「ピタッ」……「ひいっ」

 二つ目とは思えない痛さです。
 先生の言葉に嘘はありません。これでは舌を噛みそうです。

 「ピタッ」……「ひい~~っ」
 三つ目ですでに顔がゆがみます。
 こんなこと初めてでした。
 
 「ピタッ」……「(いやあ~~)」
 四つ目からはたまらずだんまり戦術です。
 自らテーブルに顔を強く押し付け、テーブルの足をしっかりと
両手で握りしめ、全身に力を込めて先生のパドルを耐えぬきます。
 こんな痛いお仕置き久しぶりでした。

 12回。
 回数は少なくても、それはそれは堪えるお仕置きだったのです。

 「さあ、もういいわ」

 先生はお仕置きの終わりを告げてくれましたが、ケイトはすぐ
には立ち上がれませんでした。
 ゆっくりと、腰を伸ばすように立ちあがると……

 「あら、あら、痛かった?でも、これくらいはしないと記憶に
残らないから意味ないわ。大丈夫、寝る時までには治るから……」
 先生は起き上がったケイトを優しく抱き寄せます。

 そして……
 「あなたもこれで正式にここの寮生。頑張ってね。……それから、
あなたはここではお姉さんなんだから、時にはこの子たちのお仕
置き、手伝ってね」
 先生は小声で囁くのでした。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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