2ntブログ

Entries

§2

§2
 お父様のお手紙は私をこの世から煉獄の世界へと連れ去るものだった
のです。
 「(いやよ、わかったんなら、あの時叱らないのよ!注意してくれれば
いいじゃないの!!)」
 私は心の中で叫びましたが、こうなってはもうどうにもならないこと
だったのです。
 承諾書はもう一通ありました。こちらはママから朝比奈のお姉さまに
宛てられたもの。もちろん中身は、私に関するお仕置き承諾書でした。
 『承諾書、朝比奈孝子様へ。思う存分のお仕置きお願いいたします。
本来なら私がそちらへ伺って折檻しなければならないのですが、こちら
で手の離せない用を園長先生より言い付かっております。なにとぞこち
らの事情をお察しの上よろしくお願いします。なお、清美は我慢強い子
ですらスパンキングは平手60回とトォーズ30回位は楽に耐えます。
お浣腸もイチヂク30㏄程度なら30分は我慢しますので、くれぐれも
泣き喚きに惑わされることなく厳しくお願いします』
 「(何よ!そんなにもつわけないでしょう!私が、いつそんなに厳しい
お仕置き受けたのよ!いい加減なこと言わないでよ!)」
 私は声にこそ出しませんでしたが心の中はすでに半狂乱だったのです。
 この手紙にもお父様と同様に私への追伸が書かれていました。
 『清美へ追伸……あなたも身体が大きくなり心も強くなってきました
からそろそろ私の腕の中でのお仕置きでは退屈なようですね。……』
 「(そんなことないよ!)」
 『……そこで、今回は亀山の人たち以外からお仕置きを受けてもらう
ことにしました。朝比奈様の場合はうちのOGですからあなたの立場や
亀山の仕組みなどもよくご存知のはずです。完全に他人とはいえません
ので、あなたが最初にお尻を叩いて頂く方としては適任なのではないで
しょうか。……』
 「(勝手なこと言わないでよ!ママでいいよ!ママのお膝に乗るから)」
『……なお、私は今回忙しくてそちらへは行けませんが、代わりに、
園長先生と女王様があなたたちのお仕置きを見守ってくださいます。…』
 「えっ!」
 私は思わず手紙から顔を上げます。すると、その視線の先に見慣れた
お二人の姿があるではありませんか。
 「(いつの間に)」
 お二人はいつの間に開いたか覚えていないカーテンの奥でオムツを畳
んだり、ガラス製のピストン浣腸器を確認されたりしていました。
 「(何よ!何よ!何なのよ!)」
 私は残り少ない手紙の最後を読みます。ひよっとして『冗談ですよ』
なんて書いてないかと思ったのです。
 『甘い』ですか?
 でも、その時は本当にそんな気分だったのです。『藁にもすがる』って
いうか、そんな気持ちでした。
 『……あなたにとってこれは初体験です。でも、何度も言ってるよう
に「女の子は愛される人の中で恥をかかないと強くなれません」今回は
あなたとも顔なじみですし信用できるうちのOGということでこちらの
三人にお願いしました。お姉さま方のお手を煩わせることなくしっかり
恥をかいてらっしゃい』
 「(何よ、何よ、人の気も知らないで、勝手なことばかり言わないでよ)」
 もちろん動揺しているのは私だけじゃありません。周囲に気を配れば
すでに涙目の子もいます。すでに私同様全ての子に今回の件が告げられ
ていたからでした。
 「さあ、みなさん。事情は分かりましたね。辛いでしょうけど亀山で
暮らす子にとっては避けて通れない事ですからね。10人のお子たちは
気持をしっかり持ちましょう。あっ、それから香澄ちゃんと朝香ちゃん。
あなた方は今回の偽造には直接関わらなかったけど他の子が悪いことを
するのをただ見てたわけですからね、今回も見学とお手伝いはきっちり
やっていただきますよ」
 朝比奈のお姉様はまるで私たちの先生のような口調でおっしゃいます。
これはやがて私たちもそうなるのですが、亀山では上級生になると先生
のように下級生の面倒をみさせられます。そこでは一定の約束事のもと
で下級生にお仕置きする権利も認められていました。それは高校へ行く
ともっとはっきりします。お姉様たちは亀山の卒業生ですからそうした
ことも心得ておられるみたいでした。
 「さあ、それでは、まず最初は発声練習からしましょうか。みなさん、
お父様の写真の下に行って下さいね。そこで乙女の祈りを捧げますよ。
いいですか」
 朝比奈お姉さまは奥の壁に掲げられたお父様方の写真を見ながら私達
に指示なさいます。
 「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」「……」
 もしこれが、お母様やママが言ったのなら、一目散ということになる
のですが、顔見知りとはいえ洋服屋さんのおばさんが号令したのでは、
みんなお互いの顔色を窺うだけでそう機敏には行動できませんでした。
 しかたなく園長先生が動きます。
 「さあ、さあ、あなたたちにお姉さまの号令を拒否する自由はありま
せんよ」
 先生はいきなり私の前で膝間づくと、いきなり私の穿いてたショート
パンツをそのショーツごと引き下ろします。
 そして……
 「ピシャ」
 私のお尻はまるで楽器のようないい音で鳴ったのです。
 こうなると、嫌も応もありませんでした。一人の子が部屋の奥に飾っ
てあるお父様の写真の前へ向かうと、他の子も釣られるようにして動き
出します。
 結局、私だけが取り残されたような形になりました。
 すると、園長先生はおもむろに私のショートパンツを元に戻して背中
を一つ叩きます。
 もう、行かないわけにはいきませんでした。
 「お父様ごめんなさい。清美はお父様の名前を騙って悪いことをしま
した。どんなお仕置きでも受けますから、終わったら今までと同じ様に
可愛がってください」
 この文言は目の前の壁に貼り付けてあります。要するにカンペです。
ただ、五年生くらいになると懺悔の言葉も自分で考えなければならない
のです。膝まづく姿勢で、お仕置き担当の先生からは何度も何度もダメ
だしされますから、最初に懺悔の言葉が整うころには幾筋もの涙で頬が
濡れているものなのです。
 ですが、それだけは許してもらったみたいでした。
 ただ、これは一回じゃ収まりません。
 「声が小さいわよ。そんな小さな声じゃ、お父様にも神様にも聞こえ
ないわ。さあ、もう一回」
 「もっとゆっくりはっきり言いなさい。何言ってるかわからないでし
ょう。さあ、もう一回」
 「泣きながら言ってもだめよ。お鼻ぐじゅぐじゅさせて言うことじゃ
ないの。はい、もう一回言って」
 「あら、痰が絡んじゃったの?ほら、これに出して……」さっそく、
口元にティシュがあてがわれますが、そこにペッてやると……
 「はい、すきっきりした?じゃあ、もう一回」
 とにかく何かと難癖をつけられて、結局10回以上は懺悔させられる
のが普通でした。
 この時は懺悔の言葉が最初から決まっていましたからその分厳しくて、
20回も同じ言葉を繰り返し繰り返し写真のお父様とそれより一段高い
処に祀ってあるマリア様に向かって語りかけるはめになったのでした。
 「はい、いいでしょう。こんなに大きくてはっきりした声ならお父様
の耳にもマリア様の耳にも届いたことでしょう……」
 「(そんなわけないじゃない)」
 思わず私の心に悪心が走ります。こんなの慣用句なんですから聞き流
せばよいのですが、私はそれができなくて、一度、心の声をお外に漏ら
してしまい、下半身全裸のお臍の下をトォーズで『ピシッ』とやられた
ことがありました。以来心の声はお外に漏らしていませんがいつも胸の
あたりまで上がってくるのでやっかいです。
 「さあ、では、こちらを向いてください」
 朝比奈お姉さまの涼やかな声がかえって不気味に感じられます。
 言われたとおり後ろを向き直ると、そこにはこちらの予想通りお浣腸
の準備が整っていました。
 グリセリンを入れた焦げ茶色の薬ビンとガラス製のピストン式浣腸器。
山のように積まれたオムツやタオル。床には白いシーツが敷き詰められ、
そこに薄い敷布団が乗っています。黄色いゴムのチューブが見えるのは
ガラス製の浣腸器を直接お尻に刺すと、万が一暴れてガラスが割れ子供
に怪我をさせてはいけないというお姉様方なりの配慮だったのでしょう。
 実際、家や学校でのお仕置きの際は、直接、ガラスの尖った先がお尻
の穴に突き刺さるのが普通でした。
 「!!!!」
 いえ、それよりもっと重要なものが目に入ります。
 カテーテルや膿盆と呼ばれる金属製の皿、それに局所麻酔用の注射器
までもが見えます。これは導尿とよばれて強制的におしっこを採るため
のもので、お浣腸のお仕置きをやるからと言って必ず行われるものでは
ありませんでした。
 「ねえ、お灸もすえられるの?」
 寂しがり屋の真理江が私の耳元で囁きます。
 「嘘よ、だっておばば様が来てないじゃない」
 そうなのです。お灸と導尿はよく一緒でした。お灸の熱さに耐えかね
て、一度お浣腸したにもかかわらず残っていたおしっこがまた漏れ出す
なんてことがありますから、徹底的に膀胱からおしっこを抜こうとして
これが行われることが多かったからでした。
 ただ今日はお灸のお仕置きには欠かせないおばば様の姿が見えません
から、それはないんじゃないかと思ったのです。
 「二人とも、お仕置き中は私語は厳禁よ」
 私達は背中の声に震え上がります。それは女王様の声でした。彼女は
文字通り亀山では絶対君主。お父様ですらその決定には逆らえないくら
いですから、年端も行かない小娘からみれば雲の上の存在だったのです。
 「はい、ごめんなさい」
 「はい、ごめんなさい」
 二人はそれしか言えませんでした。
 子供達全員が正座したのを確認すると朝比奈お姉さまが口を開きます。
 「では、次は汚れた身体の中を洗いましょう」
 お姉さまはそう言って視線を泳がせると私と目を合わせます。
 「清美さん、いらっしゃい」
 「えっ!(どうして私が最初なのよ)」
 私はショックでしたが、行かないわけにはいきません。
 そうなんです。どうやら大人たちの間では、今回の許されざる犯行を
指揮したのは『私』ということになってるみたいでした。
 「さあ、お洋服、脱ぎましょうね」
 朝比奈お姉さまの前に立つとお姉さまは微笑んで一言。でも次の瞬間、
 「万歳して……」
 樺山、藤田の二人のお姉さまが前後から挟みつけるように、前からは
若い樺山お姉さまがシャツを、少しお年を召した藤田お姉さまは後ろか
らパンツを、一気に剥ぎ取ります。
 「…………」
 まるで追いはぎです。短ソックスを除き全裸にされた私は、あまりの
早業に胸を隠すのさえ忘れてしばし薄い布団の上に立っていました。
 「さあ、ここへ仰向けになるのよ」
 お姉さまにそう言われて慌ててしゃがみますが後の祭りでした。
 「やり方は学校でやっているのと同じ。お薬が全部身体に入ったら、
裸のまま私に抱きつくの。10分たったら可愛いオムツを当ててあげる
から、その後はそこに出してしまっていいわよ」
 「…………(そこに、って?)……」
 私は自分の両足の裏が天井を向いているのに気づきます。
 もう、私の見せたくないものがお友達に丸見えになっているのがわか
ります。でも、それは仕方がないことでした。でも、『そこに出していい』
というのには引っ掛かります。
 「あら、そのお顔は、何か心配そうね」お姉さまはそう言うと、私の
ほっぺをちょんちょんと突いて……
 「あら、ひょっとして、おまるなんか期待してるのかしら?」
 「……(おまるというより、おトイレは行けませんか?)……」
 そんな私の顔に不気味な笑顔が逆さになって大きくしかかります。
 「だめよ。これだけのことしたんですもの。今日は……」
 「………あっ!」
 油断していたらいきなり硬質ゴムの先がお尻に突き刺さります。
 「……オムツの中にするの」取り込み中のさなかお姉様の声が遠くに
聞こえます。
 「……(いや、気持ち悪い)」
 言葉は出さず、首を振るだけて自分の気持ちを外へ伝えます。
 実際、これから先はどうすることもできませんでした。
 50ccのあの嫌な気持ちをお臍の下に受け入れるとあとはゴムの管が
抜かれて言われた通り朝比奈のお姉さまに抱きつきます。
 「……(ひぃ!)」
 最初の便意がもう抱きつく前から起こりました。
 「さあ、私のブラウスをしっかり握りしめて我慢するのよ。あなたの
したことはね、大人の世界ならおうちから追放されても文句の言えない
ようなことなのよ。しっかり我慢して、悪い物をぜ~んオムツに出して、
しっかりお友達にそれを見てもらいましょう」
 「そんなあ、おトイレは?」
 「そんなもの必要ないわ。あなたの仕事はたくさんウンチがでたら、
それをお友達に見てもらうことですもの」
 「…………」
 「そんなに困った顔しなくてもいいでしょう。どの道、お友達だって
あとで同じことするのよ」
 私の思い切り閉めた肛門の筋肉がほんのちょっぴりですが緩みます。
 「(そうだ。今日は私だけじゃない)」
 これが唯一の救いでした。
 とはいえ、これはどこで何度やってもやっぱり地獄のお仕置きだった
のです。
 強烈な下痢が短い周期で定期的に私のお尻を苛みます。
 「……あっ、いや、だめ、だめ、うっっっおう、いや、いや……」
 こんな訳の分からないつぶやきを漏らしながら、顔は一面脂汗。両手
両足にはびっしり鳥肌が立って毛穴が開いています。しかも全裸で……
 しかし、もう後先のことを考える余裕なんてありませんでした。今は
ただ正座したお姉様という大木に蝉のように抱きついて自分のプライド
を守るのが精一杯なのです。
 おかげで悲しいとか恥ずかしいという感情すら湧きませんでした。
 「さあ、もういいわ。オムツを当ててあげるからそれまでは我慢する
のよ」
 そう言ってお膝を下ろされます。
 10分なんて遊んでいたらあっという間ですがこんなことの10分は
1時間にも2時間にも感じられてお膝を降りた時は精根尽き果てていま
した。
 ですから、あらがう元気もなく私のお股にはオムツがはめられていき
ます。もちろん、お友だちは私のひくひくと動く汚い部分を目の当たり
にしているはずですが、それを気にする気力さえありませんでした。
 「さあ、もういいわよ。ウンチ出してごらんなさい」
 こんな事をお姉様が耳元で囁きます。でもねえ……
 「いやよ、そんなの。おトイレでやりたい。おトイレに連れてって」
 無理は承知で訴えますが……
 「だめよ、さっき言ったでしょう。今日はお仕置きだもの。おトイレ
でなんかできないわ。みんなの前で恥をかかなければお仕置きにならな
いでしょう」
 「いやあ、絶対にいやあ」
 私はさらにごねます。もちろんそれはむなしい抵抗なんです。でも、
何かやっていなければもう本当にこの場で全てをぶちまけてしまいそう
だったのです。事態はそれほど切迫していたのでした。
 「大丈夫よ。いいからここでやっておしまいなさい。後は、私たちが
あなたの身体を綺麗にしてあげるわ」
 ええ、結局はそういうことになるはずです。あらがっても仕方のない
ことは分かっていました。でも、こんな言葉はやはり悪魔の言葉として
しか聞くことができません。ですから私はお姉様に目をむいて抵抗する
のです。
 「あらあら、怖い顔して、お父様にもそんなお顔することがあるの?
だめよ、お父様にだけはそんな顔をみせちゃいけないわ。女の子はお顔
が命。少しぐらい辛いことがあっても人を怖がらせるようなお顔をして
はいけないわ」
 「(何、勝手なこと言ってるのよ!)」
 「今のあなたはお父様からの愛があるから楽しく元気に暮らしていけ
るのよ。そのお父様が望まないことをあなたはしてはいけないの。お顔
も、ブルマーもよ」
 お姉様が明るく諭します。でも、その時でした。再び大きな波がお臍
の中で暴れます。
 「あっ、だめえ!」
 また、必死に肛門を閉めました。でも……
 「朝比奈さん、貸して御覧なさい」
 園長先生が半ば強引に私を奪い取ります。そして、お姉さま同様正座
した上私を乗せると下腹を擦り始めます。
 「あ、いや、そんなことしないで!」
 左手一本で私の身体を支える園長先生に普通なら上げない声を上げて
抵抗しましたが、園長先生の右手はお臍の下をさらに下りていきます。
 そして、オムツをすり抜けると……
 「あっっっっ…いやぁぁぁぁぁぁ…出る~~~~~~~」
 クリトリスも尿道口も今まさに蹂躙されて……
 そりゃあ、女性同士ではありますが……
 「(こんなこと、イヤぁぁぁぁぁ)」
 先生の指先に擦れてクリトリスが痛いというのは覚えていますがそれ
以降の記憶に感情はありませんでした。もうこれ以上辛い記憶を残した
ら立ち直れない。頭の中がそう判断したのかもしれません。
 大きなおならをいくつもしながら大量のウンチが鉄砲水のように数回
にわたって出てきました。
 そして、それが一段落すると、園長先生に両方の太ももを抱えられて
おまるへ。ちょうどよちよち歩きの赤ちゃんがウンチをする時のような
あんな姿勢で……みんなが見ている前で……
 「さあ、もうちょっと出ないかしら?お腹に残っていたら出した方が
いいわよ。少しでも残ってるとパンツに着替えた時、気がつかないうち
に漏れちゃったりするから……」
 園長先生の言葉に私は激しく首を振ります。お腹に少し残っているの
はわかっていましたが、ここであらためてあんな汚いものを出すなんて
とってもできないと思ったのです。
 でも、それは園長先生だけでなく女王様もご承知だったみたいで……
 「(えっ!うそ!)」
 私の前に現れたのは女王様でした。そして、あろうことかその手で私
の下腹を擦(さす)ったのです。
 「何?驚いちゃって?私も女性ですからね、赤ちゃんのお下のお世話
ぐらいするのよ。あなただってそのうちやらなきゃならなくなるわ」
 そして、切ない感情が、指の先、顎の先、乳首の先から子宮の方へと
痺れを伴って伝わります。それはこれまでにほとんど感じたことのない
感情でした。純粋な性欲ではありませんがその萌芽なのかもしれません。
 ただ、少なくとも麻酔薬の役割は果たしていたようで私は再びウンチ
とおしっこを中腰の園長先生のお膝の上からおまる目がけてしてしまっ
たのでした。
 「……!」
 と、その時です。見学していた誰かがくすっと笑ったのがきっかけで
私の感受性が復活します。
 「ああ、だめ」
 私は身体を揺すって園長先生のお膝を降りようとします。
 もう、1秒でも0.1秒でも耐えられませんでした。
 その事は経験豊富なお二人にはお分かりだったようですが、さりとて
すぐに恥かき終了とはなりませんでした。
 「はいはい、わかったわ。でも、もうすぐだから我慢なさい」
 こう言われて、あらためて薄い布団の上に立たされると蒸しタオルで
お股の中を清められ、今度は寝かされてまたあのオムツ換えのポーズ。
ベビーパウダーをこれでもかというほどはたかれると、ここでやっと、
まともなショーツを穿かせてもらえるのでした。
 その後、ショートパンツやスリーマー、ジャージなんかを着せられて
再び体操着姿に戻してもらって私のお浣腸のお仕置きは終了しましたが、
お友達の列に戻っても他人(ひと)と口を利く気がしません。隣の子の
腕がほんのちょっと触れただけでも飛び上がりそうなほどの嫌悪感が走
ります。
 「(もうこのまま死んでしまいたい)」
 本当にそんな惨めな気持ちでした。ですから、体育座りで眺める次の
お友達も私と同じような目にあっているのですが……
 「…………」
 何の感情も沸きませんでした。普段の私なら、神妙な顔はしていても
心の中では拍手喝采で見ているはずなのに、歓喜する光景も、ほとんど
ぼんやり眺めるだけだったのです。
 そうそう、大事なことを忘れていました。実はお友達の列に戻った時、
私は女王様に勧められるまま正座した膝を椅子代わりに座っていました。
女王様は亀山の絶対君主ですから大人なら恐縮するところでしょうが、
そこは子供のこと、頭を撫でられ、両手の指を揉んでもらっても、当然
という顔をしていました。

コメント

コメントの投稿

コメント

管理者にだけ表示を許可する

Appendix

このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

最新記事

カテゴリ

FC2カウンター

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR