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10/6 御招ばれ(4)

10/6 御招ばれ(4)

*)ソフトなソフトなお仕置き小説です。私的には…(^◇^)

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 <主な登場人物>
 春花……11歳の少女。孤児院一のお転婆で即興ピアノが得意
美里……11歳の少女。春花の親友。春花に乗せられて悪戯も
    するが、春花より女の子らしい。絵が得意な少女。
 林先生……舎監の先生。普段から生活指導は厳しく、孤児達が
    お仕置を受けない日はないくらいだが、子供たちからは
    からは慕われているシスター。
 院長先生……おばあちゃん先生。めったに怒らない優しい人。
    このため、友達から虐めにあったり、林先生からきつい
    お仕置きを受けたりすると駆け込む避難所になっている。
 大西泰幸……中世史の研究をする大学の先生。実の子はすでに
    医者として独立。『茜』という養女をもらっているが、
    春花や美里も養女にしたいという希望を持っている。
 大西茜……大西泰幸の養女。13歳で春花や美里よりお姉さん
    だが、楚々とした感じのお嬢さんとして躾けられている。

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 三時のおやつが終わると、二人は茜お姉ちゃんやおばさま達と
遊びます。トランプをやったりゲームをしたり、指人形をはめて
即興の劇に興じたり、お庭に出てピンポンなんかも……

 とにかく思いついたことで遊びます。それは、これまでと一緒
の時間。おじさまが孤児院で深刻ぶって話したことなどすっかり
忘れてしまうくらい楽しい時間だったのです。

 お招ばれした子がやることは、楽しく遊ぶこと、美味しく食事
をすること、愉快にお風呂に入ること、そしておじさまおばさま
のベッドで一緒にご本を読んでもらって眠ること、ただこれだけ
だったのです。

 幸薄い孤児達に少しでも家庭的な雰囲気を味わってもらいたい、
そう思って大人たちが始めた慈善の催しでしたから、孤児たちも
最初からここで勉強しようなんて気はありません。

 よく遊び、よく遊べの週末だったのです。

 でもそんな二人が、お庭で奇妙なものを見つけてしまいます。

 「なんだろう、あれ?」
 草むらに隠れるようにして肋木(ろくぼく)が立っています。
でも運動するにはそれは中途半端な高さしかありませんし、その
下は窪地になっていて、二本の板が渡してあります。

 何かの残骸でしょうか。
 恐らく大人たちが見つけてもそうとしか思わないでしょうから
それから先には進みません。
 おばさまも……

 「何でもないわ」
 とそっけない一言でした。

 でも、二人は違っていました。
 「あそこへ行ってみる」
 と言ったのです。

 すると、今度はおばさまが慌てます。
 「だめよ、危ないから」
 そう言って引き止めようとしたのですが……

 「大丈夫です。おばさま。……美里、行こう」

 春花が美里の手を引きますから、おばさまは、さらに慌てて、
本当の事を話すことにしたのでした。
 おばさまにしてみたらそれは見つけてほしくないものだったの
です。

 「あれは、おトイレよ。汚いから行かない方がいいわ」

 こう説得したら諦めると思ったのです。
 ところが…

 「えっ!あれ、おトイレなの」
 「うそ!!あれって、二枚の板が並べてあるだけだよね。あれ
じゃあ、外から丸見えだよ」
 二人はさらに食いついてきます。

 「いいのよ、家族だけで使うものだから……」
 「でも、腰掛ける便器もないし……いちいち持って来るの?」
 「そんなもの最初からないわ。あそこにしゃがんでやるのよ」

 「しゃがんで???」
 「しゃがんで???」
 二人にはしゃがむという言葉の意味が分からないみたいでした。

 「……ねえ、水はどこから出てくるの?」
 「……ねえ、腰掛けないで、どうやってウンチするのさあ」

 二人の興味はつきません。おばさまは、言葉を濁してどうにか
ごまかしたかったのですが、お手上げでした。

 「やっぱり探検してみる」
 好奇心を抑え切れない二人はとうとうその場所に目指して行っ
てしまいます。

 「わあ、これトイレなの?何だか臭そう……」
 「ここにしゃがんでウンチを落とすんだよね。でも、これって、
葉っぱしか見えないよ」
 「きっとその下にウンチがあるのよ」
 二人は板の上に膝まづくとそこから窪地になった穴を覗き込み
ます。

 「もし、落ちたらどうするんだろう?」
 「きっと、ウンコまみれね」
 春花がほがらかに笑います。春花にしても美里にしても自分達
が汚いものに触れているという意識はまったくありませんでした。
 実際、そこには今現在ウンチなんてなかったのです。

 「いやだあ、押さないでよ。ほんとに落ちたらどうするのよ」
 二人はたわむ板の上でふざけあっています。

 そして、それに飽きると今度は肋木によじ登って、その上から
二枚の板へ飛び降り始めます。
 着地の時、板に滑って尻餅をつくこともありましたが、遊びの
楽しさに比べればそれって平気なことだったのです。

 「でも、これ何だろうね」
 「だから肋木でしょう。学校にも寮にもあるじゃない」
 「でも、こんなに低くないでしょう。これ、私たちの身長より
低いのよ」

 すると、そんな遊びを始めた二人がちょっぴり心配になったの
か、おじさまがやって来ました。

 「さすがに孤児院にはこんなものはなかったとみえるな」

 「うん、初めて見た」
 「これトイレなの?……私、こんなドアも壁もない処じゃ恥ず
かしくてできないわ」
 「私も……」
 二人は笑っていました。

 「そうか…君たちの処ではないだろうな」
 「どうして?」
 「だって、これは我が家専用。お仕置き用のトイレだもん」

 「…………」
「…………」
 二人は子供ですから、『お仕置き』という言葉には敏感に反応
します。その言葉を聞いたとたん二人から笑顔が消えてしまいま
した。

 「脅かしちゃったか。ごめんね」
 おじさまは二人の心が和むように穏やかに笑います。

 「君たちの孤児院がどんなに面倒見がいいといっても、そこで
暮らす人たちはみんなは他人だからね、そこまで厳しいお仕置き
はできないかもしれないけど、ここは家庭の中だからね、お外で
は絶対にできない恥ずかしいお仕置きもあるんだよ。……ほら、
いいから、しゃがんでみてごらん」

 「えっ、……」
 おじさまの求めに美里が応じました。理由はありません。その
時、春花は肋木の上、美里は板の上にいたからでした。

 「ほら、この二枚の板に片方ずつ足を掛けて、腰を落とすんだ」

 「……こうですか?」
 春花や美里たちは、生まれた時から様式トイレで用を足します
から、そもそもしゃがむという習慣がありませんでした。

 「そう、そう、それでウンチするんだ」

 「えっ!こんな格好で?……だめ、私、キツイもん」

 「だって、昔の日本人はみんなそうやってウンコしてたんだよ」

 「えっ!?うそ!こんな格好で」

 「嘘じゃないさ。みんなそうやってたんだから、できないはず
ないよ。……慣れれば、君にもすぐにできるようになるよ」

 「無理、絶対に無理」

 「そうかあ、無理かあ……でも、それじゃあ困ったなあ。……
だって、こうやってウンチができるのは、うちのお仕置きでは、
まだ軽い方なんだよ」

 「えっ!?」
 「(どういうこと?)」

 二人はおじさまの言葉に、まるで豆鉄砲を食らった鳩みたいに
きょとんとしてしまったのでした。

 「美里ちゃん、そこに膝まづいてごらん。………そう、そう、
その方が楽だろう。……そうしたら、両手を前に……ちょうど、
肋木の横木が掴めるだろう。……どの高さの横木でもいいんだよ。
それに掴まって……そう、そうやってお浣腸のあとウンチを我慢
するんだ」

 「(えっ!!)」
 「(えっ!!)」
 そりゃあ驚きます。やらされてる美里だけでなく、肋木の天辺
に腰掛けてその様子を見ていた春花だって、驚きで声がでません
でした。

 いえ、この二人が暮らす孤児院にもお浣腸のお仕置きはありま
した。でも、それは少しの時間我慢してからおトイレを許される
ものだったのです。

 こんなお外で……しかもたわむ板の上で……何よりみんなから
見られるかもしれないこんな場所でウンチを我慢するなんて……
ありえないことでした。

 「…………」
 「…………」
 二人にとってはあまりにも現実感のない話だったのでした。

 「ほら、あなた、そんな話、よそ様にしないで頂戴!二人とも
怯えてるじゃないの」
 おばさまが遅れて中にはいります。

 すると、おじさまは……
 「大丈夫さ、この子たちは孤児院で暮らしてるんだから外には
漏れないよ。それに、この子たち自身、うちの子になりたいって
言ってるみたいだし……もし、そうなったら……いきなりこんな
ことしたらショックも大きいだろうし、ここで少しだけ我が家の
やり方にも慣れておいた方がいいんじゃないかと思ってね、それ
で今日は連れて来たんだ」

 「それはわかりますけど、この場所は二人には見せませんよ。
さすがに、それでは茜が可哀想ですから……」
 おばさまはきっぱり。

 「わかってるさ、ここは君の管轄だ。それをどうこうするつも
りはないよ」

 どうやら、おばさまの意見が通ったみたいで……二人はこの先
まずお風呂へ入ることになったのでした。

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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