2ntブログ

Entries

9/26 御招ばれ(1)

9/26 御招ばれ(1)

 *)ソフトなソフトなお仕置き小説です。私的には…(^◇^)


***************************

 <主な登場人物>
 春花……11歳の少女。孤児院一のお転婆で即興ピアノが得意
美里……11歳の少女。春花の親友。春花に乗せられて悪戯も
    するが、春花より女の子らしい。絵が得意な少女。
 林先生……舎監の先生。普段から生活指導は厳しく、孤児達が
    お仕置を受けない日はないくらいだが、子供たちからは
    からは慕われているシスター。
 院長先生……おばあちゃん先生。めったに怒らない優しい人。
    このため、友達から虐めにあったり、林先生からきつい
    お仕置きを受けたりすると駆け込む避難所になっている。
 大西泰幸……中世史の研究をする大学の先生。実の子はすでに
    医者として独立。『茜』という養女をもらっているが、
    春花や美里も養女にしたいという希望を持っている。
 大西茜……大西泰幸の養女。13歳で春花や美里よりお姉さん
    だが、楚々とした感じのお嬢さんとして躾けられている。

****************************

 聖園学園は孤児達の施設。ここに預けられた子たちは、ここで
寝起きをして同じ敷地内にある学校に通って、そしてまた戻って
来ます。つまり、普段の孤児たちはこの孤児院を一歩も出ること
なく暮らしていました。
 ですから……

 「退屈よね」
 「やることないもんねえ」
 ということになります。

 春花と美里はともに11歳。とっても仲の良いお友だちです。
そして、何よりちょっぴりお転婆で、ちょっぴり悪戯好きの少女
たちでした。
 今日も、最初のうちは自分たちの部屋がある二階の手すりから
一階のピロティをただぼんやり眺めていましたが……

 「ねえ、1階、誰もいないみたいよ」
 春花が言えば……
 「じゃあ、やる?」
 美里が答えます。

 「よし」
 二人は躊躇なく一階と二階を繋ぐ緩やかにうねった螺旋階段の
手すりへとやってきます。

 そして、何のためらいもなく、自分たちの身の丈より高いその
手すりへよじ登ると、そこには、ちょうど彼女たちの可愛いお尻
だけを受け入れる木製滑り台が一基、一階へと降りています。

 「ヤッホー」
 「行け、行け」

 春花が先頭、美里が続きます。
 一階の広いピロティを目指して出発です。

 しだいにスピードが上がり、カーブのたびに身体が振られます。
スリル満点のジェットコースター。パンツに摩擦熱が伝わって、
それも心地よいことでした。

 「やったあ!」
 「大成功」
 二人がそう言って声を上げた直後です。

 滑り台も最後の短い直線。あとは華麗にジャンプして着地する
だけ、という処まで来て……

 「ヤバっ……」
 春花の目の前に誰かが立ちふさがったのでした。

 「え~~~」
 後ろの美里もすぐにその異変に気づきます。

 「はい、ここまでよ」
 その人は、せっかく楽しんでいた二人の滑り台をここで止めて
しまいます。

 「降りなさい。何度も言ってるでしょう。もし、落ちたらどう
するの。下の床は大理石、大怪我だわ」

 その人は林先生と言って子供たちが住む寮の舎監の先生でした。
普段は優しい先生なんですが、それはあくまで規則を守る子だけ。
規則を破る子には、逆に容赦がありませんでした。

 というわけで、先生は二人を大階段に並べて立たせると……
 「スカートをあげて」
 と命令します。

 本当は二人とも「そんなの嫌です」って言いたいところですが、
ここでそんな駄々をこねると、次は、鞭、浣腸、お灸…お仕置き
はどんどんエスカレートしますから従わざるを得ませんでした。

 すると、目の前に現れた白いショーツを、先生は当然とばかり
に脱がします。そして……
 「二人とも反省の壁の前へ行って膝まづきなさい」

 反省の壁というのはマリア様の像が高い場所に飾られている壁
のこと。二人はマリア様が見下ろすその場所に行って、壁の方を
向き膝まづかなければなりません。
 でも、こんなこと、この学園ではよくあることでした。

 そして……
 「二人ともスカートを上げなさい。もし、私が見に来たときに
お尻が隠れていたら、次は寝る前に鞭を与えます。お尻がシーツ
に摺れて痛い思いをしたくなかったら、真面目に罰を受けない」

 「………」
 「………」

 「いいですね」
 二人が黙っているので林先生の声が大きくなります。

 「はい」
 「はい」
 蚊の泣くような声。林先生はそんな二人の心細い声を聞くと、
その場を離れたのでした。


 二人は、背後に林先生がいなくなったことをおっかなびっくり
後ろを振り向いて確認すると、またおしゃべりを始めます。

 「あ~~あ、今日は調子よかったから、最後のジャンプは3m
くらい飛べた気がするんだけどなあ」
 「3mって?」
 「だからさあ、床にあるモザイクの聖人の頭くらいまでよ」
 「無理よ無理、そんなに遠くまで飛べないわよ」
 「そんなのやってみなきゃわからないでしょう。今度は、蝋を
塗ってみようと思うの。絶対、もっとスピードが出るはずだわ」
 「そんなことして、また林先生に見つかったらどうするのよ。
この間の典子みたいに中庭に素っ裸で立たされるわよ」
 「大丈夫よ、ばれないようにするもの」

 二人はその時までお互いスカートの裾を捲り上げて話していま
した。もし、ふいに林先生が現れてもいいようにです。
 ところが、ここで、玄関先から男の人たちの声がします。

 「……(えっ!)」
 「……(うそ!)」
 二人は言葉にこそ出しませんが、心の中は緊張します。
 むしろ言葉に出せないほど緊張していたと言うべきかもしれま
せん。

 実は、女子修道院といっても100%男子禁制ではありません。
ミサには司祭様がおいでになりますし、あの忌まわしい金曜日の
懺悔聴聞だって取り仕切るのはいつも男性の聖職者です。

 でも、これらは聖職者であり顔見知りの人たちですから、まだ
よかったのです。でも、今聞こえているのはそれらの人たちとは
明らかに違う声。聞き覚えのない男性の声がいきなり外から聞こ
えてきたのでした。

 「これは凄い、ステンドグラスの天窓が見事だ」
 「全体ロココ調ですね。その時代の創建でしょうかね」
 「祖父の住まいをそのまま残して孤児たちの寄宿舎にしており
ます」
 「ほう、ここが孤児の寮ですか。驚いたなあ、やはり伯爵とも
なるとスケールがでかい」
 「へえ~そうでしたか。道理で立派な建物だと思いましたよ。
でも、氏素性の知れない孤児にはもったいないんじゃないですか」
 「いえ、いえ、これも神の思し召しです。孤児といえど神から
使わされた大切な子どもたち、粗末に扱う理由にはなりません」
 「(ハハハ)いや、これは失礼。お立場も考えず……どうやら
私は徳が足りんようですな」
 「そんなことはございませんわ。でも、こうした恵まれない子
たちの面倒を一晩でもみていただけるなら、それは神様に多くの
徳を積むことになりましてよ」

 大勢の見知らぬ紳士たちを引き連れて院長先生が玄関を入って
きます。

 「(ヤバイ)」
 「(ヤバイ)」
 すると、とっさに二人とも持ち上げていたスカートの裾を下ろ
しました。

 林先生から何を言われたか、忘れたわけではないでしょうが、
女の子ですから、これはもう生理的にやむを得ないことでした。

 その集団は壁を向って膝まづく二人の少女たちに気づいていま
したが、紳士のたしなみとして見てみぬ振りをして通り過ぎよう
とします。
 ただ、その時の話題はというと、やはりそのことでした。

 「最近は男女同権とやらで、娘が増長て困りものです。何か、
妻に任せず何か新しいお仕置きを考えないと……」
 「同感、同感、うちにも娘がいますが、ちょっと甘い顔をする
と、すぐにつけあがりましてな。困ったものです。」
 「うちはここと同じですよ。二階へ行く階段の踊り場で、こう
やって膝まづかせるんです。……そうか、うちはもっと凄いな。
パンツを剥いでスカートを上げさせますから」
 「そりゃあ凄い。家庭ならではですかな?」
 「当たり前じゃないですか。よそ様の処でそんなことしません
よ。家にかえってから、たっぷりオシオキです」
 「おおお、こりゃあ厳しい。(ハハハハハハ)」

 紳士の集団は高笑いを残して奥へと去って行きましたが、二人
は生きた心地がしませんでした。
 と同時に、二人は林先生の言葉をすっかり忘れてしまっていた
のでした。

*************************** 

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR