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小暮男爵 << §10 >>

小暮男爵

***<< §10 >>****

 小宮先生と高梨先生がそれぞれに教え子の着替えをすませると、
私と広志君を隔てていた幕が取り去られます。
 私は予備の服で対応できましたが、男の子用の制服にちょうど
サイズの合う服がなかったのでしょう。広志君の方は体操服です。

 濃紺の襟なし上着に白シャツ姿もいいけれど、男の子は体操服
を着ると何だか凛々しく感じられて素敵です。

 ところが、ヒロ君、私と目を合わせるなりはにかみます。
 自分だけ別の衣装が変わってしまったのが恥ずかしかったので
しょうか。それとも、同じ境遇の相手を見て鏡を見ているようで
嫌だったのか、下を向いてしまいました。

 二人はお互い同じ身の上。これから先生にお尻を叩かれようと
している悲しい定めの少年少女です。そんな同じ境遇の子が再び
視線を合せた時、今度は、なぜか二人して笑ってしまいました。

 ほどなく四時間目の開始を告げるチャイムがこの中庭にも響き、
花壇の手入れに来ていた下級生たちも駆け足でそれぞれの教室へ
帰って行きます。

 チャイムが鳴り終えると、それを待っていたように小宮先生が
手を叩きました。
 「さあ、みなさん。このお二人さんのお着替えも無事にすみま
したから、今度は、内側を向いてくださいね」

 すると、大きな輪を作ってくれたいた子供たちが一斉にこちら
を向き直ります。
 沢山の目が一斉にこちらを見ますから、それって、ちょっぴり
恐怖です。

 『あ~あ、いよいよかあ~~~やっぱり嫌だなあ~~』
 私は愚痴を言いながらも覚悟を決めます。
 でも、その前にちょっとした事件がありました。

 「芹菜(せりな)ちゃんと明君、こちらへいらっしゃい」
 小宮先生は凛とした声で二人を指名します。

 実はこの二人、私たちがお着替えの最中も先生から時々注意を
受けていました。

 やがて、恐る恐る輪の中から出てきた二人が先生の目の前まで
やってくると、いきなり……

 「あ~いや~~ごめんなさい」
 オカッパ頭の芹菜ちゃんが叫びます。
 芹菜ちゃんは小宮先生が背中からお腹へと左腕を回した瞬間、
何をされるかが分かったようでした。

 小宮先生は芹菜ちゃんの身体を立たせたままで前屈させると、
右手でその白いパンツを叩き始めます。

 当時私たちが着ていた制服のスカート丈はとても短くて、ある
程度前屈するれば、すぐにパンツが丸見えるようになっています。
 お尻叩きが当たり前のこの学校で先生が子供たちへのお仕置き
をしやすいようにそんなデザインした。私たちはそう考えていま
した。
 いずれにしても、小宮先生、芹菜ちゃんのスカートを捲る必要
がありませんでした。

 「(パ~ン)(パ~ン)(パ~ン)(パ~ン)(パ~ン)」
 続けざまに六回。小宮先生は息つく暇なく芹菜ちゃんを叩いて
こう叱るのです。

 「先生、お着替えの最中は決して振り返っちゃだめですよって
注意したわよね。覚えてる?」

 「はい」

 「だったら、どうして、あなたは私の言うことがきけないの。
チラチラと後ろを振り返って、覗き見なんてみっともないわよ」

 「ごめんなさい」

 「誰だってお友だちにも見られたくないものはあるの。あなた
だって裸で廊下に立ちたくはないでしょう。やってみたい?」

 「いやです。そんなのいやです。ごめんなさい。もうしません
から」
 芹菜ちゃんの顔は真っ青、唇が震えています。

 さすがにこの程度のことでは、そんなに厳しい罰は受けないで
しょうが、私も実際にそうした子を見たことがありましたから、
芹菜ちゃんだって必死にならざるを得ません。
 
 そして、二宮先生はそんな芹菜ちゃんの必死さを見て……
 「いいでしょう、今度から気をつけるんですよ」
 と許してくれたのでした。

 さて、今度は明君です。

 「あっ、いや、だめ~~」
 小宮先生の左腕が明君に背中に捲きついた瞬間、まだぶたれて
もいないのにボーイソプラノの悲鳴が上がります。
 男の子は我慢強いのか、鈍感なのか、女の子のように何にでも
すぐに悲鳴を上げたりしません。でも、明君、芹菜ちゃんの姿を
見てびびったみたいでした。

 要領は芹菜ちゃんの時と同じ。
 「(パ~ン)(パ~ン)(パ~ン)(パ~ン)(パ~ン)」
 という小気味の良い破裂音が半ズボンの上から上がります。

 女の子がパンツの上で男の子はズボンの上。ちょっと不公平な
気もしますが、小宮先生はその分男の子の方を強く叩いて公平に
なるようにしていました。

 「いやあ~~~ごめんなさい、もうしません、もうしません」
 明君はたちまち先生に謝ります。

 小宮先生も小学生相手にもちろん本気でなんか叩いていません。
でも、あまり弱過ぎてもお仕置きの効果がありませんから、その
あたりの微妙な匙加減は過去の経験で調整していました。

 私の学校は体罰を否定しませんから、お尻叩きも毎日のように
行われます。このため先生方もそうした加減はよく心得ておいで
なのです。
 罪の軽重、情状酌量の余地、年齢、男女の別、健康状態、何日
何時間前にどんな罰を受けたかなど、ありとあらゆる情報が先生
の頭の中にはあります。それを精査した上で先生は生徒のお尻を
叩くのでした。

 「女の子の着替えを覗こうだなんて……男の子が最もやっては
いけない行為だわ。あなたのやったことはとっても恥ずかしい事
なのよ」

 「はい、ごめんなさい。もうしません」
 明君、半べそをかいて謝ります。

 実は、明君、小柄な小宮先生よりすでに身長が高いのですが、
そんな明君も小宮先生が苦手です。先生がその瞬間ちょっと恐い
顔をしただけで、いまだにおどおどたじたじになるのでした。

 「さあ、では始めましょうか。もうすでに4時間目が始まって
ますからね、テキパキとすませるわよ」

 小宮先生の声に私も広志君も緊張が走ります。
 もう、覚悟を決めるしかありませんでした。

 「さあ、どちらからにする?どちらでもいいわよ」
 小宮先生はあらかじめそこにあった木製の椅子。私たちが普段
教室で座っているのと同じものに腰を下ろして私たち二人を見つ
めます。

 こんな時って、『では、私(僕)が先に…』なんて言えません。
 もじもじしていると……。

 「それじゃあ、美咲ちゃんいらっしゃい」
 最初に指名されたのは私てせした。もちろん行かないわけには
いきません。

 「お作法はいつも通りよ。ここで、膝まづきなさい」

 先生の指示で私は先生の目の前に膝まづきます。
 両手を胸の前で組んで大きく深呼吸。

 「私は悪い子でした。どうかお仕置きでいい子にしてください」

 もちろん本心じゃありませんから、辛い言葉です。でも勇気を
振り絞ってそれは言わなければなりませんでした。

 「あなたも五年生ですから、これまでに何度も聞いて耳にたこ
ができてると思いますけど、我校のお仕置きは先生から無理やり
やらされるのではなく、自分の至らない処を治していただく為に
先生方にお願いしてやっていただくものなんです。……それは、
わかってますね?」

 「はい、先生。お願いします」

 「よろしい、それでこそ、うちの生徒です」
 小宮先生は私を褒め、それから、あたりを見回して周囲を取り
囲む子供たちに向かってもこうおっしゃるのでした。

 「それから、みなさんにも注意があります。最近、みなさんの
中に、お友だちのお仕置きを見学しているさなか笑う人がいます
けど、あれはとってもいけないことです。お仕置きは恥ずかしい
ことを強制されているのではありません。自分を高める為に行う
神聖な試練の場なんです。そして、これは見学するあなたたちに
とっても大切なお勉強の場なんです。真剣な気持で臨まなければ
なりません。そんな時、お友だちを笑うなんて失礼です。先生は
そうした子を許しません。見つけしだい、その子にもこの二人と
同じお仕置きを受けてもらいます。いいですね」

 小宮先生の凛とした声があたりに響きます。

 「はい、わかりました」

 この時、子どもたちの全員が声を上げたわけではありません。
でも『笑うとお仕置き』という情報だけは、しっかりとみんなに
伝わったみたいでした。

 「さあ、美咲ちゃん、ここへいらっしゃい」
 小宮先生が椅子に腰掛けたままでご自分の膝を叩きます。
 すると、ここで思いがけないことが起きました。

 高梨先生が口を挟んだのです。
 「あのう先生、大変申し上げにくいのですが、もう、よろしい
んじゃないでしょうか?」

 「えっ?」
 突然、小宮先生、鳩が豆鉄砲を食ったような顔になります。
 小宮先生としても、まさか高梨先生が発言されるとは、思って
いられなかったみたいでした。

 振り返った小宮先生に高梨先生が……
 「いえ、二人を許してもらえないでしょうか。今回の件は私が
大騒ぎしなければ、こんなことにはならなかったと思うんです。
ですから、私にも罪はありますから……」
 と、申し入れてくれたのです。

 高梨先生はいわば臨時の先生。普段なら学校行事のような事に
口を挟むようなことはなさいませんが、それがこの件に関しては
異を唱えられたのでした。

 小宮先生はしばし考えておられましたが、笑顔になります。
 「大丈夫ですよ。先生のお気遣いには感謝しますが、この件で
先生に罪はありませんもの。これはあくまで持ち場を勝手離れた
この子たちの問題ですから……それは別物です」

 小宮先生が決断して、お仕置きを免れるという私の夢は砕け散
ります。でも、小宮先生自身は高梨先生のそうした声かけを不快
に感じられていたわけではありませんでした。

 いよいよ、私は先生の膝にうつ伏せになります。
 両足のつま先が僅かに地面を掃く程度。私の身体はほぼ完全に
先生の膝の上に乗っかっります。

 プリーツスカートの裾が捲られ、白いパンツがお友だちの前に
晒されます。女の子の場合、大半がこうでした。

 恥ずかしい姿。でも、もうここまでくると私も度胸が定まって
いました。
 『とにかく、早く終わらせなくちゃ』
 と、そればかり考えて私は小宮先生のお膝に乗っていたのです。

 「あなた、どうして破れた金網からお外に出たの?あそこは、
生徒が立ち入ってはいけないって知ってるわよね。先生、何度も
注意したものね」

 「はい」
 私はその瞬間、顔をしかめます。
 「ピシッ」
 という音と共に、最初の平手がお尻に届いたからでした。

 「ふう」
 小さくため息がこぼれます。最初はそんなに痛くありません。
もちろん、まったく痛くないわけじゃありませんが、子供でも
悲鳴は上げずに耐えられる程度です。

 「さて、それがどうして金網を越えてお外へ出ちゃったのかな?」

 「それは…………広志君を止めようと思って……」

 「本当に?」
 小宮先生は思わず先生の方を振り返った私の顔を疑わしそうな
目で覗き込みます。

 「本当です」
 思わず声が大きくなりました。

 「そう、それじゃあなぜ、すぐに戻ってこなかったの?広志君
に注意したら、すぐに戻れるでしょう?」

 「それは……」
 私は答えに窮します。だって、それって私自身にも分からない
ことでしたから。

 確かに、先生の言う通りなんですが、あの時、突然、広志君に
抱きつかれて……斜面を滑って……危ないところで止まって……
二人で笑って……あとは、何となくああなってしまった、としか
言いようがありませんでした。

 「楽しかったんでしょう?」

 「えっ!」
 核心を突く質問。思わず……
 「そ、そんなことは……」
 と言ってしまいましたが……

 「痛い!」
 次の『ピシッ』がやってきました。

 「嘘はいけないわ。それじゃあ、広志君がここにいなきゃだめ
だって強制したの?脅かされて着いて行ったの?」

 「あっ、いや、だめ」
 続けざまに次の『ピシッ』がやってきます。

 「ダメな事をしたのはあなたじゃなくて。広志君『帰れ』って
言ったのにあなた着いて行ったそうじゃないの。……それって、
その方が楽しいと思ったからでしょう」

 「それは……」
 小さな声で迷っていると……
 「あっ、痛い」
 また痛いのがやってきます。

 「どうなの、違うの!」

 「あっ、いや~~」
 続けざまの『ピシッ』です。

 「ごめんなさい」
 私はとにかく痛いのから逃れたくて本能的に誤ってしまいます。

 「要するに、ミイラ取りがミイラになったということだわね。
ということは、ミーミはヒロ君が好きなんだ」

 「えっ、……違います。そんなことじゃなくて……」
 私は思わず大声、顔も自分で火照っているのが分かるくらいに
真っ赤でした。

 「いいのよ、それは、それで……自然なことだもの。誰だって
好きな子と一緒にいたいものね」
 先生の右手がお尻ではなく頭の上に乗っかります。
 その右手で私は自分の頭が静かに撫でられていくのを感じて
いました。

 でも、結果が変わることはありませんでした。
 「事情はわかったけど、規則は規則よ。あなただけを特別扱い
できないの。罰はちゃんと受けないとね」
 
 私は先生の言葉を否定しようとして、先生の方を振り返ったの
ですが、その瞬間、両脇を抱えられて体をごぼう抜きにされます。

 今度お尻が着地したのは先生の膝の上。
 先生は私とにらめっこする形で私を膝の上に抱っこさせたので
した。

 「わかりました。それじゃあ、あと五回で終わりにしましょう」
 先生はその姿勢で頬擦りをして私の頬に流れ落ちる涙を拭き取
ります。

 「恐い?……でも、これを乗り越えなくちゃ、あなたお友だち
の教室へ戻れないの。お仕置きを受けて綺麗な身体にならないと
お友だちの処へは戻れないのよ。そのルールは知ってるでしょう」

 そして、私の気持が少し落ち着いたのを間近に見て確かめると、
やおらポケットからタオル地のハンカチを取り出します。

 「最後の五回はとっても痛いから、用心のためにこれを噛んで
おいてね。……あ~~んして」
 先生はそう言って取り出したハンカチを私の口の中へ。
 これも女の子へのお尻叩きではお定まりの儀式でした。

 私は再び小宮先生のお膝の上に戻されるとスカートを捲くられ
今度はショーツまでも太股へ引き下ろされます。

 スーっとお尻を風がなでると、友だちの視線が気になります。
勿論これって恥ずかしいことなんですけど、問題はこれだけでは
ありませんでした。

 「えっ!」
 私の目の前に突如、河合先生が……
 先生は誰に頼まれた訳でもないのに私の両手首を握りしめます。
私、まるで手錠を掛けられた犯人みたいでした。

 私は恐怖心から慌てて振りほどこうとしましたが大人と子供の
力の差はどうしようもありません。

 「観念なさい。この方があなたの為よ」
 河合先生は笑っています。

 いえ、もう一つあります。
 「えっ、何なの?」
 そうやって手の方に気を取られているうちに今度は両足も誰か
に押さえられていました。

 そして私の腰を押さえている小宮先生の左手にもこのまで以上
の力が入っていることがわかります。

 本当にがんじがらめです。
 『か弱い11歳の少女を大人三人で押さえたりして、こんなの
いや~~~~~』
 私はこの場で叫びたい衝動を必死に押さえます。

 もう緊張MAXでした。

 そんな大人たちによって締め上げるだけ締め上げられた身体に
最初の一撃が下ります。

 「ビッシ~~~」

 何度も言いましたが、ここでお尻叩きなんて珍しくありません。
毎日誰かがぶたれてます。でも、その毎日、私だけがぶたれてる
わけではありません。誰かがぶたれているというだけです。

 ですから、しばらくお尻を叩かれていなかった私はその凄さを
久しぶりに実感します。

 「ひぃ~~~~」
 尾てい骨から背骨を電気が走りぬけ、脳天から抜けて行きます。

 もちろん先生の右手は平手。鞭なんて持ってはいません。
 でも、大人がちょっとスナップを利かせれば、子供にとっては
手足すべてがバラバラになるほどの衝撃でした。

 「あら、久しぶりだったので、ちょっと痛かったみたいね」
 涙ぐむ私を小宮先生は優しく声をかけます。

 そして、こう続けるのです。
 「ハンカチ、役に立ったでしょう。稀にだけど舌を噛んじゃう
子がいるの。用心にこしたことないわ」

 たしかにハンカチは役に立ちました。そして河合先生とヒロ君
のお母さんのいましめも……

 私はその瞬間、痛さに耐えかねて小宮先生のお膝を離れようと
したのです。
 でも、もし小宮先生のお膝を立ち退いて地面に立ってしまった
ら……ショーツを脱がされてる私はお友だちの前でお臍の下まで
晒すことになります。

 それだけじゃありません。お尻叩きを受けている最中、先生の
お膝から離れるのは重大な規律違反です。閻魔帳にXが二つ以上
つきます。新しいお仕置きが追加されることもあります。
 それを救ってくれたのは、河合先生と広志君のお母さんでした。

 「さあ、もう一ついくわよ」
 小宮先生が宣言して二つ目がやってきます。

 「ビッシ~~~」
 「ひぃ~~~~」

 前と同じです。背中を走る電気が後頭部から抜けていきます。
 なりふり構わず動かない手足をバタつかせます。

 「痛い、痛い、痛い、痛いから~~もっと優しくしてえ~~」
 私は恥も外聞もなく叫びます。

 もちろん、だからって小宮先生が許してくれたり威力を弱めて
くれたりはしません。でもそう叫ばずにはいられないくらい小宮
先生のお尻叩きは痛いのでした。

 「痛かった?」

 「うん」
 小宮先生から肩越しに尋ねられたから答えますが……

 「仕方がないわね、お仕置きだもん。我慢しなくちゃ」
 という答えしか返ってきませんでした。

 「はい、もう一つ」

 「ビッシ~~~」
 「ひぃ~~~~」

 背中を走る電気は少し弱まりましたが、今度はその瞬間、眼球
が飛び出すくらいの圧力です。

 4発目
 「ビッシ~~~」
 「ひぃ~~~~」

 相変わらず最初と同じようにぶたれるたびに『ひぃ~ひぃ~』
言っていますが、お尻が慣れたんでしょうか、前に比べれば痛み
もそれほどきつくなくなります。
 ただ、お尻の痛みを子宮が吸収して下腹にずどんという衝撃が
走ります。何とも不思議な気分です。

 5発目
 「ビッシ~~~」
 「ひぃ~~~~」
 
 最後はとびっきり痛い一発。お尻叩きの数が決まっている時は
たいていこうなります。
 小宮先生が初めて力を込めて叩いた一発で私の頭はショート。
頭の中が真っ白になってくらくら。しばらくは何も考えることが
できませんでした。

 「ほら、大丈夫ですか?」

 私は小宮先生に起こされます。
 ひょっとしたらその瞬間は、短い間、気絶していたのかもしれ
ません。

 「さあ、最後にご挨拶しましょう」
 私はパンツを上げてもらうと、お仕置きのご挨拶を促されます。
 それは、この学校の生徒なら全員経験のあるご挨拶でした。

 私は衣服を自分で整えると小宮先生の足元に膝まづいて両手を
胸の前に組みます。

 「小宮先生、お仕置きありがとうございました。美咲は先生の
教えを守って必ずいい子になりますから、見ていてください」

 これはお仕置きを受けた子が必ず言わされる『先生への感謝の
言葉』。これを言わないうちはお仕置きは終わらないのでした。

 「はい、いい子でした。これであなたもまた五年生に戻れます
よ。これからも楽しくやりましょうね」

 先生はそう言って私を再びお膝の上へ迎え入れます。
 もちろん、それはお仕置きのためではありません。私を優しく
愛撫するため。お仕置きの後は、必ず先生から慰めてもらえます。

 これは厳しいお仕置きを我慢した子の唯一の役得。
 もちろん、だからと言ってわざとお仕置きをもらうような子は
いませんでした。

*****YATTOHMADEKIMASHITA*****

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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