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<僕がお仕置き小説で夢見ているもの> ~エッセイ~

<僕がお仕置き小説で夢見ているもの>

 僕がお仕置きで夢見ているものは、まだ僕が幼い頃僕を愛して
くれていた人たちとの思い出の世界なんだ。
 それは辛いこともあったけど、楽しかった。
 示された目標に心が躍り、そこへ辿り着くだけで心が満たされ
た日々。
 こんな充足感は大人になるとない。
 確かに大人になっても目標はあるし、その目標を達成した時の
充足感みたいなものは一応あるんだけど……
 心が倒れこむためのベッドがないんだ。
 今は、目標を達成するとどうなるか、さらに、その先には何が
待っているか、その先の先が見えてしまう。果て無き戦線だ。
 昔は……子供の頃はそうじゃなかった。愛してくれる人の為に
無我夢中に一生懸命になれて、何か成功するたびに仔犬のように
頭を撫でられた。褒美はたったそれだけなのに今よりむしろ心は
満たされていた気がする。
 そんな記憶が愛おしいのだ。
 お仕置きは、そうした時代の負の遺産なのかもしれないけど、
僕にとってはそれも大事な想い出。愛されていた証しなんだ。
 『人が人を叩いているのだからこれは虐待なんだ』なんていう
単純な図式しか思い浮かばない人はおよそ人から愛されたことは
ないのだろうと思っている。
 『残酷な天使のテーゼ』というアニメソングがある。
 その歌詞はきっと少年の旅立ちをうたっているんだろうけど、
勇壮なメロディーの中に大人社会の中へ繰り出す少年兵の悲哀の
ようなものが伝わってきて、僕の琴線に触れる一曲だ。

『残酷な天使のテーゼ』の歌詞

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tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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