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小暮男爵 ***<< §14 >>****

小暮男爵

***<< §14 >>****

 私は、当初下り階段に足を踏み入れる勇気がわきませんでした。
いえ、一年前だったらきっとそのまま踵を返していたと思います。
でも、この時は違っていました。

 『遥お姉様が心配だもん。ちょっとだけ覗いてみようかしら』
 まずは私の心の奥底から天使の声が聞こえてきます。

 姉思いの優しい眼差し。妹の声が闇の奥へと響きます。
 それは耳には聞こえない声。心の声でしたが、やがて……
 『あなた何考えてるのよ。見つかったら間違いなくお仕置きよ。
バカな事はやめなさいよ』
 理性の声に打ち消されてしまいます。

 『そりゃそうね。バカなことはしない方がいいに決まってるわ』
 私は理性の声に納得しました。

 でも、納得したにも関わらずその深い闇を見つめていると私の
足は帰ろうとしません。その地下への階段を見つめたまま動きま
せんでした。

 そのうち次なる声が聞こえてきたのでした。悪魔の囁く声です。
 『下りておいでよ。遥お姉ちゃんの悲鳴が聞こえるかも。何時
も虐められてるお姉ちゃんの悲鳴って、聞いてみたいよね。わく
わくするよね』
 
 それが背徳な思いなのは小学生の私にも分かります。
 もし、お父様に見つかったら、私も同じお部屋に連れ込まれる
かもしれません。お仕置きされるかもしれません。それも分かっ
ています。

 『何やってるのよ!!その場から離れなさいよ!!お父様から
お仕置きされても知らないよ!』
 理性が私を必死に押しとどめますが……
 今度は理性が誘惑に負けてしまいます。

 結局、私って子は、愛より理性、理性より誘惑に弱い子だった
のでした。

 薄暗い階段をゆっくりゆっくり下りきると、がらんとした空間
に薄暗い明かりが一つ。地上とは明らかに違う空気感がこの場を
支配しているのが分かりました。
 ひんやりした風が背筋を通り抜け。それに追われるように歩を
進めると、目の前に防音防火を兼ねた鉄の大扉があって私を威嚇
します。

 『ここから出て行け!』
 『中に入ってこい!』
 二つの違った声が聞こえます。大扉は私の最後の決心を待って
いるみたいでした。

 『そうよね、もしお仕置きだったら開いてるはずないわ』
 床から天井までを覆いつくすこの扉は滅多に開けられることが
ありませんが、代わりに人が出入りできるだけの小さな扉があり
ました。そこをそう思って押してみたのです。

 『開いてる。……こいつ、お仕置きが始まっちゃうと閉められ
ちゃうに……でも、だったら大丈夫よね……大丈夫、大丈夫……
本当に大丈夫よね……』
 私は自分の小さな胸に何度もそう問いかけ、小さな入口の扉に
身を隠しながら、この先に続く廊下の様子を窺います。

 『ふぅ、やったあ~~~』
 やったことは小さな扉をくぐっただけ。でも、大冒険でした。

 すると、さっそく廊下に並んだ七つの部屋のうち一番奥の部屋
から何やら話し声が……

 『やっぱりね、多分そうじゃないかと思ったのよ。来た甲斐が
あったわ。きっと六年生の子全員、お昼休みを利用してお父様方
に呼ばれたのよ』
 私は胸を高鳴らせ、足音をしのばせて廊下をさらに奥へと進み
ます。

 実はここにある七つの部屋のうち手前にある六つの部屋は各家
専用の個室。ドアにはお父様方のお名前『小暮』『進藤』『真鍋』
『佐々木』『太田』『中条』のプレートが張ってあります。つまり、
もしこれらのお部屋で何かあったとしてもどのみち私は立ち入れ
ませんから無駄骨になるわけです。

 でも一番奥にある七つ目の部屋だけは違っていました。
 ここは普段お父様方の寄り合い所(サロン)みたいな使われ方
をしている場所ですからどこの子供たちも出入りが自由でした。
 ま、多くの子どもたちにとって積極的行きたいという場所では
ありませんが……

 部屋は30畳ほどの広さがある大広間。間仕切りはありません
が、お父様方がそれぞれにお気に入りのソファやデッキチェア、
ステレオなどを持ち込んでくつろがれています。

 ただその一角にお父様方のくつろぎとはあまり関係のない一段
高くなった畳敷きのスペースがあってそこは子供たちをお仕置き
する場になっていました。

 もちろん全てのお仕置きがここで行われるわけではありません。
問題が個人だけで収まるような場合はたいてい個室を使いますが、
なかに、複数の家の子が同じ問題を起こした場合などは、ここが
使われるようでした。

 今回は、まさにそんなケースだと思って乗り込んだのです。
 私の読みは的中したみたいでした。

 私は、最初、大広間の扉に耳を押しつけて中の様子を探ろうと
しましたが、防音装置が施されているために音は聞こえても何を
言っているかまでわかりません。

 思い切ってドアを開けてみようとしましたが施錠されています。
 そこで今度は、この部屋に隣接する隣りの部屋の扉をそうっと
押してみると、こちらは開きますから……。

 『やったあ~~ラッキー』
 私は心の中で叫びます。

 実はこの部屋、映写室でした。大きな映写機の脇でこっそりと
小さい窓を覗くと隣の部屋の様子が手に取るようにわかります。
正直、願ったり叶ったりでした。

 お父様たちはたんにお金持ちというだけでなく仕事をリタイヤ
していますから、世間のお父さんたちのように忙しくありません。
その分、子どもたちの生活についても、細かな処までが気になる
みたいで、学校には逐一子供たちに関する報告を求めていました。

 そこで学校側もそんなお父様方の要望を受けて、私たちの成長
記録を最大限フィルムに収めて報告します。その報告フィルムを
上映するための映写機がここに置かれていたのでした。
 今なら当然ビデオでしょうが当時はそんなものありませんから
記録は全て映画として撮られていました。

 実際、私たちは8ミリだけでなく16ミリや32ミリといった
大型のカメラでも四六時中学校生活の様子を撮られていましたが、
その映像を私たち自身が目にする機会はあまりありません。
 そのせいでしょうか、手の空いた先生がいつもカメラをまわし、
私たちがいつも被写体になっていたのは承知していましたが特段
それを意識した事はありませんでした。

 カメラもカメラマンも最初は物珍しさから「何やってるの?」
と説明を求めますが、そのうちそれは学校の備品の一つとなって
特別の注意は払わなくなります。
 そうですねえ胤子先生の胸像と同じくらいの意識だったんです。

 実際、カメラは学校のいたるところで回されていました。勉強
の様子だけじゃありません。給食の風景、休み時間のおしゃべり、
とにかく暇さえあれば何でもかんでも記録に残されていました。

 ただ例外もあります。お仕置きり様子だけは後日の証拠とする
ため必ず記録に残してあります。
 裸のお尻はもちろん、おへその下の割れ目やお股の中まで……
カメラに遠慮はありませんでした。

 しかも悪さが続くと、お父様からここへ呼び出されて、自分が
受けたそんな恥ずかしいお仕置きの数々を映画で見せられたりも
します。
 その恥ずかしいのなんのって、自分のことですけれどもとても
正視できませんでした。

 でも、今回はどうやらそれとも違うみたいで、この映写室に人
はいませんし、その準備もしてる様子がありません。
 小窓から覗いてみると……六年生全員(といっても六人です)
が畳敷きになった舞台の上で正座させられています。

 その様子を見ているのは、うちのお父様をはじめ、この学校を
買い取った六人のお父様たち。こちらは板張りの床にお気に入り
の籐椅子を並べて座ってらっしゃいました。

 こちらからですとお父様方の顔は分かりませんが、向かい合う
形の子どもたちの顔はよく見えます。
 どの子も『まずいことになったなあ』という顔ばかりでした。

 私の家もそうですが、ここにいるお父様方というのは、功なり
名を遂げた末に老後の楽しみとして施設から私たちを引き取った
紳士淑女の方々ばかりです。
 ですから、普段の生活では、子どもから嫌われるような虐待や
お仕置きのたぐいは極力なさいません。
 そうしたことは家庭教師や学校の先生にお任せして、ご自分は
小鳥たちが肩にもたれたり膝に乗ってくるのをじっと待っておい
でだったのです。

 ただ、そんな好好爺然としたお父様も24時間365日決して
子供たちを怒ることがないのかというと、そこはそうではありま
せんでした。
 年に一度か二度、お転婆さんには三度くらいでしょうか、雷が
落ちます。

 運が良いのか悪いのか、私が覗いたその日はそんなたまたまの
一日だったのでした。


 「遥、なぜお前がここに呼ばれたか分かるか?」
 お父様はその低い声で居並ぶ六人の子供たちを前に、いきなり
遥お姉様を指名します。

 それは私の名前ではありませんが、お父様の声に私の心臓も、
ギクッと反応します。ろくにぶたれたことがなくても、お父様は
お父様。子供にとっては怖い存在だったのです。

 「………………」
 少し長い沈黙。

 お姉様はお父様の質問に答えられませんでしたが、その胸の内
をお父様が代弁します。

 「その顔だと…お前は『今回の飛び降り事件に参加してない。
先生から罰も受けてない。だから私は悪くない』そう言いたいみ
たいだな。だけどお父さん達の考えは違うんだ。これは四時間目
に罰を受けなかったメグ(愛美)ちゃんや萌(モエ)のお父さん
たちとも一緒の考えだから、二人も私の話を一緒に聞きなさい」

 「はい、おじさま」
 「わかりましたおじさま」
 二人は神妙な顔でお父様に答えます。

 『お父様、きついお仕置きなさるつもりだわ』
 私は思います。

 幼い頃ならともかく、もうこのくらいの歳になると大人たちが
自分たちをどうしようとしているかはおおよそ察しがつきます。
 頭に思い描くお姉さま方の未来は辛い現実でしたが、子どもと
いう立場では、大人がやると決めたらそれを受け入れるほかあり
ません。何か抗弁すれば許してくれるとは期待できそうにありま
せんでした。

 「まず、私たちが嫌だったのは、お友だちが自習時間に騒いで
いるのにおまえがそれを止めなかったことだ。…悪さをしている
お友だちをおまえは一度でも注意したかね?……してないよね」

 「………………」
 お姉様は頷きます。それが精一杯でした。お父様の迫力に押さ
れて声が出ないのです。

 私より一つ年上と言っても、遥お姉様はまだ小学生。お父様の
ただならない表情を垣間見れば、もうそれだけでシュンとなって
しまいます。

 いえ、遥お姉様だけじゃありません。そこに居並ぶ六年生の子
全員がすでにしょげていました。

 実はこの学校の生徒は全員がお父様たちによって施設から連れ
てこられた子どもたち。つまり、お父様はそれぞれに違いますが、
孤児ということでは皆同じ境遇だったのです。

 「いいかい、お前たちはそれぞれに育てていただいてるお父様
が違ってもみんな同じ境遇の兄弟なんだから、仲良くしなきゃ。
助け合わなきゃいけないんだ。自分だけ勉強や運動ができれば、
それでいいんじゃない。むしろ抜け駆けするような子は許さない。
仲良くできない子は許さない。そんな子は施設に戻ってもらう。
そう約束したよね」

 「はい…」
 「はい、お父様」
 「…約束しました」
 三人は小さな声で答えます。

 「今度の事、仲良し仲間のすることなのかい?ほかの子が悪さ
しているさなか、自分たちだけはちゃんと自習してましたって、
栗山先生に報告したそうじゃないか。……それって、本当によい
ことをしたって言えるの?」

 「えっ……」
 三人は戸惑います。
 だって、この遊びを始めたのは他の三人で、私たちは関係あり
ません。この三人が教室の窓からの飛び降りゲームを始めた頃は
たしかに自分たちは真面目に自習していましたから、先生に嘘も
ついていません。ですからそれで十分だとお姉さまたちは思って
いたみたいでした。
 『自分たちはこの悪戯の首謀者じゃない』というわけです。

 ところが、お父様の考えは違います。
 「河合先生の報告によると『遥が真面目に自習してたのは最初
の頃だけで、教室が騒がしくなるとすぐに席を離れてお友だちの
飛び降りる様子を見物してた。最後は、笑顔で拍手したりして、
とても楽しそうに見えた』とあるけど……これは河合先生が私に
嘘をついてるのかな?」
 お父様は河合先生からの報告書を眺めながら再度質問します。

 「………………」
 答えは返ってきませんでした。

 実は家庭教師の先生方は父兄席に陣取って授業を見学はします
が、授業に口を出す事はしません。こうした自習の時間でもそれ
は同じでした。子どもたちがよほど危険な遊びでも始めない限り
(今回はそれほど危険と判断しなかったのでしょう)授業に口を
出すことはありませんでした。

 「…………それは………だって、私が始めたわけじゃあ……」
 遥お姉様はそれだけ言うとあとは言葉になりませんでした。

 「確かにそうだ。やり始めたのは遥じゃない。でも、お友だち
の飛び降りを見学するだけでも私たちからすると参加してた事に
かわりはないんだよ。だってその間は座席から離れて窓から身を
乗り出して見てたわけだし、私は真面目に自習してましたなんて
栗山先生に言ってはいけないだろうね。それって嘘をついる事に
なるもの」

 「…………」

 「お友だちが悪さをしていると思ったのなら、そのお友だちを
止めてあげなきゃ。それが無理でも先生に御報告に行かなきゃ。
遥はどっちもしてないだろう?それって仲良しのお友だちにする
ことなのかな。遥のやってることはお父さん達の目には自分一人
抜け駆けしていい子に見られようにしている。自分勝手なことを
している。そんな風にしか映らないんだけどなあ」

 「……そんなこと言ったって…わたし、飛んでないし……」
 絞り出すようなお姉さまの声が聞こえました。

 「これが一般の学校ならそれでいいのかもしれない。お友だち
ともそんな関係でいいのかもしれない。なにせ今は、個人主義の
時代だから。お友だちといっても所詮他人だからね。……でも、
お父さんたちは、ここにいる子どもたちには全員が本当の兄弟に
なってほしいと思ってるんだ。……なぜだかわかるかい?」

 「……」
 遥お姉様は首を振ります。

 「残念だけど、君たちには本当のお父さんやお母さんがいない。
正確に言うわからないからだ。ということは、帰る家だってない
だろう」

 「えっ、……だって、それは、お父様が……」
 驚いたお姉様が上目遣いにつぶやきます。

 「私のことかい?ありがとう。もちろん私が生きているうちは
私はお前達をずっと愛し続けるよ。でも、私はもう若くはない。
君たちが成人するまでだって生きてるかどうか知れないじゃない
か」

 「そんなこと……」

 「それから先はどうするね。……今住んでいる家は私が死ねば
すぐに人手に渡るだろうから君たちが住むことはできないんだよ」

 「えっ?」
 お姉様はきょとんとした顔になります。
 子供にとって誰かが死ぬなんてこと頭の片隅にもありませんで
した。私だってそれは同じです。お父様というのは未来永劫私達
を守り続けてくれる人だと信じていましたから。

 「もちろん、それでも人生が順調なら、帰る家なんてなくても
問題ないだろうけど、もし、家庭や仕事がうまくいかない時は、
どうするね」

 「どうするって……」

 「その立場にならないと分からないだろうけど、帰る家がない
って、とっても辛いことなんだよ。だから、君たちが社会に出た
あと、もし人生につまづいても路頭に迷わないように、私たちは
この学校を作ったんだ。だから、ここには他の境遇で育った子は
入れてない。ここは、同じ境遇同じ価値観で育った子だけの学校
で、かつふるさとなんだ」

 「ふるさと?」

 「そう、この学校が君たちのふるさとだ。だから、もし辛い事
があったら、ここに帰ってしばらく休んでいけばいい。ここには
長期滞在できる宿舎もあるから臨時教員になって得意分野の授業
をしたり、可愛い後輩たちを抱いてあげてお尻をピシピシ叩いて
やればいいんだよ。今はまだお尻を叩かれるだけの君たちだって
やがては後輩たちのためにお尻を叩く日がくるんだから」

 「…………」
 その瞬間、お姉様の頬が緩みます。

 「私たちが口をすっぱくして『みんな仲良く』『みんな仲良く』
って言い続けるのは、単に一緒に何かしましたとか、褒められま
しただけじゃなくて、叱られた事も、お友だちみんなで共有して欲しいんだ」

 「叱られたことも?…………」

 お父様はお姉様の狐につままれたような顔を見て笑います。
 「そう、一緒に悪さをして一緒にお仕置きを受けて欲しい」
ここではそんなことするくらい
なら、
 「えっ!?」
 お姉様は思わず息を呑みます。

 「お仕置きはご褒美じゃないけど、同じ罰を受けた思い出って
大人になれば笑って話せるし、何より、それで兄弟の絆も強まる
から無駄にはならないんだ。一番いけないのは他の子が悪さして
るのに自分だけ知らんぷりしてるってこと。みんなが愛し合って
暮らしてるこの場所でそんな薄情なことしかできないようなら、
施設に帰ってもらうしかないかもしれないね」

 「…………」
 お姉様はお父様の言葉に思わずのけぞります。
 実は、お父様の言う『施設へ帰れ』という言葉は、幼い頃から
お父様たちに大事にされてきた私たちにとっては究極の威し文句
でした。
 南極大陸で捨てられるくらいのショックだったんです。

 そもそも私たちは物心つく前にここへ来て生活していますから
誰の頭の中にも施設時代の思い出なんか存在していないのです。
 そんな未知の場所へ戻るなんて、たとえこの先厳しいお仕置き
が待っていたとしてもありえない決断だつたのです。

 ですから……
 「ごめんなさい、お父様、遥は悪い子でした。どんなお仕置き
も受けます。いい子になります」
 遥お姉様はあっさり降参。お父様の前ににじりよって膝ま付き
両手を胸の前に組んで懺悔します。
 お芝居がかっていますが、仕方がありませんでした。

 残り二人も事情は同じです。二人は、自分たちのお父様の前で
懺悔します。
 施設に戻されたくないという思いは、ここでは誰の胸の中でも
共通して存在していたのでした。

 ただ……
 「わかった、なら、今日はお股にお灸をすえることにしよう。
そうすれば、これから先も今の話が実感できるだろうから……」

 「!!!」
 「!!!」
 「!!!」
 お父様の一言に、三人のお姉様方の顔色が青くなります。
 お姉様方の顔から血の気が引いく様子がこんなに離れていても
はっきりとわかりましたから、相当なショックだったんだと思い
ます。

 確かに懺悔はしました。お仕置きも受け入れました。
 でも、まさか、お股にお灸だなんて……
 三人ともそんなことまでは考えていなかったみたいでした。

 そしてそれは実際に悪さをしていた残り三人にも飛び火します。

 「他の三人も同じだよ。今日は、六人に同じお仕置きを受けて
もらうからね」

 六人まとめてお股にお灸のお仕置き。

 それは子供たち全員が同じお仕置きを受けることで、たんなる
クラスメイトというのではない、運命共同体みたいな意識を子供
たち全員の胸に植えつけたいというお父様方の熱い思いから来る
のでした。

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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