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<神山村の三人娘>~③~

<<登場人物>>

 中三トリオ<幼馴染>
 タマミ(小島珠美)
 何事にもミーハー。おかっぱ頭。今回、大港町の新興キネマで
 18禁の映画を見ようと言い出す。
 ヨーコ(花田洋子)
 真ん中で長い髪を分けている。普段は口数少ない文学少女だが、
 反骨なところもある。三人の中では比較的学校の成績がよい。
 ジュリ(前田樹理)
 ソバカスだらけの顔にショートヘア。ボーイシュ。体育会系。

 *男の子たち<小学生>*
 金崎信也君
 江藤順平君
 佐々木守君

*************************

 <神山村の三人娘>~③~

 三人娘のお仕置きは、土曜日の午後から一泊二日かけて学校の
北側に隣接する女子修道院で行われることになった。

 女子修道院とあるが、ここは完全な男子禁制ではない。教区の
責任者である牧師様はもちろんのこと、小学生までなら男の子も
出入りは自由だ。

 お仕置きを受けるその週末も少女たちにしてみたら招かれざる
客が数人、下着の入った袋を持って玄関に現れていた。
 男の子に限らないが、ここへ来る時に持ち込めるのは下着だけ。
女の子はブラジャーでさえ許されていないのである。

 修道院の玄関先は小さな庭になっていてマリア様の像と噴水、
それにシスターたちが丹精する四季折々の草花が出迎えてくれる。

 「わ~きれい」
 ヨーコは叫んだが、振り返った時、ほかの二人はため息。

 「何よ、そのため息は…私が綺麗って言ってるのよ。一緒に、
『わ~凄い』とか言ってくれたっていいでしょう」
 ヨーコは付き合いの悪い友だち二人が不満だった。

 確かに、ここってロケーションとしては最高な場所なんだから
ヨーコのように感嘆の声をあげても不思議はない。ただ、今日は
普段ではない。辛いお仕置きが待っている子供たちにしてみたら、
そんな庭の美しさをめでる余裕などないのだ。むしろ、今にあっ
てはヨーコの方が特異だったのである。

 いずれも母ヤギから引き離された子ヤギのように落ち着かない
様子で玄関先をうろうろ。誰一人、その呼び鈴に触る勇気がない。
 そこはヨーコも同じなのだ。

 そうこうするうち、外の気配に気づいた若いシスターが玄関の
ドアをあげる。

 「まあ、よく来たわね。さあ、入ってちょうだい」
 応対に出たシスターはまるで自宅にでも招き入れるかのように
とても上品な笑顔を見せる。
 ただ、この笑顔に子供たちは騙されてはいけなかった。

 この建物は悪さをする子どもたちにとっては魔女の屋敷。中に
一歩足を踏み入れた瞬間から、子供たちには何一つの自由も与え
られていなかったのである。

 「さあ、こちらよ」
 案内されてまず入ったのは、玄関近くにある引き付けと呼ばれ
る部屋。

 八畳ほどの板張りで殺風景な場所だが子供たちにとってはここ
が地獄の一丁目一番地だった。

 「さあ、まずは身体検査をしますから、いま着てるものを全部
脱いでちょうだい。シャツもパンツも全部よ」

 その部屋で待っていた年配のシスターが、さっそく子供たちに
指示を出す。

 子どもたちはまずここで素っ裸にならなければならなかった。

 「…………」
 タマミもヨーコもジュリも友だちの様子を窺いながら自分の服
に手を掛ける。

 しかし、自分の服に手は掛けるものの。どの子も相手の視線を
気にしつつ、なかなか先へと進まない。いつになってもブラウス
一枚脱げなかった。

 「ほら、そこの三人、早くしなさい」
 おばさんシスターの苛立つ声が聞こえる。

 もちろんそれはお風呂やプールではないこんな場所でどうして
裸に……というのもあるが、何より幼いとはいえ10歳を過ぎた
少年たちの目が乙女たちには気になったのだった。

 「さあ、あなたたち、なにを愚図愚図してるの。わざと時間を
かけるようなら鞭もあるわよ」
 若いシスターは自分も古参のシスター達からよくやられている
ので、自分よりさらに若い子には容赦がない。

 女子修道院というと女の園だから清廉な場所と思われているが、
実際はまるで中世社会や軍隊のような階級社会。おまけに変化に
乏しく退屈な日常を強いられていて、悪く言えば刑務所みたいな
場所でもあるのだ。

 そんな常日頃古参のシスターたちにいびられ、虐げられている
若手のシスターのもとへ、お仕置き目的で自分たちより若い子が
送り込まれたらどうなるか。
 その先の説明はいらないかもしれない。

 「さあ、あと三つ数えるうちにパンツが脱げないなら、ここで
浣腸しますよ」
 若いシスターの一人が叫んだ。

 するとヨーコが思わず……
 「まさかあ、すぐそうやって脅かすんだから~」
 と口を滑らせてしまう。
 学校生活と同じノリでそう言ったのだ。

 すると、たちまちガラス製の浣腸器をもった若いシスターたち
がヨーコの元へやって来て……

 「あら、脅かしじゃないわよ。ここでウンチ漏らした子だって
今までに一人や二人じゃないんだから。あなた、試してみる?」
 「どうやらこの子、修道院の掟を知らないみたいね。ここでは
新参者は絶対服従が原則よ。規律違反は厳罰」
 「お仕置きを受ける子に許されてる言葉は『はい、シスター』
だけ。『いいえ』って一言でも言ったら鞭がお尻に飛ぶから気を
つけてね」

 シスターたちは口々にヨーコへ脅しをかける。
 そして、ヨーコもまたこう言われると、もうそれ以上何も言え
なかった。

 「ひと~~~つ……ふた~~~つ……」
 若いシスターの声がひときわ甲高く部屋中に響く。

 男の子たちはすでに服を脱ぎ終わり全員が壁の方向いている。
もちろん男の子だって裸になるのは恥ずかしいだろうが、女の子
に比べればまだ自分の裸に鈍感でいられる。
 その分、すでにこちらに興味が湧いているみたいだった。

 振り向けないのはわかってるけど、男の子たちのそんな気配に
女の子は敏感だったのである。

 『あ~あ、いやだなあ』
 三人の思いは一緒。
 でも、そんな事情をシスターたちが考慮してくれるはずもなく
15歳の娘たちはこの部屋でストリップを披露するしかなかった。

 「……みっつ~~~」
 最後の声が鳴り響くなか、全員が最後のパンツを下ろした。

 これでお仕置きを受ける全員が素っ裸。
 もう、コレだけでも立派なお仕置きなのかもしれないが、勿論
これはほんの序の口。彼女たちがこの修道院を出るまでにはあり
とあらゆるハレンチなお仕置きを経験しなければならなかったの
である。

 「今週の出席者は六人です。中三の女の子三人と小五の男の子
が三人です」
 若いシスターの一人がこの中にあってはリーダー格とおぼしき
おばさんシスターに名簿を手渡した。

 「そうですか。それでは始めましょうか……」
中年のそのシスターは白髪交じり。鼈甲の髪留めで前髪を止め
ると、部屋の真ん中に置かれたひときわ大きくて立派な椅子に腰
を下ろす。
 これから子供たちへのお仕置きが始まるわけだが、その指揮を
とるのは、このおばさんシスターだったのである。

 「では、出席をとりますから、全員名前を呼ばれたら、元気に
『はい』と言ってまっすぐに手をあげましょう」
 おばさんシスターはそう言うと、一人ひとりの名前を呼び上げ
始めた。

 「金崎信也君」
 「はい」
 男の子の元気良い声が部屋じゅうに響く。

 「江藤順平君」
 「はい」

 男の子のボーイソプラノを聞きながら女の子たちはというと…
 『あいつらったら、これからお仕置きされるというのに、どう
してあんな元気な声がでるんだろう』
 と不思議だった。

 「佐々木守君」
 「はい」

 「よろしい、元気なのは何よりだわ」
 男の子たちの元気な返事に満足した様子のおばさんシスターは、
今度は女の子へと取り掛かる。

 「小島珠美さん」
 「は~~い」

 こちらは男の子のようにはいかなかった。
 覇気のない声、間延びした調子。手も途中までしか上がらない。

 『なぜ、こんな無駄なことなぜやるのかしら、顔を見ただけで
ここに誰が来ているかわかるでしょうに』
 そんな気持が見え隠れするのだ。
 中三の子はこの村では最上級生。こうしたお仕置き合宿だって
一度や二度ではないから良くも悪くも内実を心得てるのだ。

 『点呼なんてかったるい』
 そんな感じだった。

 すると……
 「シスター川村」
 おばさんシスターが若いシスターに声を掛ける。

 「はい、先生」
 シスター川村はそう答えて、さっそく行動を起こす。

 おばさんは若い娘に目配せしただけ。具体的には何も指示して
いないのに、川村シスターの方はどうやら自分の仕事が分かって
いるようだった。

 「小島さん、立ちなさい」
 川村シスターは壁に向かって膝まづく珠美を立たせると、有無
も言わさず身体を押さえつけて前屈させる。

 両手の指先が足のつま先にくっつくくらいギューっと折り曲げ
ておいてから自分を主張し始めた生意気なお尻を打ち据えたのだ。

 「ピシッ」
 甲高い音が部屋中に響いた。

 使ったのはゴムのパドル。この修道院では女の子のお尻に挨拶
する時によく使われるやつだ。
 60センチくらいの長さがあって、ちょうど卓球のラケットを
二回りほど大きくしたような形をしている。

 『…………』
 これだってまったく痛くないと言えば嘘になるが、もう中三の
身体なら悲鳴を上げるほどではなかった。

 「珠美さん。ここは、あなたが今の今までいた学校や家庭とは
違うの。あなた方はお仕置きでここに来てるの。何事もなあなあ
ではすまされないのよ。誰に対しても、ちゃんとご挨拶しなきゃ
いけないわね。特に、目上の方や年長者の方にはしっかりご挨拶
しなければ、疎まれてこれから先どんどん辛い目をみるかわかり
ませんよ。……わかるわね」

 おばさんシスターに諭され珠美は静かに頷いたのだが……
 次の瞬間……。

 「ご返事は!!」
 おばさんシスターの雷が再び落ちる。

 「まったく、何を聞いてるの!あなた、何もわかってないわね。
もう一回!」

 そして、再び……
 「ピシッ」

 「申し訳ありませんでした」
 珠美はこの音でやっとご挨拶を済ませたのだった。

 「みなさんもそうですよ。ご挨拶ご返事はどこへ行っても社会
の基本です。そもそもそれができないなんて子は論外です。当然、
即刻お仕置きです。『恥ずかしいからそんなのできません、声が
出ません』なんて理由にならないの。ここでは命じられたことが
出来なければすべてその場でお仕置き。これが原則。他の子たち
もよ~~く覚えておきなさいね」
 おばさんシスターはあたりを見回し、女の子だけでなく男の子
たちのその小さなお尻たちに向かっても叫ぶ。

 小学生の男の子たちはもちろん、中三の女の子たちにとっても
その効果は絶大だった。

 「次、前田樹理さん」
 「はい、シスター先生」

 「花田洋子さん」
 「はい、シスター先生」

 二人の少女は小学生に戻って大きな声を上げた。

 壁に向かって膝まづいたままの姿勢で、右手をまっすぐにあげ、
大きな声でおばさんシスターにご返事するだけ。思えば簡単な事
かもしれないが、中学三年生ともなれば恥ずかしさやテレが先に
来る。小学生時代のように誰に対してもどんな時でも元気一杯で
ご挨拶というわけにはいかなかった。

 そこはおばさんシスターも承知していて、最初の子にこうして
厳しいパフォーマンスを見せておけば、他のお友達だって考える
だろうというわけだ。

 おかげで残り二人のご挨拶に問題はなかった。

 「さてと、それでは身体検査してみましょうか。……まずは、
男の子たちから……金崎信也君、こちらへいらっしゃい」

 おばさんシスターが最初に指名したのは、男の子の中でも最も
小柄な少年だった。
 
 もちろん、その少年も最初は女の子たちと同様、素っ裸で壁の
方を向いて膝まづいている。
 『いらっしゃい』ということは当然、前にぶら下げている物が
シスターたちにも見えるということだから、立ち上がった瞬間、
思わず両手で自分の前を隠したのだが……

 「なんだ、なんだ、ほっぺを赤くして…ん?恥ずかしいのか?
いいからここへ来なさい」
 おばさんシスターは大きな椅子にどっかと腰を下ろしたまま、
大振りな動作で信也君を呼ぶ。

 気の小さい信也君は立ち上がったその壁際でしばし動かない。
 あたりをきょろきょろと見回している姿はまるで挙動不審者だ。
 こうした場合、もし逃げ出せたるならそうするところだろうが、
周囲にも若いシスターたちがいて、とても成功しそうになった。

 「さあ、一緒に行ってあげるから………どんなことでも勇気が
ないと事態はどんどん悪くなるのよ。他の子より多くのお仕置き
なんていやでしょう」
 見かねた若いシスターの一人が怯える信也君の肩を抱いて部屋
の中央へ。

 おばさんシスターの前へと引っ立てられた信也君、玉座に座る
このおばさんが閻魔大王にでも見えたのだろう。その手足や唇が
誰の目にも分かるように震えていたのだった。

 「どうした?恐いのか?……」
おばさんは信也君の顔を間近に見て笑う。無理もないといった
表情だ。

 「…………」
 信也君が小さく頷くと、今度は、その顔を濡れたタオルで拭き
始める。

 「そりゃそうだよね、ここにはお仕置きされるために来たんだ
から笑顔ではいられないよね。だけどさ、お前みたいにちゃんと
反省できる子はそんなに辛い目には遭わないから、心配しなくて
いいんだよ」

 おばさんシスターが拭き取ったのは、涙目になった顔だけでは
ない。首、胸、腕、背中…信也君の身体中を綺麗にしていく。
 その姿はまるで本当のお母さんのようだった。

 「ここで辛い目に遭うのは、何度もここへ来てお仕置きされて
るくせに、いっこうに懲りない子。そんな子はお仕置きに慣れて
るから、う~~んとキツイのをやらないと効果がないのよ。……
ひょっとしたら、そんな子は、お仕置きされるのが嬉しいのかも
しれないわね」

 おばさんシスターはそう言って中三の三人娘たちの様子を背中
から見る。

 『何かやばそうな雰囲気』
 『それって、私たちへのあてこすりかしら』
 『いやだなあ、また私たちを目の敵にしてるよ』
 三人はそれぞれに胸の中で思った。

 ということは、思うことはそれぞれに違っても彼女たちもまた、
おばさんシスターが自分たちに向けて話していたのは分かってい
たのである。

 とうとう、おばさんシスターのタオルは信也君が両手でかばう
場所へとやって来る。
 しかし、信也君はそこから両手を離そうとしないのだ。

 「どうしたの?……恥ずかしいの?……大丈夫、大丈夫。そん
な小さいもの誰も見ないわ。どうせあなた、まだ赤ちゃんのまま
なんでしょう。ほら、見せてごらんなさい」

 おばさんはやさしく信也君の両手を取り去る。
 出てきたのはおばさんが予想したとおり、まだ赤ん坊の頃から
何一つ変わっていない可愛い一物だった。

 「ほら、ごらんなさい。何も変わってないじゃない。色も形も
赤ちゃんと同じ。可愛いものだわ」

 シスターはそう言いながら、信也君のまだ皮に包まれた小さな
物干し竿を摘みあげる。
 脇では若いシスターたちもその様子を見ていた。

 竿も、袋も、お尻の穴も、そのすべてがお尻のお山と皮膚の色。
もちろんペンシル型のオチンチンも弛んだ皮膚に覆われている。

 おばさんシスターはこの見ての通りの赤ちゃん体形をそれでも
隣りで記録をつけている若いシスターのために報告した。

 「包茎……陰毛の発毛は見られず……色素沈着もなし……」
 おばさんシスターはまず信也君のお臍の下を検査する。

 可愛い一物を引っ張ったり、先っちょを剝いてみたり、竿と袋
の特に根元の部分を念入りに確認しながら……
 「かぶれなし……灸痕は……見られず……そのほか火傷の痕も
なし……鞭の痕もないみたいだわね」

 最後は、皺々袋を軽く握ってその重さを量るような仕草をして
みせた。……もう、やりたい放題だ。

 「最近はいい子にしてたみたいね。先生とかお父さんお母さん
から叱られたことある?」

 「あるけど……」

 「鞭でのお仕置きはなかったんでしょう?」

 「うん、それはなかった」
 信也君は自分のシンボルがおばさんシスターによっていじられ
玩具にされても何の抵抗もしなかった。

 「それじゃあ、前かがみになってごらんなさい」

 おばさんシスターに命じられて信也君はちょっぴり怯えた顔に
なったが……

 「大丈夫よ。ぶったりしないから」
 おばさんシスターにこう言われたから恐々両手を床に着けたの
だ。

 すると、今度はお尻の穴が調べられる。
 まだ青い桃の実が割られ、固い種のような菊座が顔を出す。

 すると、おばさんシスターは涼しい顔で外部の侵入を許さない
堅い門に指を立てて無理やりそこを押し広げようとするのだ。

 「あっ、いや」
 信也君は坊ちゃん刈りの頭を振って抵抗。声を上げてみたが、
おばさんシスターはやめなかった。

 それどころか……
 「ほう、なかなかいい締まり具合じゃないか……」
 おばさんシスターは自分の人差し指を第一関節まで入れ込むと、
まるでその感触を楽しむかのように肛門の中で動かしてみる。

 「あっ、いや、だめえ~~」
 信也君の声が大きくなった。

 しかし、おばさんシスターの指は信也君の力では抜けない。

 気がつけば、若いシスターにその身体を押さえつけられていた
から、その後は、もうどうすることもできなかったのである。

 「あなた、禁止されてる中庭でボール遊びをしていて教員室の
ガラスを割ったそうじゃない。……おまけにその場から逃げたり
して……そんな悪い子には、やっぱりしっかりした罰が必要ね」

 おばさんシスターはそう言うと、入れていた自分の指先をグイ
と曲げ、そこに出来た僅かな隙間を利用してイチヂク浣腸の先を
お尻の穴へ突き刺す。

 「いやあ~~~だめ~~~」
 信也君の声は慌てて大きな声を出したが、すでに手遅れ。

 おばさんシスターによる電光石火の早業。その目にも止まらぬ
手技によって、これまでだって何人もの子どもたちが泣かされて
きたのだ。

 「ほらほら、暴れないの。痛くないでしょう。まずは、お腹に
溜まった悪い心を洗い流しましょう。お仕置きはそれからよ」

 「ぁぁぁぁぁぁぁぁ」
 信也君のお腹にイチヂクの実が潰れグリセリンが入っていく。

 『いや、いや、いや……』
 信也君は思ったが、もう、どうしようもなかった。

 グリセリンは即効性のある薬だから、お尻から薬液を注入され
ると効果が出るのに1分とかからない。若いシスターがお尻の穴
をティシュで塞ぐ頃には信也君はもう我慢ができなくなっていた。

 「あっ、先生トイレ。……トイレ行きたい」
 信也君は前を押さえて地団太を踏む。

 でも、すぐにトイレは許されなかった。
 若いシスターによってその場からごぼう抜きに持ち上げられた
信也君は慌てる。
 「あっ、いや、だめ、トイレ行かなきゃだめ、漏れちゃうから」

 できる限りの抵抗を試みたが下ろしてもらったのはトイレでは
なく、おばさんシスターの膝の上だった。

 そこで、おばさんと向かい合うように座ると、今にも飛び出し
そうなお腹を抱えたままで……

 「信也君。もう、学校の中庭でボール投げなんかしない?」

 「えっ…………あっ……はい」
 信也君は大きな大人の顔を目の前にして思いっきり戸惑ったが、
『はい』というしか自分が救われないことは用意に判断できたの
である。

 「これから、いい子になりますか?」
 「はい」
 信也君は震える唇で答える。まだ、たった2問だが、全身鳥肌。
ちょっと気を緩めたら取り返しのつかないことになりそうだった。

 「本当に約束できる?」
 「えっ…………あっ……はい」
 信也君は『こっちはもう限界なのに、なに悠長なこと言ってる
んだよ』と泣きたい気分だ。おまけにお腹がぐっと差し込んで、
もう全身脂汗になっていた。もうこうなったら何でも『はい』と
応じるしかなかった。

 とにかく、今はそれどころではなかったのである。

 「それを学校の先生やお父さんお母さんにも約束できかしら?」

 「あっ……はい」
 また、さしこみがお腹を襲う。もう、とにかく『イエスイエス
イエス』何を聞かれてもこう答えようとしていたのである。

 だから……
 「ここでは反省の言葉を百回書く百行清書をやってもらいます。
ただ百回書けばいいんじゃないの。汚い字はやり直し。わかった」
 「はい」

 「清書中はおしゃべりはもちろん、あくびも認めません。違反
は全てお尻への鞭で償います。いいですか?」
 「はい」
 信也君は、もうこの頃になるとおばさんシスターの話をろくに
聞いていなかった。とにかく言葉が途切れたら『はい』と言おう
とそればかり頭に思っていたのである。

 結果……
 『教会の規則に違反した時は目上の人のどんな罰にも従います。
痛い罰、恥ずかしい罰、どんな罰も受けます』
 と約束したわけだが、実は信也君、おばさんシスターにそんな
約束をした覚えがなかったのである。

 その時は、ただただ苦しくておばさんシスターの胸の中に倒れ
込み、『とうかお漏らししませんように』とそればかり頭の中で
考えていたのだった。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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