2ntブログ

Entries

9/14 実際のお仕置き

     9/14 実際のお仕置き

*)エッセイ

 小説で書くとどうしても過激に筆が滑っちゃうけど、お仕置き
全盛期の昔だって、日常的なお仕置きというのはそんなに過激な
ものではなかった。

 ごく幼ければ怖い顔を見せただけで泣いてしまうからそもそも
手を出す必要すらないわけだし、それでは足りない年齢になって
も、たいていは太股がちょいと赤くなる程度だ。

 それで大半の事は十分に用が足りていたからそれ以上のことを
する必要はなかった。

 口で言っただけでは物足りなくてもちょっとした刺激をプラス
するだけで比較的長い時間効果が持続できる。そのことを、親も
教師も経験的に承知していたから、日常生活のなかに軽い体罰を
織り交ぜていた。

 気付け薬というか、カンフル剤感覚だったのかもしれない。
 しかし、この薬、効果を発揮する為には、あくまで良好な人間
関係というものが必要になる。

 信頼できない相手からだと、たとえ頭を撫でられただけでも、
虐待と感じられてしまうからだ。
 独りよがりや思い込みが強い教師が自分は生徒から信頼されて
いると思い込んでいて体罰を量産したあげく生徒との間に軋轢を
生じさせたなんてのはこの例だろう。

 逆に、親が子どもを比較的厳しく折檻しても、子どもの側が親
を見放すケースは少ない。これは、経済的に自立できていないと
いう打算的な側面もあるが、何より子どもの側に自分は愛されて
いるという実感があるからだ。

 今は怒っていてもすぐにまた抱いてくれる、優しくしてくれる
という信頼関係が、他人がやれば心の傷になりそうな虐待さえも
お仕置きとして包み込んでしまうのだ。

 このあたり、恋愛にもSMにも似ている。

 ただ、それに甘えて親の側が非人道的な行為をしてはならない
こと、これは言うまでもないことだ。

************************
 

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR