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10/8 御招ばれ(5)

10/8 御招ばれ(5)

*)ソフトなソフトなお仕置き小説です。私的には…(^◇^)

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 <主な登場人物>
 春花……11歳の少女。孤児院一のお転婆で即興ピアノが得意
美里……11歳の少女。春花の親友。春花に乗せられて悪戯も
    するが、春花より女の子らしい。絵が得意な少女。
 林先生……舎監の先生。普段から生活指導は厳しく、孤児達が
    お仕置を受けない日はないくらいだが、子供たちからは
    からは慕われているシスター。
 院長先生……おばあちゃん先生。めったに怒らない優しい人。
    このため、友達から虐めにあったり、林先生からきつい
    お仕置きを受けたりすると駆け込む避難所になっている。
 大西泰幸……中世史の研究をする大学の先生。実の子はすでに
    医者として独立、『茜』という養女をもらっているが、
    春花や美里も養女にしたいという希望を持っている。
 大西茜……大西泰幸の養女。13歳で春花や美里よりお姉さん
    だが、楚々とした感じのお嬢さんとして躾けられている。

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 「ねえ、茜お姉様はお浣腸されてからあのトイレでウンチする
の?」
 春花はお風呂で自分の体を洗っている女中の明子さんに尋ねま
すが……

 「知りません!」
 当初はそっけない返事が返って来るだけでした。

 「やっぱり、口止めされてるのよ」
 それを見ていた美里が湯船の中から訳知り顔で語りかけます。

 すると、今度は明子さんが春花のつるぺたの胸をゴシゴシやり
ながらこう言うのでした。

 「考えてごらんなさい。自分がウンチしてるところを他人に見
られるのがどんなに恥ずかしいか。あなたたちはまだ小さいから
それほど感じないかもしれないけど……」

 「わかるわよ、それくらい……私なら死んじゃうかもしれない
くらい恥ずかしいもの」

 「相変わらずオーバーねえ、美里は何でも大げさなんだから…」
 春花は美里の物言いに『また始まった』というような呆れ顔を
します。

 「何よ、じゃあ春花は恥ずかしくないの!」
 「そりゃあ、そんなことされたら私だって恥ずかしいけど……」
 「けど、何よ」
 「だって、私たちもみんなの前でお尻だしたことあるじゃない
の。院長先生怒らしちゃって……」

 「そりゃそうだけど、あれはお鞭をもらっただけで……ウンチ
なんてしてないもの」
 「そりゃそうだけどさあ……」

 「ねえ、ウンチって、どのくらい我慢するの?」
 美里はやはり興味津々といった様子です。

 「そんなこと聞いてどうするんです?」
 明子さんは最初にそう言いましたが、仕方ないと言った表情で
説明してくれました。
 「お子さんの歳にもよりますし、お父様やお母様をどのくらい
怒らしたかにもよりますけど……せいぜい20分くらいかしらね」

 「20分!?」
 それまで比較的冷静だった春花の方が目を丸くして驚きました。
 「えっ、そんなに!……無理、無理、無理、私、絶対に無理」
 もちろん美里も……こちらはあまりのことにむしろ顔が笑って
います。

 二人はお仕置きではなくともグリセリン浣腸そのものは受けた
ことがあります。ですから、それが途方もないことだとわかるの
でした。
 そんな自らの経験からみて20分はあまりに常識外れだと分か
ります。ですから、お互い顔を見合わせ笑ってしまったのでした。

 でも、明子さんの方は真剣で……
 「菜に笑ってるの!人間、なせばなるですよ。女の子はねえ、
こんな処で恥をかきたくないと思ったら、自然と、我慢ができる
ようになるんです。…茜お嬢様だって、最初の頃は当然のように
オムツにお漏らしでしたけど、あなたたちぐらいの歳には、もう
ちゃんと我慢できて、お外のトイレでなさってましたから……」

 「でも、結局はウンチしているところは見られるんでしょう?」

 「そりゃそうですけど、見ているといってもお父様かお母様、
それに私のようなごく幼い頃からお世話もうしている者だけです
から……」
 と、ここまで言ってから……

 「あっ、高瀬先生がしらっしゃるか」
 と、明子さん。小声で付け足したのですが、それを二人は聞き
逃しませんでした。

 「高瀬先生って?」
 「ね、誰?」
 二人の小娘が湯船の中ではしゃぎだします。

 困惑気味の明子さんでしたが、もう、こうなったらすべて話す
しかありませんでした。
 いえ、本当は、彼女、話したかったのかもしれませんが……

 「お子様たちがいつもお世話になってる小児科の先生ことよ。
ここにもよく往診にみえるの。特にお仕置きのある時は脅かしに
大きな浣腸器をもってみえられるから、ご兄弟とも部屋中を逃げ
回って効果てきめんでしたよ」

 「ご兄弟?」
 「お子様たちって、おじさまの子供って茜お姉様だけでしょう」
 怪訝に思って尋ねると、二人にとっては意外な答えが返ってき
ます。

 「違いますよ。茜お嬢様は2歳まで施設で育ったあと、ご夫婦
が女の子を育ててみたいとおっしゃって養女になさったんです。
お二人の本当のお子様方は二人とも坊ちゃんで、すでに独立され、
今は年に二回ほどしかご実家には戻られませんけど、共にお医者
様をなさってます」

 「なんだ、そうなのか」
 春花は単純に納得しましたが、美里は気になる事がありました。
 「ひょっとして、その先生って、お仕置きの時もここへ来るの?」

 恐る恐る尋ねたことが、不幸にして当たってしまいます。
 「ええ、そうですよ。ちょうどいい機会ですからね、健康診断
をしていただいたり、発育状況を診てもらったり、お浣腸の量も
先生がお決めになってご自身がなさる事もありますし……お導尿
なんて素人ではやりにくいことも先生がやってくださいますから。
……そうそう、茜お譲様はこれが大変にお嫌いで、いつも大泣き
されてました。そうだ、あなた方も頼んであげましょうか?」

 明子さんに言われたとたん、二人は湯船の中へ……
 導尿がどんなことなのか二人は知りませんが、とにかく、今は
そこしか隠れる処がありませんでした。

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★

 処変わって、こちらはおばさまのお部屋。
 茜さんはお母さんに呼ばれていました。

 「先週、二学期の中間テストの結果をみせてもらったけど……
これ、あまり芳しくないみたいね。お父様にも、当然お見せした
けど、渋い顔なさってたわ」

 「ごめんなさい」

 「あなたの場合は女の子なんだから、男の子のようにクラスの
中でも抜きん出た成績でなきゃならないというわけではないけど、
……それでも、ある程度の成績は残してもらわないと……」

 「…………」

 「変な言い方だけどね、うちはインテリであることが家業の家
なの。だから、あなたの成績は、あなただけのものではないわ。
それはこのお家の看板でもあるのよ。そこの処、何度も説明して
きたからわかるわよね」

 「はい」

 「『あれが東都大の教授の馬鹿娘か』なんて世間で後ろ指でも
さされるようになったら、私もお父様も立つ瀬がないわ」

 「ごめんなさい」

 「まあ、それがわかってるなら、もっと頑張ってもらわないと
………これは何よりお父様の体面にも関わることなのよ」

 「はい」
 茜さんはもう涙を流していました。
 こんなお説教を過去に何度も聞かされていたからなのです。

 「もちろん、これがあなたの側に何か障害があってというなら、
それは仕方がないことだけど……大病したわけでもなし、虐めに
あってたわけでもないわよね。……強いて原因を考えると………
(ふう~)」
 お母さんは一つため息をついて……

 「マンガの読みすぎ、テレビの見すぎ、お友だちとの長電話、
休日のたびにお友達と街をぶらついて、勉強は犠牲にしても好き
な映画やコンサートは外さない……これじゃあ、勉強している暇
がないわね。だいたい、お父様から頂いたスケジュール表通りに
過ごした日が何日あったかしらね?……(ふう~)」

 お母さんがため息をつくたびに茜さんは背筋がゾクッとします。
 「…………」

 「これじゃあ、成績が下がっても当たり前よね。お父様もね、
今回はご自身で作成されたスケジュール通りに茜が勉強していな
かったことをお知りになって、とっても憤慨されてるのよ」

 「えっ……」
 茜さんはこの時『意外な』という顔になります。
 というのも、ここ数日出会うお父さんは、何時も通り穏やかで
普段と何も変わらなかったからでした。

 そんな茜さんの気持をお母さんが察したのでしょう。
 「どうしたの?お父様が怒ってるなんて信じられないかしら?
……でも、たしかに怒ってらっしゃるわ。それも、カンカンよ。
いつぞやは、『どうして、私の作ってやったスケジュール通りに
茜にやらさせないだ』って取り付く暇がなかったわ」

 「そうなんだ」
 茜さんはお父さんの怒りに初めて気がついたのでした。

 「それでね、お父様と二人で考えたんだけど………あなたには
久しぶりにお仕置きを受けてもらうことにしたの。……分かって
くれるわね」
 お母さんは茜さんを見つめると、抑揚を抑えた感じではっきり
宣言します。

 「えっ……」
 青ざめた顔の茜さん。ここに呼ばれた時にいくらか覚悟はして
いましたが、あらためてそう言われると、やはりショックだった
のです。

 「あなたへの本格的なお仕置きはいつ以来かしらね。そうそう
前はまだ小学5年生だったから2年ぶりになるわね。6年生の時
も怪しいことはあったけど、受験の時期だったし、目をつぶって
いたのよ。でも、その受験も終わって、さあ、これからって時に
気が抜けてしまったんじゃ何の意味もないわね」

 「…………」

 「あら、どうしたの?いきなり震えだしちゃって……恐いの?
(フフフフ)ま、お仕置きが恐くないと言ったら嘘でしょうけど、
あなたも大西家の一員である以上、こればかりは逃げられないわ」

 お母さんは茜さんのおでこをチョンと指ではじきます。
 ちょっぴりからかわれて、茜さん、むしろ落ち着いたみたいで
した。

 「はい、お仕置きお願いします」
 茜さんは畳の上に正座しなおすと、両手をついてご挨拶します。
 これもまた大西家の作法だったのです。

 「そう、わかりました。あなたも一歩一歩大人に近づいている
みたいね」

 「えっ?」

 「あら、忘れたの。あなたが前回お仕置きを宣言された時は、
散々泣き叫んで、私の腰に抱きついて『ごめんなさい』『ごめん
なさい』って連呼したのよ。あなたが『お仕置きをお願いします』
と言えたのは、私がとても恐い顔をして脅しつけてからだったわ。
それが今は、自らご挨拶ができるんですもの。大人になったなあ
って感心してるの」

 「そんな……ただ、今さらどうしようもないことですから……」

 「そうね、確かに……でも、それが大切なのよ。女の子は……」

 「…………」

 「女の子は男性とは違うの。自分に与えられた場所で力を発揮
しなければならないわ。男性のようにその場所が嫌なら自分の気
に入るようにそこを変えてしまおうだなんて、なかなかできない
ことだもの」

 「どうしてですか?」

 「単純なことよ。女性は男性に比べて、肉体的にも生理的にも
ハンデが大きいもの。力強くないでしょう。……それより、その
場所に留まって、自分の存在を認めてもらえるように頑張った方
がずっと楽だし、成功する可能性も高いわ。そのためには、まず
相手の心を掴まなきゃ。相手が猛烈に怒ってるのに『私、嫌です』
なんて、すねてみても始まらないでしょう。我慢するってことが
大事だわ」

 「それって、お仕置きのことですか?」

 「そうよ、……もし、これが私とあなただけの生活だったら、
私はあなたに体罰なんか求めないと思うけど……ここはお父様の
お家なの。そして、あなたはその娘。怒りに震えるお父様の溜飲
を下げる必要があるわ。わかる?」

 「はい」
 茜さんは小さな声で答えます。

 「大丈夫。お父様は立派な方だから、どんなお仕置きをなさる
にせよ。あなたが耐えられない事はなさらないわ。あなたとして
は、そんなお父様を信じて必死にしがみついていればいいのよ。
そうやって耐え抜けば、あなたは今まで以上にお父様から愛され
ることになるわ」

 「本当ですか?」

 「もちろん本当よ。お仕置きってね、愛を確かめ、これからを
誓う儀式なの。お父様はあなたを愛したいの。それを、あなたと
ご自身とで確かめたいのよ。だから、同じようなことはしていて
も、虐待とはまるで違うことをしているのよ」

 「………………」

 「とにかく、私とお父様を信じなさい。そして、あなたは必死
になってお父様からいただくお仕置きに耐えるの。健気なあなた
の姿をご覧になれば、お父様だって決して悪いようにはなさらな
いわ。だって、みもともとあなたは、お父様から誰よりも愛され
てる子どもなんですもの」
 お母さんはそう言って茜さんを励ますのでした。

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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