2ntブログ

Entries

8/30 お仕置きと折檻

        お仕置きと折檻

 よく出てくるテーマだけど、僕の基準は単純なんだ。
 お仕置きは相手を育てたい良くしようと思っている人の懲戒。
 折檻は法律や規則を隠れ蓑にした腹いせ。
 つまり、行為は同じでも罰を与える側に『継続的な信頼関係』
があるかどうかでこの二つは区別されてるんだ。

 昔は、学も教養もない飲んだくれのオヤジなんかも多くてね、
晩酌している目の前で子どもがテレビのチャンネルを変えようも
のなら、とたんに小皿や湯のみなんかを子どもに投げつける父親
ってのが珍しくなかった。

 これって、父親が自分の見ていたテレビ番組を子どもに変えら
れた腹いせにやってるんだろうから虐待って思えるかもしれない
けど、僕にしたらこれだってお仕置きなんだ。

 だって、その瞬間はともかく、365日、5年、10年、20
年、とにかく長いスパンでみたらその子はその飲んだくれの親父
が愛し続けているかけがいのない息子なんだから、この瞬間だけ
取上げて、「これは虐待だ」って声高に叫ぶ必要はないと思う。

 日常生活で繰り広げられるいささか不条理な出来事を、あえて
別にとらえて『折檻』と呼ぶ必要はないと思ってるんだ。

 それが証拠に、父親が投げるその小皿は、たとえ酔っていても
全力投球じゃないわけだし、全力で投げる時は的が外れるように
投げているんだから、理性も愛情も残ってるじゃないか。

 そもそも子どもが完璧じゃないように親だって神様じゃないん
だから、大きな括りで信頼関係が破綻していなければそれは虐待
と呼ぶ必要はないと思うんだよ。

 僕の小説にも親が不条理な理由を付けて子どもを折檻する場面
はいくらでもあるけど、あえて『折檻』とは言わず『お仕置き』
で通すことが多いもの。

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR