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9月10日付

<9月10日> 

早くに引退されたので、
今の方はあるいはご存知
ないかもしれませんが、
これは四条綾先生のイラ
ストです。
 加藤かほる先生の洋物
に対して、こちらは和物
が多い先生でした。
 先生の作品は身近な題材が多いので、観ていてほっとするという
か、とっても親近感がわいてきます。上の絵なんて、ちょっぴり過激
で…それでいて、こんなことがあってもおかしくないかって思わせる
ところがミソなんでしょうね。
 女学生は悲しい顔してますけど、周囲の大人たちはみんな笑ってる
でしょう。これは子供のお仕置きが、
重々しい特殊な行為などではなく、
日常生活でごく当たり前に行われる
儀式、愛情表現だったからなんです。
 親も教師も近所のおばちゃんも、
当時は子供を愛する誰もがお仕置き
に参加できました。というのも、子
どもは大人たちの、地域全体の宝物
というか、ペットだったんですから。
 今のように『子どもは親の独占私
有物。親の許可なく指一本触れては
ならぬ』なんてことはありませんで
した。
 ですから当時の子供は恥ずかしい
お仕置きを受けたくなければ大人に
なるしかなかったんです。今の子の
ように、「子どもの方が楽なんだから、
大人にならなくてもいいや」なんて
考える子はいませんでした。


*)
四条綾先生のイラスト、本当は出したいけど
やっぱり止めておきます。
正直、どこまでよくて、どこまでいけないのか
私自身分かっていないんです。
ただ、今はこのブログ自体満足に操作でき
ないんですから、余計な問題は背負い込み
たくないというのが本音なんです。 

9月11日付

<9月11日>

この絵は知る人ぞ知るSU(ス)
さんの一コママンガです。
左の絵はフローネでしょうかね。
雰囲気出てます。
絵そのものは子どもの悪戯書き風。
線も弱くタッチも荒々しくて一枚
二三分もあれば出来そうな代物ば
かりですが、女の子の表情、体位
も多彩で見る者を飽きさせません。
何より当人が楽しんで描いてるの
が傍(はた)からもよく分かります。
私の小説も最初はそうでした。(もとい、今でもそうなんですが……)
とにかく、書いていて楽しくなけれはこういうものは続きませんから、
そういう意味ではSUさんはまさに王道を歩いているわけです。
ただ、人間と言うのは欲があります。『もうちょっと面白くならないか』
『他人の関心を引きたい』あるいは『世間に認知されたい』なんてのも
煩悩としてあるでしょうね。
でも、その欲を実現していく過程で、多くの場合は本来の姿から離れて
いくようです。そして、やがて自分自身が飽きていく。書く(描く)の
がおっくうになっていく。(プロにでもなれば『お金のために…』という
励みもありましょうが、アマチュアはそうはいきません)
そうやって埃をかぶった作品をある日
手に取ると……
「へえ、俺ってこんなこと書(描)い
てたんだ」なんて感心したりする。
そして、また書き(描き)始める。
こんな事の繰り返しだったような気が
します。その点、SUさんは首尾一貫
しています。
『好きなものを好きなように描く』
これって当たり前のようですが、なか
なかできないことなんです。

*)原本には以下の絵が左上と右下に貼り付けてありました。
 興味のある方は探してみてくださいませ。m(__)m
<左上>
  http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=2007244
<右下>
  http://thehandprints.com/variouss0762.jpg

9月12日付

<9月12日>

以下はSandさん(今は越野眞砂と名乗っておられます)の作品です。
学校もの、浣腸ものがお得意で、女学生の顔も清楚に描かれて
いますから、私好みの絵の一つです。
ただ内容はかなりハードですから、SMとの境界に位置するかも
しれません。(今の人なら当然、これはSMの範疇でしょうね)
でも、そんな絵を私がSMと断じないのは、私たちが暮らしてきた
年代や地域がこれとそう遠くない折檻を子どもたちに強いてきた
事実があるからなのです。
私たちにとってこの絵は多少の脚色はあっても夢物語とするには
あまりに生々しいのです。
テレビもカラオケもパソコンもない時代に子育をしていた世代に
とって子どもと言うのは最も身近な娯楽。
お人形、玩具、ペットだったんです。
ですから、今の親たちのようにそれが教育的見地に立っているか
どうかなんて、はなから考えません。
気に入らなければ……殴る、ぶつ、閉じ込める、締め出す、お灸を
すえる、とにかく何でもありです。
 それでいて子どもが比較的まともに育ったのは、隣近所のおば
ちゃんたちを含め、子どもを取り巻く多くの大人達がその子を
無条件に抱く事ができたからでした。当時はスキンシップといえど
親の専売特許ではありません。親に叱られた時でも泣ける場所が
別に用意されてたんです。


*)以下は平さんのHPに残るSandさんの絵。
 過激ですからご注意くださいませ。m(__)m
Sandさんの絵(No.1)
Sandさんの絵(No.2)
Sandさんの絵(No.3)
Sandさんの絵(No.4)

9月13日付

<9月13日>



 これはBarbaraさんの絵です。丸の中にBarbと署名のある
のが特徴で、今はもうお見かけしませんが、平さんの残して
くれたHPの中だけで、今も見る事ができます。

 とってもキュートというかチャーミングで、清潔感があります。
何よりこれを見ていると物語を連想させてくれます。

 権威で相手を屈服させて、合意の上で罰を与える。という
お仕置き本来の姿が、ここにはあります。

 SMの場合は、多くが無理強いによる屈服で、そこに楽しみが
あるのかもしれませんが、私の場合それでは楽しくありません。
たとえ悪法でも、不条理でも、そこに流れている秩序にそって
罰が与えられお仕置きがなされなければならない。
 無法は範疇外なのです。

 だから『お仕置き小説』と名乗ってるわけなんですが。

 と、こんなこと言っていると、私がさも親や教師から数多くの折檻を
受けてきたように感じられるかもしれませんが、事実は反対で、
私の家庭、学校ともに、周囲の環境と比べればお仕置きの頻度は
少なかったと思います。

 では、なぜこんなものを書くようになったのか。
 それは憧れだったと思います。自分には与えられないものへの
憧れ。それが小四からこの道に走らせたんじゃないでしょうか。

 嫌なはずの行為に憧れるなんて、どう考えても変でしょう。
 でも、そうなんです。


*)原本には以下の絵が左上と右下に貼り付けてありました。
 興味のある方は探してみてくださいませ。m(__)m
 ただ、何ぶん古い資料なので今もそこにあるかどうかは
 分かりかねます。
<左上>
http://pl-fs.kir.jp/kunken/cat9tail/INDEX-2/ITEM/DETAIL/FINEARTS/artist/BARBARA/barb07.htm
<右下>
http://thehandprints.com/various396.jpg
Barbaraさんのイラスト

本日これまで

9月14日付

<9月14日>

左の絵は『SMセレクト』
(昭和51年2月号)に掲載
された小説『蒼白い恋慕』
(黒田浩一)の口絵です。
この絵そのものはちょっと
ダーク過ぎて私の好みでは
ありませんが、小説自体に
は感激しました。 
 ある日突然お隣に引っ越
してきた母子家庭の女の子
がことあるごとに継母から折檻される話で、今の人たちの基準で言え
ば間違いなくSMというか、鬼畜の範疇にしか入らないでしょうが、
同じ高度成長前の日本を知るものとしては、とても他人事、絵空事と
しては読めませんでした。
 そう、主人公の境遇が子ども達を取り巻く環境がリアリティをもって
迫ってくるのです。特に幼い女の子の置かれた立場が、家庭は勿論
のこと、学校でも地域でも、当時と今とでは随分と違いますから……
その時代を知らない若い作家さんに、これは書けないでしょうね。
 何より今の人たちには物語の中で継母から不条理な折檻を受ける
女の子の存在が単に『可哀想』の一言だけでしょうから。それでは、
この小説の意味はないんですよ。(^_^;)
 右の絵はBarbさんの一枚。西洋
でも昔は見せしめのお仕置きという
のが存在したみたいですね。実は私、
一度だけお灸をすえられた事がある
んですが、その時は近所の人たちを
招いての公開処刑でした。もちろん、
私の親だけが特殊だったんじゃあり
ませんよ。当時はかなり年長の女子
でも公開処刑はごく普通に行われていましたから。(^◇^;)……そう
そう、以前、女学生がお灸をすえられてる四条さんの作品を紹介
したでしょう。あれ絵空事じゃなくて、同性しかいない場所なら『有』
だったんです。

*)
左上の絵は「SMセレクト」に掲載されていたものですからNGです。
右下の絵は以下の住所にありました。
http://thehandprints.com/various402.jpg

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このブログについて

tutomukurakawa

Author:tutomukurakawa
子供時代の『お仕置き』をめぐる
エッセーや小説、もろもろの雑文
を置いておくために創りました。
他に適当な分野がないので、
「R18」に置いてはいますが、
扇情的な表現は苦手なので、
そのむきで期待される方には
がっかりなブログだと思います。

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