2ntブログ

Entries

10月29日付

<10月29日>

 私はすでにお爺さんですが戦後
の生まれです。男女平等が謳われ
ている憲法下で育ちました。
 でも、当時人々の意識がそれを
喧伝していたかというと、それは
今とは大きく違っていました。
 特に女の子の場合は、『人生最大
の関心事はどこへお嫁に行くか』
であって、就職と言ってもそれは
相手を見つけるまでの腰掛。
 『女の子がなまじ学問をすると、
相手を選好みして婚期が遅れる』
と心配する親御さんも珍しくあり
ませんでした。
 ですから、女の子が学業でどんなに優秀な成績を収めても親は
あまり関心がなかったのです。いえ、家庭だけじゃありません。そう
した事には本来開明的な学校でさえ、先生たちの考え方はそうした
親御さんたちとそんなに大差がありませんでした。田舎の学校では
学級委員にも正副というのがあって、女の子は大抵が副学級委員
ということになっていました。
(もちろん、これお上がそうしろって言ったん
じゃないですよ。自主的にそうしてたんです)
 こう言うと『女の子は不幸だ、虐げら
れている』と思うかもしれませんが必ず
しもそうではありません。確かに学問で
身を立てる人は稀ですが、お嫁に行った
先で子供を産み、その子を味方につけて、
やがてはそこの家業そのものも乗っ取っ
てしまうなんてケースは珍しくないのです。
 私の青春時代はそんな生き方が女には
ふさわしいとする母親世代と高学歴志向
の娘と対立、あげく折檻から家出なんて
ことがよくあったんです。

*)
<左上>
http://img.deepme.com/spsl//galleries/0/155/13_325.jpg
<右下>
http://dlsrv02.rge-films.com/Shadow/LP-054/008.jpg


コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR